町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
本日のわんにゃんドック
2015年03月30日 (月) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です 




本日ご紹介するのは、MIX犬のクーちゃん。


2011年に保護センターから今の飼い主様のもとに引き取られたワンちゃんで、推定年齢6歳の男のです 



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とっても穏やかで可愛らしいワンちゃんです 



クーちゃんは、保護された時点でフィラリアに感染していましたので、その治療経過の観察も兼ねて、わんにゃんドックC+心臓エコー検査を行いました 



結果、フィラリア虫体は完全に死滅しており、わんにゃんドックそのものの結果も問題なし 



飼い主様にも、ご安心いただくことができました 




当院では、皆様の大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断、「わんにゃんドック」をお勧めしています 

迷子犬のお知らせ
2015年03月29日 (日) | 編集 |
3月30日 飼い主様見つかりました 



迷子犬のお知らせ20150329


春の知らせ
2015年03月27日 (金) | 編集 |
尿検査の顕微鏡写真です。



この季節になると、尿検査でこんなものが検出されるようになります。



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なんだか、寄生虫の卵のように見えますが・・・



これ、スギ花粉です。



ワンちゃんで尿検査をする場合、通常はお散歩中に野外で採尿していただくのですが、その際に混入するのであります。



これを見ると、花粉の季節のピークを迎えたな~・・・と憂鬱になるのであります 

肥大型心筋症と左室流出路の狭窄
2015年03月23日 (月) | 編集 |
循環器疾患のご紹介です。



ここ最近、元気が無く、階段を上るのもヨロヨロとしているということで来院された症例です。



15歳前後と高齢のネコちゃんです。



身体検査で「心雑音」が確認されましたので、精密検査を行うことになりました。




ネコちゃんで「心雑音」が確認された場合、一番に疑われるのは「肥大型心筋症」という心臓病です。



原因はまだハッキリと解っていないのですが、心臓の筋肉が肥大することで、心臓のポンプ機能が低下し、循環不全を起こす病気であります。



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超音波での心筋の厚みの測定。
IVSd=心室中隔壁   LVPWd=左室自由壁



肥大型心筋症の診断は、心筋の厚み(特に「心室中隔壁」と「左室自由壁」)の測定が重要なポイントになります。



正常なネコちゃんの心室壁の厚みは4mm前後。6mmを超えた症例では、肥大型心筋症を疑います。



今回の症例は心筋の厚みが7mmと、「肥大型心筋症」を疑う所見です。
※実際には、その他の「心筋の厚みに影響を及ぼす疾患が無いか?」を確認したうえで最終的な判断をいたします。
たとえば、腎臓疾患や甲状腺疾患なども心筋の厚みに影響を及ぼす可能性がありますので、そういった疾患が無いかを確認しなければいけません。



「肥大型心筋症」では、心臓の筋肉の厚みが分厚くなることで、心臓の拡張機能が障害されます。


分厚い風船が膨らみにくいのと同じですね。心臓はポンプとしての働きを持っていますので、膨らみにくくなるということは、血液を吸い込む動作が上手くいかないということになり、結果的に血液循環不全をおこします。



また、分厚くなった心筋壁は、心臓内で血液の流れを妨げることになります。



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肥大した心室中隔壁が大動脈の基部にせり出しているため、狭窄が起こり、血液の流れに乱流が生じています。
「左室流出路の狭窄」と呼ばれる状態。




今回の症例でも、肥厚した心筋による「左室流出路の狭窄」が生じており、それによって大動脈血流に「乱流」がおこっています。



この「乱流」が「心雑音」の原因になります。



「左室流出路」が狭窄することも、全身の血流に悪影響を及ぼす一因となります。



今回のネコちゃんでは、心筋の肥厚による「拡張不全」と「左室流出路の狭窄」が原因で、循環不全を起こし、元気消失や、階段を上る際のふらつきといった症状を起こしていたものと考えられます。



