町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
侵入者
2011年07月30日 (土) | 編集 |
病院の検査室で侵入者を発見



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しっぽの先まで含めても5cmほどのトカゲの子供。



尻尾の部分がきれいなメタリックブルーに輝いています


これは一度ちぎれた尻尾が再生中だからでしょうか??



・・・と思って調べてみたら、トカゲ(ニホントカゲ)は子供のうちはこのように尻尾がメタリックブルーに輝いているのが特長だそうです


なかなか神秘的な輝きで、爬虫類をペットにされる方のお気持ちがなんとな~くわかったような・・・?

指の間に・・・
2011年07月29日 (金) | 編集 |
指の間に皮膚炎をおこし、膿がたまってしまったワンちゃん。



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たまった膿がはじけてしまいました



指の間というのは、どうしても汚れやすく、皮膚に刺激が加わりやすいため、皮膚炎をおこしやすいわけです。



裏側の肉球の間も同様に炎症をおこしやすくなっています。



お外にお散歩に行った後は、軽く洗い流して清潔に保ってあげることが大切です





避妊手術と一緒に・・・
2011年07月28日 (木) | 編集 |
避妊手術をおこなったワンちゃん。


2歳半になるチワワちゃんなのですが、乳歯が抜けずに残っています。


周辺に歯石も付着し、軽い歯周病になっているので、避妊手術ついでに抜歯とクリーニングです。



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いままでも何度かとりあげてきましたが、小型犬は歯の生え換わりが上手くいかずに乳歯が残ってしまうケースが非常に多いです。


乳歯が残ったままになってしまうと、その部分に汚れが溜まりやすくなり、歯周病をおこしやすくなってしまいます。



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乳歯から永久歯への生え換わりは生後6~8カ月程度で完了します。




この時期を過ぎて乳歯が残っている場合は、避妊手術・去勢手術の時に一緒に抜いてしまうのが一番です。

スポーツドリンクっていいの?
2011年07月26日 (火) | 編集 |
ときどき御質問いただくのですが・・・


「夏の暑い時に水分補給にスポーツドリンクを与えるといいって聞いたけど?」

「下痢の時に応急処置としてスポーツドリンクを与えるといいって聞いたけど?」


などなど・・・


皆さんも耳にされたことはございませんか?


結論としては、悪くはないですが基本的にはお勧めしません。


まず、夏場暑い時に、水分だけではなく、ミネラルが必要ではないかという考え方。


ワンちゃん・ネコちゃんは人間のように汗をかくことが無く、体温調節は呼吸に伴う水分の蒸発(気化熱)を利用しています。


そのため、人間のように汗とともに塩分などのミネラルを喪失することはありません。
呼吸での体温調節では、純粋な「水分」だけが喪失されますので、逆に体液が濃縮して体内の塩分濃度が上昇する傾向にあります。


そのため、夏場の水分補給としては純粋に「お水」をとっていただければ大丈夫です。
もちろん、生きていくためには一定のミネラル分は必要ですが、それは通常の食事で十分に賄えます。



次に「下痢の時の応急処置」という考え方。


下痢の時は水分だけではなく、腸液に含まれるカリウムなどのミネラルも喪失してしまうので、そういったものの補給としてスポーツドリンクというのは一つの選択肢です。


ただし、補充が必要なほどミネラル分を喪失するような下痢は、専門的な治療が必要なことがほとんどですから、
あくまで応急処置としては「不可」ではありませんが、特にお勧めする方法ではありません。



最後に、忘れてはいけないのがスポーツドリンクには「糖分」がそれなりに含まれているということ。


糖分が含んでいるものを日常的にあたえると、ワンちゃんでも虫歯の危険があります。
(ワンちゃんは人間と比べ、食性、唾液成分の違い等から虫歯にはなりにくいとされています)


