町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
シエルくん
2010年02月28日 (日) | 編集 |
シエルくん

ノルウェージャン・フォレスト・キャットのシエルくん。
「わんにゃんドック」にいらしていただけました。

昨年もうけていただいているので、1年ぶりの定期健診です。

「わんにゃんドック」で重要なのは、一度の結果で満足せず、できれば年に1回?2年に1回くらいの間隔で定期的にうけていただくことです。

当院では、定期的にうけていただきやすくするために、「わんにゃんドック継続値引きサービス」をおこなっています。
最大で2000円の値引きとなっています

ぜひご利用いただき、愛犬・愛猫の健康管理に役立てていただければと思っています

さて、シエルくんですが、病院ではちょっとシャイなようで、耳を伏せて警戒しています

このような時に、強引にキャリーから引っ張り出そうとすると、ネコちゃんはますます恐怖を感じてパニックになってしまいます

健康管理のための「わんにゃんドック」といったところで、それは人間の勝手都合であって、シエルくんにとっては見慣れない場所、見慣れない人に囲まれていろいろな検査をされる・・・
ストレス以外の何物でもありません

素直にキャリーから出ないからといって、無理やり引っ張り出して押さえつけて検査をしてしまうと、ますますストレスを与えてしまいます。

こんな時は、そっとタオルで包みこみ、やさしく包み込むように(決して押さえつけない)扱います。
そして、やさしく抱えあげながら「気持ち」で「怖がらないで」「乱暴はしないよ」と伝えることが大切

ちょっとシャイ


ネコちゃんの扱いに慣れてない獣医師や看護師だと、引っ搔かれるのが怖くて余計な力が入ってしまいがちです
また、獣医師や看護師の恐怖心はネコちゃんに伝わり、ますますネコちゃんを緊張させてしまいます。

「怖さ」でいったら「何をされるか理解ができない」ネコちゃんのほうがよっぽど怖いのです。
そんな気持ちを考えながら、ハートで接することが大切

でも、ちょっと不満そうな顔になるのはどうにもなりません・・・

やや不満顔


花粉対策
2010年02月26日 (金) | 編集 |
紅梅

ひと雨ごとに温かさをますこの頃ですね

今日はあいにくの雨模様ですが、月初めの頃のような雪混じりの雨ではなく、梅雨時を思わせるようななまぬるい風と雨です。

この時期、暖かくなり南風が吹き始めるとスギ花粉が本格的に飛散を始めます

私はそれほどひどくはないものの、花粉症持ちなので、ここ数日はなんとなく目がかゆかったり、鼻がぐずぐずしています

皆様はいかがでしょうか?

アレルギー性の皮膚炎を持つワンちゃんにとっても、スギ花粉の飛散は症状を悪化させることがあるため、花粉対策が重要になってきます。

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ワンちゃんの場合は、体表に付着した花粉などによって皮膚症状が引き起こされますので、散歩のときにはお洋服を着せて花粉の付着を防いだり、帰宅後は足回りを洗い流し、体についた花粉も払ったり、タオルで拭くなどしてなるべく花粉への接触を減らすようにしてあげてください。

それでも毛皮の奥に入り込んだ花粉やホコリはなかなかとり切れません
こまめにシャンプーをすることで、毛皮の奥に残った汚れもしっかりと取り除くことが重要です

シャンプーの回数は、可能であれば週に2?3回。
肌の乾燥具合や、脂っぽさの具合を見ながら調節してみてください


Peppy
2010年02月23日 (火) | 編集 |
待合室に、飼い主様向けカタログ情報誌「Peppy」を置くようになりました。

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初めの数ページは健康管理に役立つコラムや特集など・・・

peppy 2

そして、メインとなるカタログ!

peppy 3

かわいらしい商品が満載

私も我が家のピノのキャットタワーを新調しようか検討中です

待合室にございますので、どうぞご自由にお持ちください

背骨の奇形
2010年02月22日 (月) | 編集 |
数年前からフレンチブルドックの人気が少しづつ上昇してきているようで、病院の診察でもよく見かけるようになっています。

そのフレンチブルドックに多くみられるのが背骨の奇形。

背骨 フレンチブル
フレンチブルドック

背骨 柴犬
柴犬

柴犬のレントゲンと比べると、背骨が曲がっているのと、背骨一つ一つの形がはっきりしないのがお分かりいただけるでしょうか?(特に黄色矢印の部分)


