町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
本日のわんにゃんドック
2014年12月26日 (金) | 編集 |
今日はわんにゃんドックのご紹介です 



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MIX猫のたまちゃん 



今月、9歳になったばかりの女の子です 



結膜炎があるようで、ちょっと右目がウルウルしてしまっていますね 




わんにゃんドックCでの精密検査でした。



通常のわんにゃんドックは、朝9時頃に入院していただき検査を進め、夕方5時頃の退院時に結果のご報告をするのですが・・・



今回は、お昼の検査時間に飼い主様立会いのもと進めました 



当院では、飼い主様のご希望があれば、検査や手術などすべてご覧いただくことができるようにしております 



「わんにゃんドックを受けたいけど、デリケートな子だから半日預けるのは心配・・・ 



なんて時には、ぜひご相談ください 



「どんな風に検査するのか見てみたい 



なんてご要望ももちろんオッケー 



ただし、立会でのわんにゃんドックは、13:30~15:30までの検査時間におこなうので、結果報告書が時間内にまとめられない場合は、結果のみ後日ご報告となる場合がございます 



歯周病治療について・・・
2014年12月22日 (月) | 編集 |
まず初めに、皆様にご覧いただきたいリンク先をのせておきます。


日本獣医学会 Q&A 「無麻酔下の歯石除去について」


「無麻酔で歯石をとる?!」 日本小動物歯科研究会


一部のトリミングショップや、動物病院で「麻酔をかけずに歯石をとります」なんてサービスがおこなわれていますが・・・


そういった安易な処置を警告する文書であります。
もちろん、当院では、特殊な場合を除いて、「無麻酔での歯石除去」は基本的におこなっておりません。






さて、本題です。



先日、歯周病治療を行ったワンちゃんです。



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8月に8歳になったばかりのミニチュアダックスの女の子です。



かなり歯周病が進行しております。



飼い主様も、この歯周病の進行には気がつかれていたのですが・・・今までのかかりつけの獣医さんに相談したところ・・・



「そのうち抜けるから大丈夫」



と言われたそうです・・・


・・・



・・・



まあ・・・ともかくですね・・・



これが自然に抜けちゃう頃には、「今、治療すれば抜けずに済む歯」までダメになってしまいますので、当院ではもちろん抜歯を前提とした歯周病治療をお勧めいたしました。


上の写真で見ると、上顎の歯は結構奇麗に見えますが・・・


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裏側はかなり危ない状態。



経験上、ダックスフンドは歯の表側に比べて、裏側の歯周病の進行が早いように思います。



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右側


側面の歯も、一見すると奇麗なようですが、ほっぺたをグイッと広げて奥まで見てみると・・・ここも抜歯が必要ですね。




左側も、奥歯が歯周病でダメになっています。



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左側にうつっている小さな歯に比べて、極端に歯周病が進行しています。



この部位の歯は、唾液線の位置関係や、歯が密集した構造をしていることから、特に歯周病が進行しやすい部分であります。



さらに、この部分は、ほっぺたを大きくめくらないと見えない部分なので、飼い主様が気がつかないままどんどんと酷くなってしまうのです。



この歯の歯周病は、かなり進行しておりまして・・・



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抜歯をするために歯肉を切開・めくりあげた状態。
左半分は歯槽骨が残っているが、右側は歯槽骨が壊死消失している。
つまり、進行した歯周病によって、顎の骨の一部が溶けてしまったということ。






歯周炎によって、歯根を支える「歯槽骨」が半分溶けてしまっていました。



このワンちゃんでは結局、16本も歯を抜かなければなりませんでした。




犬・猫の歯周病治療では、今までもご紹介してきたとおり、歯肉の切開や、歯槽骨の切削が必要であったり、頑丈な犬歯や臼歯を安全に抜歯するには、それなりの経験と技術が必要になります。



そのため、歯周病治療に対して、消極的な動物病院がまだまだ多いのが現状です。



もちろん、獣医師それぞれに得手不得手がございます。実際、私も整形外科の分野は不得意ですので。


ただ、自分が不得意な分野の治療について飼い主様からご相談を受けた際には、無責任な回答はせず、得意とされている病院や大学病院などを紹介するような対応をしなければならないと思うのです。



獣医療では、診療の対象が非常に幅広く、人のお医者さんのように診療科が分かれているわけではないので、一人の獣医師が様々な症例を診療しなければなりません。



そのため、非常に幅広い知識が要求されるのですが・・・



当然、人間の努力には限界があって、すべての分野についてスペシャリストになれるわけではありません。



ですので、それぞれの獣医師が、「自分がどこまでの治療ができるのか」、「自分の力が及ばない分野についてはどのように対応すればよいのか」を誠実に考え、飼い主様に御提案するようにしなければならないと思うのであります。



とはいえ、これがまた難しいところで、十分に知識が無いと、「自分が何を知らないのか」すらも解らないまま、間違った治療を行ってしまう危険もあったりするのです。




実際、大学に通っていた頃よりも、獣医師になってからの方が勉強が何倍も大変なのであります。

本日のわんにゃんドック
2014年12月19日 (金) | 編集 |
本日ご紹介するのは、柴犬の高峰(たかみね)君です 



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いかにも柴犬らしい、フカフカした毛皮と、つぶらなオメメが可愛らしいですね 



