町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
迷子情報
2011年04月30日 (土) | 編集 |
2011年04月30日12時32分17秒


昨年も御紹介したワンちゃんです。


方々手を尽くしていらっしゃるようですが、いまだに行方不明とのことで病院に連絡がきました。


2008年時点で7歳のようですから、現在10歳。


ワンちゃんも年をとると白髪が増えてくるので、写真よりはもうちょっと毛色は薄くなっているかもしれませんね。


GW中に横浜方面に外出されるなどあれば、少し気にかけて見ていただければと思います。

里親募集 子猫ちゃん
2011年04月29日 (金) | 編集 |
子猫ちゃんの里親募集です


新しい飼い主様が見つかったそうです! 5月2日追記


里親募集 猫










心臓腫瘍③
2011年04月28日 (木) | 編集 |
さて、痛み止めの投与で一時良くなったかに見えたワンちゃん・・・


3月10日頃から再び元気・食欲が低下し、吐いたりしているとのお電話。

いまだ飼い主様の体調がすぐれず、ご来院が難しいため、吐き気が続くようならまたご連絡いただくことに。



そして、3月12日。
やはり、元気・食欲は改善せず。吐き気もおさまらない。
息も粗くなっているようだとのことで、飼い主様のお嬢様が急きょワンちゃんを連れてご来院になりました。


血液検査をおこなうと、2月28日の時点では認められなかった貧血が発症していました。

さらに、呼吸状態がおかしいため、胸部レントゲンを撮影すると・・・




THx.jpg


心臓の形が変形し、肺に多数の転移性腫瘍と思われる小さな白い影が・・・!



変形した心臓を超音波検査機で調べると・・・

LVWmass.jpg
      心臓腫瘍               正常な心臓

左心室(LV)の心室壁に異常な膨らみが・・・心臓腫瘍のようです。
右の正常な超音波像と比べると良くお分かりいただけると思います。



この腫瘍のせいで心臓の形が変形しているようです。


そして、この腫瘍が肺に転移し、それによって呼吸困難が生じていると考えられます。


この心臓の腫瘍がどういったものか詳しく調べるには、腫瘍の一部を採取して検査する必要がありますが、心臓内部では当院では手が出ません。

川崎の高度医療センターにも診察を依頼したのですが、やはり心臓の腫瘍にアプローチすることは難しく、効果的な治療法がないということでした。


わずか半年ほど前にわんにゃんドックをうけていただき、なおかつ、その時期に全身のCT撮影をおこなって問題が無かったのに・・・と、飼い主様も我々も信じられない思いでした。



残念な事に、この腫瘍の進行は非常に早く、このワンちゃんは、3月21日に腫瘍の圧迫により致命的な心不全が発生。
飼い主様に看取られながら息を引き取りました。



昨年10月にわんにゃんドックをうけていただいてからわずか5カ月。

飼い主様が「なんとなくテンションが低いんだよね~」と違和感を感じられてから、わずか2カ月。

明らかな食欲不振が認められてからわずか3週間。


どこかの時点で、もっと早く診断し、助けてあげることができなかったか・・・?


とはいえ、「ちょっとテンション低いかな・・・」というくらいで、心臓の超音波検査までやるのか??


早期に発見できたとしても、心臓内部の腫瘍に効果的な治療ができたのか??



自覚症状を訴えることのできない動物相手の診療の難しさと、悪性腫瘍の進行の早さを改めて思い知らされた症例でした・・・


心臓腫瘍 ②
2011年04月26日 (火) | 編集 |
心臓腫瘍のワンちゃんの続き・・・


1月の半ばごろに、「いつもより少しテンションが低め」と相談をうけていたワンちゃん。


2月14日の診察でも、特に身体検査で異常もなく、体重の減少もなし。
でも、やっぱりはしゃぎっぷりが以前に比べると控えめ。。。


そして、2月28日。


2月14日以降さらに元気がなくなり、寝ていることが多くなったとのこと。
嘔吐や下痢などの症状はないけれども、食欲が落ちてきたということでした。


身体検査では明らかな異常はありませんでした。

念のために血液検査をしても、特別異常はありません。


このように原因がはっきりしないが、元気・食欲がなくなる症例で、実はどこかに痛みを抱えているということがあります。


良くあるのが腰の痛み。
人間同様に、日常生活の中で、ふとした拍子に腰を痛めて、その痛みのせいで元気・食欲がなくなることがあります。


普段から痛みを正直に表現するワンちゃんならわかりやすいのですが、痛みを我慢する傾向にあるワンちゃんでは身体検査をしても痛みを我慢してしまい、診断が難しい場合があります。