「肥大型心筋症」の治療は、内服薬による血液循環の改善が中心になります。



残念ながら、肥大した心筋をもとにもどす方法はなく、完治させることができない病気なのであります。

新しいスタッフのご紹介と・・・
2015年03月21日 (土) | 編集 |
今日から当院の新しいスタッフとして働いてくれる看護師さんをご紹介いたします 




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土田 茜さんです 



面接、研修で病院に来ていたこともあるので、見かけた方もいらっしゃるかもしれませんね 



この春に動物看護学校を卒業したばかりで、まだまだ未熟な点も多いわけですが・・・



研修の際にも、礼儀正しく、真面目に頑張ってくれた土田さんですから、これからも頑張って勉強を重ねて、良い看護師さんへと成長していってくれるものと期待しております 



至らない点も多々あるとは思いますが、彼女が一日も早く優秀な看護師として皆様のお力になれるよう、スタッフ一同、指導いたしますので、何とぞよろしくお願いいたします 





そして、新しいスタッフが増える中で・・・



もう一つはお別れのお知らせです。



開院以来、私の右腕として、診療を支えてきてくれた看護師の新津さんが、4月末で退職することになりました。



プライベートな理由で引っ越しをすることになるのですが・・・



とても当院に通勤できるような距離では無い為、やむなく退職と言うことになりました。



できる限り勤務を続ける方向で検討を重ねたのですが、やはり当院へ通勤を続けるのは困難だという結論に達し、残念ですが退職と言うことになりました。



私にとっては、開業以来、ずっと支えとなってくれていた大切な仕事のパートナーです。


看護師としての業務はもちろん、病院の医療サービスに係わる様々な提案や、後進の指導など様々な面で頼りにしていた存在です。


ここ数年は、手術の助手も務めてくれていて、困難な手術の際などは、ずいぶんと助けられていたので彼女が退職してしまうのは非常に痛手であります。



彼女自身も、この病院での勤務にやりがいを感じており、何とか勤務を続けたい・・・という気持ちでいてくれていたのですが、こればかりは仕方ないですね 



残りわずかな時間ですが、最後まで皆様の大切なワンちゃん・ネコちゃんの頼れる看護師として頑張ってくれると思いますので、土田さんともどもよろしくお願いいたします 


重度歯周病 6歳のネコちゃん
2015年03月19日 (木) | 編集 |
口臭が気になるということで来院された症例です。




症例は、まだ5歳と比較的若いネコちゃん。



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奥歯に乳白色の汚れが蓄積しています。


これを取り除くと・・・




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重度の歯周病です。





下顎も・・・



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汚れが白っぽくて歯の色に似ているので、一見するとそれほど酷くないように見えますが・・・



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汚れを取り除くと・・・ご覧のように、根っこのところに大穴があくほどの歯周病です。


これらはすべて抜歯治療です。




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抜歯後。前歯と犬歯は残していますが、その他の臼歯はすべて抜歯しています。






反対側はもっとひどい状態です。



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こちらも、すべて抜歯となりました。




人間では、歯を抜いた後は入れ歯などで「噛みあわせ」を維持しないと顎の骨がやせていってしまいます。



歯にかかる圧力を支える役割を持っているため、歯が無くなって顎の骨に力が加わらなくなってしまうよ、顎の骨が退化してしまうためです。



では、わんちゃん・ネコちゃんでは入れ歯をしなくても大丈夫なのでしょうか・・・?




ワンちゃん・ネコちゃんは、そもそも人間と違って「噛みあわせ」がありません。



上下の歯はハサミのようにたがいにすれ違う構造をしており、歯と歯の噛みあわせはないのです。



人間は食べ物を咀嚼して細かく噛みつぶすために「くるみ割り機」のように物を押しつぶす構造の歯をもっていますが、ワンちゃん・ネコちゃんは、獲物を捕え、肉を咬み裂く為に「ハサミ」のような構造の歯を持っているのです。



そのため、もともと歯と歯の接触による圧力はかかっていないので、抜歯をしても、人間のように入れ歯が必要になることはないとされています。



もちろん、技術的に可能であれば入れ歯があったほうがワンちゃん・ネコちゃんにとっては具合が良いのでしょうが、そうはいきませんからねぇ・・・

本日のわんにゃんドック
2015年03月17日 (火) | 編集 |
今日もわんにゃんドックのご紹介です 



本日も、2件続けてご紹介いたします 



まずは、MIX犬のハルちゃん 



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先月5歳になったばかりの男の子です 


ハルちゃんは、仔犬の頃に保護施設から現在の飼い主様のもとに引き取られてきたワンちゃんで、当時からずっと当院で健康管理をさせていただいております。


どういった経緯で保護施設に保護されたかは存じ上げませんが、現在の飼い主様のもとで、とっても幸せに生活しているハルちゃん 



1歳になった頃から毎年わんにゃんドックにいらしていただいているのですが・・・



5歳ともなると、顎の周りに白髪が目立ち始めました 
※5年前の様子はこちら→click



5年前と比べると、やっぱり表情が大人っぽくなってますよね (`・ω・´)



