町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
椎間板ヘルニア 保存的療法①
2012年01月31日 (火) | 編集 |
本日から数回にわたって「椎間板ヘルニア」についてとりあげます。



写真は、「椎間板ヘルニア」で後足に麻痺が生じてしまったワンちゃんの、リハビリの様子。



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「椎間板」とは、背骨一つ一つの間にあるクッションの役割をはたす軟骨の一種のこと。
線維輪(せんいりん)と呼ばれる膜と、中心部の髄核(ずいかく)で構成されています。


この「椎間板」が何らかの理由により、変形したり、中身(髄核)が飛び出して、脊髄神経を圧迫し、急激な痛みや、麻痺をおこすのが「椎間板ヘルニア」。


2012年01月31日11時41分38秒



脊髄神経は背骨に囲まれているため、わずかな圧迫でも力の逃げ場がなく、神経に重大な障害を引き起こします。


圧迫の程度によって、痛みだけで済むこともあれば、写真のワンちゃんのように後ろ足の麻痺、ひどい場合は完全な下半身不随になってしまい、ウンチやおしっこすら自力でできなくなってしまうこともあります。


どんな犬種にも発症する可能性のある病気ですが、ダックスでは特に重症化しやすいことで有名です。


つづく・・・

本日のわんにゃんドック
2012年01月30日 (月) | 編集 |
先週末におこなったわんにゃんドック。



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ちょっと珍しい種類のネコちゃんで、「ソマリ」という種類になります。

茜ちゃんです。

ちょうど1歳の誕生日にうけていただきました。

2歳のお誕生日でした
飼い主様からご指摘いただきました

茜ちゃんのことは仔ネコちゃんの頃から診察させていただいているのですが、茜ちゃんの先代ネコちゃんのことも診察させていただいていたこともあって、なんだかまだまだ仔ネコちゃんな気がしていました

大変失礼いたしました

1月31日訂正





まだまだ若く、健康な状態ですので、今回は基本的な健康状態の確認、今後の体調変化を知るための基礎的なデータ収集として、わんにゃんドックのAをうけていただきました。


茜ちゃんのように、若いうちから定期的にドックをうけていただけると、今後、万が一病気になった際に、検査データの比較が正確にできますので、診断・治療に非常に役立ってくれます。

血液検査にしても、レントゲンにしても、それぞれ猫ちゃんの一般的な正常値というものはありますが、やはり個体差があります。

定期健診をおこなうことで、その個体の正常値データを把握しておけば、より正確な評価ができ、診断する側としては大助かりなのです。

トイ・プードルの乳歯抜歯
2012年01月27日 (金) | 編集 |
今までにも何回かとりあげてきた、乳歯遺残の症例。
こちらは、昨年末におこなったトイプードルの症例。

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本来なら乳歯がすべて抜け落ちていなければならない月齢(8~10か月ごろ)なっても、乳歯が残ってしまった状態です。


特に、丸で囲った部分は、永久歯と乳歯の間に汚れが挟まってしまい、これを放置すると、急速に歯周病が進行してしまいます。


アゴの骨格の問題でしょうが、小型犬(チワワ・ヨーキー・プードル・ダックスなど)に多くみられます。


歯並びの悪化や、乳歯と永久歯の間に汚れが溜まるなどして、通常よりも歯周病が進行しやすくなるため、できる限り早く抜いてしまうほうが良いです。


通常は、避妊手術・去勢手術のタイミングと合わせておこないます。


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犬歯の部分は、乳歯といえども歯根が非常に深く、頑丈なため、強引に抜こうとするとアゴの骨を痛めたり、途中で折れてしまって根っこが残ったりとトラブルが起きやすくなります。

そこで・・・

歯肉をメスで開き、歯槽骨(アゴの骨の一部)を削る「外科的抜歯」をおこないます。


ピンセットでつまんでいるのが、切り開いてめくりあげた歯肉。めくりあげた下に見えているのが歯槽骨と言って、歯を支える骨の部分。


これをドリルで削って、犬歯の根っこを支える骨の一部を除去することで、抜歯が容易になります。


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抜歯が終わった後は、めくり上げていた歯肉をきちんと縫い合わせてあげます。


