町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
本日のわんにゃんドック
2015年04月30日 (木) | 編集 |
本日ご紹介するのはビーグル犬のつくねちゃんです 



5月で2歳になる女の子です 



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ビーグル犬としては小型で、ほっそりしたお顔の美人さんです 



これまでの成長の過程で、心電図の波形など気になることもあったため、わんにゃんドックCでの精密検査でした。



結果は問題なし 



以前気になっていた点も、成長期中の一時的なものだったようです。



当院では、皆様の大切な愛犬・愛猫の健康管理、病気の経過観察の一助として定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております 





消化管内異物 布状の異物?
2015年04月27日 (月) | 編集 |
消化管内異物の症例です。



急性の嘔吐と食欲不振、元気消失を主訴にご来院いただいたワンちゃんです。



こちらのわんちゃんは、普段からイタズラしていろんなものを食べてしまう癖があります。


飼い主様も色々と対策はされているのですが、お仕事の都合でどうしてもお留守番をする時間が長いので、その間に思いもよらない物をかじって食べてしまうことがあるそうです。



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黄色○で囲んだ部分が、造影剤で描出された異物。
布状の異物を疑います。右半分は、腸内に流れた造影剤で正常所見です。


さて、そんな経歴のあるワンちゃんですから、消化管内異物を疑ってレントゲン撮影です。


レントゲンと言っても、布やプラスチック、スポンジなど家庭用品のほとんどは、レントゲンにハッキリ写ることはありませんので、「造影剤(バリウムみたいなもの)」を使用して検査をします。



そうすると、胃の中にモヤモヤと造影剤が絡まった異物が確認されました。


おそらく布状の異物でしょう。そこにしみ込んだ造影剤がモヤモヤと写っているものと思われます。



緊急手術で胃を開けてみると・・・



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やはり、黒く変色した布らしきものが出てきました。




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ずるずるとかなりの量が出てきました。


消化管内異物の摘出で大切なのは、胃の中の物をとりだしたからと言って安心しないこと。


異物は胃の中だけとは限りません。


消化管全体をしっかりと調べて、他の場所にも詰まっていないかを確認しなければなりません。



人間と違って、自分で何をどれだけ食べたかワンちゃんは自己申告してくれるわけではありませんから、慎重な確認が必要なのであります。



これを怠ったがために、数日後に再手術になってしまったという笑えない話も実際にあるのです。
※もちろん、私はそんな失敗はしたことありませんよ!


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確認してみると、やはり十二指腸の途中にも異物が詰まっていました。



これも摘出です。


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胃と腸を合わせて、これだけの布状異物が摘出されました。



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左が十二指腸内の異物。
右が胃内の異物。



昔と違い、家庭内で飼われている今時のワンちゃんでは、思わぬものを飲み込んでしまい、このように手術になってしまうことが少なくありません。



命にかかわることですから、普段からどうぞご注意くださいませ。

ブドウ中毒?
2015年04月24日 (金) | 編集 |
ワンちゃん・ネコちゃんが、ブドウで中毒をおこすって御存知でしたか?


「たまねぎ中毒」「チョコレート中毒」など、身近な食品でワンちゃん・ネコちゃんが中毒を起こすことはご存知の方も多いと思いますが、「ブドウ中毒」は、獣医師の間でも知られるようになったのはここ10年くらいですから、まだまだ飼い主様の中には御存じない方も多いかと思います。



ブドウで中毒を起こすと、まず嘔吐や下痢、食欲不振を呈し、摂取後48時間以内に急性腎不全を起こすといわれています。


ただ、まだまだ詳しい事はわかっておらず、どのくらいの量を食べれば中毒を起こすのか? ブドウの中の何の成分に中毒を起こしているのか? など、不明な点がまだ多いようです。