まあ白髪が目立ち始めたとはいえ、人間の年齢に換算すれば30歳になったばかりくらい。


まだまだ、若くて元気いっぱいです 



今回の健診でも、大きな問題は見つかりませんでした 




さて、続いてはキャバリアのおはなちゃんです 




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こちらは、先月で3歳になったばかりの女の子 




とっても愛想が良くて、元気のいいワンちゃんなのですが、なぜだかカメラを向けると緊張するのか表情がこわばってしまいます 



おはなちゃんは今回が初めてのわんにゃんドック。



まだ年齢も若いので、わんにゃんドックAでの検診となりました 



こちらも、尿検査で再検査が必要になったものの、基本的には大きな問題はなし 




当院では、皆様の大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしています 

本日のわんにゃんドック
2015年03月16日 (月) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です 



まず初めにご紹介するのは、3月3日に4歳になったばかりのくるみちゃん 



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ふっくらとしたお顔が可愛らしい女の子です 




つづいて、こちらはキリッとした顔立ちの茶々丸君 




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茶々丸君はわんにゃんドックC、くるみちゃんはドックBでしっかりと健康診断をさせていただきました 




くるみちゃんは喘息の持病があったり、茶々丸君も以前から肝臓に関しての血液検査数値がやや高かったりということがあるのですが、今回の検査では大きく問題になるようなことはなく、「定期的な診察を受けていただければ大丈夫」という結果でした 




当院では、大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております 


里親さん募集中
2015年03月13日 (金) | 編集 |
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里親さんの募集です 


お問い合わせは病院受付まで 


042-711-7612

食物アレルギーの疑い
2015年03月12日 (木) | 編集 |
こちらのフレンチブルちゃん・・・




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可愛らしいお顔をしていますが・・・



むかって左側の目の周囲が脱毛しているのがお解りいただけるでしょうか?(本人の右眼)




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皮膚表面がガサガサして、とても痒がっています。



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同じく、右耳も慢性的な皮膚炎で、耳の穴の周りの皮膚が腫れあがってしまい、耳の穴が見えなくなっています。



まだ3歳と若いワンちゃんなのですが・・・



1歳になるかならないかの頃からずっと顔周りの痒みに悩まされているそうです。




これは、「食物アレルギー」を強く疑う症状です。



ワンちゃんで、若いうちから皮膚に痒みが出る場合は、「アレルギー性皮膚炎」、「アトピー性皮膚炎」、「食物アレルギー」が疑われるのですが・・・



その中でも、「食物アレルギー」は生後6か月程度と、かなり早いうちに症状が出始めることと、今回のワンちゃんのように、顔周りに症状が出ることが多いようです。




正確な診断には、血液検査でアレルギーを起こす食物を調べたり、除去食試験という食事試験を行う必要がありますが、これには費用も時間もかかりますので・・・



今回のワンちゃんでは、まずはアレルギー症状を抑えるお薬の投薬と、アレルギー専用食に切り替えて反応を見ながら、詳しい検査について検討することとなりました。

僕とシッポと神楽坂
2015年03月07日 (土) | 編集 |
先日、マンガ家のたらさわ みち様の愛猫まるちゃんの健診兼取材についてとりあげましたが…




現在連載中の「僕とシッポと神楽坂」は、集英社から発売されている「月刊 オフィスユー」という、女性向け漫画雑誌に連載されております。




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コテコテの獣医医療マンガでは無く、動物病院や獣医療を舞台に、恋愛や家族愛、ほのぼのとした人情物語が展開される感じであります。



ですが、要所要所では、プロがみても違和感が無いように、適切な専門用語が用いられていたりします。



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こういった専門用語や疾患について、時々アドバイスさせていただいているのですが・・・



限られたコマ数の中でも、本当に獣医師が読んでも、その症例の状況がパッと思い浮かぶほど、的確に表現がなされていて、いつも感心しております。



流石です。


たらさわ様は、「MF動物病院日誌」、「おいでよ動物病院!」そして、現在連載中の「僕とシッポと神楽坂」と長年にわたって、動物病院を舞台にした作品を描いていらっしゃるだけあって、こういった専門的題材を的確に表現なさいます。


