町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
今年最後の仕事・・・
2010年12月31日 (金) | 編集 |
2010年もいよいよ最後の一日ですね

本日は療法食の購入でご注文いただいた数名の患者様以外は診療の予定がありません。

ですので、何か急患の患者様がいらっしゃらない限り、私の今年最後の仕事は・・・

101231.jpg

病院の「棚卸」と、来年のカレンダーなどの準備のみとなりそうです

来年は1月1日から1月5日まで休診。1月6日より通常診療とさせていただいております。

連休中は病院への電話は携帯電話に転送されるようにしておりますので(9?20時)、急患でお困りの際はご相談ください

それでは皆さま、良いお年を・・・

nennmatu.jpg


本日のわんにゃんドック
2010年12月28日 (火) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介が続きます

テンちゃん 101227

こちらは今月7歳になったばかりのミニチュアダックスのテンちゃん

女の子です

わんにゃんドックは通常、朝一番から夕方まで半日お預かりして検査を進めていくのですが、こちらのテンちゃんはちょっと寂しがり屋さんで、病院に半日預けるのがちょっと心配とのこと

そこで、日程を打ち合わせて、飼い主様立会いの下検査をおこないました

一通りの検査と、検査の報告書をまとめるのに3?4時間かかりますが、ご希望があれば日程を調節して、立ち合いでわんにゃんドックを受けていただくことも可能です

本日のわんにゃんドック
2010年12月27日 (月) | 編集 |
クリスマス当日におこなったわんにゃんドックの様子です

今回は、まだ一歳前の若いネコちゃん

ニコちゃん

ニコちゃん、男の子です

もともとノラ猫ちゃんだったということで、詳しい健康診断のためわんにゃんドックを受けていただけることになりました

もとノラちゃんですが、ずいぶん人に慣れていて、検査の時もとても大人しくしてくれました

で、ニコちゃんですが、基本的な体調に問題はありませんでしたが・・・

回虫卵 ニコちゃん

糞便検査で寄生虫の卵が検出されてしまいました
「回虫」というお腹の寄生虫です。

実は、ニコちゃんは2か月ほど前にも「条虫」という別の種類の寄生虫が検出されて駆虫薬を飲んだばかりでした。
本来は「回虫」もこのお薬で駆除できるはずなのですが・・・

それなのに、なぜまた寄生虫がでるのか

考えられる理由として・・・

1. 駆虫薬を飲んだ後にお外に遊びに行って感染してしまった。
2. 自宅の環境中に、自分自身の排泄した寄生虫の卵が残っており、それを口にしてしまった。
3. 2か月前に飲んだ駆虫薬が十分に効かなかった。

1の可能性については、ニコちゃんが現在、完全に室内飼育で、お外に脱走したということもないので否定されます

となると・・・可能性として考えられるのは2か3ですが・・・

2については、トイレの後始末をしっかりとしていれば可能性は低いと思われます。

3については・・・

この回虫という虫は、ウンチとともに排泄された寄生虫卵をネコちゃんが口にすることで感染します。

ネコちゃんに侵入した寄生虫の卵は、消化管内で孵化すると、一度肝臓や肺といった内臓組織にもぐりこんで、そこで幼虫期を過ごします。

そして、ある程度成熟すると再び消化管に戻ってきて、最終的に腸の中に住み着くことになります。

寄生虫の駆除薬は腸の中に住み着いた成虫は駆除できますが、内臓に侵入した幼虫は生き延びてしまいます。

そうして生き延びた幼虫がしばらくすると成熟して、新たに腸内に寄生することになります。

おそらく、今回ニコちゃんから検出された「回虫」もそうやって生き延びたのでしょう。

そのため、「回虫」が検出された場合は、駆虫薬を数週間おきに複数回飲む必要があるのです

ニコちゃんにはもともと、ノミ予防と回虫駆除を同時にできるタイプのお薬を処方させていただいてましたので、それを何回か使っていただければしっかりと駆除ができるはずです

お腹の寄生虫には何種類かの虫が存在し、それぞれに感染経路や成長様式が異なります。
また、駆除薬にもいくつか種類がありますので、ノラ猫ちゃんを保護して飼い始める時には、何度か便検査を繰り返すことが重要です

膀胱腫瘍 ②
2010年12月25日 (土) | 編集 |
前回の続きです・・・

尿石と血餅(ケッペイ)が一緒になったものを一通り膀胱の中から掻きだしたところ、膀胱の奥に腫瘍らしきものが見えてきました。

膀胱内腫瘍 101215

膀胱の奥に、茶色いブツブツしたものが見えます。
どうもこれは単純な尿石症ではないようです。

膀胱内腫瘍 101215 ?

