町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
学会報告・・・のはずでしたが
2009年06月29日 (月) | 編集 |
昨日は病院をお休みさせていただいて学会に出席する予定でしたが・・・

土曜日に膀胱・尿道結石の患者さんが入院になったので、学会は急遽取りやめとなりました。

尿石

三角の矢印で示したところがすべて尿石。
尿道の中にものすごい数の結石が数珠状に連なってます。

○で囲んだところが膀胱内の結石。
細かい結石が無数に存在します。

これではおしっこがまったく出ません。

とりあえず尿道に管を通して尿道内の結石を膀胱に押し戻し、水曜日に手術をすることになりました。

人間では膀胱結石・尿道結石は、超音波を利用した機械で手術をせずに石を砕くことが一般的なようですが、獣医療ではそうもいかないのが実情です。

乳歯抜歯
2009年06月27日 (土) | 編集 |
乳歯遺残の症例です。

乳歯

矢印のさしている、細い歯が犬歯の乳歯です。
その隣の少し太いのは犬歯の永久歯です。

乳歯は生後2か月程度で生えそろい、その後、生後6か月?8ヶ月までには永久歯に生え換わります。

ふつうは人間同様に乳歯が抜けた同じ場所に永久歯が生えてくるのですが、この生え換わりがうまくいかずに乳歯が残ってしまうことを乳歯遺残と呼びます。

この状態になると、永久歯が正常とは違った位置に生えてきてしまうので、歯並びに問題が出たり、本来抜けるべき乳歯が残っていることで、その周辺に汚れがたまりやすくなってしまいます。

この症例もまだ1歳半ですが、犬歯のところには歯石が付き始めています。

ちょうど、避妊手術をご希望でしたので、あわせて乳歯抜歯もおこないました。

抜歯後

小型犬(ダックス・チワワ・トイプードル)では、よくこの乳歯遺残が発生します。
ひどい時には前歯全部の乳歯が残って2枚歯の状態になる子もいます。

皮膚病治療
2009年06月25日 (木) | 編集 |
皮膚炎治療

皮膚病で通っていただいているワンちゃんです。

左側がおよそ3か月前の写真です。
右がつい先日の写真です。

ちょっとピンボケしていますが、左に比べるとかなり赤みがひいて毛がはえてきているのがわかると思うのですが。

この症例は当院にいらっしゃるまで、ステロイド(抗炎症作用・かゆみ止め)と抗生物質を中心とした治療を長く続けられていたそうです。
皮膚は過剰な皮脂でべとべとになり、慢性的な皮膚炎のせいで分厚く変化してしまい、毛もすっかり薄くなってしまっていました。

ここまで皮膚自体の構造が変化してしまうと、なかなか一朝一夕には改善しません。
飼主様には治療には数か月を要することと、完全に元通りの皮膚を取り戻すのはほぼ不可能であることをお伝えして治療を始めました。

この症例の皮膚の状態は、まず過剰な皮脂の分泌が一番の問題であると考えました。

シーズー犬はもともと脂性の子が多いのですが、この過剰に分泌される皮脂は時間がたつと酸化して、皮膚に対して刺激を与えるようになります。

そうするとかゆみや皮膚炎が生じて、それを自分で引っ掻いたりするうちにますますひどくする。
また、古くなった皮脂は細菌やカビが繁殖する格好の土壌になります。

こういった症例ではステロイドや抗生剤で強引に症状を抑えようとしてもあまり上手くいかないことが多いです。
それよりも、まずシャンプーで皮脂をしっかりと落としてあげることが大切だと考えます。

この時点で、かなり長期にわたってステロイドを投与している状態だったので、まずステロイドを少しずつ減らすことから始めました。(ステロイドを急激にやめると、かえって副作用が強く出てしまいます)

ステロイドは炎症を押さえたり、かゆみを抑える作用が強く、皮膚炎にはとても有効なお薬ですが、あまり長期間使い続けると副作用の心配が出てきます。
また、この症例のように過剰な皮脂が問題となっているケースでは、ステロイドを使っても根本的な解決にはなりません。

この症例は1?2か月かけて少しずつステロイドを減薬していき、抗生物質も止めていきました。
その間に、保湿シャンプーでの頻繁なシャンプーとサプリメントでの皮膚コンディションの改善に努めました。(このあたりは以前詳しくご説明しております

現在は完全に抗生剤・ステロイドは止めて、シャンプー(可能なら毎日)とサプリメントのみでこの状態を維持しています。
もちろん、多少のかゆみはあります。

こういった症例でかゆみを全くゼロにするのはかなり困難です。
ただ、少しかゆくても日常生活に支障がなく、お薬を使わずにこの状態が維持できれば、100点満点ではないですが、80点くらいの治療効果ではないでしょうか?

