町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
シャンプー 補足
2011年01月31日 (月) | 編集 |
前回、ワンちゃんのシャンプーについてとりあげましたが・・・

その、補足としてネコちゃんのシャンプーについてお話いたします

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前回、ワンちゃんは皮膚炎をおこすことが多いというお話をしましたが、ネコちゃんはワンちゃんに比べると、皮膚病を起こすことは非常に少ないです。

ネコちゃんは、ワンちゃんに比べて皮脂で皮膚がべとべとすることが少ないようです。

実際の皮脂の分泌が、ワンちゃんに比べて少ないかどうか正確なことはわかりませんが、総じてネコちゃんの皮膚はさらっとして、清潔な状態で保たれています

なので、実際にはシャンプーを全くしなくても、問題ないことがほとんどです

また、ネコちゃんは独特のザラザラした舌で頻繁に毛づくろいをするため、短毛種であれば毛のもつれなどをおこすこともあまりありません

ただし、ペルシャなどの長毛種は、人間が定期的にブラッシングしてあげないと、毛がひどくもつれて皮膚病の原因になることがあります

また、お外に出かける子であれば、週1回?月1回くらいはシャンプーしておいた方が、衛生管理上良いのではないでしょうか。

ただし、シャンプーをしすぎて、皮脂を取り除きすぎても、かえって皮膚があれたり、フケが多くなることも考えられるので、皮膚の状態を確認しながらおこなうことが大切です

ネコちゃんでは、シャンプーよりもブラッシングのほうが大切なように思います。

先ほど述べたように、短毛種で自分で毛づくろいをする子なら良いのですが、長毛種や、短毛種でも年をとって毛づくろいをあまりやらなくなったネコちゃんでは、人間がブラッシングしてあげないと毛がひどくもつれてしまって、かわいそうなことになってしまいます。



シャンプーしてますか?
2011年01月29日 (土) | 編集 |
先日、皮膚病のワンちゃんを診察した際に、飼い主様に、

「できれば週に一度はシャンプーをして、皮膚を清潔に保ってください

とお話しすると、

「そんなにシャンプーしていいんですか

と驚かれてしまいました

その飼い主様がおっしゃるには、野生動物はシャンプーをすることはないので、同じようにワンちゃんもシャンプーはあまりしないと思っていらしたとのこと。

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う?ん

確かに、野生動物はシャンプーしませんが・・・

それは、「シャンプーをしなくて良い」わけではなく、「シャンプーがしたくてもできない」ということなのです

我々人間もそうですが、皮膚に皮脂や汚れが蓄積すると、その刺激で痒み・炎症が生じます。

人間は、文明が発達していく中で、体を洗ったり、シャンプーをすると、そういった皮膚の痒みを防ぐことができることを経験的に学び、日常の習慣として取り入れるようになったわけです。

ただ、野生動物はそういったことができませんから、おそらく、体のどこかしらは痒かったりするのだと思います。

ほとんどの場合は、痒みがあるだけで、深刻な皮膚炎になることはないでしょうが、中には重度の皮膚炎から命を落とすようなこともあるかもしれません

ということで、ペットとして飼育されているワンちゃんも、シャンプーをしなくても平気な子は平気だし、生きていくことはできます。
ただ、シャンプーをしてあげた方が、痒みや皮膚炎を予防でき、快適にすごせるのです

特に、人間に品種改良されてきたワンちゃんでは、たとえば・・・

? シーズー犬やパグ犬などは皮脂が非常に多く、顔の皮膚にたるみが多い体質のため、シャンプーをして過剰な皮脂・汚れを取り除かなければ、皮膚炎になりやすい。

? プードルやマルチーズなどトリミングを必要とする犬種は、定期的なトリミング・シャンプーをおこなわなければ、毛がもつれたりして、これも皮膚炎の原因になります。

品種改良されてきたワンちゃんは、すでに野生動物ではありません。

毛質や毛の色など、人間の好みでつくりだされてきた結果、皮膚炎をおこしやすい体質の犬種というのもたくさんいるのです。

人間の都合でつくりだされ、人間の都合でペットとして飼育されるワンちゃん

一つの命を人間の都合で束縛する以上、その命に対して真摯に向き合い、できる限り快適に過ごせるよう、幸せに過ごせるように努めることが大切です



ところで、適切なシャンプーの回数って、月にどのくらいでしょう

これは、正解はありません。
そのワンちゃんの皮膚の性質によって違います

シーズー犬などのように、皮脂が多い犬種でしたら、週に1回?2回くらいやらないと痒がる子もいます。
逆に、乾燥肌のワンちゃんもいるわけで、そういったワンちゃんはあまりシャンプーしすぎると、余計に肌がカサカサしてしまいます。