今回のワンちゃんも、普段から足などふまれても鳴いたりすることなく我慢強い性格とのこと。


そこで、飼い主様と相談して、まず診断的治療として痛み止めを数日飲んでもらうことにしました。

それで症状が良くなるようならどこかに痛みを抱えているということになりますし、それで変化がなければレントゲンや超音波検査などでさらに詳しく調べることにします。



やがて、1週間たったころに飼い主様からお電話。

「元気も食欲ももどって普通にしてますが、私が体調を崩して再診に行けそうにありません・・・」
とのこと。


飼い主様の体調不良は心配でしたが、とりあえず痛みどめの投与で状態が良くなったようなので一安心。


飼い主様の体調がよくなってから、改めて診せていただくことにしました・・・


ところが・・・ 


つづく

心臓腫瘍
2011年04月25日 (月) | 編集 |
書こう書こうと思っていて、なかなかとりあげることのできなかった症例。


心臓腫瘍が肺転移をおこして亡くなってしまった症例です。



THx.jpg


左のレントゲンは昨年の10月にわんにゃんドックで撮影したレントゲン。

右が今年3月に撮影したレントゲン。

心臓の形が変化し(右側のほうが大きくなって丸みを帯びています)、肺には無数の白くツブツブした影が・・・


そうなのです。。。
このワンちゃんは亡くなるわずか5か月前にわんにゃんドックをうけてくださっていたのです。


その時、超音波検査で肝臓に腫瘤が見つかりました。
さらなる精密検査のため、川崎の日本動物高度医療センターを御紹介し、全身のCT検査や、肝臓の組織検査をおこないました。

結果、腫瘤は良性だろうということ。

その他には、当院でのわんにゃんドックの結果も、高度医療センターでのCTの結果も異常なし。
飼い主様も一安心され、「わんにゃんドックでくわしく調べてもらってよかった」とおっしゃっていただくことができました。


その後、目の疾患や外耳炎治療・予防のために月に2~3回に通っていただいていたのですが・・・


いつもハイテンションで元気いっぱいのワンちゃんなのに、今年の1月半ばごろからなんとなくテンションが低め。

飼い主様も、「別に食欲も問題ないし、元気にしているけど、なんとなくテンション低いんだよね~」とのこと。


身体検査では、特に異常は見当たらず、診察台の上でもいつもどおりに愛想よくしてくれていました。

でも、なんとなくはしゃぎっぷりがいつもよりも控えめのような・・・?

いつもが元気120%だとすると、元気100%という感じ。

元気が無いわけではない・・・

「う~ん。身体検査でも異常はないから、すこし様子見ましょうか。食欲がなくなったりするようならまた相談してください。」


と、次回の診察まで様子をみることに・・・


つづく



食品添加物にたいする過敏症
2011年04月23日 (土) | 編集 |
昨日、何かしらのアレルギー(疑い)でお鼻が腫れてしまったワンちゃんのお話をしましたが・・・


今日は、食品添加物たいする過敏症について。


人間でも、ワンちゃんでも、ある種の食品添加物を摂取した際に、喘息やじんましんのようなアレルギー症状が出ることがあります。


これは、添加物にたいする過敏反応で、アレルギーとはメカニズムが異なります。


特異体質みたいなもので、他の人がまったく平気な添加物でも、一部の人・動物で症状が出ます。


このような反応は極めて稀ですので、あまり食品添加物に対して過敏になりすぎる必要はありませんが、必要以上に入ってないほうが安心ではあります。(大部分の食品添加物は、食物の腐敗を防ぐために必要不可欠なので)


実は、私がこの特異体質をもっています。


過去に2回ほど発症しています。

はじめては、大学生の時に、牧場実習で北海道にいる時。

宿泊先での夕食後に、急に喘息のような咳と、喉のあたりがイガイガするような症状に襲われました。

その時は、原因がまったくわかりませんでしたが、2回目は原因がはっきりしています。


「サイコロステーキ」です。


2011年04月23日16時22分55秒



獣医師になって2年目くらいの頃でしょうか。独身時代ですね。


もともと、コンビニ弁当やファミレスでの食事は好きではなかったので、ほぼ毎食自炊をしておりました。
毎朝、お弁当もつくってたんですよ。


で、ある日、スーパーで「サイコロステーキの安売り」を見かけて、1パック購入。


たまには豚肉ではなく、「牛肉の塊」を食いたいな・・・と



これが、失敗でした。


このサイコロステーキを食べた直後から、激しい喘息と喉のイガイガに襲われました。


この時は知らなかったんですが、スーパーなどで安価に売っているサイコロステーキは、「サイコロ型に切った肉」ではなくて、「添加物を用いて、サイコロ型に固めた肉」なんですね~