腫瘍は膀胱の奥のほうにありますので、そのままでは切り取ることができません。
そこで、膀胱を反転させるようにして腫瘍を表に出してきて、電気メスで切り取ります。



膀胱内腫瘍 101215 ?

切り取った後の写真。
上側に見えている正常な粘膜部分とくらべて、ずいぶんと表面が荒れています。

本来は、腫瘍の取り残しを防ぐために膀胱の壁ごと切除する必要があります。

ですが、今回、この腫瘍は「膀胱三角」と呼ばれる、腎臓から尿管が入り込む部分にできていました。
その他の部分であれば、膀胱の壁をある程度切り取っても問題はないのですが、この「膀胱三角」と呼ばれる部分の周辺はそうもいきません。

そして、やっかいなことに、膀胱にできる悪性腫瘍の多くがこの「膀胱三角」にできるといわれています。

通常、膀胱内の腫瘍は超音波検査である程度把握することができます。

ですが、今回の症例では、膀胱内に尿石が多く存在していたことと、腫瘍表面にも多数の尿石が付着していたため、腫瘍の存在が把握しきれませんでした。

尿石が超音波を反射させてしまうためです。

切り取った腫瘍は検査所に送り、どのような腫瘍なのか? 良性なのか? 悪性なのか? を調べることになります。

膀胱の中に腫瘍ができることは、それ程多くあることではありません。

ですが、その多くが悪性であり、なおかつ、切除が難しい部分にできることが多いため、治療が困難なことが多いとされています。

初期症状が血尿や頻尿といった、通常の膀胱炎と変わらない症状であるため、発見が遅れがちになってしまうのも問題点です。

明らかな血尿がでると、飼い主様も心配になってご来院されるのですが、「ちょっと尿の回数が多いかな?」とか、「尿の出が悪いかな?」というくらいの症状だと「そのうち治るかな?」と様子をみてしまうケースがあります。

2?3日様子見て治るようなら良いですが、そうでなければなるべく早く診察を受けていただいたほうが良いと思います。

また、2?3日で治るとしても、それを何度も繰り返すという場合も、できるだけ診療を受けていただいたほうが良いでしょう。

膀胱腫瘍 ①
2010年12月23日 (木) | 編集 |
先日、尿石症ということで取り上げたワンちゃんですが・・・

先週、手術をおこないました。

事前の超音波検査などから、膀胱内に数ミリサイズの小さめ尿石が多数存在するものと考えていました。

101206 (2)
手術前の診療で観察された尿石。数ミリ程度の尿石がおしっこに混ざって多数排泄されました。



膀胱を開いてみると案の定、数ミリサイズの尿石が存在します。

膀胱炎を起こしているので、粘液や血液の混ざったゼラチン状の物質も一緒にでてきます。

血餅と尿石
血液の塊の中央にある茶色っぽいのが尿石です。

スプーン状の器具ですべて掻きだしていきます。

ですが、途中からどうも様子がおかしくなってきました。

尿石とゼラチン状の血餅(けっぺい)だと思っていたものが、どうも違うようです。

表面は確かに尿石と血の塊なのですが、その下にどうも腫瘍が隠れているようでした・・・

つづく・・・


愛犬・愛猫との別れ…
2010年12月21日 (火) | 編集 |
先日、新津さんと村田さんに、動物保険のアニコムさんが開催した、「グリーフケアセミナー」に参加してもらいました

「グリーフケア」とは、愛する存在(人、ペット)を失った人が、その悲しみ(grief:グリーフ)を乗り越えるのを、見守りサポートすることだそうです

グリーフケアセミナー



「病気のわんちゃん・ねこちゃんをかかえる飼い主様」や「大切なわんちゃん・ねこちゃんを亡くされた飼い主様」の悲しみを和らげるために、われわれ獣医師・看護師の立場から何かお力になれることはないのか

