町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
わんニャン手帳
2012年04月30日 (月) | 編集 |
現在、待合室にこんな可愛らしい手帳を置いてあります 




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ワンちゃん・ネコちゃん用の健康管理手帳であります。



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中身は、半分はワンちゃん・ネコちゃんの健康管理についての小冊子になっており・・・




残り半分は・・・



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通常の手帳のようになっております




待合室の飾り棚のところに置いてありますので、どうぞご自由にお持ちください 

腸管型リンパ腫
2012年04月28日 (土) | 編集 |
先日、超音波で腸管腫瘍を疑うネコちゃんのお話をいたしましたが・・・




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左が腫瘍を疑う腸管の断面図。右は正常な腸の断面図。




その検査の結果がかえってまいりました。



診断結果は、「腸管型リンパ腫」の疑いであるとのこと。




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リンパ腫というのは、リンパ細胞からなる悪性腫瘍=ガンの一種で、ネコちゃんでは縦隔型・腎臓型・腸管型などいくつかのタイプがあります。



縦隔型は猫白血病ウィルスに感染した若い年齢のネコちゃんに多くみられる傾向がありますが、腸管型のリンパ腫は、高齢のネコちゃんで多くみられる傾向にあります。



このリンパ腫は、末期になるまでなかなか症状が現れません。



今回のネコちゃんのように、食欲不振や、下痢などを訴えて来院されたネコちゃんで詳しく調べている中で偶然見つかることがほとんどです。



なんせ、お腹の中にできる腫瘍なので、飼い主様が見つけることはほぼ不可能です。



この腫瘍は進行が早く、診断が下ってからの余命は、無治療の場合は1~2か月。



抗がん剤での治療をおこなったとしても、1年以上生存することはなかなか難しいのが現状であります。



特に、腸管型のリンパ腫の場合、大きくなった腫瘍によって腸閉塞が起こってしまうと、急激に症状が悪化し、命を落としてしまうケースもございます。



実は、今回のネコちゃんも、残念ながら入院中に急速に状態が悪化してしまい、飼い主様のもとにお返しすることができませんでした・・・



この腫瘍は早期発見が難しく、診断が下ってからの進行が早いため、なかなか満足のいく治療ができないことがほとんどです。

本日のわんにゃんドック
2012年04月27日 (金) | 編集 |
4~6月は、わんちゃんの狂犬病予防接種や、フィラリア予防などがございますので、1年で最も動物病院が忙しくなる季節でございます




ここのところ、入院の症例が続いたこともあり、なかなかブログ更新の時間が取れませんでしたが・・・




今日は、わんにゃんドックを受けていただいた、ボンボン君の御紹介です 



来月で13歳になる男の子で、「ボンベイ」という珍しい種類のネコちゃんであります。



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アメリカンショートヘアーと、バーミーズという品種を掛け合わせたネコちゃんで、私も診察をするのは初めての猫種でした。




春先に吐き気があって夜間動物病院に行かれた際に、心臓に若干の異常を指摘されたことや、その後に受けられた血液検査での異常値などいくつか気になる点があるということ。




当院でわんにゃんドックをおこなっていることをブログでご覧くださいまして、「一度しっかり調べておきたい」とご来院いただきました。




いくつか今後も注意深く経過を見なければならない問題はあるものの、現状をしっかり確認することができましたので、ボンボン君の健康を管理していくうえで有意義なわんにゃんドックになったのではと思います 



色々と、御心配なこともおありかと思いますが、是非、気軽にご相談いただければと思います。



今回の結果を、今後のボンボン君の健康管理に役立てていただければ幸いです 

災害時のペットケア
2012年04月24日 (火) | 編集 |
町田市保健所からこんな小冊子が発行されております。



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災害時のペットケアに関する小冊子であります。



待合室に置いてあります。





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災害時における、市での愛玩動物保護の取り組みや、市民での対策、個人での対策などについて記載されています。