症例数はそれほど多くなく、私も実際に診療したことはなかったのですが、今回、初めて「ブドウ中毒」と思われる症例に遭遇いたしました。



症例は、体重10キロ前後の柴犬。


来院の前日に、レーズン入りのパンを食べてしまったとのこと。


その後、特に様子は変わりなかったそうですが、翌朝(来院当日の朝)になって吐き気がみられたとのことで来院されました。



身体検査では目立った異常は見られませんでしたが、「ブドウ中毒」が疑われたので、すぐに血液検査を行いました。



結果、腎臓の数値に関しては異常は認められませんでしたが、肝臓の数値が上昇。



レントゲン、超音波検査でも急性肝炎を示唆する所見が得られました。



口から摂取された中毒物質と言うのは、まず肝臓を通過してから、全身の血液循環にとりこまれます。



そのため、中毒を起こした時に、まず最初に負担がかかるのが肝臓なのであります。
過去のブドウ中毒の報告でも、急性腎不全だけではなく、肝臓の数値上昇も報告されています。




おそらく、この症例の場合は、このまま治療をしないで放置すれば、次に腎臓の数値の上昇がみられたはずです。




ブドウ中毒では、解毒薬のようなものはありません。




点滴治療を行い、できるだけ中毒物質が体内から排泄されるのを助けつつ、吐き気や下痢などの症状に対して対症療法を行うしかないのです。



そのため、ブドウを食べた量が余りに大量であった場合や、ブドウ摂取後から治療を開始するまでの時間が長く経ってしまった場合は、どんなに治療を行っても救命できないこともあるのです。



幸い、今回の症例では早い段階で治療を始めることができたので、腎臓の数値が上昇することなく、翌日には元気に退院することができましたが、来院されるのが後一日遅れていれば、急性腎不全を起こし、命にかかわっていた可能性もあります。




今回の症例を治療して思ったのは、ブドウ中毒の症例報告が少ないのは、珍しい病気だからではなく、飼い主様がブドウ中毒について御存じない為、急性腎不全に至るほどではない軽度の中毒(下痢と嘔吐のみの症状であるなど)の場合は、病院に来ないまま回復していたり・・・


もしくは病院に来意されたとしても、ブドウ(またはレーズン)を食べてしまったことに飼い主様が気が付いておらず、単なる急性胃炎・腸炎として治療されている場合が多いのかもしれません。


中には、病院に来るのが間に合わないまま亡くなってしまい、原因不明のままということもあるかも知れませんね。



ワンちゃん・ネコちゃんは人間とは全く別種の生物です。


食性や、薬物に対する反応など人間とは異なる点も多く、人間が食べて平気な食物でも中毒を起こすこともあれば、人間用のお薬を与えて中毒を起こす場合もあります。



飼い主様の心情としては、ワンちゃん・ネコちゃんも「家族の一員」というお気持ちだとは思いますが・・・



「そうはいっても別種の動物」であることは、決して忘れてはならないのです。



ブドウの他にも、身近な食品でキシリトール中毒なんてのもあります。


与えるつもりはなくても、「テーブルの上に置いてあったのを盗み食いした」「ゴミ箱をあさって食べてしまった」「カバンの中に入れていたら、顔を突っ込んで食べてしまった」なんて事故も頻発しておりますので、皆様どうぞご注意くださいませ。







診療時間変更のお知らせ
2015年04月19日 (日) | 編集 |
本日のわんにゃんドック
2015年04月18日 (土) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です 



まずは、柴犬のビッキー君 



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柴犬らしい立ち耳のふっくらしたお顔が可愛らしい男の子です 



3月で6歳になったばかりの男の子。


わんにゃんドックAでの健康診断でした 



続いてご紹介するのは、ミニチュア・ダックスのラムちゃん 



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こちらも3月で誕生日を迎えて7歳になった女の子です 



ラムちゃんは、私が以前に相模原市で勤務医として働いている頃からの患者様で、ラムちゃんのお姉さん犬のウランちゃんの頃から数えると10年以上のお付き合いです 



それこそ、私が大学卒業したての新人獣医師の頃からのお付き合いですね 



ラムちゃんはわんにゃんドックCでの精密検査でした。



当院では、皆様の大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしています 

気管虚脱
2015年04月17日 (金) | 編集 |
小型犬に多い疾患の一つに、「気管虚脱」というものがあります。


有名な病気ですので、耳にされたことのある方も多いのではないでしょうか?