とても難しい問題です

わんちゃん・ねこちゃんの一生に関わるホームドクターとしては、軽視できないテーマです

悲しみにくれる飼い主様に、我々のちょっとした一言があたえる影響というのは計り知れないものがあります。

悲しみを和らげるお力になれることもあれば、何気ない一言が、その方をさらに深く傷つけてしまうこともあるでしょう。

昔に比べ、わんちゃん・ねこちゃんの寿命もずいぶん延びましたが、それでも人間に比べれば短い一生です。

いずれ確実に訪れる、「別れ」について、一度は考えておくことも、わんちゃん・ねこちゃんと暮らすうえでは重要なことかもしれません。

アニコムさんのサイトに参考になるものがあります → click

お口の中みてますか?
2010年12月20日 (月) | 編集 |
口の中に悪性腫瘍(疑い)ができてしまったワンちゃんです。

2口腔内腫瘍

左のほっぺが膨らんでいるのがお分かりいただけますか?

口腔内腫瘍

唇をめくると黒いできものがありました。

写真では一部しか写っていませんが、ウズラの卵より少し大きいくらいの腫瘍です。

ワンちゃんでは、口の中に腫瘍ができることは比較的良くあることです。

口の中の腫瘍は悪性であることが多く、また頭部という位置関係から、外科手術での完全摘出が困難なため、治療が困難なことがほとんどです。

口の中の腫瘍というのは、普段からお口の中を意識して観察している飼い主様でなければ、なかなかお気づきになられないものです。

明らかに顔が膨らんできたり、よだれや出血などの症状が出るころには、かなり腫瘍は巨大化し、進行した状態になっています。

最低でも月に1?2回は、お口の中まで良く観察していただくとよいと思います。

マルチーズかな?
2010年12月18日 (土) | 編集 |
ある患者様からいただきました

マルチーズかな??

P1010076_20101218180108.jpg

90歳をこえるおばあさまがおつくりになったそうです

ヤクルトの容器を芯にして作ってあるようです

なんとなくおばあさまのやさしそうな人柄を思わせるような表情のワンちゃんたちです

本日のわんにゃんドック
2010年12月17日 (金) | 編集 |
昨日わんにゃんドックに来ていただいた、キャバリアのチャーリー君
生後5カ月の男の子です

チャーリー君

ご存知の方も多いかと思いますが、キャバリアという犬種は心臓病を発症することが多いことで有名です。

僧帽弁閉鎖不全症という心臓病を発症することが多く、他の犬種に比べて若い年齢でも発症することがあります。

チャーリー君の飼い主様も当然そのことをご存知で、まだ5カ月と若いチャーリー君ですが、念のために一度詳しい健康診断を受けておこうということでご来院いただけたようです

検査の結果、心臓も含めて一般状態に大きな問題はありませんでした
(唯一、糞便検査で寄生虫が見つかってしまいましたが・・

僧帽弁閉鎖不全症は加齢とともに進行する病気ですから、今回異常が見つからなかったとしても、毎年の定期的な検診が重要です

飼い主様には、ワクチンやフィラリア検査時など、その時々に心臓の音のチェックを受けていただくようにお勧めいたしました

ところで、チャーリー君のお住まいはなんと大田区

当院が心臓病の診断治療に力を入れていることと、わんにゃんドックをおこなっていることをホームページで御覧になり、わざわざ町田までおこし頂いたそうです。

なんともありがたいことです

チャーリー君のように、遠方から来てくださる患者様だけでなく、当院を選んでくださるすべての患者様に感謝し、それに見合った診療をご提供していけるよう一層努力しなければいけませんね

術前検査にて・・・
2010年12月16日 (木) | 編集 |
先日、ある手術の準備のために、撮影した14歳のワンちゃんの胸部レントゲンです。

肺腫瘍?