この症例は奇形が軽度なので、特にこれが問題になることはありません。
ですが、奇形が重度な場合は神経障害、ひどい時には後ろ足の麻痺におちいることもあります。

ほとんどのフレンチブルが多かれ少なかれ背骨に奇形をともなっています。
大抵の場合、奇形は軽度で問題になることはありませんが、ああいった独特の体つきのワンちゃんを作り出すためには、それなりの骨格の異常も伴うということなのであります。

やられた!
2010年02月20日 (土) | 編集 |
やられてしまいました

点滴チューブ

去勢手術のために入院中のネコちゃん

手術前に点滴をおこなうのですが、ちょっと目を離したすきに点滴のチューブを噛み切ってしまいました

そうならないようにとエリザベスカラーをつけて用心していたのですが・・・

チューブが切れたために血液が逆流してきています。

この程度ならチューブをつなぎかえるだけで済むのですが、点滴の入ってる根元(青い包帯の下の部分)をかじられてしまうと、点滴の針そのものを入れなおさなければならないので大変です

動物相手はこういったところが大変です

ところで、点滴の針の部分はプラスチック製で柔らかいので、噛んでしまっても大きな問題にはなりませんよ。

黒猫クーちゃん
2010年02月18日 (木) | 編集 |
何度かブログで取り上げた、下アゴの骨にガンができてしまった黒猫ちゃん。

黒猫クーちゃん


そのクーチャンが2月8日に天に召されました・・・

クーちゃんが亡くなったということは、当日に飼い主様からお伺いしていたのですが、その時はブログにこのことをとりあげるつもりはございませんでした。

ですが、先日、改めて飼い主様がお見えになり、

「クーちゃんが亡くなってからの1週間、書きためた短歌をブログに載せてもらえないかしら?」

とおっしゃったのです。

”病院にこなければ、原因も分からないまま顎が腫れあがり、ご飯が食べれないまま衰弱して亡くなっていただろう。
病院に来ることで、治療は大変だったが、原因もわかり、一度は元気・食欲を取り戻せた。
亡くなる直前まで、生きよう・食べようという気持ちを持ってもらうことができた。
悲しいことだけど、満足しています。”

そうおっしゃって、短歌を私に託していかれました。

短歌


そもそもの始まりは、昨年の10月初めでした。

「1ヶ月くらい前から舌なめずりをしたりして様子がおかしかったが、ここしばらくは口が痛くてご飯も食べられないみたい」
と当院にいらっしゃいました。

当初は重度の歯周病と判断し、飲み薬で痛みを抑え、1カ月ほどかけて体調を整えて(1ヶ月間の食欲不振でかなり体力は衰えていました)から歯科処置をおこなうつもりでした。

ですが、初診から2週間ほどたつと、左下アゴの骨が腫れ初め、レントゲンを撮ると骨の構造が崩壊し始めていました。
この時点で、ガンの可能性がたかまってきました。
(詳しいことは、以前の記載を御覧ください。→click

ある程度の危険を承知で手術をおこなったのが昨年の11月1日。
手術の結果、やはり扁平上皮ガン(へんぺいじょうひがん)という、組織浸潤性(ガン組織が周辺の正常組織を傷害する性質)が強い悪性のガンであることが判明しました。

今回の手術でガン組織をすべて切除することは不可能であったため、今後間違いなくガンは再発し、ふたたびアゴの骨の変形が進行し、早ければ術後1?2か月で命を落とすかもしれないという結果でした。

術後、一度はかなり体調を崩しましたが、12月になるころには元気も食欲もすっかり元通りになりました。

しかし、その間も残存したガン組織は着実に増殖を続けていました。

1月の半ばには再びアゴが腫れあがり、見た目にわかるくらいにアゴの形が変形してきました。
また、腫瘍に圧迫され、舌と口の動きが制限されることで、ヨダレも目立ち始めました。
それでも、痛みはうまくコントロールできており、食欲・元気も十分維持している状態でした。

