町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
ヒナ鳥は保護しないで!
2013年05月30日 (木) | 編集 |
ちょっと季節外れですが、巣立ちを迎えたヒナ鳥の保護についてであります。




春先になると、仔猫が保護されてくることが増えてきますが、同じ頃に、ヒナ鳥が保護されてくることもよくあります。




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庭先や、住宅街の道路わきにポツンと一羽のよわよわしいヒナ鳥・・・



「すぐに助けてあげなくちゃ!」というのが人情ですが・・・



「明らかな怪我などない限り、決して保護してはいけません!!」



これとっても大切なことです。



「そんな薄情な!」と思われるかもしれませんが・・・



実は、そのヒナ鳥は、ほとんどの場合が巣立ちをした直後なのです。



巣立ちをしたばかりのヒナは、自由に飛びまわれるわけではなく、ほとんどがうずくまってあまり動くことはありません。



また、地べたに巣を作るタイプの野鳥では、ほとんど飛べない状態で巣立ちをする種類もいるのです。



そして、付近に親鳥がいたとしても、人間がいると警戒して姿を現すことはありません。



そう、「ヒナ鳥が落ちてる!助けなきゃ!!!」と善意で保護したつもりが・・・



親鳥からすると、巣立ちを迎えて、新しい世界に羽ばたいたばかりの我が子を陰ながら見守っていたら、いきなり人間が来て誘拐していったことになってしまうのです。




もちろん、明らかに怪我をしている場合には保護が必要なこともあります。


また、怪我をしてなくても、今にも野良ネコに襲われそうな場所だとか、車の通りが多いような場所でしたら、近くの藪の中や、木の上などに避難させる必要があることもあります。




よわよわしいヒナ鳥が地面にうずくまっている姿を見ると、ついつい助けたくなるのが人情ですが、彼らはそうやって自然の中でたくましく生きていくのです。



「がんばれよ」って心の中でエールを送って、どこかで見守っているであろう親鳥に任せ、そっとそこを離れてください。



くれぐれも、うっかり「誘拐犯」になってしまわないようにご注意くださいませ。

里親さん募集中
2013年05月28日 (火) | 編集 |

5月31日

里親さん決まりました!





前回こんなだった子猫ですが・・・



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あれから1週間・・・



今では・・・










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こんなに大きくなりました~ 




なんだか缶が小さく見えますね・・・



さて、この子は前回お話ししたように、里親さんを探すことになりました。



男の子で生後3週間程度。


現在のところ、健康状態は良好。


今はまだ一日5回の授乳が必要な状態です。



御自宅での授乳が可能な方でしたら、すぐにお引き渡しすることも可能ですが、離乳食が食べれるようになってからのお引き渡しでも大丈夫です。



ご興味がおありの方は、当院までご連絡くださいませ 
5月31日里親さん決まりました!


谷口動物病院 042-711-7612


※こちらの子猫ちゃんは、保護をされた方のご依頼を受けての里親さん募集です。

本日のわんにゃんドック
2013年05月27日 (月) | 編集 |
先週の土曜日のわんにゃんドックです 




今年3歳になったばかりの茜ちゃんです 


ソマリという種類のネコちゃんで、オレンジ色のフワフワした毛並みがとっても魅力的なネコちゃんです 



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昨年に引き続き、2回目のわんにゃんドックでした 




今回の検査では、ちょっと血液検査で気になる数値がでたので、後日の再検査が必要になってしまいました 



3歳というと、人間の年齢に換算すると、20代の半ばくらいの年齢。



まだまだ若い年齢ではありますが、人間同様、若くても病気になる可能性がないわけではありません。



わんにゃんドックで早期に異常を発見し、素早く対処することが、病気の予防、早期治療にはとっても大切です 




当院では、わんちゃん・ネコちゃんの健康管理の一助として、わんにゃんドックをお勧めしております 




乳歯抜歯
2013年05月25日 (土) | 編集 |
今までにも何度もとりあげてきましたが・・・




小型犬の乳歯遺残であります。




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黄色い○で囲った部分です。



太い歯が永久歯。細い方が乳歯。



本来ならば、人間と同様に、乳歯が抜けたところに永久歯がはえてくるのですが・・・



小型犬では、アゴの小ささが原因なのか、永久歯と乳歯が上手く生え変わらずに、このように乳歯が残ってしまう症例が非常に多いのです。



永久歯、乳歯の生え変わりが上手くいかないと、歯並びが悪くなることで汚れがたまりやすくなり、歯周病になりやすくなります。



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過去の症例。密接した永久歯と乳歯のあいだに歯周病が発生し、歯茎の肉が炎症を起こして壊死しています。