その子の肌の質を見極めて、「月に1?2回」「週に1?2回」と調節すると良いようです

そのあたりは、獣医師やトリマーさんなんかとご相談いただくと良いのではないでしょうか。

本日のわんにゃんドック
2011年01月28日 (金) | 編集 |
わんにゃんドックAを受けていただいた、ミーコちゃんです

ミーコちゃん

18歳と高齢の女の子です

お鼻の皮膚病の治療に通っていただいている最中ですので、ちょっとお鼻のところの皮膚がかさぶたになってしまっています

すこし腎機能に衰えがみられましたが、その他には大きな問題はありませんでした

飼い主様にも、「大きな病気がなくて一安心」と喜んでいただけてなによりです

いままでにも何度かこのブログで腎臓病についてはとりあげてきましたが、腎臓病は末期になるまでハッキリとした症状がでないため、発見が遅れることの多い病気です。

老齢期のネコちゃんに非常に多い病気ですので、一見、元気食欲に問題がないようでも、定期的な健康診断が大切です

2年間の汚れ
2011年01月27日 (木) | 編集 |
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病院入口の看板のパネルです。

中の蛍光灯が一か所切れかかっていたため、電気屋さんにとりかえをお願いしました。

蛍光灯を取り替えるには、パネルを外さなければならないので、それならついでにと、切れかかっている蛍光灯だけでなく、看板内のすべての蛍光灯を交換していただきました。

開業から2年たってますから、そろそろ他のも切れてもおかしくないですからね

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パネルの表側は、時々拭いていたのでそれ程汚れていませんでしたが、裏側はこの通りです

看板の枠組みの錆でこんなに汚れています

昼間は目立ちませんが、夜になって看板に電気がつくと、この錆の汚れが透けて見えていたので気になっていたのです

ここぞとばかりにすべてきれいに拭き掃除

中の蛍光灯の輝きも復活 パネルもきれいになって、皆様を迎える病院の顔もリフレッシュです

巨大食道
2011年01月25日 (火) | 編集 |
昨日、一昨日とレントゲンの話題をとりあげましたが、その時に例として挙げた症例について、少し詳しくお話します。

巨大食道
巨大食道

巨大食道とは、何らかの原因により、食道に通過障害や運動障害が発生して引き起こされる疾患です。

通過障害の場合は、単純に異物による閉塞や、腫瘍による食道の圧迫などが考えられます。

食道の運動障害の場合は、ホルモンバランスの異常や、脳神経の障害、神経・筋肉の伝達異常など様々な疾患が原因になります。

写真の症例は、脳腫瘍によって、食道の運動をつかさどる神経が圧迫されたために、食道の運動性が低下し、巨大食道になっていました。

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MRI画像。丸で囲んだ白っぽい部分が腫瘍。

当院では確定診断が下せず、川崎の日本動物高度医療センターに診察を依頼した症例です。

巨大食道では「吐出(としゅつ)」という症状がみられます。

食道に通過障害、もしくは運動障害があるため、ご飯を食べても胃まで通過せず、食道の途中に食物がとどまります。

その食物が逆流してきて吐きだされるのが「吐出」です。

「嘔吐(おうと)」とは違い、食物は胃の中まで達していないため、胃液を含みません。
また、「嘔吐」の場合は、腹部が痙攣して苦しそうに吐きだすのに対し、「吐出」の場合は、腹部の痙攣は普通は認められません。

食道内にとどまっていた食物が、唾液のような粘液とともに、「デロ?」という感じで口の中に逆流してきます。

巨大食道で最も問題になるのが、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。
食物を飲込む機能が低下してしまうため、誤って肺のほうに食べ物が入り込んでしまい、肺炎を起こすのです。
多くの症例が、この「誤嚥性肺炎」によって命を落としてしまいます。