術前の一般状態評価のためにとったレントゲンなのですが、肺に腫瘍を疑わせる丸い影が写っています。

腫瘍を疑った時に考えなければいけないことの一つに、その腫瘍が原発性(その部分にはじめに発生した)か転移性(他の部分の腫瘍が転移してきた)かということがあります。

ワンちゃんでは原発性の肺腫瘍はあまり多くなく、転移性の肺腫瘍のほうが一般的です。

ですので、肺腫瘍を疑った場合は、他の部分に腫瘍ができていないかを確認しなければいけません。

そこで、一度手術の予定を白紙に戻し、超音波検査などを追加して精査したところ・・・

肝臓101207

見つかりました。

肝臓に複数の腫瘍と思われる直径1?2cmのしこりです。

こちらが元になった腫瘍で、肺に写ったのはこれが転移したものかもしれません。

ただ、肺の腫瘍の写り方も、肝臓のエコー像も典型的なパターンではないので、組織検査などを経て確定診断し、治療法を検討しなければなりません。
ですが、このワンちゃんは飼い主様の意向もあり、これ以上の追加検査はおこなっていません。

このワンちゃんは、現在、元気食欲などにはまったく問題なく、今回予定していた手術も、これらの腫瘍(疑い)とはまったく関係のないものでした。

悪性腫瘍で何か目立った症状(元気食欲がない、肺腫瘍のために咳が出るなど)が出る頃というのは、すでに悪性腫瘍がかなり進行した状態です。

このワンちゃんも、手術前の検査としてレントゲンを撮ることがなければ、あと何カ月も気がつかれないままだったかもしれません。

人間もそうですが、いかに定期的な健康診断が重要かと思い知らされます。

明日で・・・
2010年12月14日 (火) | 編集 |
明日の12月15日で、谷口動物病院は開院してからちょうど2年になります

看板 2


インフォームドコンセントを徹底すること。
※インフォームドコンセントとは、飼い主様に診療の目的・内容を十分に説明して、飼い主様の納得を得て治療すること。

最新の治療情報をもとに、ペット・飼い主様の状況・ご要望を考慮したオーダーメイドの治療をおこなうこと。

病気を治すということだけではなく、病気にならない為の「予防医療」に力を入れて診療をおこなうこと。

必要に応じて二次診療施設との連携による高度医療サービスをご提案すること。

なによりも動物のQOL(生活の質)を重視した治療を心がけること。


この5つを診療方針の要とし、一件一件の患者様と真摯に向き合おうと心がけてこの2年間過ごしてきました

「一件一件をきちんと」 当たり前のことだけど、毎日続けるのは簡単なことではありません

この2年間、たくさんの反省や失敗がありました

それと同時に、たくさんの患者様からの「ありがとう」をいただくこともできました

また次の一年も、気持ちを新たにし、一件一件の患者様に真剣に、真摯に向き合っていけるよう、スタッフ一同努力していきます

大切なワンちゃん・ネコちゃんの健康・命を我々に預けてくださる飼い主様の信頼にお応えできるよう、もっともっとよい病院に育てていかなければいけません

急性膵炎
2010年12月13日 (月) | 編集 |
突然の嘔吐と下痢を主訴に来院したワンちゃんの超音波画像です。

101213

中央の楕円形部分が胃(stomach)で、その右側の黒っぽく映ってる部分が炎症を起こした膵臓(pancreas)です。

膵臓は、胃の後部から十二指腸に寄り添うように位置する臓器で、十二指腸と膵管でつながっています。

消化液を分泌して消化吸収を助けるとともに、インスリンを分泌して血糖値をコントロールする働きを持っています。

正常な膵臓は、超音波では観察されないことがほとんどです。
正常な状態では、周辺の脂肪と見分けがつきにくいのです。

ですが、今回のように炎症を起こしていると、膵臓が腫れてくるので超音波で見分けやすくなります。

超音波画像で膵臓がはっきりと見えるということは、何らかの異常があるということなのです。

膵炎は中高齢のワンちゃんに多く見られ、突然の激しい嘔吐・腹痛がみられます。

今回のワンちゃんも、二日ほど前までは普通にしていたのに、急にひどく吐き始め、元気食欲がまったくなくなってしまったということで来院されました。

膵炎が重症化すると、膵臓内の消化酵素が血液を介して全身に影響を及ぼし、全身性炎症反応(SIRS)や播種性血管内凝固(DIC)といった致命的な全身性障害を引き起こすことがあります。

今回の症例は、幸い治療に対する反応が良く、数日で容体は落ち着きました。
重度の症例では2?3週間もの入院が必要になることもあるのです。

歯石クリーニング
2010年12月11日 (土) | 編集 |
先日、去勢手術と合わせて歯石クリーニングを受けていただいたワンちゃんです

歯石101209

まだ2歳半のワンちゃんですが、すでに全体にうっすらと歯石が付着して茶色くなっています。

ただ、歯肉炎や歯周炎といった歯ぐきの問題はおきてませんので、通常のクリーニングのみおこないました。

歯石101209 (2)