ただ、この治療効果の一番の功労者は毎日のようにお風呂に入れてくださっている飼い主様です。
飼主様の努力がなければ、これだけの結果は出なかったでしょう。

皮膚病治療は的確な診断治療だけでは最大の結果は出ません。
いかに自宅で飼主様が皮膚管理に気を使われるかが重要になってきます。

狙ってます
2009年06月23日 (火) | 編集 |
メロン

10か月になる娘のために用意したメロン。
小さなお口に合うように細かく刻んでるのですが、これをピノが狙ってます

猫は甘みを感じることができないといわれています。
人間やワンちゃんと違って純粋な肉食動物ですので、エネルギー源として糖分を必要としないためと考えられます。
実際に体の代謝機能も糖質・炭水化物を効率よく利用できるようにはできていません。
むしろ、タンパク質・アミノ酸(つまり肉)を効率よく利用するようにできています。

なのに、うちのピノはメロンに興味津津

もちろん、ネコちゃんに果物はあまりよくありません
糖分を効率よく代謝できないということは、血糖値が必要以上に上がってしまうということです。
ピノも当然このあとお皿を遠ざけられてしまいました

食べ物に注意
2009年06月22日 (月) | 編集 |
日常の診療で多いのは、下痢や嘔吐といった消化器疾患です。

特に、ワンちゃんで多いですね。

腸内細菌
顕微鏡でみた腸内細菌の様子です。黒っぽいツブツブが細菌です(大きめのものはゴミです)。

ワンちゃんの下痢や嘔吐の原因で多いのが、食べすぎ・食事内容の変更・いたずらして変なものを食べてしまった・生ゴミをあさった・・・などなど

人間でも食べ物によってお腹が緩くなってしまう方がいるように、ワンちゃんも食べ慣れないものやお腹に合わないもので下痢をすることがあります。

物珍しいおやつを与える時や、食事の種類を変えるときは要注意です。
少量ずつ与えるようにしたり、フードを変更する場合は1週間くらいかけて切り替えるとよいでしょう。

あと、結構多いのがいたずらしてビニールやボールを食べてしまったというパターン。
下痢や嘔吐で済めばよいですが、最悪の場合、開腹手術で取り出すことになります。

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなんかに多いですね。
今までで一番ショッキングだったのは、河原の石を10数個飲んだという症例。

一つ一つが子供の握りこぶしくらいあるような石で、触診でお腹を触るとガラガラ音をたてていました
河原で好きに遊ばせていたらいつの間にか食べちゃっていたそうです。

まるで赤ずきんちゃんのオオカミそのものです。
命には別状ありませんでしたが・・・

ノミアレルギー
2009年06月20日 (土) | 編集 |
ノミアレルギー

この季節に遭遇する皮膚炎で特徴的なのがノミアレルギー性皮膚炎です。

ノミに吸血されるとノミの唾液が体内に入ってくるのですが、その唾液に対してアレルギー反応をおこすことで発症します。

ノミアレルギーになると非常に強いかゆみに悩まされます。
あまりにかゆいので自分で齧り続けて皮膚をボロボロにしてしまいます。

腰・おしりに発症することが多く、写真のワンちゃんも腰に発症しています。
この写真は、治療1週間後の写真です。
初診時は一晩中おしりをかじっていたせいで皮膚が削れて真っ赤っかになってしまっていました。

ノミの予防をすればたちどころに治っていきます。
今は地肌はすっかり再生して、大きなかさぶたもほとんどはがれかけています。

「犬と猫と人間と」
2009年06月18日 (木) | 編集 |
映画のご紹介です。

私も人づてに知ったのですが・・・(たらさわさん、ブログ拝見しました

犬と猫と人間と

自主製作の映画だそうで、広告費に回す資金の確保が難しいそうです。



制作会社ブログより

これから宣伝・配給会社の東風さんとともに、新たに劇場公開に向けた宣伝活動を行っていきます。
とは言うものの、資金もない私たちにとって、新聞広告やテレビCMなど夢のまた夢…。
(僕の夢は、一度でいいから駅に特大ポスターを掲示すること!)


しかし、映画を広めるのにもっとも影響力がある宣伝は、観て下さった方や応援して下さる方々からのクチコミです。


もし、お友達や近くのお店、動物病院などへのチラシ配布等ご協力頂ける方がいましたら、ぜひ下記までお問い合わせください。ローポジションのほうへご連絡頂いてもけっこうです。
どうぞよろしくお願いいたします。


合同会社東風 〒164-0011 東京都中野区中央3-13-10-3F
Tel: 03-5389-6605/Fax: 03-3369-8228 E-mail:kinoshita@tongpoo-films.jp


グループ ローポジション 〒222-0024 横浜市港北区篠原台町36-28-603
TEL/FAX:050-3744-9745  Email: low-posi@nifty.com (担当:飯田)

以上、転送・転載歓迎です。(飯田)