「成型肉」というやつですね。
過去に、あるステーキレストランで問題になりましたね。


どうやら、そこに含まれていた添加物に対して過敏反応をおこしたようです。


不思議なことに、昔ながらの駄菓子のように、着色料こってり系のお菓子は食べても平気なんですけどね~


「よっ○ゃんイカ」とか大好きです。。



ということで、添加物を必要以上に避けることはありませんが、中には過敏症をおこすこともあるのでご注意くださいませ。


顔が急に腫れた!?
2011年04月22日 (金) | 編集 |
外出先から帰宅したら、顔が腫れていたということで来院されたワンちゃん。



見ての通り、お鼻の上がプックリ腫れています



P1010075_20110422180520.jpg



こういった腫れ方で一番に疑うのはアレルギーです。


食事アレルギーかもしれません。


実はこのワンちゃんは、過去にも数度同じ症状で来院されたことがあります。


その度に「何か変わったもの食べたりしていないか?」とか、「環境の変化がなかったか?」「刺激物との接触が無かったか?」飼い主様におたずねするのですが、毎回思い当たるものがなく、いまだに原因不明です


アレルギーだとすると、鼻以外にも目の周りも腫れることが一般的なのですが、このワンちゃんは見事にお鼻のところだけが腫れます。

虫さされのようでもないですし・・・


アレルギー検査をすればわかるかというと・・・そうでもありません。


検査でアレルギーを持っている食べ物や花粉などがわかったとしても、症状が出た時にその食べ物なり花粉なりに接触したことが証明できなければ決め手にはなりません。
(たとえば、人間の鼻炎。血液検査でスギ花粉に反応が出ていても、スギ花粉に接触していることが証明できなければスギの花粉症による鼻炎とはいえませんよね)


あるいは、アレルギー検査で反応が出たものを片っぱしからあたえて症状が再現できれば「ビンゴ」ということになるのですが・・・


それはちょっとかわいそうですよね


このワンちゃんはアレルギー性の炎症を抑える注射をしてあげれば、いつも一晩のうちに治ってしまいます。


大事なのは、次にまた同じような症状が出た時に、今回と何か共通項がないかよく観察すること。


それは季節かもしれないし、食べ物かもしれないし、散歩いったときに草むらに顔を突っ込んでいたということかもしれませんし・・・

人間だったら自己申告ですぐにわかるのですが、ワンちゃん・ネコちゃんはいかに飼い主様が様子を観察されているかが決め手になってきます。

ただ、このワンちゃんの場合は、飼い主様もよく観察してくださっているのですが、なかなか原因がつかめなくて困ってしまいます

外耳炎
2011年04月19日 (火) | 編集 |
だんだんあったかくなると増えてくるのが皮膚炎の症例。


外耳炎


「急に耳が赤くなって痒がっている」ということで来院されたワンちゃん。


もともとアレルギー性の皮膚炎が疑われているワンちゃんで、今回も、「知り合いからもらったクッキー」を食べた後から様子がおかしいとのこと・・・



左耳がかなり腫れて、赤くなっています



たしかに、外耳炎は食事アレルギーの症状の一つですが・・・


見た目だけではその他の外耳炎と区別はつきませんので、耳垢を採取して調べます



耳垢検査


いました
マラセチアという酵母菌の一種と、球菌という細菌の一種です。


どちらも、ワンちゃんの皮膚に常在菌として、正常な状態でもある程度は存在する微生物です。

本来は無害なものですが、これらが過剰に繁殖すると、その刺激で皮膚炎・外耳炎をおこします。


このような常在菌が異常に増殖するきっかけは、皮膚を不潔にしていたり、ベースにアレルギー性皮膚炎があったり、何らかのホルモン疾患があったりと様々です。


今回のワンちゃんは、症状の発生前に「知り合いからクッキーをもらって食べた」とのこと。


これが引き金になったかどうかはハッキリとわかりませんが、いずれにせよ、疑わしい食べ物はこの先口にしないほうが無難です。(クッキーそのものが悪いわけではなく、あくまでこのワンちゃんにとってはアレルギーを誘発するかも・・・?ということですよ)