いつ起こるか分からない災害から、大切なワンちゃん・ネコちゃんを守るためには、飼い主様ご自身が普段からしっかりと備えておくことが大切です。




1~2週間以上の食事のストックを常備しておくこと。特に、特殊な処方食を食べている場合は多めに準備しておいたほうが安心です。



緊急避難の際に、素早くキャリーなどに入れて外出できるように、普段から準備しておくこと。



キャリーやケージの中での避難生活を想定して、普段からケージでの生活に馴らしておくこと。



万が一はぐれてしまった場合のために、迷子札の準備や、できればマイクロチップの挿入を済ませておくこと。



狂犬病予防ワクチン、各種予防ワクチンを定期的に接種し、伝染病に対して万全の準備をしておくこと。



避難所などでは、不特定多数の人、動物と共同生活をしなければなりません。しっかりとした「しつけ」をしておかなければ、トラブルのもとになってしまいます。



意外に大変になるのがネコちゃんのトイレの問題。
ワンちゃんであれば外に散歩に行けば間に合うでしょうが、ネコちゃんではそうもいきません。


普段使っているネコ砂をすぐに持ち出せるようにしておくことと、持ち運びが簡単なトイレ用のトレー(100円ショップで買えるような水切り用のバットなど)、周囲から目隠しできるような段ボールなどを準備しておくことも必要かもしれません。



緊急時にすぐに持ち出すのは難しいですが、寝床とトイレを入れられるくらいの広さの折りたたみケージを準備していた方が良いかもしれませんね。


考えてみると、ワンちゃんよりもネコちゃんの方が避難所生活は困難かもしれません。


御自分のワンちゃん・ネコちゃんの性格なども考えて、普段から備えておかなければなりませんね。




消化管腫瘍の疑い
2012年04月23日 (月) | 編集 |
ここ数日食欲がいまいち・・・





というこで来院されたネコちゃん。




すでに、18歳という高齢ですので、どんな病気があっても不思議ではないのですが・・・




身体検査でお腹の中央部に妙なしこりが・・・




超音波で確認してみると・・・



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この画像は、どちらも腸の断面図。ちょうど、ちくわの穴を覗き込んでいるような形で写っています。



右側の画面が正常な腸の断面図。



それに比べると左が明らかに大きくなっているのがわかります。




腸壁が正常の倍くらいにまで肥大し、正常な壁構造も失われています。




消化管腫瘍を強く疑う所見であります。



超音波検査だけでは診断はつきませんので、超音波の映像を見ながら、この肥大した腸壁に針を挿入、内部の細胞を採取します。



採取した細胞を検査所に送って診断いたします。



ただ、これで確実に診断がつくわけではありません。




超音波の画像で見ると結構大きく見えますが、肥大しているとはいえ、腸壁の厚みは4~5mm程度。



それを、超音波の画像を頼りに、皮膚の上から針を刺して細胞を採取しようとするため、確実に細胞がとれるとは限りませんし、とった細胞の中に有用な情報が含まれていないこともあります。



なんせ、今回の症例も、暴れたりはしないのですが、検査中にずーっと鳴いてしまうため、鳴く度にお腹が大きく動いてしまうために、なかなか上手く細胞が採取できませんでした。



こういったとき、人間相手なら「息止めてくださーい」なんて言えて楽なんでしょうけどね~

本日のわんにゃんドック
2012年04月21日 (土) | 編集 |
ここ1週間は入院の症例が重なっていて大変だったのですが、先ほど、無事に最後のネコちゃんを飼い主様にお返しすることができ、いただき物のコーヒーでほっと一息であります 



プリンも大変美味しゅうございました。ありがとうございます




さて、わんにゃんドックの話題であります。




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白毛皮が美しい  ねねちゃんであります




アレルギー性の皮膚炎で通院中なのですが、長期にわたってお薬を飲んでいるため、副作用が出ていないか調べるために血液検査を御提案したところ、ちょうど3歳になるので、「それなら、わんにゃんドックで一度一通り健康診断を」ということになりました。