髪の毛よりも細いような糸を使うので、ご飯を食べたりするのにもほとんど違和感もないようです。


2週間くらいは固いものを齧らないほうが良いですが、削った骨も1~2か月で修復されますし、あとで見ても傷口はまったくわからないくらいになります。


前述したように、小型犬に非常に多い乳歯遺残。


歯並びの狂った永久歯が他の歯にぶつかってしまったり、歯茎を傷つけてしまうことも。


そうなっては大変ですから、成長期の小型犬の飼い主様には、こまめにお口の観察をおこなっていただきたいと思います。

乳歯遺残は、大抵が永久歯(乳歯に比べると太くてしっかりとした歯)の外側に生えてきます。

一枚目の写真のように、歯が2本重なるようにして生えている部分がないか良く観察していただき、怪しいと感じたらお早めに獣医師にご相談くださいね。

こんな医療はヤダ・・・
2012年01月26日 (木) | 編集 |
こちら、昨日、花粉症対策のため早めに耳鼻科に行った際の明細書。


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簡単な問診に、綿棒で鼻水をちょこっととり、その後はネブライザー治療(薬液を霧状にしたものを鼻から吸引)をおこなって終了。


お会計の際に、何気なく明細をみて・・・



「鼻汁喀痰中好酸球検査と血液学的検査判断料っていつやったの??」


とビックリ。


確かに鼻汁は採取した。


ただ、その場で検査した様子は一切なし。


もしかしたら採取した鼻汁を後で検査するのかもしれないし、もしかしたら外部の検査所に送るのかもしれない。


それは、まあいいでしょう。


ただ、納得いかないのが、そのような検査をすることも、検査の結果についても一切教えてもらっていないといこと。


「こういう目的で、この検査をします。結果は~です。」


お金をとって検査してるんだから、そのあたりしっかりと説明するべきでしょう?


まあ、こちらもこの検査の目的や結果については容易に想像できるので、その場は黙って帰宅しましたが・・・


なんとなく納得がいかない。


「自分は、自分を信頼して通ってくださる患者様にこんな思いをさせちゃいけない!」


と、改めて強く思いました。

僧帽弁閉鎖不全症の進行
2012年01月24日 (火) | 編集 |
昨年の春から治療・経過観察を続けている僧帽弁閉鎖不全症のワンちゃんの超音波画像。



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僧帽弁閉鎖不全症というのは、小型犬で非常に多くみられる心臓病。

心臓の上下の部屋(左心房と左心室)を隔てる僧帽弁が変形することで、血液の逆流が発生してしまう病気。詳しくはこちら→click


このワンちゃんでは、僧帽弁自体は薄くシャープな形状を保っているのですが、弁の一部が左心房側に折れ曲がってしまっています。


これによって、弁の合わせ目が合わなくなってしまい、左心室から左心房に向かって血液の逆流が起きてしまっています。


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血液の流れに色を付けた超音波画像。赤や青、黄色といった血流を表す「カラー」が左心房側に逆流している様子がわかります。



僧帽弁閉鎖不全症は、内科治療をおこなうことが一般的。
外科手術で弁の閉鎖を改善する方法もありますが、費用、実施施設などの面でハードルが高く、まだまだ一般的とはいえない状況。

血管拡張剤や、心筋保護薬などを組み合わせて、症状をコントロールしながら、病気と上手く付き合っていくことになります。

したがって、完治することはなく、治療をしたとしても徐々に進行していくものなのです。



上記の写真は昨年の3月の検査時のものなのですが・・・



その8ヶ月後には・・・


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僧帽弁の変形がかなり進行しています。
本来は、薄っぺらい膜状の構造をしているのですが、ボコボコと厚みを持った構造に変形してしまっています。

これでは、ピッタリと閉じることがますます難しくなります。


実際に、逆流する血液も増えてしまっています。


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逆流を表す「カラー」部分が大きく広がっています。




映像的にはかなりの進行なのですが、ワンちゃん自身の症状はほとんど変化がありません。


これは、心臓の能力にはもともと大きな予備能力があるからなのです。


その予備能力の範囲内であれば、病状が進行してもほとんど症状は見られません。


ただし、その予備能力を超えたが最後、呼吸困難などの心不全症状が見られ始めるのです。


ですので、心臓病をしっかりと治療管理するためには、超音波検査・レントゲン・心電図を組み合わせた定期的な検査が欠かせないのです。


特に超音波検査が重要。今回の症例ではレントゲンや心電図ではまだ大きな変化がなく、唯一、超音波検査でこの悪化をとらえることができたのです。

これが、超音波検査をすることなく、レントゲンや心電図で異常が認められてからの治療では後手後手に回ってしまいます。

このワンちゃんも、逆流の進行に合わせてお薬の処方を変更いたしました。



フィラリア発見
2012年01月23日 (月) | 編集 |
ある保護犬ちゃんの血液の画像



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もぞもぞとうごめく糸状の寄生虫たち・・・(動きが激しくて写真ではブレまくりです)



フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)です。


ワンちゃんを飼ってらっしゃる方でしたら、御存知の方がほとんどだと思いますが・・・



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心臓に寄生したフィラリアの成虫。(ファイザー製薬パンフレットより)



心臓の中に住み着く寄生虫です。


心臓内の、主に肺動脈と言われる部分に寄生する寄生虫で、心臓病を引き起こします。


この寄生虫が出産した幼虫(ミクロフィラリア)は血液中に流れ出し、この血液を吸血した蚊を介して、他のワンちゃんに感染が広がります。


はじめの写真は、血液中のミクロフィラリアの様子。



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この写真は、心臓の超音波画像。


まるで囲んだ部分が肺動脈で、その中に白いラインが二本見えます。


これがフィラリア成虫。


超音波では成虫の断面図が見えるため、このように二本のラインが見えてきます。


都市部では、すっかり見かけることの少なくなったフィラリア。


これは、フィラリアがいなくなったわけではなく、皆さんがしっかりと予防をされているからです。


今回の症例のような保護犬や、飼い犬でも予防をされていないワンちゃんでは、まだまだ感染が発生しています。


心臓内に寄生したフィラリアを駆除するには、首の静脈から特殊な器具を心臓内部まで挿入してフィラリアをつかみだす方法や、薬物での駆除を検討します。


どちらもなかなか大変な治療になりますので、フィラリアに関してはまず予防が大切。

猫の歯肉炎
2012年01月20日 (金) | 編集 |
先日、去勢手術をおこなったネコちゃんのお口の中。



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もともとノラちゃんだった男の子で、まだ1歳にならないくらい。



当然、歯もまだまだツルツル・ピカピカで真っ白ですが・・・


歯茎が赤く炎症をおこしています。



こういった、ノラ猫ちゃん(もしくは元ノラ)で、若いころから歯肉炎を患っている場合、かなり高い確率で猫エイズウイルスやカリシウイルス、猫白血病ウイルスといったウイルス感染が関わっていると考えられています。


これらのウイルスによる症状の一つとして、慢性の歯肉炎が生じるわけです。


こういった慢性歯肉炎の根本的な治療は非常に難しく、日常的な歯のクリーニングや、歯肉の炎症を抑えるような塗り薬、抗ウイルス剤などを使用して、少しでも症状を押さえていくのがやっとというのが現状。


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これは別の症例ですが、もっと進行したケース。
この子も、もとノラちゃん。


歯茎が腫れあがり、表面に白く膿が付着しています。


口臭もひどく、痛みもひどい状態。


口の中の粘膜の全面が口内炎でただれている状態です。


こんな状態でも、痛みを言葉で訴えるすべを持たないネコちゃんたちは、だまって痛みに耐えながら生活をするしかありません。


ノラとして生まれた以上、伝染病などに感染してしまうのはある程度やむをえないところですが、できる限りの治療をしてあげたいものです。

耳垢の検査
2012年01月17日 (火) | 編集 |
こちらの写真。



綿棒に茶色い汚れが・・・



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「耳が痒い」ということで来院されたワンちゃんの耳垢。


こいつをスライドグラスになすりつけて・・・


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染色液で染色。


顕微鏡で観察すると・・・


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マラセチアという名前の、カビの一種が検出されました。


耳が痒いといっても、原因は色々。


アレルギーで痒いこともあれば、今回のようにカビの寄生で痒いこともあります。

その他、球菌や桿菌といった細菌類や、ミミダニといった寄生虫まで様々。


「耳が痒いの? じゃ、この薬塗っといて」


というようないい加減な診療ではなくて、しっかりと原因を究明したうえで治療薬を処方することが大切。


外耳炎はこじらせると、難治性の外耳炎と言って、何カ月も治らなかったり、場合によっては一生治らないようなひどい状態になってしまうこともあります。


早め早めの受診と、しっかりと検査をしたうえでのお薬の投与が欠かせません。

このくらいの歯石なら・・・
2012年01月16日 (月) | 編集 |
ここのところ、入院の症例が重なっていて、あまりの忙しさにブログの更新が滞り気味でございます


ですので、ちょっと写真の多い手抜きブログでご勘弁を・・・



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昨年末の症例ですが、まだまだ軽度ですが、奥歯にしっかりと歯石が付いています。


このくらいであれば、大人しいワンちゃん・ネコちゃんであれば、麻酔をかけずに、ハンドスケーラーでカリカリっととることが可能。


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ほら、取れました。


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数ミリのしっかりとした石です。


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一枚目の写真と比べると、綺麗になっているのがおわかりいただけるでしょうか?