名前の通り、気管が虚脱(つぶれる)してしまいます。



気管は、環状に連なった軟骨と、それを取り巻く膜で作られています。



掃除機のホースと同じような構造ですね。



この軟骨が脆弱化し、呼吸の際の圧力の変化に対して、筒状の構造を保つことができなくなり、虚脱(つぶれる)してしまうのです。





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吸気(息を吸う)のタイミング。気管は正常に見えるが・・・




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呼気(息を吐く)タイミングでは、ぺちゃんこに潰れてしまっています。
呼吸のどのタイミングで虚脱するかは、脆弱化した軟骨の位置によって変わります。



気管は常につぶれているわけではなく、呼吸による気管内圧の変化によってつぶれたり、もとにもどったりを繰り返します。



虚脱が軽度の場合は無症状であることも多いですが、重度の症例では呼吸困難で命にかかわることもあります。



飼い主様が気が付きやすい症状としては咳ですね。



ちょっと興奮したり、首を圧迫するだけでゲホゲホと咳をする場合は、この疾患が疑われます。




チワワやトイプードル、ポメラニアン、マルチーズと言った小型犬の他に、柴犬等でもよく見かけます。



遺伝的な素因があると考えられているため、上記のような犬種では、首輪ではなく胴輪でお散歩に行くようにして、首に必要以上に負担がかからないようにしたり、体重をしっかりと管理して、脂肪による気管の圧迫が起きないように気をつけることも大切です。


本日のわんにゃんドック
2015年04月14日 (火) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です 



まずご紹介するのは、フレンチブルドッグのはなちゃん 



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とてもおとなしくて可愛らしいワンちゃんなのですが・・・


なかなか笑顔のお写真をとることができずに、ちょっとムスッとしたお顔になってしまいました 


はなちゃんは3月に1歳の誕生日を迎えたばかりの女の子です 


今回はわんにゃんドックAで健康診断でした。



以前、避妊手術の際の血液検査で肝臓の数値に高い値がみられていたので、それの再チェックも兼ねていたのですが、結果は問題なし 



つづいてご紹介するのは、来月5歳になる猫のニコちゃん 



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仔猫の頃から当院にいらしていただいているのですが、ほぼ毎年のようにわんにゃんドックを受けていただいております 


今回はわんにゃんドックAでの検診でした。



当院では、ワンちゃん・ネコちゃんの年齢やご予算に応じて「わんにゃんドックA・B・C」の3つのコースをご用意しております 



一つの目安として、5歳くらいまでの若くて健康なワンちゃん・ネコちゃんではわんにゃんドックAがおすすめ 



5歳~10歳の中高齢のワンちゃん・ネコちゃんではわんにゃんドックBでもう少し詳しく調べて、10歳以上の高齢犬・高齢猫ちゃんではわんにゃんドックCでフルチェックをお勧めしております 



谷口動物病院 わんにゃんドック

術中の保温について
2015年04月10日 (金) | 編集 |
麻酔の安全性に係わる大きな要因の一つに、麻酔中の体温管理がございます。



麻酔中は、体温調節に係わる生体の働きが抑制されるため、体温は下がりやすくなってしまいます。



低体温になると、末梢血管が収縮することで循環器系にストレスがかかったり、肝臓や腎臓での薬物排泄が低下することで、麻酔からの覚醒が遅れてしまいます。



また、低体温になると組織への血流が低下するためその部位の免疫が低下し、感染症を起こしやすくなると考えられています。



このように、麻酔中の低体温は、生体に様々な害を及ぼすのですが、体の小さなワンちゃん・ネコちゃんの手術では、術中の体温維持がなかなかうまくいきません。





獣医療では、温水式の保温マットを手術台の上に敷いて保温するのが一般的でしたが、最近は「ベアハガー」という温風式のマットの方が保温効率が良いため、多くの施設で導入されています。


当院でも、この温風式の保温マットを使用しているのですが・・・


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保温効果を少しでも高めるために、体にタオルをかけるなどしていましたが、これだけではどうしても低体温を防ぎきることができませんでした。



そこで、最近こんな工夫を始めました。



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荷物梱包用のラップ。


ストレッチフィルムというそうです。



これを使って・・・



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保温マット・タオルごとラッピングしてしまいます。



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このひと工夫で、保温効率は格段にアップ!