まだ3歳と若い年齢ですので、わんにゃんドックAを受けていただきつつ、気になる点は追加検査をかけるということにいたしました。



お薬の影響で、わずかに肝数値が高くなっていたものの、問題視するレベルではなく、良好でありました 

皮下点滴
2012年04月20日 (金) | 編集 |
現在、入院中のネコちゃんの処置の様子ですが・・・





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右肩にチューブがつながっており、テープでとめてある様子がわかると思います。




このテープの下には針が刺さっています。



皮下点滴という点滴処置であります。



下痢や嘔吐、脱水症状、腎臓疾患・・・様々な内科疾患の治療で点滴はおこなわれますが、人医療で一般的に点滴と言えば腕の静脈に針を刺しておこなう光景を思いうかべると思います。



動物医療では、静脈点滴と並んで、皮下点滴という方法が日常的にとられています。


これは、皮膚と筋肉の間の空間に針を刺して、そこに点滴液をためる方法。


皮下組織に貯留した点滴液は、数時間かけて体に吸収されていきます。


小型犬やネコちゃんでも100~200ml程度の点滴液を一度に投与することができます。


おそらく、人間でこんな大量の点滴液を皮下に注射したら相当痛いのでは??



ワンちゃん・ネコちゃんでは、皮膚の血管構造が人間と異なり、皮膚の伸びが良いため、こういった点滴をおこなうことができます。



さて、通常の静脈点滴では、一度に急速・大量に点滴を投与すると循環機能への負担がかかってしまうため、小型犬やネコちゃんであれば100mlの点滴を投与するのにも最短で1~3時間が必要です。


ですが、皮下点滴の場合は、10分程度の短時間で100mlの点滴を投与したとしても、すぐさまに体内に吸収されるわけではないため循環系にかかる負担が最小限になります。


そのため、「入院するほどではないけど、点滴はしておきたい」というような症例で、通院点滴をおこなうのに重宝する技術であります。


10分程度の処置時間で済むため、通院される飼い主様の時間的な負担も最小限になります。



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当院では、このような点滴キットを使用して皮下点滴をおこなっています。



この皮下点滴の利点がもう一つございまして・・・



慢性腎不全で毎日のように点滴が必要な症例では、ご自宅で飼い主様におこなっていただくことが可能ということ。



静脈点滴では、静脈に針を刺す技術、そしてそれを確実に固定する技術など、ちょっと一般の飼い主様に御自宅でおこなっていただくには無理がありますし、血管に対するダメージなどを考えると毎日の点滴を数カ月、数年にわたっておこなうというのは非現実的であります。


一方、皮下点滴では一般の飼い主様でも2~3回も練習していただければできてしまうくらいです。



毎日の点滴についても、皮膚に対するダメージは若干ございますが、ほとんど無視できる範囲です。



それこそ、糖尿病の方が毎日お注射して平気なのと同じ感覚であります。



写真のネコちゃんも、これから飼い主様に点滴法を練習していただいて、御自宅での点滴に切り替えていく予定です。




春になると・・・
2012年04月17日 (火) | 編集 |
桜が咲いて、日に日にあったかくなってくると・・・






こういったことになります。






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とある学校の体育館を取り壊したところ、解体跡から保護されたということです。