さらに、ここ最近ニュースになっている「ペットボトル症候群」。


私もニュースで初めて知ったのですが、スポーツドリンクなどの清涼飲料水を過剰に摂取することで、一時的に糖分代謝に異常が生じるとのこと



「スポーツドリンクが水分補給にいい」という思い込みが招いた現代病の一種なわけですが・・・



この問題は、ワンちゃん・ネコちゃんも同様の危険がありますのでご注意ください。






前立腺肥大
2011年07月25日 (月) | 編集 |
今日は前立腺肥大のお話し。


前立腺は膀胱の出口のすぐそばにある分泌腺で、精液の分泌に関わる男性特有の器官。


人間の男性でも加齢とともに発症することが知られていますね。


去勢手術をしていない中高齢のワンちゃんに多くみられます。


前立腺の内部には尿道が通っており、前立腺肥大をおこすと尿道が圧迫され排尿困難になります。


また、前立腺のすぐ上には直腸が通っているため、直腸が圧迫され便秘傾向になることもあります。



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診断には超音波検査機を使用します。


正常な前立腺は小型犬では2cm弱の大きさ。


写真の症例では長さが37mmと正常の倍近くになっています。この症例は前立腺の炎症も併発していたため、血尿と排尿困難を主訴に来院された症例です。


前立腺肥大の治療には、一番には去勢手術を選択します。生殖器の疾患ですので、男性ホルモンの関わりが非常に深く、去勢手術をおこなうことで肥大した前立腺は1カ月程度のうちに正常に戻ります。


去勢手術が受け入れられない場合はホルモン剤で治療しますが、再発を繰り返すため、基本的には去勢手術がすすめられます。


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こちらが去勢手術から1ヶ月後の超音波画像。


すっかり正常の大きさまでしぼんでいます。


おしっこにかかわる症状もすべて改善です。





2年で・・・
2011年07月22日 (金) | 編集 |
昨日おこなった歯石クリーニングの症例・・・


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奥歯全体に歯石が付着しています。


実はこのワンちゃん、2年前にも一度歯石クリーニングをおこなっています。


当たり前ですが、歯石クリーニングをおこなっても、その後に日常的な歯磨きをおこなわなければ、また2~3年のうちにはこのようにしっかりと歯石が再発します。


歯石の付き方には個体差があり、食生活や歯並びなどの影響を受けます。


総じて小型犬は歯石がつきやすい傾向にあります。


私の経験では、ヨークシャーテリア、ミニチュアダックス、トイプードルは特にひどいように感じます。


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ごらんのようにツルツルのピカピカに仕上げます


さて、このワンちゃん。はたしてまた2年後にもやることになるのでしょうか?


歯石クリーニングは全身麻酔が必要になる処置なので、一生のうちに何度も麻酔かけて大丈夫か?と皆さん御心配されると思います。


もちろん危険は0ではないですが、歯石を放置して重度の歯周病になってしまうリスクと比べれば、歯石が軽度のうちに軽い全身麻酔でクリーニングを繰り返すことのほうが体への負担は軽いとも言えます。


特に、軽度の歯石クリーニングの場合は、処置に痛みはないので、麻酔の投与量が重度の歯周病治療に比べると1/2~2/3程度で済むのです。


重度の歯周病だと歯を抜いたり、顎の骨を削ったりと痛みを伴う処置が増えるのでどうしても麻酔量も多く必要になりますが、簡単なクリーニングの場合は、ウトウトと寝ててくれればいいくらいなので麻酔量はぐっと少なくなります。実際に歯石クリーニング後は、麻酔停止から1分もたたずに目が醒めることがほとんどです。


とはいえ、麻酔をかけなくて済むのならそれが一番(飼い主様の費用負担でも)ですので、できる限り御自宅での歯磨きを習慣づけていただいて、麻酔をかけての歯石クリーニングは、できれば一生のうちに1~2回程度にしておきたいものです。

どうなることやら・・・?
2011年07月21日 (木) | 編集 |
皆さん、もうこのニュース御覧になりましたか?


ペットのネット取引は対面説明義務化・夜間の店頭展示禁止


改正案ということで、まだ決定したわけではありませんし、まだ色々と議論する余地はあるようですが、このように少しでもペットの飼育・販売の状況を改善しようとする動きは歓迎ですね


特にインターネットでのペットの通販や、深夜のペット販売というのは私も大いに疑問を感じていた部分ですので、歓迎すべき変化ではないでしょうか。


ただ、私個人としては、「販売する側」の規制と同様に、「飼う側」に対しての対策ももっと推し進めてもらいたいと思います。


ペットを簡単に買えてしまう環境(ネット販売、店頭販売)と同様に、ペットを安易に買い求める「飼う側」にも問題はたくさんあると思います。


ペットを飼うためには、そのペットの飼育方法などについての講習会への参加を義務付けるなどできればいいのにな~と思うのです。


そんな気持ちもあって、当院では「これからどうぶつを飼おうと考えている方」を対象にしたセミナーを開催しているのであります。


ペットを飼うということは、一つの命の一生を束縛し続けるということ。


そのことを、常日頃から業界側の人間も、購入する側の人間も真摯に考えていかなければならないと思うのです。

処置中・・・
2011年07月19日 (火) | 編集 |
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長毛猫の毛玉の治療中。



ペルシャのような長毛種の猫ちゃんは、毛が長いうえに、細く柔らかい毛質のため、日常的なブラッシングをおこなわなければ、すぐに毛が絡まって毛玉になってしまいます。


ひどい症例になると、「毛玉」というようなかわいいレベルではなく、本人の体と同じくらいの大きさの毛の塊にまでなることがあります。


こちらのネコちゃんは、御自宅では大変ブラッシングを嫌がるとのことで、ひどい毛玉になってしまっていました。


ですが、病院では御覧の通り非常に大人しく、まさしく「借りてきたネコ」の状態。



バリカンで顔と尻尾以外の全身を刈ってしまい、「ライオンカット」の状態にしてしまいます。


これならブラッシングができなくても毛玉になることはありません。


このネコちゃんはたまたま病院で大人しくしてくれたので簡単に処置できましたが、病院でもバリカンが嫌で大暴れするようなネコちゃんは、麻酔をかけてバリカンをかけなければいけなくなることもあります。



ブラッシングの必要性を知らないままに長毛種のネコちゃんを飼ってしまうと、大変な思いをすることがあるので注意が必要です。

やはり・・・
2011年07月18日 (月) | 編集 |
先日お話しした「ヨダレが多い」ネコちゃん。



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腫瘍性疾患を疑い、組織検査を依頼していましたが、その結果が帰ってまいりました。



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残念ながら、やはり腫瘍のようです。


「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」というガンの一種で、ネコちゃんの口の中にできる癌としては一般的なもの。



扁平上皮癌の治療は、外科切除が治療の第一選択になります。


ですが、すでに腫瘍は舌の半分から喉のところまで広がっているため、外科切除は不可能です。


癌の治療は外科切除のほかに、抗がん剤での治療や、放射線治療などもありますが、この扁平上皮癌についてはあまり効果的ではありません。


一口に「癌」といっても、種類は様々。
治療法も、抗がん剤が効きやすいもの、放射線が効きやすいもの、逆に効きにくいものなど様々なのです。


そのため、残念ながらこのネコちゃんではこれ以上の積極的な治療は難しく、今後は「対症療法(病気の根本的な治療ではなく、痛みや食欲不振など表面的な症状を緩和・治療していく)」をおこなっていくしかないようです。


口の中の腫瘍というのは、早期発見が難しいこと、位置的な問題から広範囲な外科切除が難しいことなどから、思うように治療できないことがほとんどです。

迷子のワンちゃん探しています
2011年07月18日 (月) | 編集 |
2011年07月16日14時02分38秒

迷子のワンちゃんです。

迷子札にマイクロチップも挿入してあるということですが、逸走後、1年以上経っても見つからないようです。


人慣れせず、臆病な子だということなので、逃げて回っているのかもしれませんね。


写真をみる限り、体重が20kgくらいありそうなワンちゃんですから、うろついていたら目立ちそうなものですが・・・


お心当たりがおありの方は病院までご一報くださいませ。


042-711-7612


歯石クリーニング
2011年07月16日 (土) | 編集 |
先日おこなった歯石クリーニングの症例。



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ちょうど10歳になったばかりのワンちゃん。



奥歯の歯石がひどく、奥歯周辺の歯ぐきを圧迫すると歯と歯茎の隙間から膿のようなものが出てくるような状態でした。


歯石で覆われてよく見えませんが、どうもこの奥歯の周辺では歯周病が進行しているようです。


歯周病の進行状況によっては、この奥歯は抜かなければなりません。


抜歯が必要かどうかは、歯石を除去して歯周・歯根の状態を詳しく観察しなければなりません。


本来は麻酔をかけて処置を始める前に、正確に評価して、治療の計画を立てたいところですが・・・


なにぶん、ワンちゃん相手では、全身麻酔をかけない限りそこまで正確には診ることができません。


結果、いくつかの治療パターンを想定したうえで見切り発車をすることになります。


このワンちゃんも、飼い主様に「麻酔をかけて歯石を除去し、そののちに歯根の状態を詳しく観察。状態によっては奥歯の抜歯が必要になることもあります」ということを御説明したうえで処置を開始。



・・・で、どうだったかというと。



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最初考えていたよりも歯周病の程度は軽く、なんとか歯は抜かずに済ますことができました。

本日のわんにゃんドック
2011年07月15日 (金) | 編集 |
昨日おこなったわんにゃんドック。


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ヨークシャーテリアのレビンちゃん


12歳になる男の子です。


外耳炎で先月から通っていただいているワンちゃんなのですが、その時の身体検査でいくつか気になる点があったので、精密検査を兼ねてわんにゃんドックのCをうけていただくことになりました。


結果としては、やはり12歳とそれなりに高齢なこともあり、いくつか気になる結果が出たので、しばらくは注意深い経過観察が必要そうです。

子犬の低血糖
2011年07月14日 (木) | 編集 |
月曜日に急患で担ぎ込まれたチワワの子犬君。




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まだ生後3カ月。体重700グラム弱の体には点滴がやたら大きく見えます。



朝までは普通にしていたのに、夕方には意識不明で倒れてしまっていたとのこと。



痙攣もおこしていた模様。



この季節ですから、熱中症を一瞬疑いましたが、様子をみるとどうも違うよう。


お家でもクーラーを使用していたようです。


となると・・・


子犬のこのような症状は、急性の低血糖で診られることがあります。


血液検査をしてみると、案の定、血糖値が20(正常は80~120程度)と極端に低下しています。



子犬は糖分の貯蔵能力が低いため、短時間の絶食(6~12時間)でも低血糖をおこし、意識不明の状態に陥ることがあります。この状態が長く続けば当然命に関わります。


このワンちゃんも、お食事は朝夕の一日二回しか与えていなかったとのこと。



即点滴で糖分を補給、意識が回復してからは三~四時間ごとのこまめなお食事で無事に回復。



子犬ちゃんでは結構良くある症例ですので、子犬ちゃんを飼い始めたばかりのかたは要注意です。

里親さん募集!
2011年07月12日 (火) | 編集 |
またまた子ネコちゃんの里親さん募集です



里親さん見つかったそうです。(2011年8月23日)


2011年07月11日14時37分50秒


ご興味がおありの方は病院までご連絡ください


042-711-7612

ヨダレが多い
2011年07月11日 (月) | 編集 |
ヨダレと食欲不振を訴えて来院されたネコちゃん。



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当初は舌の炎症、重度の口内炎と診断し、治療を進めていましたが、どうも治療に対する反応がいまいち・・・


はじめのうちから、顎の下から触れる舌の付け根周辺が腫れているのが気になっていたのですが、どうも単純な炎症ではなく、腫瘍を疑わなければいけないようです。


口の中に腫瘍ができることはそれ程珍しいことではありません。


ただし、飼い主様が早期に気がつくことはまれで、かなり進行して口の動きが悪くなったり、よだれがひどくなってから来院されることがほとんどです。→過去の症例


さらに、ワンちゃん・ネコちゃん相手の場合、口の奥や、舌の付け根のようなところは麻酔をかけない限り詳しく検査ができませんので、病院で診療を受けたとしても発見が遅れがちで厄介な部位です。


今回の症例も、当初から「腫瘍の可能性も0ではない」ことを念頭に置いて治療をおこなっていたのですが、いよいよ詳しく踏み込まなければならないようです。


全身麻酔をかけて検査をしたところ・・・



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舌の左半分(写真の右側)がひどく変形し、舌の表面にあるネコちゃん特有のトゲトゲもすべて消失しています。


舌の付け根はやはり固く腫れており、喉の奥まで腫れが続いていました。


実際にこれが腫瘍かどうかは見た目だけでは判断できません。


舌の一部を切除し、専門の検査所で詳しく調べてもらうことになりました。

6月の節電効果は・・・?
2011年07月09日 (土) | 編集 |
私はコーヒー党で、いつも手術後や検査後の休憩時間にコーヒーで一服なのですが・・・


最近は、朝のうちに淹れておいて、冷蔵庫で冷却。


手術後に冷たいアイスコーヒーで一服が定番。


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冷たい飲み物で体を冷やすのも節電対策の一環。



さて、閑話休題・・・


先日もお話ししたように当院でも電力消費-15%を目指して節電対策中・・・


そんな中、6月の電気使用量のお知らせが東電よりまいりました・・・


結果は・・・


2011年6月 合計 1110kwh

2010年6月 合計 1332kwh


およそ-16.7%の節電達成


今回の節電、いかに日中のエアコンの設定温度を上げるかがカギでした。


それも、ただ単に設定温度を上げるのではなく、来院されたワンちゃん・ネコちゃんの快適性を損なわない範囲でいかに設定温度を上げるかに気を配りました。


そのためには、冷房の効率を上げ、今まで以上に冷えやすく、暑くなりにくい環境をつくること。


当院のように日当たりが良すぎるくらいの条件では、窓の外側に日除けをするだけで、快適性を損なわない範囲でエアコンの設定温度を3~5度くらいあげることができました。

この「窓の外側に」というの非常に重要ですね。
真夏の強烈な日差しにあっては、ロールカーテンを閉めたくらいでは、ロールカーテンと窓の間のわずかな空間に強烈な熱気が発生。それで部屋全体が温まってしまいます。

窓の外側に日除けし、さらに窓の内側にロールカーテンをすることで、冷房効果に大きく差が出ました。


また、待合室以外の空調も、検査機器など精密機械がある部屋はあまり冷房を弱めるわけにはいきませんので、扇風機を併用したり、ブラインドをしめるこで冷房効率をアップ。


それ以外には、診察室の照明を、診察時以外は消すようにしました。


たったそれだけのことで節電目標を達成!


しかも、特に不自由や暑さにたえることもなく、十分に快適な環境を維持しながら目標を達成することができました。


逆に言うと、今までたったそれだけの工夫を怠ることで無駄遣いをしていたということか・・・


あとは7月~9月の本格的な暑さの中、どこまでこの対策が通用するか・・・

術前検査にて・・・ ②
2011年07月08日 (金) | 編集 |
さて、去勢手術のための術前検査で心拡大が疑われたワンちゃん。



超音波検査で詳しく心臓を調べた結果・・・



20110708MR


「僧帽弁閉鎖不全」と、それによる血液逆流が観察されました。

右側の画像の青く色がついている部分が逆流した血液。
レントゲンと心電図で心拡大の所見がみられたのは、この血液逆流のせいです。


僧帽弁閉鎖不全はいままでも何度もとりあげてきましたが、小型犬に多くみられる心臓疾患。


ほとんどは、7~8歳以上の高齢犬にみられる病気ですが、キャバリアは遺伝的にこの僧帽弁閉鎖不全になりやすいといわれており、今回のように1歳程度と若い年齢でも発症することが知られています。


さて、今回見つかった「僧帽弁閉鎖不全とそれによる血液逆流」ですが・・・


実際には血液逆流はごくわずかで、現在のところ、心臓機能への影響は最小限と判断しました。


ですので、麻酔をかけての手術に関しては、正常犬とほとんどかわらないレベルで行えると判断。


ただし、今後、年齢を重ねるとともに悪化していくはずですので、数か月に一度の定期健診が必要です。


今回の症例・・・


もし、血液検査と身体検査のみで手術に踏み切っていたとしたら、間違いなく見逃していたでしょう。


実際には、見逃していたとしても、現在の状況では麻酔をかけることの危険性というのは正常犬と大差ありませんので、大きな問題にはなりません。


ですが、それでは今回のように心臓病を早期発見することができません。


ワンちゃんが数年後に心雑音など明らかな症状を示すようになるまで、飼い主様も我々獣医師も何も知らずに、何も手を打つことなく過ごすことになってしまいます。



それではいかんと思うのです。



麻酔をかけて手術をおこなうという目的は達成されるかもしれませんが、「心臓に異常があることを知った上で手術をおこなう」のと「心臓に異常があることは知らなかったが、結果的に大丈夫だった」のでは雲泥の差があると思うのです。


それに、今回、心臓の異常を知ることができたおかげで、このワンちゃんについては心臓病の症状が出る前から治療を開始することができました。
これは、このワンちゃんと飼い主様の将来を考えた時に、非常に重要なことになってきます。



そんなわけで、避妊手術・去勢手術のように一見すると健康状態に問題のないような症例の手術でも、当院では血液検査・心電図・レントゲンとしっかりと検査をさせていただくのあります。


費用についてはその分多くかかりますが、最終的にはそのほうがワンちゃん・ネコちゃん・飼い主様にとって安心・安全だと考えるのであります。

術前検査にて・・・ ①
2011年07月07日 (木) | 編集 |
当院では、避妊手術・去勢手術も含めて、すべての手術の前に、血液検査・胸部レントゲン・心電図による術前検査をおこなっています。



避妊・去勢手術のように、若くて「見た目上健康」な動物におこなう手術の場合、身体検査と血液検査のみで、レントゲンや心電図までは必要ないとする考え方もあります。


当然、そのほうが飼い主様の費用面での負担も軽くなります。


ですが、生き物の体というのは複雑なもので、血液検査と身体検査だけでは見逃してしまう病気はたくさんあります。


たとえば、この症例。



生後10カ月で去勢手術を希望されているワンちゃん。元気食欲も全く問題なし。




血液検査と身体検査ではまったく異常はなかったのですが、胸部レントゲンと心電図で気になる点が・・・



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心臓の大きさを客観的に評価する方法の一つに「VHS」という計測があります。


これは、心臓の大きさが「背骨」の大きさ何個分かというのを計測する方法。


写真のように、心臓のタテ・ヨコの長さを、それぞれ背骨の数何個分か計測します。


写真では、赤で示した心臓のタテの長さが背骨5.5~5.75個分。

黄色で示した心臓のヨコの長さが背骨5~5.25個分。

この両方の数値を足すと、心臓の大きさは背骨10.5~11個分。


正常値は背骨10.5個分まで。それ以上は心拡大の疑いとなります。


次に心電図。


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心電図では不整脈の有無や、心電図の各波形が正常かどうかを診ていきますが・・・