11月に8歳になったばかりの男の子です 




昨年引き続き、2度目のわんにゃんドックでした 




昨年に比べて、ちょっと体重が増えてしまっており、肝臓の血液検査の数値や尿検査などでちょっとひっかかる部分がございました 




ですが、それほど大きな問題ではなく、食生活の改善と適度な運動で改善が見込めるレベルでしたので、基本的には大きな問題はなし 



我々人間もそうですが、やはり中高齢になると血液検査の数値など、細かなところでひっかかってしまうことがワンちゃん・猫ちゃんでも多々あります。



ほとんどは大きな問題になることはありませんが、中には放置していて大きな病気につながることも・・・



大切な愛犬・愛猫の健康管理の為には、定期的な健康診断が欠かせません 



当院では、皆様の大切なワンちゃん・猫ちゃんの健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしています!


12月15日
2014年12月15日 (月) | 編集 |
本日、12月15日は谷口動物病院の開院記念日であります。



2008年12月15日に開院し、今日で6年 



あっというまの6年でしたが、「6年たったんだ・・・」という感慨よりも、「10年目に向けて、どう病院を成長させていこう?」と先を見る気持ちの方がまだまだ強いですね。



ですが、この6年で様々なことがありました・・・ 


開院して間もないころの患者さんの中には、天国に旅立っていった子たちも少なくありません・・・


でも、それと同時にたくさんの新しい出会いがあったり、数年前に愛犬・愛猫を亡くされた飼い主様が、新しい子を連れてご来院くださったり・・・


飼い主様ご自身がご結婚なさったり、お子様がお生まれになったり・・・


ワンちゃん・猫ちゃんのホームドクターとして、皆様からご信頼いただけるよう、これからもスタッフ一同、努力してまいります 

今後とも、谷口動物病院をよろしくお願いいたします 



ところで・・・


開院記念日のお祝いに、スタッフの皆から、こんなプレゼントをいただきました 



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立体パズルです。



オモチャですが、なかなかしっかりと作り込んであります。



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解剖学的にも、しっかりとした造りになっていますので、画像診断室での説明用ツールとして頑張ってもらおうと思います 



新津さん   村田さん   中村さん 


ありがとう 

甲状腺ホルモンの測定
2014年12月12日 (金) | 編集 |
ここ最近、やたらと続いた病気の中からのご紹介です。



「甲状腺」についての病気であります。



「甲状腺」と言うのは、喉のあたりにある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌する働きを持っています。



「甲状腺ホルモン」は、生体の代謝機能の調節や、正常な成長・発育に大きな役割を果たしています。



この「甲状腺ホルモン」の分泌バランスが崩れることで、病気として症状があらわれてくるのですが・・・



不思議なことに、ワンちゃんでは甲状腺ホルモンの分泌が低下する「甲状腺機能低下症」が多く・・・


一方、猫ちゃんでは甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる「甲状腺機能亢進症」が多いのであります。








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甲状腺機能低下症のワンちゃんの検査結果。
T4・FT4が犬の甲状腺ホルモンの値。
参考値=正常値と考えて下さい。



甲状腺機能低下症では、代謝や発育に係わる甲状腺ホルモンが不足するため・・・


活動性の低下・低体温・無気力・肥満・皮膚症状(脱毛、感染症、フケ症など) といった症状がみられます。








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甲状腺機能亢進症の猫ちゃんの検査結果
T4が甲状腺ホルモンの値。



甲状腺機能亢進症では、代謝や発育に係わるホルモンの分泌が過剰になるため・・・




行動の変化(攻撃的・活動的)・体重減少・食欲増進・下痢や嘔吐・頻脈(心拍数の増加)といった症状が認められます。




どちらの病気も、比較的高齢になってから発症する病気ですので・・・


「最近、あまり動きたがらないけど年のせいかしら?」(甲状腺機能低下症)


「最近フケっぽくなって、毛が薄くなってきたけど、年のせいかしら?」(甲状腺機能低下症)


「最近痩せてきたけど・・・年だし仕方ないかな? でも、元気に動き回ってるし、食欲もあるから大丈夫じゃない?」(甲状腺機能亢進症)


と言った感じで、飼い主様が気が付きにくい病気であります。



症状だけを見ると、それぞれ大した症状には見えませんが・・・



生命の根幹である代謝活動に係わるホルモンの異常ですので、長期間放置してしまうと、命にかかわることもある病気であります。




自分で言葉をしゃべることのできないワンちゃん・猫ちゃんの健康管理においては、日頃のちょっとした体調の変化や行動の変化が、重大な病気の発見につながる大切な手掛かりになることも珍しくありません。




「あれ、どうしたんだろう?」



と疑問に思ったことは、どうぞ御遠慮なさらず、獣医師・看護師・受付スタッフにご相談くださいませ。

乳歯抜歯
2014年12月08日 (月) | 編集 |
この写真をご覧ください。




なんだか、歯の生え方がおかしいのであります。




どこがおかしいか、解りますか?




