町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
本日のわんにゃんドック
2013年04月28日 (日) | 編集 |
こちら、アメリカンショートヘアのとらちゃん 


1歳になったばかりの男の子です 



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去勢手術前の検査をかねて、わんにゃんドックCを受けていただきました。



以前にも書きましたが、当院では、全身麻酔を必要とするすべての処置・手術の際には、事前に「血液検査・胸部レントゲン検査・心電図検査」を実施させていただいております。



とらちゃんは、それらの検査に加えて、今現在の健康状態の確認、特にアメリカンショートヘアなどに多い腎臓の遺伝病のチェックも兼ねてわんにゃんドックを受けていただきました 



アメリカンショートヘアに多い腎臓の遺伝病というのは、病院のホームページにもございますが、「多発性のう胞腎」という病気です。



アメリカンショートヘアやスコティッシュフォールド、ペルシャなどの品種に多くみられる遺伝病で、腎臓内に「のう胞」とよばれる空洞が形成され、正常な腎臓組織が損傷されてしまう病気です。



診断の基本は超音波検査。


早ければ生後1~2カ月でのう胞が形成され始めるため、生後6か月頃から2歳くらいまでの間に何度か超音波検査をおこなうことで早期発見することができます。



とらちゃんも、超音波検査で腎臓の評価をさせていただきましたが、特に問題なし 



飼い主様にもご安心いただくことができました 

食物アレルギー 3
2013年04月26日 (金) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介で、すこし間があきましたが・・・



食物アレルギーの続き。



食物アレルギーの治療は、理屈は簡単。



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ご覧のように、検査の結果で「食べてはいけない物」がハッキリしますから、後は、それを摂取しないように注意するだけです。



・・・が、実際には、そう単純にいかないこともあります。


写真の症例を見ると、「大豆」に強く反応しているのが解ります。


実は、この「大豆」がドッグフードの選択の際に厄介になるのであります。


「大豆」そのものを含まないドッグフードは比較的簡単に見つかるのですが、「植物油」や「大豆油」といった形で含まれる「大豆成分」を避けることが結構難しいのです。



食物アレルギーは、食品の「タンパク質」に反応してアレルギーを起こすため、本来は「油」そのものに危険性はございません。


ただ、「大豆油」を製造する過程で、大豆のタンパク質が微量ながらも混入し、それがアレルギーを起こす可能性があるというのです。


とはいえ、人間が一般的に摂取する「大豆油」は、日本のJAS規格をクリアしており、かなり精製されてほとんどタンパク質を含んでおらず、人間の大豆アレルギー患者が摂取しても問題ないと考えられているようです。


・・・が、ペットフードに使用されている「大豆油」や「植物油」については、そこまでの品質が保たれているかは疑問が残るのが実情のようで・・・


動物アレルギー検査株式会社の所属獣医師に問い合わせたところ、やはり大豆アレルギーを持ったワンちゃんでは「大豆油」も避けた方がよいとの見解でした。



「大豆油」「植物油」を避けるとなると、これが結構大変!


また、アレルギーをおこす食物は1種類とは限りません。


上に掲載した症例でも、大豆以外に卵黄に反応がありますし、小麦や牛乳も注意が必要。


さらには、「交差反応」というものも考慮しなければなりません。


アレルギーでは、本来のアレルギー物質とは違うものでも、タンパク質の構造が似通っている場合にアレルギーを起こします。


たとえば、牛肉アレルギーがあるワンちゃんが羊肉に反応したり、卵アレルギーのあるワンちゃんが鶏肉に反応したりといった具合です。


そういったことを、すべて考慮し、ベストなフードを探すのはなかなか大変なのであります。



もう少し続きます。

本日のわんにゃんドック
2013年04月25日 (木) | 編集 |
本日、2度目の更新であります。



こちらも、わんにゃんドックのご紹介 




今年、5歳になったばかりのラムちゃんです 



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ラムちゃんには、今年13歳になるウランちゃんというお姉ちゃんがいるのですが、二人とも、勤務医時代から診察させていただいております 



ラムちゃんもウランちゃんも、以前から少し肝臓の数値に引っかかりがあるため、このようにして定期的に健康診断をさせていただいております 



ラムちゃんについては、わんにゃんドックという形で詳しく見せていただくのは今回が初めてでしたが、特に大きな問題もなく、肝臓についても落ち着いているようで一安心です 



当院では、健康診断だけでなく、様々な病気の経過観察にも「わんにゃんドック」をお勧めしております!