当院では、こういった症例は、避妊手術や去勢手術の際に抜歯することをお勧めしています。




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歯肉を切開し、歯槽骨を削った状態。


犬歯は、乳歯といえども根っこが長く頑丈なため、通常の抜歯方法ではアゴの骨を痛める危険性があります。



そこで、当院では歯肉を切開し、歯槽骨(歯を支える骨の一部)をドリルで削る方法で安全に抜歯をおこないます。


「歯肉切開」「骨を削る」と聞くと大変なように思いますが、犬歯のような頑丈な歯を抜くには、この方が処置時間も短く、アゴの骨にかかる負担も少なく済みます。



削った骨は1か月もすれば元通りになります。



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縫合した歯肉



抜歯後は切開した歯茎を縫合して終了。



数カ月で溶けて吸収されるタイプの糸を使用しますので、抜糸は必要ありません。








皮膚組織球腫
2013年05月21日 (火) | 編集 |
すこし前に手術をした症例です。



まだ一歳にならない、ミニチュアダックスの仔犬ちゃん。



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左前脚に大きな腫瘍ができています。



このように、1歳に満たないような若いワンちゃんの皮膚に腫瘍が発生した場合、「皮膚組織球腫」という腫瘍が一番に疑われます。




良性腫瘍の一種で、今回の症例のように、ごく若いワンちゃんに発生するのが特徴です。




2~3週間のうちに、ぐんぐんと大きくなる腫瘍ですので、ビックリしますが・・・



ほとんどの場合、自然にしぼんで消えてしまうという、ちょっと不思議な腫瘍です。



そのため、この腫瘍を疑う症例では、すぐに手術で摘出したりはせずに、少し様子を見て、自然に消えるのをまつこともあります・・・



が、今回のワンちゃんの場合は、1カ月近く様子を見ましたが、一向に小さくなる様子はなく、むしろ大きくなる一方。



これ以上大きくなると、摘出も困難になるため、手術することになりました。





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摘出した腫瘍は、専門の検査所に送って診断してもらいます。



結果はやはり「皮膚組織球腫」という診断でした。

猫缶
2013年05月20日 (月) | 編集 |
生後1週間ほど。





本日、ようやく目が開き始めたところです。




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先週の木曜日に保護されました。




保護された時には、体温が32度まで低下しており、非常に危険な状態でした。




保護してくださった方の職場に放置されていたようで、母猫が育児放棄したのか? それとも人が捨てたのか?




いずれにせよ、木曜日は夕方から雨でしたから、保護していただかなければ助かりませんでした。




保護された方は、この子を飼う事はできないそうなので、里親さんを探すことになります。




とはいえ、まだ生後1週間で一日5~6回の授乳が必要な状態ですから、里親さんを探すにしても、もう少し先の話ではあります。

本日のわんにゃんドック
2013年05月17日 (金) | 編集 |
今日はMix猫のムーちゃんのご紹介です 




今月で11歳になる男の子です 




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生まれつき、もしくは生後間もない時期の問題で失明しているのですが、日常生活は全く問題なし 



ただ、病院に連れていくための、キャリーバックが出てきたときに、他のネコちゃんはすぐに逃げていくのに、ムーちゃんだけ目が見えない分、ワンテンポ遅れるために、簡単につかまってしまうそうです 



ムーちゃんは、過去に腫瘍の摘出をおこなっていたり、以前から腎臓の血液検査の数値に不安があったりと、継続して診療させていただいているネコちゃんです。


今回は「わんにゃんドックC」でしっかりと検査させていただきました 

ネコひっかき病
2013年05月13日 (月) | 編集 |
ネコひっかき病をご存知ですか?


名前の通り、猫に咬まれたり、ひっかかれたりした後に発症する病気です。



ただし、病気になるのは人間です



病気の元は、ネコノミが媒介するバルトネラ菌という細菌が原因菌です。
(ワンちゃん、ネコちゃん自身はバルトネラ菌に感染しても、特別な症状は示さないとされています)


このバルトネラ菌に感染したネコちゃんにひっかかれたり、咬まれたりすると、バルトネラ菌が人間の体内に侵入し病気を引き起こします。
※上記リンクにございますように、感染経路はネコちゃんだけではありません。



