町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
本日のわんにゃんドック
2016年12月24日 (土) | 編集 |
本日ご紹介するのは、今年で8歳になるパピヨンのジャスミンちゃんです 




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白と茶色のふわふわした毛並みが可愛らしいですね 




本日はわんにゃんドックCでの精密検査でした。



わんにゃんドックCでは、超音波検査を用いて腹腔内臓器の詳細な検査を行うことができます。




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健康診断を行っていると、肝臓や脾臓といった腹腔内臓器に腫瘍が見つかることが時々あります。



良性の物も多いのですが、中には悪性の物も・・・



内臓にできた悪性の腫瘍は早期発見が大切。



明らかな食欲不振や体重減少がみられた時には、すでに手遅れなことも少なくありません。



もちろん、超音波検査ですべての異常を見つけることができるわけではありませんが、血液検査やレントゲン検査など複数の検査の結果と総合して判断することでより詳しく体の状態を知ることができます。



当院では、皆様の大切な御愛犬・御愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております

消化管内異物 ~ちょっと珍しいケース~
2016年12月19日 (月) | 編集 |
少し前に消化管内異物で緊急手術を行った症例です。



まだ3歳になったばかりの若い猫ちゃんなのですが、突然の嘔吐・食欲不振を理由にご来院いただいた症例です。



身体検査を行うと、胃周辺の触診を嫌がる様子。



だいぶ痛みがあるようです。


年若い動物で、突然の嘔吐と腹痛がみられた場合に疑うべき病気の一つに、消化管内異物が上げられます。



早速レントゲンを撮ってみると・・・



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重度の胃拡張と、ガス貯留が認められました。

黄色で縁取ったところが拡張した胃。

胃から腸にかけて、黒くガスが溜まっている様子が解りますが、ガスは腸のところでぷっつりと止まっています。

これは腸閉塞を疑う所見です。

腸内に異物が詰まってしまい、胃から腸への内容物の流出が妨げられた結果、胃がパンパンに拡張し、ガスが溜まっているのです。



消化管内異物が疑われた場合、症例の状態によっては自然に流れるかどうか少し様子を見る場合もあるのですが・・・



今回の症例は、すでに腎臓・肝臓にも障害が出始めており、待ったなしの緊急手術となりました。
(腸閉塞では、閉塞部の循環不全や、組織障害が腹腔内全体の臓器に悪影響を及ぼすことがあります。)



開腹して胃~小腸を確認し、閉塞部を捜していきます。


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異物閉塞の影響で、小腸が広範囲に炎症・腫脹を起こしています。



私が指でつまんでいる部分が閉塞部なのですが・・・



一体何が詰まっていたかと言うと・・・




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なんと・・・毛玉です・・・




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今回の症例はノルウェージャン・フォレストキャットという長毛種なのですが、症例自身の毛玉が異物となって腸閉塞を起こしていたのです。



私も、ここまでハッキリとした毛玉による腸閉塞は初めてでした。



長毛種ですと、このくらいの毛玉はウンチに出てくることも多いのですが、運が悪いと今回のように手術が必要になることもあるのです。



しかも、自分自身の毛玉で腸閉塞を起こしたということは、今後も同じようなことを繰り返す可能性があるということ。



そこで、この猫ちゃんは、常にバリカンで毛を短く整えてもらって、毛玉を少しでも抑制することをお勧めさせていただきました。

里親さん募集中
2016年12月13日 (火) | 編集 |
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お問い合わせは病院受付まで

谷口動物病院 042-711-7612

本日のわんにゃんドック
2016年12月11日 (日) | 編集 |
本日ご紹介するのは、MIX犬の福ちゃんです 




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先月9歳になったばかりの女の子です 



2010年から当院で診療をさせていただいているのですが、その頃から毎年わんにゃんドックを受けていただいております 




福ちゃんは肝臓の血液検査の数値に若干の異常値があり、その定期検診もかねてのわんにゃんドックなのですが、このように毎年データを蓄積しておくことは、今後、万が一病気になったときに、治療の判断をするのにとても助けになります。




自分で症状を訴えることのできないワンちゃん・猫ちゃんの診療においては、日頃の健康診断がとても大切になります。



当院では、皆様の御愛犬・御愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております 


膵炎
2016年12月05日 (月) | 編集 |
「膵炎」という病気があります。


それほど日常的に多く診る病気ではないのですが・・・



重症化した場合は、生存率50%程度という報告もあり、非常に怖い病気の一つであります。



強い吐き気と腹痛が起きる病気なのですが・・・



軽症例から致死的な症例まで幅があり、また重症化した場合は数日で容体が急変するケースもあり、なかなか診断・治療が難しい病気でもあります。



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炎症を起こし、腫れあがった膵臓



膵炎は、主に超音波検査と血液検査の結果から診断することになります・・・が・・・



超音波検査での膵炎の検出率は70%程度と決して高いものではなく、また血液検査での検出も、確実なものではありません。




したがって、すべての検査結果と、臨床症状から総合的に判断しなければならないのですが・・・



前述のように、膵炎の中には数日で死に至るような劇的な症状を示す症例もあり、まだまだ難しい部分の多い病気であります。



膵炎の原因は不明な点も多く、特定の犬種との関連(特にミニチュアシュナウザー)や、高脂血症との関連、内分泌疾患や肝胆道系疾患との関連などが報告されていますが、詳細な因果関係はいまだにハッキリしていません。




膵臓は食べ物の消化に関わる臓器で、内部には消化酵素を含んでいます。



膵炎ではこれらの消化酵素が活性化されることで、自己消化・炎症がおこります。


軽度の膵炎では、炎症は限局的で自然と回復する場合もありますが、重症化した症例では、炎症が周辺臓器にも広がり、重度の炎症が発生します。



激しい炎症により発生した様々な炎症産物・化学物質が血液中に流入すると、障害は全身の臓器に拡散し、致命的な反応を引き起こすことにつながります。



このように恐ろしい病気ではありますが、病気の原因がハッキリと解っていないため、予防法も確立されていません。


ただ、高脂血症との関連が指摘されていますので、脂肪分の多い食事をさけ、過食をひかえて適正体重に保っておくことは大切だと考えられています。