本日のわんにゃんドック
2013年04月25日 (木) | 編集 |
少し前ですが、すっかりとご紹介を忘れてしまっていた症例です 



今年2歳になったばかりのくるみちゃん



プレゼンテーション1



避妊手術をご希望だった猫ちゃんです。



当院では、どんな手術でも、事前に血液検査・心電図検査・胸部レントゲン検査を実施させていただき、手術・麻酔に問題がないかを確認させていただいております。



今回は、「術前検査ついでに健康診断も兼ねてわんにゃんドックを・・・」というご希望で、「わんにゃんドックC」をおこないました 



結果、もちろん問題なく、手術も無事に終了しております



A様、ご紹介が遅れてしまい、申し訳ございませんでした <(_ _)>

食物アレルギー 2
2013年04月22日 (月) | 編集 |
さて、症状・履歴などから食物アレルギーを疑う症例では、血液を採取し、アレルギー検査をおこないます。
※前回記事はこちら→click


ワンちゃん・猫ちゃんのアレルギー検査は、いくつかの検査会社がおこなっていますが・・・



当院では、動物アレルギー検査株式会社様に依頼しております。


こちらの検査会社様に検査を依頼しているのには、大きな理由がございまして・・・


動物の食物アレルギーには、「IgE」という物質(抗体)が主にかかわる系統のアレルギーと、「リンパ球」という細胞が主に関わる系統のアレルギーの2系統のアレルギー反応がございます。


この2系統のアレルギー反応を的確に検査できるのが、動物アレルギー検査株式会社様なのです。


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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース vol4より



上図の通り、食物アレルギーでは、「リンパ球反応」系統のアレルギーの方が重要度が高いのが解ります。


・・・が、多くの検査会社では「IgE」の測定しかできず、食物アレルギーについて、正確な診断が困難なのが現状なのです。



ここで、ちょっと例をあげてみましょう。


仔犬の頃から、時々皮膚に湿疹などができていたワンちゃんなのですが、1歳を過ぎたころから太ももなどを中心に痒みが悪化してきたという症例です。





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こちらは、「IgE」系統のアレルギー検査。



食物アレルゲンに注目すると、牛肉に「要注意」の印がついておりますが、明らかなアレルギー反応は認められません。



これだけをみると、「アレルギーでは無いのかな・・・?」という診断になってしまいます。



一方、「リンパ球」系統のアレルギー検査の結果では・・・



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ご覧のように、卵黄と大豆に極めて強い反応が出ております。



卵黄も大豆も、「IgE」検査では、ほぼ無反応で全く問題のない値。にもかかわらず、「リンパ球」検査では、段違いに高い値を示しています。



これを見ていただくと、アレルギー検査では、「IgE」と「リンパ球」の2系統を確認することがいかに大切かがお解りいただけると思います。



一般的な「IgE」検査だけでは、この強いアレルギー反応を見落としてしまい、このワンちゃんは強いかゆみにいつまでも悩まされなければいけなくなってしまうのです。



つづく・・・

本日のわんにゃんドック
2013年04月20日 (土) | 編集 |
今日は2月に1歳になったばかりの、ロシアンブルーの青空(ソラ)ちゃんです 



わんにゃんドックBでの健康診断です 



ほっそりとしたお顔が魅力的な美人さん 



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・・・なのですが・・・




ちょっと体重が理想体重よりオーバー気味 




健康状態は概ね良好でしたが、すこし血液検査で気になる値があったので、再チェックが必要です 



人間で1歳と言えば、まだまだヨチヨチ歩きの赤ちゃんですが、ワンちゃん・ネコちゃんの1歳は、人間でいえば高校卒業~大学生くらい。



まだまだ若いと思っていても、こういった健康診断を日ごろからおこなっておくことが、長く健康で過ごしてもらうために重要になってきます 



当院では、「病気になる前に」をキーワードに、定期的な健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております

食物アレルギー 1
2013年04月19日 (金) | 編集 |
本日の話題は、「食物アレルギー」についてであります。


教科書では、すべての皮膚疾患のうち、5%程度の症例に「食物アレルギー」が関わっていると記載されています。


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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース アドバンスvol4 より





実際に診療していても、そのくらいの頻度で食物アレルギーを診断するように感じています。




食物アレルギーでは目の周り・口の周り・背中などに強く症状が出るのが特徴です.



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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース アドバンスvol4 より





ただですね・・・


やはり何事にも例外はありまして・・・


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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース ベージックvol2 より





図のように、犬アトピー性皮膚炎の発症部位と、食物アレルギーの発症部位は重なる部分も多い為、単純に見た目だけで診断することはできません。



したがって、発症部位以外にもいくつかの条件に当てはまるかを考えながら診断を進めていきます。


○ 目・口・背中に痒みがある


○ 痒みの発症が1歳未満とごく若いうちから
 
  食物アレルギーを初めて発症するのは、生後6カ月未満であることが多いとされています。

 
○ 痒みは一年中か

  主食に含まれる成分にアレルギーを起こす場合は、一年中症状に悩まされます。


○ 1日3回以上の糞便か

  食物アレルギーでは、消化器症状がみられる場合があります。




実際の皮膚の病変と、上記のような条件を総合して判断し、食物アレルギーかどうかを考えるのです。


つづく・・・

迷子の猫ちゃん
2013年04月18日 (木) | 編集 |
迷子猫ちゃんの情報です。


2013年04月18日19時05分03秒


4月5日(金)からいなくなったそうで、御自宅は町田市本町田 今井谷戸の交差点付近だそうです。


見かけられた方、何かお心当たりがおありの方は、まずは当院までご一報くださいませ。


谷口動物病院 042-711-7612

ミミダニ
2013年04月16日 (火) | 編集 |
耳が汚れていて、痒がっているというワンちゃんの耳垢です。



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こんな、ボロボロっとした土のような耳垢が採取されました。



これ、かなり特徴的な耳垢で、耳の中に「ミミダニ」が寄生した際にこんな耳垢が出ます。



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ミミダニ。正式には「ミミヒゼンダニ」と言います。


体調0.2~0.5mm程のダニですので、よ~く見れば肉眼でも確認可能です・・・が、実際には耳の中をのぞいてこれが見つかることはまれでしょう。



診断は、耳垢を顕微鏡で検査してダニを確認します。



治療法はいくつかありますが、当院では「セラメクチン」という成分の駆虫薬を使用して駆除しています。

僧帽弁逆流
2013年04月12日 (金) | 編集 |
4月から6月は狂犬病予防ワクチン接種のシーズンになります。



基本的に、健康なワンちゃんは、動物病院のお世話になるのは、狂犬病予防ワクチン、5種・8種混合ワクチン、フィラリア予防など、年に数回だけ。



当院では、そういった機会に、飼い主様が気がついていらっしゃらないような問題がないか、しっかりと身体検査をさせていただくようにしています。



こういった機会によく見つかる異常の一つに、心雑音があります。



高齢のワンちゃんでは、僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる心臓の弁膜疾患が多く発生します。



この、僧帽弁閉鎖不全症は、末期になると呼吸困難などの心不全症状が出てまいりますが、初期の頃は心雑音程度で、飼い主様が気がつかれるような明確な症状がないことがほとんど。


こういった初期の段階で、我々獣医師がしっかりと病気を見つけなければいけません。



先日も、狂犬病予防接種にいらしたワンちゃんで、心雑音が認められたため、心臓の詳しい検査をさせていただくことになりました。



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心臓の超音波画像。
左右は同じ画面ですが、右側は血流の様子をカラーで表示しています。

