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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
狂犬病予防接種の時期がきました
2010年03月30日 (火) | 編集 |
4月1日?6月30日は、狂犬病予防接種期間となります。

皆さま、お手元に予防接種のお知らせハガキが市から届いていますでしょうか

当院では町田市の委託病院として、市と同様の手続き、費用で予防接種をおこなっております。

狂犬病
共立商事 「犬と猫の感染症 カラーアトラス」より

狂犬病の予防接種は「狂犬病予防法」で、すべてのワンちゃんの飼い主様に義務付けられています。

「狂犬病」は、現在日本国内には存在しませんが、中国、ヨーロッパ、アメリカなどでは依然として発生がみられる病気です。

人間を含めたすべての哺乳類に感染する病気で、発症すると現代医学をもってしても、ほぼ100パーセント死亡する恐ろしい伝染病です。

病気を持った動物(犬でもネコでもネズミでも)に咬まれることで感染するのですが、人間の場合は、ほとんどの感染が犬に咬まれることでおこっていると考えられています。

そのため、狂犬病予防接種はワンちゃんを狂犬病から守るためだけでなく、人間社会での狂犬病予防のためにも大切になってくるのです。

ときどき、「狂犬病は日本にないんだから予防しなくていいんじゃないの?」とご質問をうけることがあります。

狂犬病にもし感染しても、そのワンちゃん一頭の問題ならそれでもよいでしょう。

ですが、狂犬病はすべての哺乳類にとって致死的で危険な病気で、伝染する病気です。
現実的には可能性は極めて低いのですが、万が一予防接種を怠ったワンちゃんが狂犬病に感染してしまい、人間や他のワンちゃんを咬んでしまったら・・・

海外からの飛行機や船に紛れ込んだ小動物や、動物の密輸などで狂犬病が日本国内に持ち込まれる可能性は0ではないのです。(だからこそ、空港や港には検疫があるのです。)

日本は狂犬病を国内から根絶することに成功した数少ない国の一つです。
万が一にも、再び日本で狂犬病が流行することのないように、社会全体での注意・予防が重要なのです。

ぜひ、皆様には狂犬病の危険性と予防の重要性を認識していただき、狂犬病の予防接種は法律上の義務としてだけではなく、愛犬家としてのマナーの一つだとお考えいただきたいと思います。

ところで、「狂犬病予防接種は犬だけで猫はしなくていいのか?」というご質問がありました。

もちろんネコちゃんも狂犬病に感染しますし、感染したネコちゃんに咬まれれば感染は広まります。
ネコちゃんだけでなく、ネズミでもなんでも哺乳類であれば同様です。

ただ、狂犬病予防法はあくまで、人間社会での狂犬病蔓延を防止する目的のものです。

世界中で狂犬病に感染する人の9割が犬に咬まれて感染しているため、人間社会での狂犬病感染予防のためには犬での予防接種をおこなうことがもっとも有効だと考えられているそうです。