町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
猫のトイレ
2016年09月30日 (金) | 編集 |
さて、いきなりこちらの写真・・・




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我が家の愛猫ピノのおトイレでございます。



上の穴から出入りするタイプのおトイレ。猫砂のとびちりが少なく、お掃除がしやすくてなかなかすぐれものなのですが・・・



おそらく、あと数年もしたら使えなくなるかもしれません・・・



というのは、我が家の愛猫ピノは今年で13歳。


あと数年すると、手足に関節痛が出始めて、このように段差を乗り降りしなければならないようなトイレの使用は難しくなるかも知れないのです。



高齢になって関節の節々に痛みが出てきたり、段差の乗り降りが大変になってくるのは人間も猫ちゃんも同じです。



よく、高齢の猫ちゃんの飼主様から


「我が家の猫が、最近おトイレを上手く使えないんだけど、なにか病気かしら・・・?」



と御相談いただくことがございます。



詳しく伺うと・・・


「トレイのそばまでは行くんだけど、トイレの外でしてしまう・・・」


「前足はトイレに入ってるんだけど、お尻がトイレに入りきらずにしてしまう・・・」


なんてことが良くあります。



このようなケースは、猫ちゃんが高齢になってトイレの段差を登りきれなくなってしまった可能性があります。



そんなときには、トイレの段差を低いものにしていただくと、あっという間に問題解決することがございます。

重度の歯周病 Fちゃん8歳 その2
2016年09月23日 (金) | 編集 |
さて、先日の続きです。


重度の歯周病を患っているワンちゃん。


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残念ながら、ほとんどの歯をぬかなければなりませんでした。


なんと合計31本!!



特に酷かったのが上顎の犬歯。


犬歯部分の歯周病が重度の為、歯根と鼻腔を隔てる骨組織が壊死し、鼻腔内に穴があいてしまっていました。



口腔鼻腔瘻という状態です。


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口腔鼻腔瘻。犬歯部分を洗浄すると、病変部を通って鼻腔から洗浄液が流れてきます。
赤丸で囲んだ部分、鼻の穴の中に液が溜まっています。



当然、抜歯治療となるのですが・・・



犬歯の歯根は特に大きく頑丈なため、抜歯を行うには歯肉の切開や、歯を支える歯槽骨の切削が必要になります。



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歯肉を切開した犬歯。この後、歯を支えている歯槽骨を削ります。




歯根は歯根膜とよばれる強力な支持組織で歯槽骨に付着しています。


抜歯を行うには、エレベーターと言う器具を歯根部と歯槽骨の間に挿入し、梃子の作用を利用して歯根膜の付着をはがして行くのですが・・・


梃子の作用を最大限に利用するには、歯根周辺の骨組織が健全な状態でなければなりません。


ですが、今回の症例のように重度の歯周病に陥っていると、歯根周辺の骨組織が壊死してしまっているため、無理な力をかけると弱った骨が骨折してしまう危険があります。


そのため、抜歯の作業には細心の注意を払って作業を進めていきます。




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犬歯を抜歯した後。丸で囲んだ部分が口腔鼻腔瘻。
重度の歯周病の為、歯根周辺の骨組織が壊死、大きな穴があいて鼻腔とつながってしまっています。さらには、その周辺に膿状の汚れが・・・




反対側の犬歯も同様の状態。



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口腔鼻腔瘻ができて、奥に乳白色の膿状の汚れが溜まっています。
これを洗浄すると・・・





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食べカスと壊死を起こした組織が塊になって出てきました。
こんなヘドロ状の汚れが、常に鼻の中に溜まっていたということなのです。どれだけ不快だったことでしょう・・・




抜歯が終わると、歯肉を縫合しなければならないのですが・・・


縫合しようにもすでに歯肉の大半は壊死してしまっており、そのままでは傷をふさぐことができません。



そこで、頬の粘膜を剥離・移植して傷を塞ぐことになります。



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すでに壊死を起こしていたような組織ですから、移植した部分が上手く定着するか心配なところでしたが・・・