一般の方が読んでも難しすぎず、プロが読んでも違和感のない丁度よいバランスって、きっと難しいですよね。



わんにゃんドック取材の様子は、最新刊(たぶん、4~5月頃発売かな?)に掲載される予定です。



巻末にちょこっととりあげられるくらいのようですが、どんな出来上がりになるか楽しみです^^

本日のわんにゃんドック
2015年03月05日 (木) | 編集 |
今日はわんにゃんドックのご紹介です 





まずは、三毛猫のちまりちゃん 




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細身のお顔がとっても美人さんですね 




2人目は、チワワのショコラちゃん 




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5歳になる女の子です  こちらも、まるいお目目がとても可愛らしいですね 




二人とも、わんにゃんドックCでの精密検査でした 




当院では、大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的なわんにゃんドックをお勧めしております 

拡張型心筋症 2
2015年03月02日 (月) | 編集 |
少し間があきましたが、先日のつづきです。



1週間ほど前から元気・食欲が無くなってきたというワンちゃん。



身体検査で呼吸困難が疑われたため、検査を進めると「胸水」が溜まっていました。



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胸水が溜まって、心臓の陰影が見えなくなっています。




「胸水」が溜まる原因としては、循環器疾患(心臓病)や腫瘍性疾患などが考えられますが、そういった詳しい原因究明の前に、まずは胸水を取り除き、呼吸状態を改善しなければなりません。




胸水が溜まって呼吸困難が続いていると、全身の臓器が低酸素症に陥ります。



このような時に大きなストレスを加えると、そのまま心停止を起こす危険性があるのです。



さて、こちらのワンちゃんも、胸水を除去し、酸素室で少し状態を改善させてから詳しい検査となりました。



まずは循環器疾患を疑い、超音波検査で心臓の状態を詳しく調べていきます。



腫瘍性疾患かどうかは、抜き取った「胸水」のサンプルを検査所に送り、腫瘍性の細胞が含まれていないかを検査いたします。


超音波で心臓を調べていくと・・・



小型犬としては珍しい病気が見つかりました。



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心臓の収縮機能の検査。FS(左心室内径短縮率)という数値は、ポンプとしての心臓がどれだけ収縮しているかという指標になります。
小型犬の正常値は40%前後が一般的です。




心臓の収縮機能を示すFS(左心室内径短縮率)が、正常値の半分以下の14.8%と極めて低い値になっています。



つまり、心臓の収縮機能が低下している状態。



心臓の収縮機能が低下すると、血液が十分に送り出せないため、心不全に陥ります。



どうやら、「胸水」貯留の原因はここにありそうです。



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正常な小型犬の心臓。やや緊張気味なので、FSは50%とやや高め。ドキドキが強くなっている状態ですね。




こちらの正常犬の心臓超音波の画像と比べると、今回のワンちゃんでは「左心室内腔」がずいぶんと拡張しているのが解ると思います。




このように、心臓の内腔が拡張し、収縮機能が低下する心臓病は・・・「拡張型心筋症」です。




「拡張型心筋症」は、原因不明の心臓病で、一般的には大型犬に多いとされています。



特に、ドーベルマンに多く発症がみられることで有名です。



「拡張型心筋症」では、心筋の収縮能力が低下し、内腔が拡張することで、心臓のポンプ機能が低下し、血液の循環不全が生じます。


それによって、今回の症例のように胸水がたまったり、腹水がたまる場合もあります。典型的な症例では、「肺水腫」をおこし、呼吸困難を呈することが多いとされています。



突然死も一般的で、まったく他の症状を示すことないまま、ある日突然亡くなってしまうケースも珍しくありません。



拡張型心筋症では、末期になるまで症状がみられないことが一般的です。


症状がみられ、診断がついてからの1年生存率は約17%と非常に低く、ほとんどの症例が診断後まもなく亡くなってしまいます。



治療は、心臓の収縮力を助けるお薬や、血管拡張薬、降圧剤、利尿薬などを症状に合わせて処方します。



内科治療で上手くいかない場合、人間では心臓移植や、人工心臓、バチスタ手術(小説・映画・ドラマにでてきましたね)がおこなわれますが、獣医療では今のところ現実的ではありません。




今回のわんちゃんは、今のところ、内科療法で上手く安定しておりますが・・・



飼い主様には残された時間はそれほど長くないということはご理解いただいてた上での治療となっております。