末期のガン治療で重要になるのがQOL(Quality of Life 生活の質)をどれだけ維持できているかということです。

アゴは腫れあがり、口の動きも妨げられるものの、痛みや食欲不振に悩まされることなく、病気になる前に近い状態でご飯も食べることができ、お家の中も自由に動き回れる状態でした。
QOLは十分に維持されていると判断しました。

ですが、1月も終わりにさしかかると、アゴの変形は重度になり、食欲はあるものの、うまく食事を飲み込むことができなくなりました。
体重が急激に落ち始めたのです。
また、限界まで巨大化したガン組織は、巨大化しすぎたために栄養が行き渡らずに、組織が崩壊し始めました。
アゴの表面の皮膚の一部が崩れ、崩壊した組織は膿と血液が混ざりあったドロドロの液体となって流れ出てきました。
なんとか崩れた皮膚を縫い合わせたものの、またしばらくすれば穴が開くのは目に見えています。

痛みのコントロールはうまくいっているようでしたが、ここまでくるとQOLを十分に維持しているとは言えません。

この時点で、このまま徐々に食べれなくなり衰弱していくのを待つか、それともギリギリQOLを保っていられる今の段階で「安楽死」という手段を選ぶのか・・・

飼い主様と何度もご相談させていただいた結果、よほどの激しい痛みなどがない限りは、このまま介護をつづけようという結論に達しました。

それから1週間・・・

2月8日にクーちゃんは天に召されました。
心配していた激しい痛みや、ひどい組織の崩壊は免れ、最後までご家族と一緒に過ごされ、静かに息を引き取ったとのことでした。

今回の治療法が100点満点の治療法だったとは言えないでしょう・・・
ですが、術後の約3ヵ月間はQOLを改善することができ、最後の一週間も、ギリギリではあるけどもQOLを保って過ごしてもらうことができました。

そして、何よりも重要なのは、最後のひと時を、家族とともに、慣れ親しんだ家で過ごすことができたということではないでしょうか・・・

「我が腕で ゴロゴロいいつつ しっぽふる
         一六才のクーは いきているよと」

クーちゃんのご冥福をお祈り申し上げます・・・

本棚
2010年02月16日 (火) | 編集 |
待合室に本棚をおきました

待合室

大変ありがたいことに、患者様の来院数が増えてまいりましたので、複数の診察が重なってお待ちいただいたり、検査でお待ちいただく時間が増えてきてしまいました

そこで、少しでも待ち時間を快適に過ごしていただけるように、ワンちゃん・ネコちゃんの情報誌などもご用意いたしました

獣医内科学アカデミー
2010年02月15日 (月) | 編集 |
昨日は臨時休診させていただき、学会へ行ってまいりました。

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新宿の京王プラザホテルのいくつかのフロアを貸し切っての学会です。

私の所属は循環器学会なのですが、そのほかにも様々な学会がございます。
たとえば皮膚科学会や腫瘍学会などですね。
普段は、各学会ごとに勉強会や学会をおこなっているのですが、今回は内科系の学会が一度に会しての一大イベントです。

自分の所属学会のセミナーや研究発表以外にも様々な分野の勉強会に参加できるので、非常に勉強になる一日でした。

2月12日?14日までの3日間の開催でしたが私は最終日のみの参加でした。

この学会では看護師向けのセミナーも開催されているので、新津さんにも13日と14日の二日間参加してもらいました。

こうやって常に最新の情報に触れる努力をしないと、日々進化する最先端の獣医療からすぐ取り残されてしまいます。

迷い猫
2010年02月13日 (土) | 編集 |
迷い猫ちゃんです。 無事に見つかったそうです(10年4月6日)