巨大食道の治療法は、原因によって様々ですが、きれいさっぱりに治るということはあまりなく、生涯にわたって治療と、誤嚥性肺炎を防ぐための看護が必要になってきます。

あまり診ることのない症例ですが、食べ物の飲込み具合がおかしかったり、食後にいつの間にか食物を吐き戻しているような症状があったら要注意です。

見えてはいけないもの・・・正解
2011年01月24日 (月) | 編集 |
前回、「2枚のレントゲン写真の違いがわかるでしょうか?」という問題をだしましたが・・・

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正常なレントゲン画像



巨大食道
黄色▽で示した部分が異常な部分です。




正常なレントゲンには写っていない、白い帯が心臓の上に写っています。

これは食道です。

正常な食道は、レントゲンでハッキリと観察されることはありません。
食道に異常が発生すると、食道の内部に食べ物や異物が貯留し、食道が拡張します。
そうなると、レントゲンで拡張した食道が観察されるようになります。

これが、「見えてはいけないもの」です。

レントゲンで、食道が観察された場合には、食道に異常を起こす病気をリストアップし、それらについて追加検査をおこなう必要があります。

もうひとつ、正常なレントゲンと、食道拡張をおこしたレントゲンに違いがあります。

それは、気管の位置です。

正常な気管は、背骨に近いあたりから、心臓に向かって斜め下に向かって位置しています。

これが、食道拡張を起こした症例のレントゲンでは、拡張した食道に気管が押し下げられて、背骨からずいぶん離れた位置を走行しているのがわかります。

レントゲンを観察する際には、このように、「正常なものが、正常な位置にあるか?」「見えてはいけないものが、見えてしまっていないか?」と、いくつかのチェックポイントを押さえながら観察していくのです。

さて、上記の食道に異常を起こした症例ですが・・・

「巨大食道」という状態です。

それについては、また後日・・・

見えてはいけないもの・・・
2011年01月22日 (土) | 編集 |
20110122.jpg  ?


20110122 (2) ?

?と?と、どちらも胸部のレントゲンですが、両者には大きな違いがあります。

どこだかわかるでしょうか?

?では、正常なら見えないはずのものが見えてしまっています。

レントゲンを観察する時に、重要なポイントが二つあります。

一つは、観察対象とする臓器が、正常な位置、大きさで写っているかどうか。

もう一つは、正常なら見えない(写らない)はずの臓器が見えてしまっていないか?

正解はまた後日・・・

タレント犬
2011年01月21日 (金) | 編集 |
本日、診察したワンちゃん

後ろ足の皮膚に異常があるということで、診察させていただきました。

見ると、皮膚炎をおこしているようで、皮膚が少し盛り上がっているようです。

見た目には単なる皮膚炎のようでしたが、腫瘍の可能性も0ではありません

そこで、詳しく調べるために、

「もう少し見やすいように、少し毛を刈らせていただいてもいいですか

と飼い主様におたずねすると・・・

先ほどまで、にこやかだったお二人が(ご夫婦でいらしていました)押し黙ってしまい、診察室に重い空気が・・・

「え・・・毛を刈っちゃうの・・・どうしよう・・・」

という雰囲気がひしひしと伝わってきます

大抵の患者様が、診療のための毛刈りをお願いすると、快くご承諾いただけるので私もちょっとビックリです

あわてて、「ほんの少しで大丈夫ですから・・・」とご説明すると・・・

「あの・・・実はこの子、タレント犬なんです。今日この後、撮影の仕事がはいってて・・・

なるほど?
とても人懐っこいかわいらしいワンちゃんなので、確かにむいてそうです

そりゃ、ハゲを作っていくわけにはいきませんね?

なんとか毛を掻きわけながら検査をおこないました

ペットフードのポスターか何かの撮影だということでしたが・・・

皮膚炎のところがあまり目立たなければいいのですが・・・





江の島へ・・・
2011年01月20日 (木) | 編集 |
今日は獣医療とは関係のない話ですが・・・

昨日、あまりにも天気が良いので、江の島までサイクリングしてきました

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逆光のせいか、ぼんやりくすんだ写真になってしまいました

町田の自宅から、相模原市→座間市→海老名市→綾瀬市→藤沢市と、5つの市を越えて、片道約40km

普通の自転車ではちょっと大変ですが、ロードバイクならスイスイと1時間半で到着

私は、藤沢市にある日本大学の出身ですので、学生の頃はよく江の島に行ったものですが、今回、おそらく10年ぶりくらいに行きました

藤沢市内の様子なども、ずいぶんと変わっていて、大学卒業からずいぶんと時間がたったことを、改めて実感した一日でした。

リンパ腫
2011年01月18日 (火) | 編集 |
ワンちゃん・ネコちゃんの命を脅かす病気の一つに、「リンパ腫」という病気があります。

リンパ球という免疫系細胞が異常増殖する、悪性腫瘍(ガン)の一種です。

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MASSと記載している楕円形部分が、腫瘍化した内臓のリンパ節。