簡単な処置ですが、これはあくまで応急処置。


実際には、歯の裏側や、歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)に入り込んだ歯石はこの程度でとれるものじゃありません。


このネコちゃんも、将来的には、しっかりと全身麻酔をかけて、隅々までクリーニングするべきではあります。


ですが、こんな風に大人しくお口を見せてくれる子であれば、こまめにこうやって処置をすることで、歯周病の悪化をある程度は遅らせることができます。

白内障
2012年01月12日 (木) | 編集 |
先日診療したワンちゃんの目の写真です。



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オレンジに輝いて見える部分が「水晶体」。
眼のレンズの役割をする部分です。



下半分が白っぽく濁ってしまっています。



「白内障」です。



このワンちゃんは、まだ3歳。
若年性の白内障です。


写真は左目ですが、まだ初期の状態。


この状態であれば、視力も正常と思われますし、普通に眼を見たくらいではレンズのにごりはわかりません。


このワンちゃんを最後に私が診察したのは1年以上前。
その時には眼には異常はありませんでしたが、この1年~1年半の間に進行したようです。


右目はもっと進行した状態。完全に真っ白です。
今後も、急速に悪化する恐れがあるので、慎重な経過観察が必要です。



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白内障の根本的な治療は、人間同様に外科手術。


特殊な機材・設備が必要な手術ですので、大学病院等に御紹介することになります。


人間の場合は、ほとんどの人が手術をうけられると思いますが、ワンちゃんでは白内障で手術までおこなうのは、まだまだ少数派。


一つには、寿命の問題。

白内障になったのがある程度高齢になってからで、進行も緩やかであれば、完全に失明することなく寿命を迎える可能性が高いということ。人間は白内障になってからも、あと数十年の寿命がありますが、ワンちゃんでは数年~10年程度が一般的。
その寿命と、白内障の進行度合いのバランスを考える必要があります。


次に、ワンちゃんにとって、白内障が「生活の質」にどれだけ悪影響を及ぼすかという問題。
人間なら、「本も読みたい」「テレビも見たい」「車の運転が必要」「仕事がある」など様々な理由で、視力の維持というのは「生活の質」に欠かせない要素です。
ですが、ワンちゃんの場合は、人間ほど視力の維持が重要にはならないと考えられます。
(実際、本人にとってどうなのかは不明ですが・・・)
晩年に、視力に多少の障害がでたとしても、完全な失明でなければ、元気に食べてお散歩に行くという基本的な活動は十分に維持されることがほとんど。
場合によっては、完全に失明していても、そうとわからないくらい活発に活動する子もいます。


最後に、飼い主様が点眼薬の投与などの術後の管理をしっかりできるかという問題。

これがネックになることが結構多いです。
根本的な「しつけ」の問題になってしまうのですが、そもそも飼い主様に目や耳を触らせない。
目薬をさそうとするとおこって咬みつく。
といったワンちゃんが非常に多いのです。


実は写真のワンちゃんもそうなんです。


獣医師に対しては、それなりに暴れますが、まあ診察もかろうじてできるし、眼薬もなんとかさせる状態。
ですが、飼い主様に対してはもっとひどく、目薬を差そうとすると咬みついてきてしまうようです。


こんな状態では、仮に手術したとしても、満足に術後管理ができるわけがなく、最悪、失明などの重大な副作用をおこすことさえありまえます。


このワンちゃんの場合は、若齢性の白内障で、進行も早いことが予測されますので、本来なら外科手術での根本治療も視野に入れるべき症例ですが、ちょっとそれは現状では非現実的。


白内障の進行を遅らせる作用が期待される点眼薬というのもあり、老齢性の白内障ではそれを使用しながら経過観察することが多いのですが、目薬を差させてくれないようなワンちゃんでは、それすらもできません。


白内障の治療の前に、まず「しつけ」の問題を解決しなければならないのです。


眼の病気、耳の病気の治療のためには、点眼薬・点耳薬が必要になるのは当たり前。


ですが、この当たり前のことができないワンちゃんが非常に多いのです。


小さいときからの基本的な「しつけ」もそうですし、飼い主様とワンちゃんとの間にしっかりとした信頼関係を日ごろから築いておくことが大切です。

今回のワンちゃんでは、まずは抗酸化作用のあるサプリメント(白内障に効果があるかもしれない)を投与しつつ、根本的なしつけの見直し(問題行動治療の専門家の受診も検討していただきつつ)をしながら経過観察となりました。

