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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
尿道結石 ③
2010年09月24日 (金) | 編集 |
普段の手術は新津さんが器材係と麻酔係を兼任します。

麻酔管理(私の指導・管理のもと)をおこないながら、必要な機材を手渡してくれます。

ただ、一緒に手術着を着て手術に参加する助手はいませんので、一人で手術をこなすには色々と工夫が必要です。

本当ならばもう一人獣医師か看護師がいて専属の助手を努めてもらえればだいぶ楽なのですが・・・

はやくそうなるように頑張って病院を成長させなくては

手術

膀胱の手術をする場合、膀胱内に触れた器具というのは、その時点で「汚染」されます。
そのため、膀胱内に触れた器具とそうでない器具をきちんと分けて管理しなければなりません。

膀胱切開

手前の金属トレーに「汚染された器具」を置いて管理します。
こういったことを専属の助手にやってもらえるとずいぶん楽になります。

右手に持っている器具は先端が小さなスプーンのようになっていて、これで尿石をすくい取っているところです。

左手は親指と人差指で二本のモスキート鉗子(かんし)をコントロールし、小指では膀胱に引っかけた糸をひっぱたりゆるめたりして膀胱から尿があふれないようにコントロールしています。

こういった小技を使いこなせると、かえって助手に持ってもらうよりも自分の思うように動きがコントロールできるので、作業しやすかったりします。

一番助手が欲しくなるのが縫合の時です。
「ここに針を通したいんだけど、脂肪が上からかぶさって・・・あ?だれか押さえてて?
となるわけです。
縫合というのは両手をフルに使う作業なので、それ以上に何か必要になったときにとても困ってしまいます。

さて、話がそれてしまいましたが・・・

尿石

これが今回取り出した尿石です。
小さいですね?

一番大きなものでも3?4mmでしょうか。
小型犬だとこのサイズでも尿道に詰まってしまってどうにもならなくなってしまうのです。

手術が終わった後は、2日間ほど尿道にカテーテルを通したまま過ごしてもらいます。

術後

切開したばかりの膀胱に負担がかからないよう、尿を膀胱にためないように常時カテーテルから排出するのです。

術後しばらくは血尿が出ます。

このワンちゃん、超音波検査で膀胱内・前立腺内を確認しましたが尿石の取り残しはなさそうです

今日のお昼から尿道のカテーテルをはずして様子を見ていますが、尿の出具合も順調そうなので、心配した尿道内の尿石の取り残しもなさそうです。

レントゲンに尿石が写ればこんな心配しなくていいのですが・・・

あと2日ほど尿の状態など観察して問題がなければ退院です。