処置後の写真

ピカピカです

保護ネコのその後・・・
2010年12月10日 (金) | 編集 |
先日保護され入院中だったノラ猫(?)ちゃん

hogo 101207

頭部への衝撃による脳圧亢進(つまり頭を強くぶつけたことで、脳がはれてしまっている)が疑われ、3日間の入院治療をおこなったところ、十分に回復した様子だったので、保護された方に元の場所に戻していただくことになりました。

保護した方のお話では、元の場所に連れていくと、初めはきょとんとした様子だったけど、しばらくすると元気に走ってどこかへ行ってしまったとのことでした

もとのエサ場なり、もしお家があればそこまで無事に帰れると良いのですが・・・

ところで、今回のように脳にダメージを負った症例というのは、動物ならではの難しさがあります。

人間だったら、「お名前は?? 住所は??」「気分悪くないですか?? 目は普通に見えますか??」なんて聞けばわかることでも、ワンちゃん・ネコちゃん相手では一苦労です

特に、今回のように素姓の知れないネコちゃんだと、もともとの性格や振る舞いがわからないので、余計に難しくなります

病院という特殊な状況の中で、その動物の様子が緊張によるものか、それとも脳へのダメージによるものなのかを見分けるのはなかなか大変です

こんなときには、「ソロモンの指環」か「ほんやくこんにゃく」が欲しくなります

トナカイが^^
2010年12月09日 (木) | 編集 |
ちょっとクリスマスには早いですが、病院にトナカイが来てくれました

トナカイ

雑種犬のハルちゃん

ご近所にお住まいのワンちゃんなのですが、子犬のころから病院の前がお散歩コースになっています

この日も、お散歩の途中に寄ってくださいました

普段からちょっとした時に病院に足を運んでいただいていると、ワンちゃんの病院への苦手意識をかなり和らげることができます。

体重測定だけなら無料ですし、お近くの方ならぜひ散歩の途中に寄ってください

美味しいご褒美のオヤツもご用意しております

先日も、生後半年程度のチワワちゃんで、とても臆病で人に慣れなくてこまっているというご相談を受けました。
しつけ教室に通う前にワクチンを摂取しておきたいのに、病院に来ると怖がって大変なことになりそうということでした。

そこで、そのワンちゃんにも、実際にワクチンを打つ前に、数日間、病院に遊びに来ていただくことにしました。
診察室で毎日20?30分かけて、ご褒美のおやつを与えながら、病院の環境と我々スタッフに慣れてもらう時間をとりました。

そのおかげで、ワクチン接種もスムーズにいきました

ここで大事なのが、これで安心しないこと

せっかく病院に何日か通って慣れてもらっても、一回の注射という嫌な思い出によってこの後病院嫌いになる恐れがあります

そこで、今後もお散歩の度に病院の前を通ってもらったり、時間があるときは病院に入っていただき、我々とのコミュニケーションの時間をとるようにお勧めしました。

今朝もお散歩のときによっていただいたのですが、ちょっと緊張しながらもすんなりと病院に入り、受付でオヤツをもらっていたようです

保護ネコ 
2010年12月07日 (火) | 編集 |
本日、上小山田町方面で保護されたネコちゃんです。

朝10:30頃に、路上でうずくまっているのを保護していただきました。

hogo 101207

レントゲン・血液検査の結果、明らかな骨折や内臓の損傷は見受けられませんでしたが、頭部に大きなダメージを負っておる様子があります。

写真のネコちゃんの黒目が細くなっていますが、これは脳に障害がある可能性を示唆しています。
通常、ネコちゃんは緊張や興奮をしていれば黒目がまんまるになるものです。

呼吸状態も粗くなっており、これも脳障害を示唆します。

現在、入院にて加療中。
頭部にダメージを負っている場合、数日たってから急に状態が悪くなることもあるので注意が必要です。

hogo 101207 (2)

体重4キロ。
おそらく5?10歳程度の女の子です。

hogo 101207 (3)