去勢手術済みの男の子です。

町田市木曽東(あさひという町田街道沿いの自転車屋さんのそば)からいなくなったとのことです。

見かけたり、お心当たりがおありの方は当院までご一報くださいませ。

谷口動物病院 042?711-7612

2010年02月12日16時02分31秒


胃穿孔②
2010年02月12日 (金) | 編集 |
というわけで、緊急手術となったネコちゃん。

急いで手術の準備を整えて、開腹手術です。

お腹を開けると・・・

注! 手術中の写真です。苦手な方はクリックなさらないようご注意ください

腹水貯留

腹膜炎による腹水がたまっています。
バリウムが流出しているため、白く濁っています。

腹水を除去しつつ、胃と腸を確認していくと・・・

胃穿孔部

ありました。横幅3mm×長さ10mm程度の穴でした。白いバリウムと、緑色の胃液が漏れ出てきています。
ちょうど、胃の出口で幽門部といわれる部分にあいていました。

すでに周辺は炎症を起こして、赤く充血していますが、診断から手術まで迅速に行えたため、それほどひどい状態ではありませんでした。

ひとまずこの穴はふさいで、胃や腸の中に異物がないか確認していきます。

胃内の確認

胃の別の部分に穴を開けて詳しく中を調べます。

また、腸も順番に手繰り寄せて異常がないか調べていきます。

小腸の確認

結果・・・
どこにも胃に穴をあけたり、腸をつまらせるような異物は見つかりませんでした。

ということは、すでに手術の時点では異物は便に排泄されていたということです。

おそらく、異物は一時的に胃の出口を詰まらせ、ある程度のダメージを与えてから流出していったようです。
そのダメージを負った部分に、しばらくたってから穴が開いてしまったということでしょう。

では、いったい何が胃に穴をあけるほどのダメージを与えていったのでしょうか?

飼い主様のお話では、数日前に出たというビニールと毛の塊を含んだ便はそれほどの大きさではなかったようですし、手術後の便にも異常はありませんでした。

真相は闇に包まれたままですが、本人はいたって順調に回復し、予定していた1週間をまたずに元気に退院して行きました。

今回は原因となる異物ははっきりしませんでしたが、私がいままで経験した胃内異物で多かったのは・・・

○ スモモやプルーンの種
○ 靴下などの布類
○ 紐や糸(ネコちゃんに多い)
○ おもちゃのボール

などです。

とくに、果物の種はゴミ箱から漁って食べたり、台所でうっかり落としたところをあっという間に食べられてしまうというケースが多いです。

あとは、ときどきあるのが、焼き鳥や団子を串ごと丸のみというケースです。
嘘みたいな話ですが、本当に串がまるまる一本胃から出てきたりします。

胃の周辺には肝臓があり、肝臓のさらに前方には心臓があります。胃を貫いた串がこういった重要な臓器を傷つける危険もあるので要注意です。

そういえば牛さんも、放牧中に釘などを飲み込むことがあり(放牧地の柵などから抜け落ちた釘など)、その釘が胃を貫き肝臓からさらに心臓にまで達するケースがあるそうです。
それを防ぐために胃の中に磁石を飲み込ませるという勉強をした記憶があります・・・


胃穿孔 ①
2010年02月11日 (木) | 編集 |
先週の水曜日に緊急手術をおこなった症例です。

まだ生後10か月のネコちゃんです。

突然の吐き気を主訴に来院されました。
元気・食欲はあるのに、ご飯を食べるたびに吐くとのことでした。

このような症状の場合、胃に何か異物が存在する可能性があります。
今回の症例の場合は布をかじったり、毛糸をかじったりをしていたようなので、そういったものが胃の中に残っている可能性があります。

ただ、初めの時点では完全に胃や腸に詰まっている様子はなかったので、自然に便に排泄されるのを期待して経過観察としていました。(完全に胃・腸に詰まった場合は元気・食欲はなくなりますし、食事時以外にも吐くようになります)
その後、数日して「ウンチにビニールや毛のようなものが混ざって出てきた」とのことで、症状も一度落ち着きました。

やれやれ一安心と思っていたのですが・・・
すぐに症状が再発してしまいました。

本人はいたって元気にしているのですが、やはり食後に吐いてしまうとのこと。
そこでバリウム検査で詳しく調べるご提案をし、飼い主様とスケジュール調整をしていた矢先、本人の状態が悪化してきました。
2日(火)の夜から元気・食欲が落ちてきたとのこと。

そこで休診日でしたが、急きょバリウム検査をおこなうと・・・

バリウム直後
バリウムを飲んだ直後。胃の中にバリウムが充満しています。
この後、数十分から1?2時間ごとにレントゲンを撮影して、このバリウムが胃から腸へと流れていく様子を観察していきます。

バリウム30分後 (2)
こちらはバリウムを飲んでから30分たったレントゲン。
ほとんどのバリウムは胃内に残ったままです。ですが、その一部が胃の外に漏れ出てしまっています。
お腹全体に白いモヤモヤが広がっているのがお分かりいただけますか?