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正解は・・・・



























「乳歯遺残」であります。


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ご覧のように、赤丸をつけたところは、本来抜けていなければならない乳歯であります。






この症例は、今月で1歳になるトイプードルです。



本来、ワンちゃんの乳歯は、生後8カ月頃までにはすべて永久歯に生え変わるとされています。



しかし、トイプードルやチワワなどの小型犬種では、顎が小さいため、歯並びが悪く、生え変わりが上手くいかないことが多々あります。




そのため、乳歯が抜けずに残ってしまい、そこに汚れが溜まりやすくなり、急激に歯周病が進行してしまうのです。



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抜けずに残った乳歯。多量の汚れが蓄積しています。





こういった歯は、やはり抜歯をしてあげるのが一番の解決策です。





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抜けずに残ってしまった乳歯(犬歯)の影響で、永久歯(犬歯)が前方に押し出され、前歯と接触してしまっています。


とはいえ・・・乳歯といえども、犬歯は根っこが深く、抜くのはなかなか大変。




根っこは深いものの、細く弱い為、乱雑に扱うと折れてしまいます。



周辺の歯肉を切開し、歯槽骨の一部をドリルで削り、歯根を露出してから抜歯します。



「歯肉を切開する」・「ドリルで骨を削る」というと、さぞかし痛みを伴うのでは? 



・・・と心配になりますが・・・



実際には、通常の抜歯よりも、歯根や歯周組織に力をかけずに抜くことができるので、切開せずに無理やりに抜こうとするよりも、よっぽど早く、痛みも少なく抜くことができます。




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抜いたところは、歯肉を縫合して終了。




前述のように、小型犬種では乳歯から永久歯の生え変わりが上手くいかずに、乳歯が残ってしまうことが良くあります。



私個人の経験では、チワワやトイプードルなどの超小型犬では、それこそ80~90%の症例で「乳歯遺残」が認められるほど、非常に多いように感じています。




近年では、新たに購入されるほとんどの仔犬が、こういった超小型犬種。




たしかに、小さくて可愛く、飼いやすい犬種ではありますが、こういった問題が生じやすいこともしっかりと事前に知っておいていただきたいものですね。

本日のわんにゃんドック
2014年12月05日 (金) | 編集 |
12月1週目ですが、年末に向けて診療だけでなく、経営的な面でも来年に向けて検討すべき課題なども多く・・・



なかなか落ち着かない日々を過ごしております。師走とはよく言ったものですね 



さて、本日ご紹介するのは、三毛猫のにゃにゃんちゃん 



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先月、5歳になったばかりの女の子です 




3年ほど前に、今の飼い主様に保護されて以来、とっても大切に可愛がられている猫ちゃんです 



今年も、「わんにゃんドックC」でしっかりと検査をさせていただきました 



当院では、大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております

東京ミッドタウンと胆嚢
2014年12月01日 (月) | 編集 |
11月30日は、診療を早めに切り上げさせていただき・・・



電車に乗って乃木坂へ・・・




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紅葉を楽しみつつ、東京ミッドタウンへ・・・



といっても、遊びに来たわけではありません。




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久々にセミナーに出席です。



開業医になると、セミナーや学会の予定を立てていても、急遽欠席ということが多いのですが、今回は久しぶりにゆっくりと参加することができました。




今回のテーマは「胆泥症と胆嚢粘液のう腫」。



このブログでも何度かとりあげてきたテーマです。




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胆嚢内に貯留した胆泥。流動性を失い、ゼラチン状に固まった「胆嚢粘液のう腫」の状態。



胆嚢は「胆汁」と呼ばれる消化液を貯留する役割を持っているのですが、この「胆汁」が様々な原因で「ドロドロ状」になってしまうことがあります。



この状態を「胆泥」と呼びます。


胆泥は、正常な動物でも発生することがあるのですが・・・



この「胆泥」が過剰に蓄積したり、ゼラチン状に固まったりすることで、「胆嚢粘液のう腫」という状態になってしまうことがあり、「胆嚢粘液のう腫」は悪化すると、壊死性胆嚢炎や胆嚢破裂を起こして、命を奪うこともあります。



先ほども述べたように、「胆泥」そのものは、正常な状態でも発生することがあるため、


「どの時点で治療を始めれば良いのか?」


「すべての胆泥が胆嚢粘液のう腫に進行するのか?」


といった、「正常と異常の境目」や、「治療を始めるポイントをどうするのか」と言ったことが議論になっています。



近年では、超音波検査機の普及によって「胆泥」が発見されることが非常に多くなっているため、「胆泥症と胆嚢粘液のう腫」については、特に議論になっているようです。



ところで、今回の講師の先生は、イギリスのロンドン大学の先生だったのですが・・・



担当している患者さんの中で、道路の渋滞を嫌って、「自家用ヘリ」で通院されている患者さんがいるそうです。



自家用ヘリがあることもすごいですが・・・それを受け入れる設備があるのもすごいですね・・・