リンパ腫には多中心型・消化管型などいくつかの型がありますが、ワンちゃんで多いのは多中心型と呼ばれる、全身のリンパ節が腫れて腫瘍化するタイプです。

リンパ節は、体の表面では顎の下、脇のした、股の付け根などにあります。
体の内部にもリンパ節は多数存在しています。

多中心型のリンパ腫では、これらのリンパ節が腫瘍化するため、飼い主様が腫れあがったリンパ節に気がつかれて来院されることがあります。

ただ、残念なことに、飼い主様が触って分かるほどリンパ節が腫れる頃には、かなりガンが進行した状態です。

非常に進行の早いガンで、無治療であれば、リンパ節が触れるほど大きくなってから、1?2か月で命を落としてしまうことがほとんどです。

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上の写真は、脾臓に転移したリンパ腫です。
黄色▽で囲った部分が脾臓で、黒っぽくなっている部分(緑の点線部)が転移したリンパ腫。


抗がん剤治療に上手く反応すれば、一年?数年生き延びることができますが、多くの症例が治療をしていても一年とたたずに命を落としてしまいます。

リンパ腫に限らず、普段から体の表面を念入りに触っておけば、早期発見できる腫瘍は多くあります。
月に1度か2度は、体の隅々?口の中まで、デキモノや痛がる部分がないか観察しておくことが大切です。

前立腺肥大
2011年01月15日 (土) | 編集 |
「血尿がでる」ということで、来院されたワンちゃんの超音波画像です。

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楕円形の構造がなんとなくお分かりいただけるでしょうか?
これは前立腺です。

前立腺というのは、精液の分泌に関わる器官で、雄に特有の器官です。
膀胱の付け根あたりにあります。

正常な前立腺は、小型犬で直径2?3cmの球形?楕円形をしています。

写真の左下を見ていただくと、50.2mmと27.9mmという数値が記載されています。
これが前立腺のサイズの測定値です。

ちょっと正常よりも大きくなっていますね。
あと、前立腺の内部にも黒く空洞になっている部分があります。

「前立腺肥大」です。

高齢のワンちゃん(オス)で良く発生します。
男性ホルモンの影響などから、前立腺が肥大してしまう病気です。
写真のように、内部に空洞ができることもあります。

肥大といっても、悪性の腫瘍になったりするわけではありません。
ただ、肥大した前立腺の圧迫により、尿が出にくくなったり、便が出にくくなります。
場合によっては、今回の症例のように血尿がみられることもあります。

人間の男性でも、「年をとってオシッコの切れが悪くなったな?」と思っていたら、前立腺肥大だったということがあるようです。

治療法としては、去勢手術をおこなうことが一般的です。(ワンちゃんでは・・・ですよ)
投薬である程度、症状を抑えることもできますが、再発することが多いので、可能であれば去勢手術をしてしまったほうが良いようです。

去勢手術をおこなうと、1カ月程度の間に前立腺の大きさが縮小していきます。
上手くいけば、内部の空洞なども消失して、きれいに治ります。

今回の症例は、16歳と高齢で、飼い主様が手術を迷っていらっしゃるため、ひとまず投薬で様子を見ることになりました。

去勢手術をおこなっていない、高齢のワンちゃん(オス)で、「尿の出が悪い」「便の出が悪い」といった時には、この病気を疑ったほうが良いかもしれません。

通信販売
2011年01月14日 (金) | 編集 |
日常生活でもよく利用する通信販売。

特に、ネットでの通販は、その手軽さから、ついつい余計なものまで購入しがちですよね

実物を見てから購入できないというデメリットはありますが、物珍しいもの、海外からの輸入品などが、日本全国、どこにいても手軽に入手できるというのはとても魅力的

そんな、便利な通信販売。
当然、獣医療にも・・・

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午前中にインターネットやファックスで発注すれば、ほとんどの商品がその日の午後に届きます