学校の先生方が一時的に保護されたのですが、縁あって私のところで二晩ほどお預かりいたしました。




当院に来た時には、低体温と脱水症状でちょっと危険な状態。




お話を聞くと、来院するまで数日間ミルクを与えていたものの、学校で保護していたため、夜から朝までの12~15時間はミルクを与えられない時間があったとのこと。




これは生後2週間程度の仔ネコちゃんにとっては過酷な状況です。




最低でも、日中は4~6時間ごと、夜間でも6~8時間ごとにはミルクを与える必要があります。




さらに、与えていたミルクというのが「ネコ用の牛乳」だったということです。




ペットショップなどで見かける、「イヌの牛乳」「ネコの牛乳」というのは、まさしく牛乳を加工した商品です。




ワンちゃん、ネコちゃんは、牛乳に含まれる乳糖をうまく消化することができず、下痢をしてしまうことがあります。




「ペット用の牛乳」として販売されているものは、この乳糖を分解する酵素などを添加することで、ワンちゃん・ネコちゃんに与えても下痢をしにくいという商品であります。



したがって、含有する栄養素は「牛乳」と同等ですので、授乳期の子ネコを育てるのには不適切なのであります。




子ネコ・子犬には、ちゃんと専用の粉ミルクがあるので、そういったものを与えなければなりません。





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もう退院して当院にはいないのですが、元気にミルクを飲んでくれているとよいのですが・・・

タマネギ中毒
2012年04月16日 (月) | 編集 |
先日、血尿が出たとのことで来院させたワンちゃんのおしっこです。







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血尿というのが、生易しいくらいのドス黒いおしっこです。





お話をうかがうと、血尿になる前に、「野菜のかき揚げ」を食べてしまったとのこと。




「血尿」・「野菜のかき揚げ」と聞いて、「アッ!」と思った方もいらっしゃるのでは??





そう・・・「タマネギ中毒」です。




皆さん、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?




ワンちゃん、ネコちゃんでは、タマネギの成分で血液細胞が障害されてしまい、急速な貧血や血尿(厳密には血色素尿)をおこすことがあります。




ひどい場合は、腎臓にも悪影響を及ぼすこともあります。




この「タマネギ中毒」には個体差があり、同じ量を食べても中毒をおこす動物と、平気な動物とがいます。



ですので、よそのワンちゃんの飼い主様が、「うちの子、この前タマネギの入ったハンバーグ食べたけど、全然平気だったわよ~」なんておっしゃったとしても、自分のお家の子が大丈夫かはわかりません。



「焼肉のたれ」(タマネギエキス入り)を舐めて中毒したワンちゃんの報告もございますので、油断は禁物です。



タマネギ以外にもネギ、ニンニクなども中毒をおこしますのでご注意くださいませ。

再生良好!
2012年04月14日 (土) | 編集 |
ごぶさたしております。




ここ数日、ブログの管理画面に上手くアクセスできない状態が続いておりました 




ようやく、つながるようになったので久々の更新であります。




先日、肉球をバッサリと切ってしまったワンちゃんを御紹介しましたが・・・



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前回もお話ししましたが、肉球の部分は特殊な構造をしていることと、どうしても体重がかかってしまうことから、通常の皮膚の傷に比べて治りが悪くなってしまいます。



今回のワンちゃんも、完治まで1~2か月かかると予測していますが・・・



受傷後約3週間で・・・




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傷そのものは完全にふさがっていますが、表面の皮膚がまだ弱い状態。



この状態でも、本人は痛みを感じていないので平気で走ろうとします。



先日も、御自宅から脱走して走り回るという事件が・・・




表面の皮膚がまだ弱い状態ですので、過剰な負荷をかけるわけにはいきませんので、本人は元気いっぱいですが、まだまだ包帯でカバーして大人しくしてもらわなければいけません。

本日のわんにゃんドック
2012年04月10日 (火) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です。