尻尾が根元から3cm程度の長さしかありません。
過去に事故か何かで切断したのかもしれません。

普段からよく舐めているのか、毛が薄くなって、先っぽが赤く皮膚炎をおこしています。

首輪やマイクロチップなど身元を示すものはありません。
体の汚れ具合からすると、完全なノラちゃんか、半ノラかなといった風情です。

もし、このネコちゃんについて思い当たることがあれば、病院までご連絡ください。

042?711?7612

なんだこれ!?
2010年12月06日 (月) | 編集 |
膀胱炎の疑いで超音波検査をおこなったワンちゃん

怖がりさんのワンちゃんで、緊張のあまり検査中におしっこを漏らしてしました

101206.jpg

超音波検査機に見事にヒット
精密機械なんでご勘弁願いたいな?

ところで、何だかおしっこの様子がおかしいですね?
おしっこに混ざって小石のようなものが・・・

101206 (2)

なんと尿石です

大きさ数ミリの尿結石がおしっことともに出てきました

膀胱の中にはまだまだ沢山の尿結石が・・・

101206 (3)
白く輝いている部分がすべて尿結石。

どうやら数ミリサイズの尿結石がわんさか膀胱内に溜まっているようです。

すでに酷い血尿をおこしているワンちゃんなので、おしっこに全部出てくるのを待つというわけにはいきません。

もちろん、大きな石は尿道を通過できませんしね。

手術で取り除くことになりそうです。

年末年始の診療予定
2010年12月04日 (土) | 編集 |
尿管結石 ⑤
2010年12月03日 (金) | 編集 |
無事に、予定よりも早く手術を終えることのできたネコちゃんですが・・・

術中の膀胱

心配された術中の麻酔状態も、思った以上に安定していました。

麻酔が安定しているかどうかの目安の一つに、心拍数(一分間の心臓の拍動数)があります。

正常なネコちゃんの心拍数は140?160回/分。麻酔をかけると、どうしても心臓に対して抑制がかかりますので、手術中は120回/分くらいまで下がることもあります。

それでも、安定して麻酔がかかっている状態なら140回/分前後で落ち着きます。
(麻酔の管理は心拍数だけでなく、血液中の酸素飽和度など多岐にわたる情報を総合して管理します)

今回のネコちゃんも、術中の心拍数はおおむね130?150回/分。酸素飽和度や血圧の状態も問題ないように見受けられました。

手術終了間際に、一時心拍数が110回/分前後までおちたものの、心拍数を改善するお薬を投与することで十分に対処できる範囲でした。

ですが、手術が終わり、吸入麻酔薬の投与をとめてもなかなか目が覚めません。

先日お話したように、健康な状態の症例であれば、早ければ数分で、遅くても20分程度で麻酔から覚醒します。

今回のネコちゃんはすでに重度の腎不全を患っている状態でしたので、麻酔覚醒まで30?40分はかかると想定していました。
多少麻酔から覚めるのに時間がかかってもそれは予想の範囲内です。

術後に110回/分まで低下していた心拍も徐々に回復し、麻酔で低下していた体温も徐々に平熱に戻っていきます。

術後1時間を過ぎて、一時的に手足を動かしたり、顔を起こしたりと麻酔から覚める様子がみられて飼い主様も私もほっとし、

「思ったよりも麻酔からの回復に長くかかったけど大丈夫そうかな・・・」
飼い主様と一時は胸をなでおろしたものの・・・

その後、体温の維持や心拍・血圧など体の機能自体は十分に回復したものの、意識と自力での呼吸がいつまでたっても回復しません。

一度は動かしていた手足も全く動かなくなり、ただ時間が過ぎて行きました・・・

術後3時間を過ぎるまで、飼い主様にも付き添っていただき、ずっと呼びかけていただいていましたが、体の機能は回復したものの、どうしても意識と自力での呼吸を回復させてあげることができませんでした。

すべての脳神経の反射が消失。脳死の状態でした。
心臓の働きは十分に回復していたので、人工呼吸器を使用し、チューブなどで胃に食事を流してあげれば生命を維持することは可能でした。

もしかしたら、あと数時間、あと数日したら意識を回復することができたかもしれません。

ですが、動物医療でそこまで続けるのは、残念ながら設備・費用を考えると現実的ではありません。

飼い主様とご相談させていただいた結果、この時点で残念ながら治療の継続を断念。

とはいえ、心臓が動いている状態でしたので、人工呼吸器を止めてしまっては窒息死の状態になってしまいます。
そこで、人工呼吸器を動かした状態で、注射薬で安楽死をおこなうことになりました。