薬品や、医療器具の中には「年に数回、もしくは数年に一度しか使用しないけど、いざ必要な時は一刻をあらそう」というものが結構あります。

そこで、いざという時のために在庫しておくのですが、当然、使用期限がありますので、使わないまま処分せざるを得ないこともあります

また、通常の取引業者さんからだと、必要なのは1個でも、10個入りの箱で購入しなければならないということになり、さらに無駄がでます。

そういった問題を解決してくれるのが、この通販システム


急な症例で必要になった薬剤や器材のほとんどが、当日?翌日には手に入るので大助かりです
また、若干割高にはなりますが、ほとんどの商品をばら売りしてくれるのも

在庫のリスク、箱買いの無駄がなくなる分、皆様にご提供する際の価格も抑えられるのです

これも治療に使います・・・
2011年01月11日 (火) | 編集 |
ペットボトルに水・・・

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これも治療に役立ってくれます

凍らせて、アイスノン代わりに使うのです

ワンちゃん、ネコちゃんの平熱は38.0?39.0度くらい

人間同様、平熱+1度くらいになると、元気も食欲もなくなってきます

これが平熱+2?3度になると、ぐったりして動くこともできなくなります

そんなときに、凍らせたペットボトルを脇のところや、股の間に抱えさせるのです。もちろん、ペットシーツやタオルを使って、冷たすぎたり、体が濡れないようにします。

成人式
2011年01月10日 (月) | 編集 |
今日は成人式ですね

今朝のニュースで、ペットの成人式の話題が取り上げられていました

一瞬、20歳になったワンちゃん・ネコちゃんの成人式?? と思いましたが、1歳になるワンちゃん・ネコちゃんの成人式でした

皆さんご存じのとおり、ワンちゃん・ネコちゃんの1歳(生後1年)=人間の成人といわれています。

それで、生後1年のワンちゃん・ネコちゃんも成人式を、ということのようです

ワンちゃん・ネコちゃんの年齢を人間に換算する方法は、諸説ありますが・・・

私個人としては、
まず生後1年で人間の18?20歳くらい。
その後、1年につき、小型犬・猫では4歳、大型犬では5歳くらいのペースで年をとっていくと計算しています。

たとえば・・・

10歳の小型犬・猫なら・・・20歳(初めの1年)+(4歳×9年)=56歳
10歳の大型犬なら・・・20歳(初めの1年)+(5歳×9年)=65歳

となります。
小型犬・猫で長生きすると18?20年(上記の計算で88?96歳)。
大型犬では13?15年(上記の計算で80?90歳)ということを考えると、だいたいしっくり来るかなと思います。

つまり、人間に比べて4?5倍のスピードで成長するということ。
いい方を変えれば、人間の4?5倍のスピードで老化していくということ。

それだけに、その年齢に応じた食事管理・健康管理が重要になってきます

たとえば、4歳のワンちゃん・ネコちゃんで、まだまだ若いと思って、1?2歳のころと同じ感覚で生活させていたとします。

でも、4歳のワンちゃん・ネコちゃんを人間の年齢に換算すると30代半ばということになります。
もうそろそろ、中年と呼ばれてしまいそうな年齢です

30歳過ぎても10代後半・20代と同じような食生活というわけにはいきませんよね
ちょっと生活習慣気をつけなきゃなと思い始める年齢だと思います

そういった感覚で、ワンちゃん・ネコちゃんの食生活・運動管理にご注意いただくことが、長く健康で過ごすための秘訣です




前立腺腫瘍
2011年01月08日 (土) | 編集 |
昨日お話したワンちゃんの続きです。

尿検査で異常な細胞が検出されたというお話をしましたが・・・

実際には、尿検査以前にレントゲン撮影をおこなっています。

もともと、別の病院さんで診察を受けており、「おそらく過去に発生した腫瘍が再発したか、転移したのではないか。それが尿道を圧迫しているので、尿が出にくいのだろう」と言われたそうです。

「毎日尿道にカテーテル(管)を通して排尿させなければならず、そのために病院に通っていただくか、自宅でカテーテルを通すしかない」といわれ、何か他に方法はないだろうかと当院にご相談にいらっしゃいました。