正常であれば、バリウムが胃から腸に流れていく様子が観察されるはずです。

バリウム造影 (2)
別の症例のバリウム検査画像。
胃から腸へ流れる様子が観察されます。

さて、バリウムが胃の外へ漏れているということは、胃に穴があいているということ。
胃に穴があいてしまうと、胃の内容物や消化液が漏れ出てしまい、「腹膜炎」をおこします。
また、漏れ出てしまったバリウムも腹膜炎を悪化させます。
命にかかわる事態です。
すぐに手術をおこない、穴をふさいで汚染された腹腔内を洗浄しなければなりません。

即座に飼い主様に状況をご説明し、緊急手術となりました。

つづく・・・

インタビュー掲載・・・petowa・・・
2010年02月09日 (火) | 編集 |
以前、一度このブログでも取り上げたペットの口コミポータルサイト「petowa」さんに私と看護師の新津のインタビュー記事が掲載されました

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昨年末にオープンしたばかりのサイトで、縁あってオープン時にほんの少しお手伝いさせていただいた経緯があります。

こちらのサイトではドクター相談コーナーがあるのですが、そちらの相談ドクターとしてもご協力させていただいています
ニックネームで掲載されていますが、私の趣味である自転車(ロードレーサー)を理解できる方であれば「こいつかな・・・?」とわかると思います

私がこの「petowa」さんにご協力させていただくことにした一番の理由は、営利一辺倒ではなく、サイトの活動、また我々のような相談獣医師の活動が動物の社会福祉団体への応援・寄付につながるというところでした。

ぜひ皆さんもサイトを訪れてみてください

インタビュー記事はこちら

谷口 インタビュー click

新津 インタビュー click

前立腺炎
2010年02月08日 (月) | 編集 |
突然の血尿と食欲不振で来院した症例です。

血尿というと、膀胱炎かなと思いがちですが、ときどき膀胱ではなく前立腺の異常から血尿を起こすことがあります。

前立腺というのは膀胱の付け根にある分泌器官で、精液の産生にかかわります。
当然、男の子にしかありません。

この前立腺が炎症を起こしたり、化膿することがあるのですが、このときに前立腺からの出血で血尿を起こすことがあるのです。

前立腺

症例は高齢のダックス君。
通常、ミニチュアダックスであれば前立腺は直径2?3cm程度ですが、4.8cm×3.4cmとだいぶ腫れています。
内部にも黒く空洞になっている部分があります。
ひどい前立腺炎だとこの部分に膿がたまっていたりします。

前立腺炎はひどい場合は命にかかわることもあるので注意が必要です。

血尿のほかに、発熱や食欲不振、下腹部の痛み、ウンチやおしっこが出にくいなどの症状が見られることが多いようです。

前立腺炎以外にも、人間でもよくあるようにワンちゃんも年をとると前立腺が肥大することがあります。
年齢による肥大化現象なのですが、あまり大きくなると腸を圧迫し排便障害を起こしたり、おしっこも出にくくなることがあります。
ちなみに前立腺肥大は男性ホルモンのかかわりが強いため、去勢手術をおこなうことで予防・治療をおこなうことができます。

また、稀ですが前立腺ガンも見かけることがあります。

いずれにせよ、共通する症状として、尿が出にくい、ウンチが出にくいといった症状がございますので、こういった症状が見られる場合は元気や食欲に異常がなくても早めの受診をお勧めいたします。

なにコレ?!
2010年02月06日 (土) | 編集 |
「黄疸」という肝臓にかかわる症状について調べ物があって本を調べていたのですが・・・

何ページかなーと索引を調べていると・・・

「なにコレ?!」

なにコレ?!(1)

「踊るドーベルマン病????」

はじめて聞きました

「ホンマかいな?」

と開けてみました790ページ

なにコレ?!(2)

本当にあるみたいです・・・

ドーベルマンに発症する原因不明(遺伝の可能性?)の難病・奇病のようです。

英名「Dancing Doberman Disease」 略して「DDD」・・・
なんだかプロレスの技みたいですね

点滴がつづくと・・・
2010年02月05日 (金) | 編集 |
入院治療の際に点滴を数日間続けることがあります

そうすると2?3日するとこのように手にむくみが出ることがあります。

むくみ

向かって左のテープを巻いてある手先がむくんでいるのがお分かりいただけますか?