感染後、数日から2週間ほどで怪我をした部分が腫れたり、周辺のリンパ節が長期間にわたって腫脹するなどの症状がでます。



たとえば、ネコちゃんに手を引っ掻かれてバルトネラ菌に感染すると、引っ掻かれた部分が腫れるのはもちろん、脇の下のリンパ節がひどく腫れる症状が出ます。



この「ネコひっかき病」、獣医療関係者の間では常識的な病気なのですが、どうやら人間のお医者さんの中にはご存知ない先生もいらっしゃるようです


そのため、腫れたリンパ節が腫瘍と誤診されて、手術されてしまうケースもあるそうです。




当院スタッフも、数年前にこの病気に感染したそうですが、その際に診療を受けたお医者さんも、この病気についての知識を持ち合わせていなかったそうですよ。



皆様も、ネコちゃんにひっかかれたり、咬まれた後に、リンパ節がはれるなどの症状が出た場合は、この病気の疑いをお医者さんに自己申告したほうが良いかもしれませんね。

室内犬でも・・・
2013年05月09日 (木) | 編集 |
マダニです。



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室内飼育のワンちゃんに寄生していたものです。



このワンちゃんは、肝臓の病気を患い、足腰も弱っているため、外を歩くことはありません。



そのため、ノミ・マダニ予防薬を使用されていないかったのですが・・・



そんなワンちゃんにマダニの寄生が見つかりました。


おそらく、同居のワンちゃんが持ち込んだか、飼い主様がお庭仕事をした際に持ち込んだか・・・

※同居のワンちゃんはお外にお散歩に行くため、ノミ・マダニ駆除剤を使用されていましたが、いくら駆除剤といっても、瞬時にノミ・マダニが絶命するわけでは無い為、自宅内へ持ち込む危険はありえます。


※ノミやマダニはどこにでもいます。歩道脇の草むらや、お庭の花壇でもどこでもです。
そのため、ガーデニング等を趣味にされている場合、飼い主様ご自身のお洋服や、ガーデニング用品に付着して室内にマダニが侵入する可能性があります。


さて、このマダニ。


以前もとりあげましたが、人にも動物にも感染症を広める困った害虫です。


今回のワンちゃんのように、ワンちゃん自身がお外に行かなくても感染する危険もございます。



お外に出かけないワンちゃんでも、マダニの活動が活発になる春先から秋には、念のために予防薬の使用をお勧めいたします。

本日のわんにゃんドック
2013年05月04日 (土) | 編集 |
先日おこなった、わんにゃんドックのご紹介です 



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キャバリアのビバちゃん 


3月に1歳になったばかりの男のです 


写真は、御家族で旅行された際に、プロの写真家にとってもらった写真だそうですよ 



かわいらしいですね 



まだ1歳と若いビバちゃんですが、今回は「わんにゃんドックC」でしっかりと健康診断です 




特に、キャバリア・キングチャールズ・スパニエルは心疾患が多いことでも有名な犬種。



若い年齢からでも発症する可能性があるので、入念に検査させていただきました 

食物アレルギー 4
2013年05月02日 (木) | 編集 |
間をあけながらも、4回目まで続きました、食物アレルギー。


今回で最後の予定であります。




前回までにもお話しいたしましたが、ワンちゃんの食物アレルギーでは、「リンパ球反応型のアレルギー」と「IgE反応型のアレルギー」の2系統のアレルギー反応がございます。


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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース vol4より



中でも、食物アレルギーによる皮膚炎は、「リンパ球反応型のアレルギー」による影響が非常に強いようです。



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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース アドバンスvol4 より




「リンパ球反応型のアレルギー」は「Ⅳ型(遅延型)アレルギー」とも呼ばれます。



ワンちゃんでは、この「リンパ球反応型=Ⅳ型」のアレルギーによる、皮膚症状が問題になることが多いのですが・・・





人の食物アレルギーでは、この「リンパ球反応型=Ⅳ型」アレルギーよりも、「IgE反応型のアレルギー」に対する警戒が強いようです。




「IgE反応型のアレルギー」は「Ⅰ型(即時型)アレルギー」とも呼ばれます。



昨年も、チーズ入りのチヂミを間違って食べてしまった女子児童さんが、急死するという痛ましいニュースがございましたが、これが「Ⅰ型アレルギー」であります。



「Ⅰ型アレルギー」では、原因食物を摂取してから、30分程度で急激に症状が発症するのが特徴です。


気管支が収縮し喘息症状が出たり、蕁麻疹、鼻水の分泌といった症状が発症します。


その中でも、症状がきわめて強く発症するものを、アナフィラキシーショックと呼び、呼吸困難や蕁麻疹に加え、重度の低血圧から末梢循環不全を起こし、最悪の場合は死に至ります



動物の場合でも、理論上は食物でⅠ型アレルギーを発症し、アナフィラキシーショックを起こす可能性はございますが、実際の臨床現場で問題になることはあまりないようです。



ただ、ワンちゃんの場合は、症状が発症したとしても、いつ・何を食べたかがはっきりしないことが多く、正確な診断に至らないことも多いと考えられますので、実際には獣医師が把握している以上に発症している可能性も否定できませんので、油断は禁物かもしれませんね。



普段から、ゴミあさりや拾い食いに注意することと、家族全員で、与えてよいもの、ダメなものをしっかりと統一しておくことが大切です。