町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
合成カンナビノイド中毒
2016年05月31日 (火) | 編集 |
獣医師の医学誌を読んでいると・・・



「合成カンナビノイド中毒」




という見慣れない薬剤中毒の報告を発見。



一体何の薬なんだろう・・・と手元の専門書などを調べてみましたが・・・




該当するものは無し。





仕方ないので、試しにグーグルで調べてみると・・・





なるほど。。。




いわゆる違法(脱法)ドラッグに含まれる成分のようです。




報告の症例は、幸い一命は取り留めたものの、一時は呼吸停止を起こし非常に危険な状態だったようです。




今回の報告は海外の事例でしたが、今後は日本でもこのような報告がでてくるのかもしれませんね・・・






リフレッシュ!!
2016年05月26日 (木) | 編集 |
病院の看板をリフレッシュしました 




当院も開業して7年が過ぎ、だいぶ看板もくたびれてきてましたので・・・



リフレッシュ前
20160526tah03.jpg







これが・・・こうなりました









リフレッシュ後
20160526tah012.jpg






基本的なイメージは変わりませんが、だいぶ印象が違いますね 




一番大きな違いは、日除けのテントがついた事 




道路に面した側が全面ガラスで非常に開放感のある当院ですが・・・真夏は地獄の暑さ 




クーラーフル回転しても待合室はなかなか冷えません 




なんとか改善しようと耐熱コーティングを窓に施したり、サンシェードをかけたりはしていたのですが・・・




さて、この日除けテントの効果はいかほどか??




工事費とっても高かったので、十分な効果を示してくれればよいのですが・・・ 





心臓病と咳
2016年05月19日 (木) | 編集 |
5月に14歳になったばかりのワンちゃんなのですが・・・


「最近、咳きこむことが増えてきたのが気になる・・・」



ということで診察。



心音を聞くと、軽度の雑音が聴取されます。



早速、胸部レントゲン撮影を行ってみると・・・



20160519tah02a.jpg
拡大した心臓に圧迫されて、気管が背骨にくっついてしまっています。



心拡大が認められます。


さらに、拡大した心臓に圧迫されて、気管が背骨の方に押し上げられてしまっています。



同じワンちゃんの数年前のレントゲンと比べると一目瞭然。



20160519tah01a
同症例 2010年撮影 背骨に対して、気管が緩やかに下り坂になっています。




老齢の小型犬では、「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓病を患うことが多く、12歳以上の小型犬の35%以上に発生がみられるとも言われています。



「僧帽弁閉鎖不全症」で心拡大が生じると、拡大した心臓が胸腔内で気管を圧迫します。



その圧迫のせいで咳が出やすくなってしまうのです。



初期の段階では、軽く咳きこむくらいで元気や食欲に変化が出ることはありませんが、進行すると心不全症状から呼吸困難や不整脈で命にかかわる病気です。



高齢の小型犬で咳が気になる場合は、心臓病が関わっていることが少なくありませんので、元気・食欲に問題が無いように見えても、早め早めの受診をお勧めいたします。

歯周病治療
2016年05月14日 (土) | 編集 |
少し前に歯科治療を行ったネコちゃんのレントゲン写真です。



20160506tah02.jpg


左の頬の部分に、骨のふくらみのようなものがあるのが解るでしょうか?(黄色く囲った部分)



実際にこの部分を手で触ると、骨がゴツゴツと盛り上がっているのが解ります。



また、黄色く斜線を入れた部分は奥歯の歯根部分なのですが、黒く空洞が出来ています。



これは、奥歯の歯根部分に歯周病が生じ、その炎症の影響が頬の骨にまで及んだものと推測されます。




20160506tah03.jpg


問題の部分の術中写真。



歯肉を切開してめくりあげた状態。歯根部周囲の上顎骨が壊死しているのが良く解ります。



この部分がレントゲンで黒く空洞状に写っていた部分(黄色い斜線部分)。



当然、この歯は抜歯処置となりました。




歯根部での歯周病は、歯の問題だけではなく、その周辺組織に大きな影響を与える場合があります。



特に、犬歯や臼歯(奥歯)の歯根は、鼻腔や眼窩(眼球周囲)に接しているため、こういった部分の歯周病が鼻腔疾患や眼窩疾患へと進行することも珍しくありません。




普段の生活で、飼主様がワンちゃん・ねこちゃんのお口の中を詳しくみることはあまりないかもしれませんが、ちょっと意識して唇をめくって観察してみてください。



日頃から観察をしておくことで、歯茎の腫れや口臭などわずかな変化に気づくことができ、歯周病の早期発見につながるかも知れません。


本日のわんにゃんドック
2016年05月13日 (金) | 編集 |
本日ご紹介するのは、キャバリアのビバちゃんです 




3月に4歳になったばかりの男の子 



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とても可愛らしい笑顔ですね 



ビバちゃんも1歳になる頃から毎年ドックを受けていただいていますので、今年で4回目のわんにゃんドックです 




定期的に健康診断を受けていただくことで、体に起こる様々な変化が、年齢によるものなのか、疾病によるものなのかを、より精度高く見極めることができるようになります 




ワンちゃん・ネコちゃんは人間に比べて寿命が短い為、高齢期になると数カ月から1年という短い間で体に大きな変化が訪れます。



10歳になるまでは最低でも年に一回。



10歳を超える高齢期になれば、出来れば年に2回程度は健康診断を受けていただくことをお勧めいたします 



谷口動物病院 定期健康診断 「わんにゃんドック」

肺水腫(僧帽弁閉鎖不全症)
2016年05月06日 (金) | 編集 |
ここのところ、「肺水腫」の症例が続いていました。



「肺水腫」と言うのは、心臓病によって生じる心不全症状の一つで、呼吸障害をもたらします。



ワンちゃんでは、「僧帽弁閉鎖不全症」に伴って生じる事が一般的であります。
僧帽弁閉鎖不全症について詳しくはこちら



「肺水腫」を解りやすく説明すると・・・



「肺のむくみ」であります。



心臓病によって心臓のポンプ機能が低下すると、体中の血液循環が低下します。


たとえば、足の血液循環が低下すると、「足にむくみ」が生じますが、同じようなことが肺でも起きるのです。



「むくみ」の正体は、循環不全によって組織に貯留した体液です。



肺に体液が貯留してしまうと肺でのガス交換が妨げられ、呼吸困難に陥ります。



肺水腫
肺水腫の症例
左)治療前    右)治療後


上のレントゲン写真は、ある心臓病のワンちゃんの治療前と治療後のレントゲン写真です。


肺水腫になると、その部分に空気を取り込むことができなくなるので、レントゲン上では白く曇ったように写ります。
(レントゲン上は空気=ガスは黒く写ります)



治療後のレントゲンでは、肺にしっかりと空気が取り込まれて、黒く写っているのが良く解ります。





軽度の肺水腫であれば飲み薬で治療が可能ですが、重度になると酸素室に入院していただき、集中的な治療が必要になる場合もありますし、場合によっては治療しても助からないことも少なくありません。




重度の肺水腫であれば、明らかな呼吸不全がみられますが、軽度の場合は「少し咳きこむ」「少し息が荒い」といった症状しか出ません。



高齢の小型犬では、僧帽弁閉鎖不全症の罹患率は20~30%近くとも言われています。



高齢犬でこのような症状がみられた際には、なるべく早めに受診していただくことをお勧めいたします。