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今月で12歳になるミニチュアダックスのウランちゃんです 



ウランちゃんは、以前から肝臓について気になる点がございましたので、経過観察も兼ねてわんにゃんドックCを受けていただきました。



当院では、毎年継続してドックを受けてくださる方には割引をおこなっております。




健康診断は定期的にうけていただくことが何より大切 




人間よりも「成長が早い=老化も早い」ワンちゃん、ネコちゃんのために、是非、定期的な健康診断をご検討くださいませ 



町田市 谷口動物病院

休診のお知らせ
2012年04月08日 (日) | 編集 |
4月8日()は、休診とさせていただきます。



ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。



町田市 谷口動物病院

出血!!
2012年04月06日 (金) | 編集 |
3月後半に急患で来院されたワンちゃんです。




障子のガラス部分と木枠の隙間に指を挟んでしまって、肉球が切れてしまったとのこと。




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後ろ足の肉球がぱっくりと切れてしまっています。



かなり深い傷で、細いながらも動脈を損傷した模様。



かなりの出血でした。




飼い主様がお連れになる際に、タオルを足に巻いて止血を試みたようですが、巻き方が弱かったようで、来院時もまったく出血の勢いは衰えていませんでした。




出血をした場合、「傷口をタオルなどで押さえて止血」というのは皆さん御存知かと思いますが、じゃあ具体的のどのくらいの力加減で押さえればいいのか?



解りやすく言えば、ギュウ~ッと御自分の腕や指を押さえてみて、「血が通わないよ~」と思うくらいの強さで、かつその強さで数分間は押さえていられるくらいの強さです。




「血が通わなくなるくらい」強く押さえるから「血が止まる」わけですね。



上の写真は、来院後、局所麻酔が効くまでの間、包帯で強く圧迫した後の写真。



この時点では出血はほぼ止まっています。



包帯を強く巻いて5~10分程度。



よほど大きな動脈を傷つけない限り、このくらいである程度の出血は止まってくれます。



もちろん、ちょっとした衝撃で再び出血する恐れはあるので、処置は慎重に。




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肉球は、通常の皮膚と異なり、飛んだり・跳ねたり・走ったりといった衝撃を吸収する特殊な構造をしています。



そのため、通常の皮膚よりも、縫合した傷が治りにくい傾向にあります。



さらに、どうしても体重がかかったり、衝撃が加わることが多いので、傷の再生に悪影響が出やすい部分。



傷口も、単純に縫合するのではなく、写真のように点滴のチューブを利用したクッションをあてがって縫合します。




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縫合した傷は包帯で厳重にカバーして、少しでも傷に体重や衝撃が加わらないようにしなければなりません。



単純な皮膚の切り傷なら1週間から10日程度で抜糸できますが、今回は抜糸まで2週間近くかかりましたし、抜糸しても肉球の再生はまだ不完全なため、包帯交換をしながら経過観察中であります。



おそらく、完治まで順調にいっても3~5週間くらいかかりそうです。

尿結晶とミネラルウォーター
2012年04月05日 (木) | 編集 |
こちらは、先日わんにゃんドックをおこなったワンちゃんのおしっこの顕微鏡写真。



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シュウ酸カルシウム結晶という尿結晶です。


尿結晶には色々と成分によって種類が分かれるのですが、ワンちゃん・ネコちゃんではリン酸アンモニウムマグネシウムという成分の結晶が主流。


シュウ酸カルシウムは2番目です。人間ではシュウ酸カルシウムがもっとも多いそうです。



さて、尿結晶・尿結石が発生する原因は様々で、そのワンちゃん・ネコちゃんの体質や食生活が関わってきます。



結石の主成分となるミネラル分や、リンやシュウ酸といった栄養素の過剰摂取が一つの要因としてあげられます。



過去には豆腐をオヤツにしている、チーズをオヤツにしている、煮干しをオヤツにしているといったワンちゃん・ネコちゃんで尿結晶が発生し、それらのオヤツをやめていただいたら改善したということを経験しています。


そこで、今回のワンちゃんでも、飼い主様にお話しをうかがうと、どうやらミネラウォーターを常飲している模様。



水道水を含め、どんな「水」にもある程度のミネラル分が含まれているわけですが、ミネラルウォーターは産地によっては日本の一般的な水道水の5~6倍ものミネラル分を含んでいるものもあるようです。



ためしに、このワンちゃんもミネラルウォーターをやめて水道水にしていただいたところ・・・



わずか1週間で尿結晶が消えました!



ここで不思議なのが、人医療ではシュウ酸カルシウム結晶の予防には、むしろカルシウムの積極的な摂取が効果的だそうです。


シュウ酸カルシウム結晶は、名前の通りシュウ酸(ほうれん草などに多い)とカルシウムを主原料として形成される結晶なのですが、シュウ酸とカルシウムを同時に摂取すると、カルシウムがシュウ酸の腸からの吸収を妨げてくれるそうです。


ですので、もし、ミネラルウォーターの中にカルシウムが多く含まれていたとしても、それが悪化させていたとは考えにくいのですが・・・


ただ、別の症例では、チーズを食べていたワンちゃんでシュウ酸カルシウム結晶が発生しており、チーズをやめていただいたら消えたということも経験しています。


これなんかも、チーズに多く含まれるカルシウムが原因だったように思えます。


泌尿器科の先生の講演に出席する機会があったら、こういった事例について聞いてみたいものです。

歯石クリーニング
2012年04月03日 (火) | 編集 |
先日おこなった歯石クリーニングの様子。




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いつもとはサイズが違います 



今年7歳になるハスキー犬。



一昔前はマンガの影響でずいぶんと流行った犬種ですが、最近ではすっかり見かけることがなくなりました。




歯石の付着具合としてはごく軽度。



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歯石を超音波スケーラーで除去していくのですが、その途中で頬に炎症を発見。


頬粘膜の内側に赤く炎症を起こしています。


この部分は、ちょうど唾液腺の分泌口にあたります。


歯石は、歯の汚れに唾液のミネラル成分が付着して形成されるのですが、ちょうどこの部分の奥歯と唾液腺の分泌口が接しているため、一番歯石がつきやすく、歯周病もおこしやすくなっています。


厄介なのが、この部分というのは、飼い主様の目にとまりにくい部分なので、前歯だけ見て「まだまだ綺麗」なんて思っていたら、奥歯はしっかりと歯槽膿漏になっていたなんてことはしょっちゅうです。



超音波スケーラーは、微細な振動で歯石を粉砕・除去していくのですが、同時に歯の表面に細かな傷をつけてしまいます。


この細かな傷を、研磨剤で磨き上げてツルツルに仕上げます。


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経年変化による黄ばみまでは取れませんが、しっかりと歯石を取り除き、ツルツルに仕上げました。


町田市 谷口動物病院

麻酔かけるんですか?
2012年04月02日 (月) | 編集 |
ここ数日、わんにゃんドックの話題が続きましたので、わんにゃんドックの際に飼い主様からいただくことが多い御質問についてとりあげたいと思います。



一番良く御質問いただくのが・・・



「検査の時に麻酔かけるんですか?」



という御質問。


わんにゃんドックでは、血液検査以外に、レントゲン撮影、心電図計測、超音波検査などをおこないますが、これらの検査の際に、麻酔をかけるんじゃないかと御心配される飼い主様が多いのです。



御答えとしては・・・




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御覧のように、ほとんどのワンちゃん・ネコちゃんが大人しく検査を受けてくれます。



もちろん、多少はもぞもぞと動いてしまいますが、大抵の子は看護師一人が押さえれば十分です 


写真は心電図計測の風景ですが、新津さんがミケちゃんの手足を押さえていますが、基本は軽く手を添える程度。


動きそうになったらその都度しっかりと力を入れる程度で、そんなに「ギューッ」と押さえているわけではありません。


中には、手を話してもまったく起き上ろうとしない子もいるくらい 


もちろん、中には数人がかりで押さえなければならないようなワンちゃん・ネコちゃんもいますが、全体の1割にも満たないんじゃないでしょうか。


当院では、診療の際のご褒美のおやつをはじめ、できる限り、検査・診療を受けるワンちゃん・ネコちゃんのストレスを和らげるように配慮しておりますので、どうぞご安心くださいませ