結果的に、もっともつらい選択を飼い主様に迫ることとなってしまいました。

飼い主様も、状況は理解してくださり、「できる限りの事をやってもらってよかった」とおっしゃっていただくことができたのですが、「せめて数日でも自宅で過ごさせてあげたい」という、飼い主様と我々共通の願いをかなえることができませんでした。

我々の仕事というのは、尊い命を守る、救うことのできる大変やりがいのある仕事です。
命を救うことができ、飼い主様のもとに無事に動物をお返しできた時の喜びは何物にも代えがたいものです。

ですが、その一方で、今回のようにできる限りの治療をしても、残念な結果に終わることもあるのです。

そんなときに、我々は、「何が足りなかったのか?」「何か違う方法をとれば、この命を救うことはできたのではないか?」
もちろん、その場その場で、できる限り最善の治療をおこなうように心掛けてはいるのですが、やはり「なんとかならなかったのか??」という悔しい気持ちでいっぱいになるのです。

ただ、そんなときに、飼い主様から「残念な結果だったけど、できる限りの事をしてもらって、感謝しています」というお言葉をいただけると、救われた気持ちになり、「次こそは!!」と前向きに頑張る気力がわいてくるのです。

最後に、亡くなったネコちゃんのご冥福をお祈りするとともに、我々を信頼し、大切なネコちゃんの命をお預けくださり、また、十分にお力になれなかったにもかかわらず、我々に対して過分な感謝のお言葉をおかけくださった飼い主様に厚くお礼を申し上げます。

尿管結石 ④
2010年12月02日 (木) | 編集 |
さて手術をすることになった尿管結石・尿道結石のネコちゃんですが・・・

前回お話ししたように、すでに重度の腎不全を併発しており、最悪の場合手術そのものに体が耐えられない可能性がありました。

それでも、飼い主様と様々な可能性をご相談させていただいた結果、膀胱内の結石除去と、今後の尿道閉塞を回避するための尿道出口の拡大手術をおこなうことになりました。

飼い主様とご相談させていただいた中には、「手術をしなければ尿道閉塞で命を落とす可能性が高い。でも手術そのものに耐えられない可能性があるなら、今の段階で安楽死を考えるか?」という厳しい内容も含まれていました。

それでも、飼い主様と我々の間で「手術後に長く生きることができなかったとしても、最後は家で過ごさせてあげたい」という意見で一致したため、危険を覚悟で手術に踏み切りました。

重度の腎不全があるため、手術時間(=麻酔時間)をいかに短縮するかがカギでした。

術前の見積もりでは・・・

麻酔をかけてから実際にメスが入るまで、消毒などの準備段階に約30分。

膀胱内結石の除去手術から始め、それが終わるのに40?60分。

その後、体位を変換し、尿道拡大の手術をおこなうための準備に30分。

尿道出口の拡大手術で約90?120分。

トータルで3時間半?4時間近くかかると判断しました。

あとは、実際の手術でいかに無駄を省き、正確かつ迅速に進めていくかが重要でした。

術中の膀胱
手術中の膀胱の様子。

慢性的な膀胱炎のため、膀胱の組織は固く変性していました。
膀胱の粘膜表面には出血や尿石成分が沈着し、数ミリの大きさの赤茶色の斑点が無数に存在していました。

手術そのものは順調に進み、予定よりもはやい3時間で終了させることができました。
ネコちゃんの手術中の状態も落ち着いており、あとは麻酔からの覚醒を待つのみとなり・・・

通常、健康な状態のワンちゃん・ネコちゃんであれば手術終了から麻酔がさめるまで5分から長くても20分程度です。
今回のように、すでに体の状態が悪い症例では30分以上かかることが考えられます。

私としては、予定よりも早く手術を終えることができ、麻酔中の状態も安定していたので、多少時間がかかってもとりあえず無事に麻酔から回復するだろうとホッとしていました。

飼い主様にも「術後数日に急変することはあり得るが、まずは手術は成功したと思います」とお話し、麻酔がさめるまで一緒に付き添っていただきました。

今回で終わるつもりでしたが・・・もう少し続きます・・・