小型犬の歯科処置では、口の中の洗浄を繰り返すこともあり、低体温に陥りやすかったのですが、この方法を試すようになってから、術中の低体温はまずありません。



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麻酔モニター画面。体温は37.9℃で一定。



写真は歯科処置の症例ですので、全身をくるんでいますが、開腹手術などでは、その部分だけフィルムをかけずに使用します。



日頃やりなれた方法でも、ちょっと工夫するだけで、まだまだ改善する余地がありますので、日頃から勉強・研究が欠かせませんね。

フィラリア感染
2015年04月07日 (火) | 編集 |
4月に入り、狂犬病ワクチン接種のシーズンになりました。



この後は、すぐにフィラリア予防が始まります。


御存じの方も多いと思いますが、フィラリアはワンちゃんの心臓に寄生する寄生虫で、蚊が中間宿主として媒介し、感染を広めていく病気です。


心臓の中に虫が寄生するため、心臓の動きに支障が生じたり、肺血管が詰まったりすることで、心臓病と同じような症状が現れます。


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肺動脈内に寄生したフィラリア。赤丸で囲った中の、白い線状の物がフィラリア虫体




今日では、ペットとして飼育されているワンちゃんの間では予防が進んでいるため、病院で診察することもすっかり無くなりましたが・・・



フィラリアは、ワンちゃんだけでなくキツネやタヌキと言ったイヌ科動物であれば感染し繁殖することができますので・・・




病院に連れてこられるようなペットのワンちゃん達でフィラリアの寄生がみられなくなったとしても、町田周辺の野山にいるような野生のタヌキの間では感染が維持されています



ですので、保護施設に保護されるようなワンちゃんの間では、今でも寄生が確認されることも少なくありません。




したがって、ペットとして飼われているワンちゃんでも、予防薬の投与を怠れば、フィラリアに感染してしまう危険は十分にあるのです。



「でも、フィラリアに寄生されても、治療法があるって聞いたけど? だったら、何も毎月予防薬飲む必要なんかなくて、感染した時に治療すればいいんじゃないの?」




なんてことを考える方もいらっしゃるかも知れません・・・


ですが、これは大間違い!



確かに、フィラリアが心臓に寄生した場合の治療法はございます。



一つは、首の静脈からカテーテルを心臓内に挿入して、物理的にフィラリア虫体を取り除く方法。



寄生数が多く、心不全症状が重度の場合に緊急で行う手術でありますが、心臓内を傷つけたり、重要な血管を傷つける危険性もあります。




もう一つの治療法は、メラルソルミンという駆虫薬を投与する方法。



ただし、この方法で駆虫された虫体は、そのまま肺血管に押し流され、その部分で詰まってしまいます。





そうなんです。フィラリアは、確かに駆虫薬で駆除することができるんですが、死んだ虫はそのまま肺血管に詰まってしまい、肺にダメージを及ぼすのです。(肺血管塞栓症)





そして、肺血管塞栓のダメージが大きい場合は、呼吸困難から死へと至る危険な治療なのであります。




死に至るほどではなかったとしても、フィラリア感染によって障害された肺血管は、完全に元通りになることはありません。





何らかのダメージが障害残ってしまうのです。



フィラリアの寄生数が少なければ、そのダメージも最小限で済みますが、寄生数が多い場合は治療後も生活に支障が出るような場合もあるのです。



こういったことを御理解いただけると、「フィラリアはとにかく予防が大切」ということがお解りいただけると思います。

本日のわんにゃんドック
2015年04月03日 (金) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です 



本日ご紹介するのは、ノルウェージャン・フォレスト・キャットの縷々(るる)ちゃん 




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3月に3歳になったばかりの女の子です 



縷々ちゃん、病院に来てとってもご機嫌さんで、身体検査をしようとすると、喉をグルグル鳴らし、体をくねくねさせて・・・



「もっと撫でて~~~ 


と大喜びしてくれちゃうので、嬉しいような・・・診察しにくくて大変なような・・・ 



わんにゃんドックAでの検診でしたが、大きな問題もなく、健康状態良好 



飼い主様にもご安心いただくことができました 




当院では、皆様の大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしています!