町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
本日のわんにゃんドック
2013年02月28日 (木) | 編集 |
お休み前の26日火曜日におこなったわんにゃんドック。



2月11日に3歳になったばかりのハルちゃんです 



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MIX犬の男の子で、保護施設から飼い主様のもとに引き取られたワンちゃんです。




家族の一員として、とても大切にされています 




毎年わんにゃんドックを受けていただいており、今回で3回目。



特に大きな問題もなく、元気にお家に帰って行きました 




当院では、大切な愛犬・愛猫の健康管理の一助として、定期健康診断「わんにゃんドック」をお勧めしております




年齢・ご予算に応じて、3つのコースを設定しております。ぜひ、お気軽にご相談くださいませ 





内科学アカデミー
2013年02月26日 (火) | 編集 |
先日の日曜日は、病院をお休みにさせていただいて、横浜に行ってまいりました。




みなとみらい駅で降りて、しばらく見ない間に残念なことになっていたスヌーピーを見上げながら、クイーンズスクエアを抜けてパシフィコ横浜へ・・・




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向かった先は、獣医内科学アカデミーの学会会場であります。


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私の所属学会は循環器学会ですが、この内科学アカデミーは、他学会の講座等にも自由に参加でき、最新の獣医学情報を身につけるには、欠かせない場となっております。




看護師向けの講座も開催されており、新津さんも23日・24日と2日続けての参加でした。




学会でのちょっとした楽しみに、同級生との再会があります。





今回も、企業展示に出店しているペットフード会社さんに、同級生の女の子が。



特に連絡を取り合うような仲でもなかったので卒業以来、10年ぶり?くらいの再会。



「久しぶりだね~。○○社に入ってたの? 担当地域どこ?」



「東京だよ」



「そうなの?おれ、町田市開業だよ!」



「あ、ごめん。町田以外の東京担当・・・」



・・・町田は神奈川エリアのスタッフ担当だそうで・・・




他にも、同級生の一人は、新潟に画像診断の専門病院を開業したりと、皆がんばっています。




画像診断の専門病院を開院した同級生は、私の病院が開院した時の2倍以上の費用がかかったそうで・・・




なんと、CTとMRIだけで一般的な動物病院が2件開院できるくらいの費用だそうです。




それを、全部自分で銀行と交渉して用意したそうですから、大したもんです。




ま、その分、生命保険ガチガチに組んでるそうですが・・・




そんなこんなで、ちょっとしたプチ同窓会が盛り上がってしまって、昼食を食べそびれてしまいましたが、しっかりと勉強もしてきましたよ。



通院中の患者様にはご不便をおかけしましたが、診療に役立つ情報をたくさん仕入れてきましたので、日々の診療に活かしていきたいと思います。

ネコの子宮蓄膿症
2013年02月21日 (木) | 編集 |
「発情のようだけど、白いオリモノが出てくるのと、お腹が急に張って来たのが気になって・・・」




ということで、来院されたネコちゃん。




みてみると、たしかに陰部からオリモノが。




ただ、おっぱい周辺の毛が薄くなっていたので・・・




「あれ? ひょっとして妊娠?」と思って、飼い主様に確認しますが、お家にいるオスネコちゃんは去勢済みだし、外に逃げ出したりしたこともないということ。




慎重にお腹を触診すると・・・たしかにお腹が張っており、子宮と思われる固いふくらみが触れます。




触った感触としては、胎児ではなさそう・・・





となると・・・、疑わしいのは子宮蓄膿症。




今までもたびたびとりあげていますが、発情期~発情期後のメス犬・メス猫ちゃんでは、子宮内部に細菌感染が発生し、膿がたまることがあります。




初めは、膿のようなオリモノがみられるくらいで、元気食欲には問題ないことがほとんどですが、進行すると元気・食欲が低下し、水をがぶ飲みするようになります。



最終的には、腹膜炎、多臓器不全で命を失う病気で、なるべく早い段階で診断し、手術で膿の溜まった子宮を摘出する必要があります。




今回のネコちゃんでも、超音波で膿の溜まった子宮が確認されたので、緊急手術。




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お腹を開くと、膿がパンパンにたまった子宮が・・・



体重3~4kgのネコちゃんのお腹から、赤ちゃんの腕くらいの太さの子宮。不用意に扱うと、子宮破裂をおこし、大量の膿が漏れ出る危険があります。




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ネコちゃんの子宮は双角子宮といって、子宮が二股にわかれた構造をしています。



子宮を摘出する場合、子宮の中央部分(二股に分かれる前の部分)を結紮(縫合糸で縛ること)したうえで切断するのですが・・・



ここまで子宮に膿がたまっていると、糸で結んだ力で子宮が破裂する危険があります。
(パンパンに膨らませた細長い風船の中央を、紐でしばろうとするイメージです)




そこで・・・




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中央部から注射器で内部の膿を吸い出します。それで、子宮のふくらみを少しでも減らしてから結紮する作戦だったのですが・・・



子宮の破裂を防ぐために、細めの針を選択したため、膿がなかなか吸い出せません 



しかも、苦労して吸い出したものの、糸で結紮すると、その圧力で針穴から残った膿が漏れ出てくる始末 




子宮破裂は防げたものの、針穴から絶え間なく漏れ出る膿をガーゼで防ぎながらの手術となってしまいました 




まあ、子宮破裂するよりはマシですが・・・




さて、症例のネコちゃんは、幸い腹膜炎等の合併症もなく、数日で元気に退院して行きました 

ダンボールハウス
2013年02月18日 (月) | 編集 |
入院中のネコちゃん。




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ダンボールハウスでリラックス中。




このネコちゃん、このダンボールをいれる前は、横に写っているトイレの中で寝てしまっていました。




病院に入院したりして、環境になじめないネコちゃんは、少しでも身を隠そうとして、トイレに隠れたりしてしまうことがあります。






そういった子に、このようにダンボールをいれてあげると、少し安心して過ごしてくれるようです。

歯石クリーニング
2013年02月16日 (土) | 編集 |
久しぶりに、歯科処置のご紹介です。





8歳になるダックスちゃん。



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全体に歯石が付着しており、特に右の奥歯と、下の前歯周辺に多く付着しています。




下の前歯については、歯周病が進行し、歯茎の肉が下がってきてしまっています。


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黄色いラインが本来の歯茎のライン




これ以上進行すると、歯を抜かなければならなくなってしまいます。




奥歯も、かなり歯周病が進行した状態でした。



歯石を除去した状態で歯を観察すると・・・




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歯の根っこが半分ほど露出してしまっています。




このように、歯周病を正確に診断するには、歯石を除去した状態で観察しなければいけません。




1枚目の写真を見ると、歯石で覆われて、ここまで歯の根っこが傷んでいるのが解らない状態です。




これも、あと数カ月治療が遅れていれば、抜かなければならなくなるところでした。




歯周病は、老齢期のワンちゃん・ネコちゃんの生活の質に大きくかかわる病です。




日ごろから歯の観察を怠らないことと、可能であれば歯磨きをしていただくこと。




そして、最低でも3~5年に一度は、専門的な歯石クリーニングを検討していただくことをお勧めいたします。




マダニと感染症
2013年02月14日 (木) | 編集 |
ここ最近、マダニが媒介する新たな病気、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」についてニュースなどで見聞きするようになりましたね。




ニュースによると、突然新たに病気が発生したというよりは、「もともと以前からあった病気が、最近になって認識され始めたのではないか」という事のようですが、ハッキリしたことはまだ解らないようですね。




さて、このマダニ・・・




マダニ





以前に、このブログでもご紹介いたしましたが、町田近辺でも普通に見かけます。





産卵
産卵するマダニ




歩道わきの草むらや、公園の茂み等々。




そこに動物が入り込むと、体表に寄生し、吸血するのであります。



マダニは幼ダニ→若ダニ→成ダニと脱皮を繰り返し成長していくのですが、そのたびに動物に寄生し、吸血いたします。



お腹がいっぱいになると落下し、地上で脱皮し成長、また次の獲物を狙うというわけです。




実は、マダニが媒介する病気は、今回話題になっている「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」だけではありません。




マダニは吸血と同時に、唾液を動物の体内に送り込むのですが、この唾液を介して様々な病気を人や動物に媒介いたします。




人ではライム病(皮膚症状、発熱、神経症状などを示すそうです)、日本紅斑熱(発熱、全身の発疹、場合によっては死に至る)などの病気を媒介することが以前から知られています。



ワンちゃんでも、バベシア症という、貧血を引き起こす病気を媒介することが知られています。この病気も、場合によっては命にかかわる病気です。




したがって、マダニによる吸血に気をつけなければならないのは、今に始まったことではなく、以前から、人や動物に対する危険性というのは指摘されていたのですね。



ニュースでは、病気を防ぐために、草むらなどに入る際には、長ズボン・長袖で肌を露出しないようにと注意喚起していましたが、獣医師の立場から補足させていただきますと・・・



マダニは、人間だけではなく、動物にも寄生します。



というよりも、人間への寄生よりも、ペットへの寄生、特にワンちゃんへの寄生の方が圧倒的に多いと思います。



ひどい時には、数十から100匹を超えるマダニ寄生に遭遇することもあります。



過去には、外で飼育している老犬で、100匹を超える大量のマダニに吸血され、衰弱死したという症例もありました。



外で飼育しているため、寄生したマダニが、ワンちゃんの寝床周辺で繁殖を繰り返し、大量に発生したものと思われます。



同様に、室内飼育のワンちゃんでも、お散歩中に寄生したマダニが、お家の中で繁殖し、大量発生する危険性もあるわけです。



そうすると、いくら飼い主様が長ズボン・長袖で防御してお散歩に行っても、ワンちゃんが無防備であれば、ワンちゃんを介して家庭内にマダニを持ちこんでしまうかもしれないのです。




では、ワンちゃんをどうやってマダニから守ればよいのか?




それは簡単。



動物病院で処方されるノミ・ダニ(マダニ)駆除のお薬を使用していただくことです。




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当院では、フロントラインプラスを扱っています。




スーパーやホームセンターでもノミ駆除剤などは売られていますが、やはり動物用医薬品に比べると、駆除効果は数段落ちますので、確実なノミ・マダニ駆除のためには、あまりお勧めできません。




ノミやマダニは、春から秋にかけて活動が活発化しますが、1月・2月頃でも、急に暖かくなった日などに発生がみられることもございます。



積極的にお外にお散歩にいくワンちゃんでは、一年を通して予防されたほうがよいかもしれませんね。

福島では・・・
2013年02月12日 (火) | 編集 |
昨年の10月に、受付スタッフの村田さんが福島の動物シェルターにボランティアに行ったという話題をとりあげましたが・・・




現在のシェルターのワンちゃんの様子










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雪遊びの真っ最中 





現地にいらしゃるボランティアさんから、メールで届きました 





来月で震災から丸2年。




東京で生活していると、震災のことを意識することも日に日に少なくなってきてるように思います。





たまに思い出しても、「震災からもう2年だね・・・」と過去形。




ですが、現地では、まだまだ行き場のない動物達、行き場のない人々、解決されない原発の問題、被曝瓦礫の問題・・・



積極的にかかわることができなくても、こうやって話題が風化しないようにとりあげていくことも、小さな復興支援になれば幸い・・・




社団法人SORAさん ブログ


本日のわんにゃんドック
2013年02月11日 (月) | 編集 |
わんにゃんドックの話題が続きます。




今日ご紹介するのは、MIX猫のニコちゃんです 




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今年の春に3歳になる男の子です。




特に持病もなく、年齢も若い為、わんにゃんドックAでの検診となりました 




結果、特に問題になることもなく、また一年安心して過ごしていただけそうです 

本日のわんにゃんドック
2013年02月08日 (金) | 編集 |
今日は、ノルウェージャン・フォレスト・キャットのレオ君です 



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なんと、鎌倉からのご来院 




今回、3歳の誕生日に合わせて、わんにゃんドックBを受けていただくことになりました。





検査のために、朝からお食事抜きに加えて、長距離のドライブ、慣れない病院で、ちょっとストレスがかかってしまい、かわいそうでしたが・・・ 




それでも、食生活に係わる問題や、歯石の問題などを発見することができましたので、健康診断としては有意義な結果でした 





レオ君にとっては、ありがためいわくな検査ではありますが、元気に長生きしてもらうには、定期的な健康診断も大切な飼い主様の愛情ではないでしょうか 

消化管内異物 
2013年02月07日 (木) | 編集 |
昨年、こんな症例をブログでご紹介しましたが・・・



丁度、その症例と1週間ほどの時差で、同じように消化管内異物で手術をしたネコちゃんがいました。



こちらも、やはり生後6カ月に満たない子猫ちゃん。



数日間吐き気が続き、食欲が全くないということで来院されました。



お腹を触診すると、やはり胃から小腸にかけて、何らかの異物と思われる手ごたえが・・・




早速、レントゲンで造影検査をおこなうと、



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胃を出てすぐのところ、十二指腸のところが、アコーディオン状に筋がはいったように写っています。




アコーディオンサインと呼ぶ所見です。見たまんまですね。





これは、紐状異物を強く疑う所見です。




紐状・糸状の異物の場合、飲み込んだ異物の一部が胃の出口に引っかかったまま、反対側の先端が腸の先に進んでしまうと、このように腸が手繰り寄せられた状態になってしまいます。




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丁度、長袖の袖をまくったような感じですね。



このように手繰り寄せられた部分は、血行が悪くなり、最悪、腸を切除しなければならないほどのダメージを受けてしまうこともあります。




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手術中の様子



腸が手繰り寄せられている様子がよくわかります。



特に、左側部分は、赤黒く変色し、腫れぼったくなっています。



この部分は「腸重積」をおこしていました。手繰り寄せられた腸が、さらに奥に奥に入り込み、腸の中に腸がめり込んでしまった状態です。




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紐に絡まった腸を傷つけないように、慎重に引き抜きます。




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40cmはあろうかという、細めのロープ。




飼い主様にお見せしても、まったく心当たりがないようでした。



いったい、どこでどうやってこんなものを丸のみしたものやら・・・



この手の手術をおこなうたびに、これだけの長さのものを、よく噛み切らずに飲み込めるもんだと感心いたします・・・




・・・が、命にかかわることですから、皆様も良くご注意くださいね!


皮膚糸状菌症
2013年02月04日 (月) | 編集 |
こちらの写真は、生後3か月のネコちゃん。




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「首のあたりにブツブツがあり、そこを痒がっている」とのこと。




見てみると、地肌にブツブツ(丘疹)が多数発生。毛の根元にはフケがたまり、毛そのものもボソボソと簡単に抜けてしまう感じ。




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こういった皮膚症状で疑われるのが・・・「皮膚糸状菌症」。




「真菌」つまり、カビによる皮膚病です。



病院内での顕微鏡検査で診断がつくこともありますが、ハッキリとした診断のためには、専門の検査所での培養検査が必要になります。



培養検査には2週間ほどの時間がかかりますので、その間は仮診断で治療を進めます。




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やっぱり、「真菌」が検出されました。




この「皮膚糸状菌症」は「人畜共通感染症」であります。




つまり、人間にも感染するということ。




いわゆる、「水虫」「インキン」「タムシ」ってやつですね。




ちょっと専門的にいえば、「足白癬」「爪白癬」「股部白癬」などと呼ばれます。




「皮膚糸状菌症」を引き起こす「真菌」には、複数種類あります。



それぞれに、「人間に感染しやすい」「動物に感染しやすい」といった違いはありますが、基本的にはどの菌も、条件が整えば人にも動物にも感染いたします。





皮膚糸状菌症に感染した動物(人も含む)は、フケや抜け毛と一緒に、家中に「真菌」をばらまくことになりますので、家中の動物(人も含む)に感染が広まる恐れがあるのです。




一家の誰かに「皮膚糸状菌症」が発生した場合は、

①家庭内の掃除をこまめにおこなうこと

:飛散したフケや抜け毛を除去することが大切です。




②洗濯をこまめにおこなう

:タオルや衣服に付着した菌を除去しましょう。糸状菌は通常の洗濯で洗い流せるそうですし、乾燥に弱い為、しっかり天日干し、もしくは乾燥機で乾燥させれば大丈夫です。



③家族全員(人も動物も)の皮膚をチェック

:皮膚糸状菌症が発生した場合は、発症した動物だけを治療していてもダメなのです。
その間に別の動物に感染し、家庭内に蔓延してしまう恐れがあります。
人間も、動物も、家族皆の皮膚の状態を確認し、疑わしい症状がある場合は、それぞれに人の病院、動物病院に相談する必要があります。



ちなみに、このネコちゃんは、ペットショップから購入して2日しかたっていません。




ということは・・・ペットショップ内のワンちゃん・ネコちゃん・スタッフ、さらにはお客様方すべてに感染の可能性があるわけです・・・



とはいえ、「真菌に触れたら即感染」というわけではありません。




動物に触れた後の手洗いや、必要に応じて洋服の着替えなどをおこなっていただければ、そんなに簡単に感染にはいたしません。


また、「真菌=カビ」は、湿気を好みます。




室内を清潔かつ乾燥した状態に保つこと、敷物、布団なども、なるべく頻繁に天日干しをおこなうい、家庭内での蔓延を防ぐことが大切です。