ワンちゃん、ネコちゃんは寝るときに肘を曲げて寝ることが多いのですが・・・

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これをやられるとどうしても点滴の流れが悪くなってしまい、このようにむくみが出てしまうのです・・・

緊急手術 ?胃穿孔?
2010年02月04日 (木) | 編集 |
昨日は休診日でしたが、緊急手術で大忙しでした。

異物を食べてしまい、胃に穴があいてしまったネコちゃんです。
この症例の詳しいお話はあとにするとして・・・

胃や腸に穴があくと、内容物や消化液がお腹の中にもれでてしまい、腹膜炎をおこします。
腹膜炎はひどくなると命にかかわりますので、早急にお腹を開けて穴をふさぐとともに、汚染されたお腹の中を洗浄しなければなりません。

こういった手術は避妊手術や去勢手術と違って、日常的におこなうものではないですから、手術前には専門書で手術手技を再確認です

外科専門書

今回のような緊急性を要する手術の場合は、のんびりと専門書を読んでる時間はありませんので、普段から事あるごとに熟読し、イメージトレーニングをおこなうようにしています。
ですので、専門書を読むといっても最終確認といったところです。

そして、専門書以上に役立つのがオペノート

オペノート

私の今までの手術症例の蓄積です。

私は手の込んだ手術の際には、毎回、事前にイメージした手順を事細かに紙に書くようにしています。
そして、手術後にはイメージ通りにいかなかった部分や、症例ごとに少しづつ違う状況、対処法などをノートに書きくわえていくようにしています。

これがものすごく役に立ちます
体の構造というのは、基本的なところはどの子も一緒ですが、細かい部分には少しづつ違いがありますし、とくに今回のように胃に穴があいている状態では、腹膜炎のせいで癒着(臓器と臓器がくっついてしまう)を起こしたりと、かなり正常とは違った状況にあります。

こういった時には、やはり過去の経験と知識の蓄積がものをいいます。
といっても大した蓄積はないのですが・・・

少しづつでも確実に経験・知識を蓄積して次の手術に備えなければなりません

雪の中のお散歩にご注意を!!
2010年02月02日 (火) | 編集 |
予想以上の雪でしたね

隣の焼肉屋さん

隣の焼肉屋さんに止まっていた車・・・スタッフさんの車でしょうか??

「い?ぬ?は喜び 庭駆け回る? 
と歌にもありますが、これだけ雪が積もるとワンちゃんを思いっきり外で遊ばせたくなるのが人情ってもんです

ただ、雪の積もった公園を走り回っていて、捻挫をしたり、膝の靱帯断裂なんてケースもときどきありますのでよくご注意ください

すべりやすい足場を全力で走り回ることで、膝にはかなりの負担がかかるようです。

とくに、以前とりあげた「膝蓋骨脱臼症候群」を起こしやすい小型犬は要注意です

医学雑誌いろいろ
2010年02月01日 (月) | 編集 |
当院ではスタッフの卒後教育および最新の獣医学情報の収集のために専門誌を3冊購読しています。

まずは獣医師向け雑誌の「clinic note」と「j-Vet」。

clinic noteとj-vet

左の「clinic note」はどちらかというと新人獣医さん向けの内容で、基礎的な内容が主となっています。
表紙や表題からして若者向けですよね
「膵臓(すいぞう)どうでしょう」って・・・

中身もイラストを多用した、読みやすくとっつきやすい内容です。

clinic note記事

一方、右側の「J-VET」は内容的には新卒獣医さんにはちょっと難しい内容で、臨床経験2?3年以上の獣医さん向けでしょうか。
表紙からして「いかにも専門誌」ですよね。

中を開いてみてもいかにもな内容です。

j-vet 記事

ぱっと見た感じが「clinic note」に比べて硬い感じがしますよね

で、こちらは看護師さん向けの雑誌で「as」。

as.jpg

やっぱり女性が圧倒的に多い職業ですから、それを意識した作りになっていますね。

as記事

極めつけはこれ・・・

星占い

星占いまで

一見すると軽そうなノリですが、内容はかなり充実しています。
我々獣医師が当たり前のように思っている基礎的な事柄も詳しく説明されているので、読んでみると結構勉強になります