「僧帽弁」は、「左心房」から「左心室」へ流入する血流をコントロールする弁であります。

この画像は、僧帽弁が開いて、左心房から左心室に血液が流入する様子を表示しています。
※赤色が流入する血流を表しています。



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「左心房」から「左心室」に血液が流入した後は、僧帽弁が閉じて、血液の逆流を防ぐはずなのですが・・・

この画像では、「左心房」へ血液が逆流してしまっています。
※緑とか黄色でひときわ明るい部分が逆流する血液。



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逆流した血液は、左心房全体に勢いよく広がっていきます。

このときの逆流する血液のスピードは、なんと秒速5~6m!!

1秒で6メートル先まで届く水鉄砲の勢いをイメージしてみてください。

ワンちゃんの小さな心臓の内部で、そんな勢いで血液が逆流していると考えると、いかに心臓に大きな負担がかかっているか想像しやすいと思います。

※ちなみに、正常な血液の流入スピードは秒速1メートル前後。




心臓は、逆流する血液の負担を受け止めながら、徐々に拡張していきます。


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拡張した左心房。
正常な左心房の大きさは、大動脈と同じくらいの大きさであります。

この画像では、大動脈のおよそ2.5倍まで拡張しています。




実は、左心房は拡張することで、逆流によって上昇する内部圧力を緩和しているのです。



僧帽弁閉鎖不全症で、一番問題になるのが、逆流による左心房内圧の上昇。



左心房が拡張することで左心房内圧の上昇が緩和されるため、これだけの逆流が起こっていても目立った症状がでないのです。




ですが、心臓の拡張にも限界があります。


拡張が限界に近づき、左心房内圧の上昇を緩和しきれなくなった頃に、ようやく初めて飼い主様が気がつくような症状がでてくるのです。



これは、心臓が余力を使い果たした状態なのです。



どんな病気でもそうですが、大切なのは早期発見・早期治療。


心臓病も同じです。


余力を使い果たした状態で治療を始めるよりも、まだ余力があるうちに治療を始めたほうが、治療効果が高いのは当然です。



我々獣医師は、予防接種などの機会でも、しっかりと身体検査をおこない、飼い主様が気がつかれていないような体の異常サインを見逃さず、早期治療に役立てなければならないのです。

腰椎欠損
2013年04月09日 (火) | 編集 |
先日、健康診断で腹部レントゲン撮影をおこなった猫ちゃんのレントゲン写真。



番号をふったのは、「腰椎」であります。



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「脊椎(背骨)」は、「頸椎(首の骨)」・「胸椎(胸の背骨)」・「腰椎(腰骨)」の3か所に分類されます。
(骨盤部の仙骨やしっぽの部分の尾椎については、今回は省略させていただいております)




それぞれの骨の数というのは基本的に一定で、ワンちゃん・猫ちゃんでは・・・


頸椎・・・7個

胸椎・・・13個

腰椎・・・7個


と決まっているのですが・・・



ここで、もう一度先ほどのレントゲンを見ていただくと・・・


「腰椎」が6個しかありません。(肋骨がある部分が胸椎で、その下がすべて腰椎)



「腰椎欠損」であります。


先天的な奇形の一種で、生まれつき腰骨が一つ足りないのです。


こちらは正常な猫ちゃんのレントゲン。
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「腰椎」はちゃんと7つあります。





「背骨がたりない!」



っていうと、大ごとのように思いますが。。。それほど珍しい奇形ではなく、これが問題になることもほとんどありません。




背骨の中心には脊髄神経が通っており、各背骨の隙間からは、神経が左右に枝別れして体中に張り巡らされているため、腰骨が一つ不足するということは、それらの神経走行にも影響が出るはずですが・・・



実際には大した問題にはならないようです。



まあ、背骨が足りなければ足りないなりに、神経の方も上手い具合に調節をしているものと思われます。




ところで、私が学生時代に解剖学の勉強をしていて・・・



「そうなんだ~!」



と、驚いた知識を一つ。



哺乳類の背骨の数は、動物種によって若干差がありまして、腰椎では2~9個、胸椎では9~24個と、割とバラバラ。
(フタツユビナマケモノの胸椎は24個もあるそうです。ワンちゃん・猫ちゃんの倍近くですね)



ですが、頸椎(首の骨)についてだけは、ごく一部の例外を除いて、ほとんどすべての哺乳類で7個と決まっています。



キリンさんの、あのなが~い首も、ゾウさんのどこが首か解らないようなみじか~い首も、骨の数はおんなじ7個。




さらには、クジラやイルカにもちゃんと7個の首の骨が存在するんですよ!




ちょっと、不思議な感じがしませんか??

肛門嚢の破裂
2013年04月05日 (金) | 編集 |
ちょっとショッキングな写真。




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肛門の横に、ぽっかりと大穴が。




パチンコ玉が2~3個入りそうな大穴です。



これは、肛門嚢が破裂した状態。



破裂と言っても、本当に「バ~ン!」とはじけるわけでは無くて・・・



そもそも、「肛門嚢」というのは、ワンちゃんやネコちゃんの肛門の両脇にある臭い袋のことであります。



「肛門嚢」の中には、肛門腺という分泌腺があり、そこで、強烈な悪臭を放つ分泌物が産生され、肛門嚢内に蓄積されます。




蓄積された分泌物は、排便時や、興奮した時などに分泌されるのです。



この「肛門嚢」に炎症が起こると、内部に膿がたまり、最終的には皮膚が破れて膿が排出され、このような大穴があいてしまうわけです。



ここまでの大穴があく前に、肛門を気にしてなめたり、肛門を地面にこすりつけたりといった症状がみられるものなのですが、こういった病気があるとご存知でなければ、なかなかそれが異常だとは気がつかないものです。




たいていの飼い主様は、このように穴があいて初めて異常に気がつかれます。



結構派手な穴があきますが、治療は割と簡単。



しっかりと傷を洗浄し、必要に応じて抗生物質を投与。傷口の大きさによって、縫合したりしなかったり。




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今回はさすがに大穴でしたので、縫合処置としました。



このように、内部に膿がたまった傷口というのは、ビッチリと縫い合わせても、また膿がたまって穴があいてしまったりすることもあるので、わざと隙間を大きめに縫合糸、内部にたまった膿が外に逃げるスペースを作っておきます。



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それが功を奏したのか、再破裂することもなく、縫合処置後3日後には傷口に新たに肉が盛り上がって、順調に回復しているようです。

組織球腫
2013年04月01日 (月) | 編集 |
こちら・・・



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ダックスの女の子(8歳)の唇に突然できた腫瘤。



直径5mm程のドーム状の腫瘤です。



10日ほど前に気が付いたそうで、ワンちゃん自身は特に気にする様子はないようですが、少しずつ大きくなっているようです。



このような、ドーム状の腫瘤では、「組織球腫」という腫瘍が一番に疑われます。



良性腫瘍の一種で、口の周りなどに突然ドーム状の腫瘤が発生し、1~2週間のうちに大きさを増していきます。




大きいときは2cm程度にまでなりますが、ほとんどの場合、1か月程度の間に自然退縮し、奇麗に治ってしまいます。




1~3歳程度と若い年齢のワンちゃんにできることが多く、今回のように中高齢のワンちゃんにできることはあまりありません。



私の経験では、ダックスに多く見られる傾向にあるように感じています。




診断は、「針生検」という方法で、腫瘤内部の細胞を顕微鏡で調べて判断します。




ただ、注意が必要なのが、悪性腫瘍の一種である「肥満細胞腫」も、このような感じの腫瘤を形成する場合がありますので、慎重に見分けなければなりません。



また、「組織球腫」と判断した場合も、腫瘤があまり大きくなる場合は、早めに切除した方がよい場合もあります。



今回のワンちゃんでは、やはり「組織球腫」だったようで、2~3週間のうちに自然にしぼんでいったようです。