今回はR波と呼ばれる波形に異常値。


手書きで「R」と書いてある部分の高さ。正常だと小型犬で25mmまで。大型犬で30mmまで。これをこえると心拡大の疑いとなります。



この症例のR波の高さは28.9mm。ちなみにこのワンちゃんはキャバリアですから小型犬。


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レントゲンに続き、心電図でも心拡大を疑う所見。





これが血液検査や身体検査だけではわからない異常の一つ。


聴診器で心臓の音を聞いても異常はない。


特に、ワンちゃんも元気・食欲に問題はなく、呼吸困難や咳など心臓病を疑うような症状もない。


でも、レントゲンと心電図には異常が出ている。



これは由々しき問題。


このまま麻酔をかけて手術をするわけにはいきません。


後日改めて心臓超音波検査をおこない、精密検査をすることになりました。



つづく・・・







破歯細胞性吸収病巣
2011年07月04日 (月) | 編集 |
前回のブログで少しふれた、「破歯細胞性吸収病巣」。



ネコちゃんに発生する原因不明の歯の病気。


一見すると、人間の虫歯のような感じで、歯が溶けて無くなっていくのですが・・・


人間の虫歯は虫歯菌が産生する「酸」が歯の表面を溶かしていくのですが、ネコちゃんの「破歯細胞性吸収病巣」は、歯の表面に付着した「破歯細胞」と呼ばれる自分自身の細胞の作用によって歯が破壊・吸収されるのです。



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この写真、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、歯と歯茎の境目の部分の歯が溶けて無くなってしまっています。
この「破歯細胞性吸収病巣」。ほとんどの症例で歯ぐきと歯の境目から進行していきます。


このまま進行すると、歯の根っこ以外のすべてが溶けて無くなってしまいます。


根っこだけが残った場合、その根っこの部分で痛みや炎症が起きてしまうことがあります。


この病気は現在のところ効果的な治療法は見つかっていません。


そのため、こういった症状が認められた歯は、進行の程度や痛みの具合によりますが抜歯治療がすすめられます。



ネコちゃんの歯周病治療
2011年07月02日 (土) | 編集 |
先月おこなった歯周病治療のネコちゃん。



もう13歳くらいになる高齢のネコちゃんなのですが、重度の歯周病のため10本も歯を抜くことになってしまいました



ちなみにネコちゃんの歯は全部で30本。



特にひどかったのが、下顎の犬歯。


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歯根がかなり痛んで、茶色っぽくなってしまっています。


犬歯(いわゆる牙)は、根っこが非常に深く、頑丈に顎の骨に入り込んでいます。
そのため、安全に抜歯するためには、歯茎を切開し、歯根をおおっている顎の骨の一部(歯槽骨)を削る必要があります。



20110624ks (4)



顎の骨を削って、歯根を露出した状態。
御覧のように、顎の骨に埋まっていた部分まで茶色くなっています。



この他にも、上下左右とも奥歯は全滅状態。



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大量の歯石で覆われており、歯石の下では歯周病が進行していたためすべて抜かなければいけませんでした。



このネコちゃん、このような歯周病のほかに、ネコ特有の「破歯細胞性吸収病巣」というものがありました。


ネコちゃんにとって重要な歯の疾患ですので、これについてはまた後日・・・



胸の中に・・・
2011年07月01日 (金) | 編集 |
「ここ数カ月、元気も食欲も変わりないのに、少しづつ痩せてくる」ということでご相談を受けていたネコちゃん。



昨年4月の診察時には4.20kgだった体重が8月(昨年)には3.48kgまで急激に痩せてしまい、今年に入ってからは2.88kgまで落ちてしまっていました。



一年で1.32kg。特に元気も食欲も大きく変わらないというのに、この痩せ方は異常です。



このように、元気や食欲に明らかな異常が無いのに痩せてくるといった場合に考えられる病気が・・・



たとえば糖尿病、癌、慢性腎臓病などなど・・・



そういった病気を調べるには、血液検査やレントゲン、超音波検査など様々な検査法を組み合わせて、多角的に調べていく必要があります。



このネコちゃんも、わんにゃんドックCをうけていただいて詳しく調べることになりました。



そしたら・・・



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ありました。胸の中に腫瘍と思われる白い影・・・



一般的に、ネコちゃんでこの位置に腫瘍が見つかった時は「リンパ腫」を疑うのですが、このネコちゃんは過去に乳がんを手術した経歴があるので、乳がんの転移という可能性もあります。



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腫瘍を超音波で調べてみる。黄色△で囲ったところが腫瘍部分。



左右は同じ画像ですが、右側は腫瘍の周辺の血管走行を映し出しています。




この腫瘍の正体を調べるためには、この超音波画像をガイドに針を刺して内部の細胞を採取して調べます。



その結果をもとに治療方針を立てていくわけです。