術後1週間の時点では上手く治っているようでした。



口の中の汚れや、口臭などは飼主様が気づいていても、どうしても後回しにされ、放置されることが多く


今回の症例のように、取り返しがつかないほどに進行してしまっていることも珍しくありません。



動物の歯周病治療は全身麻酔でおこなわなければならないため、ここまで重度の歯周病になると、麻酔時間も3時間~4時間となり



動物の負担、そして飼主様の金銭的な負担も大きくなってしまいます。



できれば、「歯が汚れてるな・・・」「口臭が気になるな・・・」と思った時点で、なるべく早めに診療を受けていただきたいものです・・・


※今回のワンちゃんは、現在の飼主様が引き取った時点で重度の歯周病に気がついて、急いでお連れいただいた症例です。










重度の歯周病 Fちゃん8歳 その1
2016年09月20日 (火) | 編集 |
先日歯科処置を行った症例です。



極めて重度の歯周病で、合計31本の抜歯処置となりました。


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大量の歯石とヘドロ状の歯垢で覆われています。前歯と犬歯は先端部分に僅かに白く歯が見えていますが、奥歯は完全に覆われて見えません。




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下顎も同様です。




症例は8歳のミニチュア・ダックス。



歯石の付き具合、歯周病の進行度合いには個体差があります。



その症例の食生活や、物を咬む習慣、歯磨きの習慣、犬種、歯並びなど様々な要因があります。



経験上、ダックスフンドは重度の歯周病になりやすいように思います。



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下顎の状態。歯の裏側(舌側)も奥まで歯石に完全に覆われてしまっています。




こういった重度の歯石付着を起こした症例では、歯石を取り除いておしまいというわけにはいきません。



歯石で覆われた歯肉の周辺部では、歯肉炎・歯周炎が発生します。


歯肉炎・歯周炎が起きると、歯を支えている歯肉や歯槽骨(アゴの骨)が壊死を起こします。



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歯石を取り除いた状態。赤い線を引いた部分は、本来歯肉が無ければいけませんが、すでに壊死を起こして消失。
歯肉が無くなった隙間に、大量の汚れが蓄積しています。




残念ながら、ここまで歯周病が進行してしまうと、これらの歯はすべて抜歯しなければなりません。



つづく・・・




本日のわんにゃんドック
2016年09月20日 (火) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です 




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本日ご紹介するのは、先日8歳になったばかりのくりまる君 



トイプードルの男の子です 



1歳になった頃から当院に健康管理をお任せいただいているワンちゃんで、ここ数年は毎年わんにゃんドックを受けていただいております。



健康診断で何よりも大切なのは、「健康な時から定期的に受けること」。



言葉をしゃべることのできないワンちゃん・ねこちゃんでは、知らず知らずのうちに病気が進行してしまうことが多々あります。


特に、高齢になると、少し元気が無かったり、食欲が落ちていても「この子も年をとったのね・・・」と見過ごしがち。


定期的な健康診断で、多角的に現在の状態を把握することが非常に重要になります 


当院では、皆様の大切な御愛犬・御愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております 

本日のわんにゃんドック
2016年09月15日 (木) | 編集 |
本日ご紹介するのは、ペルシャ猫のピース君 



今月で8歳になる男の子です。



ぱっちりお目目が可愛いですね 



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本日はわんにゃんドックCでの精密検査でした。



ピースちゃんは、以前から脾臓に良性の腫瘍と思われるしこりがあるため、定期的な検査を行っております。


超音波検査では、内臓にできた腫瘤をわずか数mmの物でも見つけることができます。


ただし、超音波検査では腫瘤が良性の腫瘍なのか? 悪性の腫瘍なのか? 正確な判断を下すことはできません。



そのため、定期的に検査を行い、腫瘤の大きさの変化などを観察することで、必要に応じて開腹手術での検査を考えるのであります。



ピースちゃんの場合は、ここ数年検査を行っていますが、大きな変化が無い為、引き続きの経過観察となっております。



当院では、皆様の大切な御愛犬・御愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております!

本日のわんにゃんドック
2016年09月05日 (月) | 編集 |
今日はわんにゃんドックのご紹介です 




まずは、8月でちょうど10歳になったばかりのビーグル犬の幸(さち)ちゃん 




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続いてMIX犬の丸ちゃん  今月で5歳になる女の子です 




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2人は同じお宅の姉妹犬で、幸ちゃんが長女で丸ちゃんが三女。



今回は来ていませんが、間に次女の福ちゃんがおりまして、三人合わせて「幸福丸」であります 




さて、幸ちゃんと丸ちゃん、さすが姉妹犬です。



検査預かり中に、同じケージの中で過ごしてもらっていたのですが、寝ころぶ格好から、人が近づいた時まですべて同タイミングでそっくりの反応でとってもほほえましい2人でした 




当院では、皆様の大切な御愛犬・御愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております!!