このワンちゃん、過去におこなったアレルギー検査では、ヒノキ花粉に対するアレルギーが検出されています。

季節的にもしかしたらヒノキ花粉に対するアレルギー性皮膚炎ということもあるかもしれません。


なんせ、今年の花粉の量はかなり多いみたいですからね~


いずれにせよ、治療の基本は、出現した微生物を抗菌剤入りの点耳薬で退治することになります。

その後、再発を繰り返すようであれば、改めて食物アレルギーなどの検査、ホルモン疾患が無いかなどの検査をおこなうようになります。




リハビリ ②
2011年04月18日 (月) | 編集 |
さて、リハビリのつづき・・・


リハビリというと、皆さんどういうものをイメージしますか?


一番一般的なイメージとしては、怪我や事故などで手足が不自由になったときに、その機能を取り戻すためにおこなう治療としてのリハビリでしょうか。


ですが、実際にはリハビリ(リハビリテーション)の定義の幅はもっと広く、「様々な障害によって破たんした日常生活を、可能な限り元の状態に近づけていくすべての努力」がリハビリテーションに含まれるのです。(日本大学付属動物病院総合診療科 佐野忠士助教 リハビリセミナーより)


何も専門的な器具や設備を用いることだけがリハビリではないのです。


たとえば、加齢とともに、足腰が弱って、お散歩に行くのが大変になったワンちゃんに、自宅で飼い主様がマッサージしたりストレッチをおこなってあげるのもリハビリの一つです。


何らかの疾患で体力が弱ってしまい、普通どおりの生活ができないワンちゃん・ネコちゃんにケアをおこない、できる限り病気をする以前の状態に近づけるのもリハビリです。


もちろん、骨折などのトラブルの後に、もとの手足の機能を取り戻すのもリハビリです。


リハビリメニュー


当院では、飼い主様が自宅でもおこなえるような、簡単なリハビリメニューを製作しています。


このメニューをベースとして、その症例ごとにアレンジを加えて飼い主様に御提案しています。


先日御紹介したような、椎間板ヘルニアなどで痛みがあるワンちゃん。


関節痛になやむワンちゃん。


病気で体力が衰えて、足腰にふらつきが出てしまうワンちゃん。


御自宅で、朝晩すこし時間を割いておこなっていただくだけで、そのワンちゃん・ネコちゃんの生活の質が大きく改善されます。


自宅で、飼い主様が愛情をこめてマッサージやストレッチをおこなう。
それが、ワンちゃん・ネコちゃんにとって何よりの「くすり」になるようです。

リハビリ ①
2011年04月16日 (土) | 編集 |
現在、新津さんに力を入れていただいているのが、加齢・神経疾患・外科疾患などによる足腰の衰えに対するリハビリ治療です



2011リハビリ2



以前にもお話ししましたが、日本国内の獣医療現場でリハビリの分野が注目され始めたのは、つい最近のことです。


ここ数年で、学会等でも取り上げられることが増えてきましたが、オーストラリア等の獣医リハビリ先進国に比べると、大きく遅れ取っているのが現状です


いままでは、「リハビリ」というと、「整形外科を専門とするような一部の病院や、大学病院でやっていること」というイメージがあり、一般の動物病院では「設備もそろえられないし、そんなに必要ないよね」という風潮がありました。


ですが、ペット社会も高齢化が進んでおり、加齢による関節疾患、足腰の衰えが問題になりつつあります。


本格的な整形外科疾患に対する、高度なリハビリ(特殊な器具・施設を必要とする)は無理ですが、加齢による足腰の衰えを予防したり、加齢とともに進行する関節痛などに対する日常的なリハビリは、我々のような一般の病院でも十分おこなうことができます。


というか、むしろ我々のようなホームドクターがそういった分野にも目を向けて、年をとってもワンちゃん・ネコちゃんが元気に楽しく生活する手助けができるようにしなければなりません


2011リハビリ



椎間板ヘルニアによる腰の痛みと、股関節の痛みで通院していただいているワンちゃん。


腰のマッサージと、股関節のリハビリ中



つづく・・・

本日のわんにゃんドック
2011年04月15日 (金) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介です


今年の夏で3歳になる、ノルウェージャンフォレストキャットのシエル君。



P1010084_20110415095830.jpg


1歳の頃から毎年うけていただき、今年で3回目のわんにゃんドックです。


シエル君自身は、病院は嫌いなようで、ちょっと不機嫌そうな顔です



当院では、ドックの結果は報告書にまとめて、それぞれの数値の意味や、もし異常があれば、それについての対策など十分に時間をかけて御報告しています。


P1010075_20110415112652.jpg


もちろん、実際のレントゲン画像や、超音波検査の画像などすべてお見せして御説明しております。



実は、先日、私自身が人間ドックに行ったのですが・・・

そこでは検査後に「お医者さんからのカウンセリング」があるとのことでした。


で、いったいどんな風に説明してくれるのかと期待したら・・・

報告書をざっと示して、「異常ありませんでした。」

の一言二言だけ・・・5分もかからずでした。

これがカウンセリング??