過去の腫瘍などについては、飼い主様の手元にデータが残っておらず、飼い主様も詳しくはわからないそうです。

触診すると、確かに異常に拡張した膀胱と、腫瘍化した前立腺が確認されました。
腫瘍化した前立腺が尿道を圧迫したため、尿がうまく出なくなっています。

201012

点線で囲んだ部分が前立腺です。
この部分で尿道が圧迫されているのです。(レントゲンには写りませんが)

そして、お腹の中央に大きく膨らんだ膀胱が観察されます。

人間だったら苦しくて動けないと思いますが、この状態でもこのワンちゃんはある程度は食事もし、散歩もいっていたようです。

この状態でも尿が全く出てないわけではありません。
ポタポタと少しづつはでていたので、飼い主様もここまで多量に溜まっているとは想像していなかったようです。

この症例はレントゲンと超音波検査で状況を把握したのち、即座に尿道にカテーテルを通して排尿させました。
体重6kgのワンちゃんから、約500mlの尿が採取されました。

60kgの人間で考えると、5Lもの尿が溜まっていたことになります。
人間の膀胱が、そこまで破裂せずに耐えられるのかどうかわかりませんが、半分の2.5Lでも大変な苦しみになりそうです。

この症例は、飼い主様とご相談の結果、特殊なカテーテル(管)を尿道に挿入したまま固定し、その管を通して常時排尿する方法をとりました。

これだと、毎日病院に通う必要もないし、自宅では出てくる尿をオムツや、ペットシーツを利用して吸収するだけで済みます。

ただし、この方法では膀胱への感染症などのリスクがあるのですが、様々な条件を考え合わせた結果、感染症の危険を承知したうえでの決定となりました。


このワンちゃんを診察させていただいて、改めて感じたのが、動物たちは、驚くほど痛みや苦しみに耐えるということ。

ただし、それは、「耐えることができる」のではなくて、「耐えるしかない」のだと思います。

人間のように痛みを言葉で訴えるすべをもたない彼らは、ただ黙って苦しみに耐えつづけるのです。

それが誤解されて、「動物はあまり痛みを感じない」と、過去には言われていましたが、近年はそういった考えは否定されています。

なんとなく元気がないな・・・ 食欲がないな・・・ という時には、どこかに痛みや苦しみを抱えているものです。

「ちょっと様子をみよう・・・」 ではなくて「ちょっと獣医師に相談してみよう」とお考えいただければ幸いです。

尿検査で・・・
2011年01月07日 (金) | 編集 |
動物病院で、日常的におこなう検査の一つに、尿検査があります。

おしっこの科学的な性質を調べたり、顕微鏡で観察して尿石などが含まれていないかなどを調べます。

主に、膀胱炎や尿石症の診断や、腎臓病などの診断に役立つ検査です。

ただ、時々、膀胱や前立腺に発生したガンの発見に役立つこともあります。

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この画像は、昨年末に排尿不全(おしっこがうまく出ない)で来院されたワンちゃんの尿検査の画像です。

円形から楕円形の細胞が多数、塊になって出現しています。

尿中には、正常な状態でも、ある程度の血液細胞や、膀胱表面の細胞などが含まれています。

ちょうど、皮膚に垢が出るような感じで、膀胱や尿道からも細胞が少しづつはがれおちてくるのです。
ですが、その場合は、このように大きな塊で出現することはなく、少数の細胞がパラパラとまばらに観察される程度です。

このように、大きな塊をなした細胞が、多数出現するのは明らかに異常です。

これは、膀胱・尿道・前立腺のどこかに、ガンが発生している可能性を示唆しています。

ガン組織は、正常な組織とは構造が異なるため、このように表面の細胞が大きくはがれおちることがあるのです。

このような細胞が尿中に観察された場合には、レントゲンや超音波検査などの追加検査で、詳しく調べる必要があります。





2011年
2011年01月06日 (木) | 編集 |
皆さまあけましておめでとうございます

今日から2011年の診療が始まりました

連休中に数件お問い合わせがありましたが、深刻な急患はなく、穏やかな年始のお休みを過ごさせていただきました

本年も皆様の大切なワンちゃん・ネコちゃんのホームドクターとして、スタッフ一同、誠意をもって務めさせていただきます。

今年もよろしくお願いいたします

朝日