にゃんこのしっぽ
2012年01月09日 (月) | 編集 |
御存知の方も多いと思いますが・・・





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村田さんが買ってきてくれました



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このパシッと出した手が可愛い・・・




反対側はこんな感じ。



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中身は焼きドーナツです。




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普通に美味しいのですが、このパッケージは秀逸ですね~



にゃんこ好きは無条件で買ってしまいますね。

雪だるまと猫
2012年01月08日 (日) | 編集 |
いただき物のおせんべいに、こんな可愛らしいものが・・・







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雪ダルマと三毛猫ちゃん



香ばしい、海老の風味の美味しいおせんべいでした

重度の歯肉炎? それとも・・・?
2012年01月06日 (金) | 編集 |
先日診察した猫ちゃんのお口の中。



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下顎の奥歯の内側、下の付け根のところに赤い盛り上がりが見えます。



このような症例で考えなければならないのが・・・


「慢性的な歯肉炎・口内炎によって腫れあがっただけなのか?」


「それとも、悪性腫瘍か?」



ということです。



このネコちゃんは、写真からもわかるように、奥歯に茶色く歯石が付着して、歯周病をおこしています。


この歯周病のせいで、周辺組織まで腫れあがってしまうことも考えられます。


ただ、ここまで明らかに盛り上がっている状態というのは、悪性腫瘍を疑いたくなります。


腫瘍か、そうでないのかを調べるには、この部位の組織を切除し、専門の検査所に送る必要があります。


このネコちゃんの場合は、保護されたノラ猫ちゃんであるということと、このほかにも様々な体調不良を抱えているので、この問題については後回しになってしまっています。


今までにも何度かとりあげたことがありますが、口の中の腫瘍というのは、悪性であることが多く、なおかつ飼い主様が気が付きにくい部分で、治療が難しいことがほとんどです。


口の中の腫瘍は、初期の段階ではほとんど症状はありません。


「ヨダレが出る」「口が臭い」「ご飯を食べにくそうにしている」といった飼い主様が見てわかるような症状が出た時には、かなり進行してしまっていることがほとんど。



悪性腫瘍の場合は、取り残しを防ぐために、明らかな腫瘍部分+周辺の正常部分2~3cm程度をごっそりと取り除く必要があるのですが・・・


お口の中でこれをやろうとすると、下顎の骨半分取り除くとか、上顎の骨半分取り除くといったような手術になってしまいます。


そのため、腫瘍を取り除けたとしても、顔面が大きく変形することになりますし、そこまでやったとしても切除しきれないこともすくなくありません。


日ごろから、お口の中を観察する習慣を持っていただくことが大切です。


歯磨きをする習慣があると、自然とお口の中を観察することになりますので、早期発見に大きく役立ちますよ!



出血性胃腸炎 
2012年01月05日 (木) | 編集 |
新年、明けましておめでとうございます。




今日から谷口動物病院、仕事始めでございます。



初日から手術もあり、いつもどおりに過ごしているので、あまり新年という感じがしませんが・・・



今年最初の話題は出血性胃腸炎。



お正月中に急患で診療したワンちゃん。



急性の嘔吐と下痢で来院されたのですが・・・



こんな血便が出ました。



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ラズベリージャムのような赤黒いドロドロの血便。



飼い主様曰く・・・「内臓が溶けて出てきたのかと思った」というくらいのひどい状態。



このような血便は、犬の「出血性胃腸炎」に特徴的な血便です。



この「出血性胃腸炎」というのは特殊な病気で、一般的な胃腸炎とは区別して考えられています。



どの犬種にもおこりえますが、主に小型犬、特にダックス、ヨーキー、トイプードルなどに多くみられる傾向があるようです。


急激に進行する嘔吐と下痢が特徴的な胃腸炎です。


典型的な症例では、突然前触れもなく嘔吐や下痢がはじまり、数時間から半日程度の間に上述の写真のような重度の出血性下痢や、出血性の嘔吐に進行します。



原因は良くわかっておらず、腸粘膜に対する何らかの過敏反応が疑われています。



今回のワンちゃんも、年末にドッグフードの種類をかえてから下痢がはじまり、数日様子を見ているうちにどんどん悪化してしまったとのこと。


典型的なパターンよりは少し発症に時間がかかっていますが、変更したドッグフードの成分の何かに反応したのではないかと考えられます。


「出血性胃腸炎」になると、血液中の水分が急速に失われてしまい、血液が濃縮しドロドロの状態になってしまいます。


血液が濃縮してドロドロの状態が長く続くと、全身への血流に障害が出て、肝臓や腎臓など臓器にも大きな負担がかかってしまいます。


適切な治療をおこなえば、通常は3~4日程度ですっかり回復しますが、治療が遅れると命に関わることもあるので注意が必要です。