せっかく高い費用を出して、自分の健康状態のチェックをするのですから、それぞれどういう検査をおこなって、どのような結果が出たのか、もう少し細かく説明してほしいものです


もちろん、異常があればもう少し詳しい話があったのかもしれません。

でも、異常がなかったとしても、

「これこれこういう風に検査して、こういう結果だから安心していいですよ

というのを、しっかりと伝えてもらうことで満足度・安心度もするもんだと思うのですがね~

自分が「何に対してお金を支払ったのか?」ということもハッキリしますしね!



それにしてもバリウム検査!

あれだけ「げっぷ」を我慢しつつ、あっちに転がされ、こっちに持ち上げられてと何枚もレントゲンを撮られたのに、一枚も画像を見せてもらえませんでした

楽しみにしてたのに・・・

放射性物質 ペットへの影響は?
2011年04月14日 (木) | 編集 |
先日もとりあげましたが、ペットに対する放射性物質の影響についてです。


このようなニュース記事を見つけました。


この記事を見ても、やはりペットへの放射線障害についての正確な情報というのはないようですが、基本的には人間と同様に考えて良いということです。


原発事故のレベルが「レベル7」に引き上げられ、いまだ終息への正確な見通しが立たないようで心配ではありますが、少なくとも町田市周辺では心配せずに日常生活を送っていて問題ないようです。


カテゴリ編集
2011年04月12日 (火) | 編集 |
いままで獣医療関連の話題は「獣医療」のカテゴリに分類していたのですが、新たに、カテゴリを細分化してみました。


カテゴリを診療科ごとに分けたので、過去の症例なども、病気ごとに見やすくなったかなと思います


そもそも、このブログは、ワンちゃん・ネコちゃんの病気についての情報をなるべくたくさんの方に見ていただき、愛犬・愛猫の健康管理に役立てていただきたいと思って始めたものです。



日々のブログを見ていただくだけでなく、過去の症例も見ていただいて、「こんな病気があるんだ」「こんなことに気をつけなければいけないんだ」というのを、改めて知っていただければと思います


右の方に「カテゴリ」の欄がございますから、そこから御覧になってください


乳歯遺残
2011年04月11日 (月) | 編集 |
計画停電が実施されなくなり、病院の手術や検査業務も通常通りにこなせるようになってきました。


先週末に処置した症例です。



乳歯遺残の症例です。



2011ni.jpg


写真の症例は、下顎の前歯の乳歯が3本残っています。



ワンちゃんの歯は、生後2か月ほどで乳歯が生えそろいます。
その後、生後8カ月前後までに乳歯から永久歯へと生え換わります。


その際に、生え換わりが上手くいかずに乳歯が残るのが乳歯遺残。
今までも何度か取り上げてきましたが、チワワやヨークシャーテリア、トイプードルなどの小型犬に多くみられます。



乳歯遺残の一番の問題は、抜け残ってしまった乳歯と永久歯の隙間などに食事の「食べかす」などが溜まりやすくなり、歯周病を引き起こしやすくなること。

また、乳歯が残ることで、全体の歯並びも崩れてしまいます。


このワンちゃんは、4月に1歳になったばかりだったのですが、乳歯遺残の他にも、歯石がだいぶ溜まってきていたので、乳歯抜歯に合わせて歯石のクリーニングをおこないました。


2011b.jpg
処置前


特に奥歯に多く付着しています。


超音波スケーラーで歯石を除去した後は、研磨剤で歯の表面をツルツルに磨きあげます。


2011a.jpg
処置後



ワンちゃん・ネコちゃんの歯科処置のタイミングはなかなか難しいものがあります。

人間と違い、基本的には全身麻酔下での処置となりますので、ワンちゃん・ネコちゃんにとっても、飼い主様のお財布にとっても、どうしても負担が大きくなりがちです。








ただし、こんな状態になってからでは遅いので

20110310 (2)
20110310.jpg


なるべく、御自宅での歯磨きを習慣化していただくことと、数年に一度の歯石クリーニングをご検討いただければと思います。

心房中隔欠損症 ②
2011年04月09日 (土) | 編集 |
さて、昨日の続き・・・



左右の心房を隔てる、心房中隔に穴があいているワンちゃん。


2011ASD.jpg


御覧のように、左心房(LA)から右心房(RA)に血液が流れてしまっています。




心房中隔欠損症になると、下図のように、血液が穴をとおって左心房→右心房に流入します。


2011ASD負荷


右心房には、もともと大静脈から血液が流れてきます。


左心房から流れてきた血液と、大静脈から流入する血液が合わさることで、右心房・右心室には正常よりも多くの血液が流れてくることになります。


そして、その多量の血液は肺動脈から肺へと流れていきます。



通常よりも多くの血液を処理しなければならない右心室・肺血管には大きな負荷が加わり、時間の経過とともに肺高血圧症へと移行します。


肺高血圧症が進行すると、呼吸が荒くなったり、咳がでたり、ひどい時は失神をおこすこともあります。


多くの心臓病は、聴診をすると「心雑音」が聞こえるので、身体検査で異常を見つけやすいのですが、この「心房中隔欠損症」は「雑音」が発生しないことも多いため、診断が難しい心臓病の一つです。



治療法は、穴の大きさにあわせて選択します。


穴が大きな症例では、外科的に穴をふさぐことを検討します。


穴が中程度であれば内科的な治療で十分維持することもできます。


穴が小さな症例では無治療でもまったく問題ないこともあります。



今回の症例は、穴は2mm弱と小さいものの、右心室に負担がかかっている様子が観察され、咳などの症状もあらわれていたので内科治療を始めました。


心房中隔欠損 ①
2011年04月08日 (金) | 編集 |
今日は、「心房中隔欠損症」の症例について。



先日、左右の「心室」を隔てる心室中隔に穴があいている「心室中隔欠損症」の症例を御紹介しましたが、今日ご紹介するのは、左右の「心房」を隔てる「心房中隔」に穴があいている症例です。



2011IAS.jpg


この絵では、肺動脈と大動脈の影になっていて見えませんが、点線で示しました。
ここが「心房中隔壁」。



ここに、生まれつき穴があいているのが「心房中隔欠損症」。




2011ASD.jpg


超音波の画像は、心臓を横に倒した角度になってますので、下側にLA(左心房)、上にRA(右心房)となっています。


その間を隔てる、心房中隔に2mm弱の穴が開いており、そこから左心房→右心房へと血液が流れ込んでいる様子がわかります。



「心房中隔欠損症」は穴の大きさがちいさければ、特に症状などなく、普通に一生を全うすることも少なくありません。


穴が大きいと、大量の血液が左心系から右心系に流れ込むことになり、右心系~肺血管に負担をかけることで、心不全を発症することもあります。



ところで、先日の「心室中隔欠損症」にしても、この「心房中隔欠損症」にしても、「心臓に穴があく」と言っていますが、厳密に言うと、「穴があく」のではなく「穴がふさがらない」のです。



どういうことかというと・・・



心臓というのは、初めから4つの部屋に分かれた状態で出来上がるわけではありません。



心臓は、はじめは1本の筒状の血管としてはじまります。



それが胎児の成長過程で、ねじれたりひっくりかえったり、くびれたりとダイナミックに形を変えて、いつの間にやら4つの部屋と、4つの弁と、多数の血管を備えた複雑な臓器に発展していくのです。




心房も、心室も、もともとは一つなのですが、成長過程で左右に隔てる隔壁が徐々に出来上がってきます。

2011発生


絵のように、上下から隔壁が伸びてきて心房・心室を左右に隔てるのです。


この隔壁がうまくふさがらないまま生まれてくると、「心房中隔欠損症」や「心室中隔欠損症」になるわけです。


つづく・・・

夏に備えて
2011年04月07日 (木) | 編集 |
ようやく春らしい気候になってきましたね

東京都内も、場所によっては桜が満開のようです

暖かくなるとともに、暖房による電力消費も

計画停電もしばらくは実施されないようで、病院としても一安心です







ただし、夏場にはまた冷房での電力消費が


それまでに、電力の供給が十分になるのは難しいようですから、また状況によっては計画停電もありうるかもしれません



もし、今年も去年のような暑さで、冷房が使用できないとなるとかなり厳しい夏になりそうです


去年もたくさんの方が、熱射病で命を落とされましたが、今年はもっと深刻になるかも



そこで、当院でも暑さ対策と節電を兼ねてこちらを購入




シェード




御存じのとおり、当院の待合室は道路に面して、大きくガラス面をとっていますから、冬場は天気の良い時はポカポカと暖かくて良いのですが、夏場は強烈な日差しで、エアコン全開でも太刀打ちできないくらいの熱気です



そこで、今年は窓の外に日除けのシェードをかける予定


夏前になってから購入しようとしても、その頃には品薄になりそうだと思ったので、今のうちに購入。



真夏は駐車場に打ち水して、このシェードにも水をかければ冷却効率間違いなし

計画停電について
2011年04月07日 (木) | 編集 |
計画停電について・・・


当院は第2-Dグループに所属しております。

3月14日より続けられていた計画停電ですが、4月8日以降は原則実施されないということです。

東京電力の発表によると、夏期についても原則実施しない方向とのことです。

ただし、引き続き電力の供給能力は低下した状態が続くそうですので、当院でも、照明、空調の使用をなるべく控え、節電に努めてまいります。

今後、気温が上昇してまいりますが、待合室の空調は最小限となりますので、あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。



東京電力の計画停電について詳しくはこちら

町田市の計画停電情報について詳しくはこちら



はや3週間・・・
2011年04月01日 (金) | 編集 |
計画停電について、詳しくはこちら→CLICK



早いもので、震災発生から3週間がたちました。

それでも、いまだに一部の医薬品の入手が困難な状況が続いており、また計画停電が続いているため、検査や手術の長期的な予定がたたず、なかなかいつも通りの診療とはいきません。


ワンちゃん・ネコちゃんもやはりあの大きな揺れはショックだったようで、多くの飼い主様が、ワンちゃん・ネコちゃんが震災以来、いつもより神経質になっているとおっしゃいます。


飼い主様から離れられず、どこに行くにもくっついて回ったり、留守番中などのイタズラ行動がひどくなったり、ちょっとした物音や余震にたいして敏感になったり・・・


やはり、あの大きな揺れは、ワンちゃん・ネコちゃんの心にも、大きな不安として記憶されているのでしょう。


ところで、ブログの右側に新しく黒猫ちゃんがいるのですが気がつきました

ケイタイからブログをご覧になっている方は見ることができませんが・・・

黒猫ちゃんのところにマウスのポインタを持っていくと、目で追っかけたり、時々手が出てきたり・・・

まさしく、猫じゃらしで遊んでる感覚です


これ作った人は、そうとうのネコ好きですね


特に、目の前でポインタを激しく動かした時の、ネコちゃんの黒目の様子が秀逸

あと、耳とか尻尾にポインタを合わせた時の動きもひじょ?にリアル

なかなか手を出してくれない「じらし加減」がサイコ?です

SAVE PET PROJECT
2011年04月05日 (火) | 編集 |
ここ数日、サーバーの調子が悪いようで、ブログにアクセスすることができませんでした

計画停電についての情報を、ブログで更新するようにしていたので困ってしまいました

そこで、ホームページに町田市の計画停電情報にリンクを設けましたので、必要に応じて、そちらでもご確認くださいませ。




さて、題名の「SAVE PET PROJECT」ですが・・・


ノミ予防薬「フロントライン」を販売しているメリアルジャパンさんがおこなっている取り組みで、製品の売り上げの一部を、動物保護団体に保護されることになったワンちゃんやネコちゃんのために医療支援などに充てるということです。


SVP.jpg


フロントラインをご購入いただいた方には、ワンちゃん・ネコちゃんの首輪や、飼い主様の持ち物につけられる「ハートプレート」を差し上げております。

SVP2.jpg


天気予報を見ると、明日以降、暖かい日が続くようです。

そうなると、お外にいくワンちゃん・ネコちゃんではノミ・ダニの感染が急激に増えてきますから、早めの予防をお勧めいたします



腎臓の低形成
2011年04月02日 (土) | 編集 |
計画停電について詳しくはこちら→CLICK



こちらの症例、身体検査でたまたま気がついたのですが・・・

腎臓が一つ足りません。

2011kid.jpg


腎臓は左右あわせて二つあるはずなのですが・・・

黄色で囲んだところが左の腎臓。反対側にも同じように腎臓があるはずなのですが、レントゲンにハッキリと写っていません。


たまたま健康診断で触診をしたときに、右側の腎臓を触ることができなかったので、念のためにレントゲンを撮った症例です。

さらに詳しく調べるために超音波検査をおこないます。


2011Lkid.jpg


左の腎臓は問題ありません。


つづいて右を見てみると・・・



2011Rkid.jpg

右側の腎臓があるべき位置には、黒く内部に液体をためた、直径2cm弱の袋状のものがあるだけです。


右側の腎臓が正常に発達せずに、内部に体液をためた小さな袋として残ったようです。

先天性の腎臓低形成です。



この症例は現在、まったく症状はなく、元気な状態ですが、いずれ早い時期に腎不全になると考えられます。



腎臓というのは、体内の老廃物をろ過して、おしっことして排泄するフィルターとして働いています。


そのため、老化とともに腎臓のフィルター部分(非常に細い血管と尿管でできています)が目詰まりをおこして、徐々に機能が失われていきます。


左右の腎臓をあわせて100%のフィルター機能だとすると、年齢とともに、もしくは何らかの腎臓病でフィルター機能は徐々に低下していき、フィルター機能が残り30%程度になると腎不全として明らかな症状がでてきます。



片側の腎臓が低形成だということは、生まれた時点で腎臓のフィルター機能が50%しかないということになります。


当然、正常なネコちゃんに比べると、早い段階で腎機能が低下して腎不全になってしまいます。



それでも、早い段階で腎臓の低形成を診断することができれば、その分、早いうちから腎臓を保護する治療を始めることができるので、腎不全の進行を遅らせることができます。


このネコちゃんは2歳の時に腎臓の低形成と診断し、腎臓保護療法を開始。

現在、8歳ですが、今のところ腎臓の機能は十分に保っているようです。



ところで、右側の腎臓ですが、どの症例でも触れるわけではありません。

もともと、左の腎臓に比べて、右側の腎臓は腹部の奥まった位置にあるので、太ってるネコちゃんなんかでは正常でも触ることができなかったりします。

この症例は、かなりスリムな体型にも関わらず、右の腎臓がまったく触れないので異常に気付くことができました。

腎臓の低形成
2011年04月02日 (土) | 編集 |
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こちらの症例、身体検査でたまたま気がついたのですが・・・

腎臓が一つ足りません。

2011kid.jpg


腎臓は左右あわせて二つあるはずなのですが・・・

黄色で囲んだところが左の腎臓。反対側にも同じように腎臓があるはずなのですが、レントゲンにハッキリと写っていません。


たまたま健康診断で触診をしたときに、右側の腎臓を触ることができなかったので、念のためにレントゲンを撮った症例です。

さらに詳しく調べるために超音波検査をおこないます。


2011Lkid.jpg


左の腎臓は問題ありません。


つづいて右を見てみると・・・



2011Rkid.jpg

右側の腎臓があるべき位置には、黒く内部に液体をためた、直径2cm弱の袋状のものがあるだけです。


右側の腎臓が正常に発達せずに、内部に体液をためた小さな袋として残ったようです。

先天性の腎臓低形成です。



この症例は現在、まったく症状はなく、元気な状態ですが、いずれ早い時期に腎不全になると考えられます。



腎臓というのは、体内の老廃物をろ過して、おしっことして排泄するフィルターとして働いています。


そのため、老化とともに腎臓のフィルター部分(非常に細い血管と尿管でできています)が目詰まりをおこして、徐々に機能が失われていきます。


左右の腎臓をあわせて100%のフィルター機能だとすると、年齢とともに、もしくは何らかの腎臓病でフィルター機能は徐々に低下していき、フィルター機能が残り30%程度になると腎不全として明らかな症状がでてきます。



片側の腎臓が低形成だということは、生まれた時点で腎臓のフィルター機能が50%しかないということになります。


当然、正常なネコちゃんに比べると、早い段階で腎機能が低下して腎不全になってしまいます。



それでも、早い段階で腎臓の低形成を診断することができれば、その分、早いうちから腎臓を保護する治療を始めることができるので、腎不全の進行を遅らせることができます。


このネコちゃんは2歳の時に腎臓の低形成と診断し、腎臓保護療法を開始。

現在、8歳ですが、今のところ腎臓の機能は十分に保っているようです。



ところで、右側の腎臓ですが、どの症例でも触れるわけではありません。

もともと、左の腎臓に比べて、右側の腎臓は腹部の奥まった位置にあるので、太ってるネコちゃんなんかでは正常でも触ることができなかったりします。

この症例は、かなりスリムな体型にも関わらず、右の腎臓がまったく触れないので異常に気付くことができました。