私もまだ映画を拝見したわけではないのですが、獣医師として無視のできないテーマです。

詳しくは制作会社のホームページをご覧ください → こちら
予告編も見ることができます。

プチセミナー
2009年06月16日 (火) | 編集 |
本日はプチ院内セミナーでした。

プチセミナー

セミナーの担当は看護師の新津です。

看護師といってもまだ一年目ですから、まだまだ勉強しなければいけないことはたくさんあります。
また、勉強した内容が病院の方針と食い違わないように、院長である私と知識・認識を共通化させる必要があります。(看護師さんと獣医さんの話が食い違うなんてことにならないように)

今回は犬のしつけ・行動学について自分自身で勉強をしてもらい、それをセミナー形式で発表してもらいました。
その内容に関して、彼女の疑問に答えたり、私なりの解釈や方針を伝えることで、二人の知識・認識を統一化させました。

こうして、獣医師・看護師が共通の知識・認識で治療に当たることで、より質の高い医療がご提供できるのではないかと考えております。

あれ・・・心臓が?
2009年06月13日 (土) | 編集 |
右胸心?

先日わんにゃんドックで撮影しました。
左右のレントゲンを見比べてみてください。
右側のレントゲンが正常なレントゲンです。

心臓の傾きが違っているのがわかりますか?
レントゲンの右側が動物にとっての左なのですが、通常、心臓は胸の真ん中で左に傾くように位置しています。

しかし、左のレントゲンは、心臓は真中で右に(画面の左側)傾いて位置しています。
一瞬、「レントゲンの裏表間違えてみているのかな?」と思いましたが、胃の位置や盲腸の位置からすると間違いありません。

このように心臓が右に傾いていることを「右胸心」と呼びます。
「右胸心」には先天性(生まれつき)のものと後天性のものがあり、先天性のものは「逆位」とも呼び、生まれつき内臓が左右反転して(すべての内臓もしくはその一部)生まれてくるそうです。

人間でも5000人?10000人に1人の確率でみられるそうで、単純に内臓が左右逆転しているだけなら健康には問題ないそうです。
ただ、中には左右反転するだけではなく、心臓や血管に奇形を伴うことがあり、そのようなときは手術等の治療が必要になるそうです。

後天性の「右胸心」は、肺の虚脱(心臓は左右の肺に挟まれているので、右の肺がしぼんでしまえばそちらに傾きます)や、周辺に腫瘍ができたりして物理的に押されることで発症します。

今回の症例では、肺に異常はないですし、心臓の位置を変えるような物理的な問題も見つかりませんので、生まれつき心臓が右に傾いているようです。

私も初めて見ました

この「逆位」に関しては、何百ページもあるような内科の本にも記載がなく、700ページもある循環器の専門書にかろうじて20行ほどの記載があるのみでした
手持ちのレントゲンの専門書にも「右胸心」の画像は載ってませんので、比較することもできません。

ですので、発生率は? 間違いなく「右胸心」なのか?
詳しいところは今の段階ではなんともわかりません。
いくつか論文を調べてみましたが、まだはっきりとしたものは見つけられていません。
ですので、ここで自信を持って皆様に読んでいただけるほどのことは書けませんが・・・
ま、参考までにということで。

超音波検査で心臓の構造や、腹部内臓器の精査をしたところ、それらには異常な見られなかったので、心臓の傾きがおかしいだけで日常生活には支障はなさそうです。
その他、この「逆位」の症例では呼吸器に問題が出ることがあるそうですが、そういったこともないようです。

ところで、このワンちゃん数年前に去勢手術をされているのですが、その時には特に麻酔前の検査としてレントゲンや心電図はされなかったそうです。
ですので、心臓の位置に異常があることがわからないまま手術をおこなっています。

幸い、心臓機能の異常はなかったからよかったものの、もし心臓機能に異常があったとしたら・・・

やはり、麻酔前のレントゲンや心電図は必須ですね。
心臓の異常は聴診や、身体検査である程までは推測できますが、全身麻酔をおこなうにはそれだけではやはり不十分ではないでしょうか。
万が一があってはいけませんからね。

当院では、健康なワンちゃん・ネコちゃんの避妊・去勢手術でも、麻酔の安全確保のためにすべての症例で麻酔前の血液検査とレントゲン・心電図検査をおこなっております。

飼主様の中には、去勢手術・避妊手術をどの病院で受けるかを費用で決められる方もいらっしゃるようですが、安いには安いなりの、高いには高いなりの理由があるはずです。

値段を聞いて手術の予約を入れる前に、その値段には何が含まれるのかぜひ一度ご確認を・・・

お花
2009年06月12日 (金) | 編集 |
受付・待合室にはできるだけお花を絶やさないようにしています。

お花

新津さんがなかなか上手にいけてくれます

病院の待合室をなるべく快適に、気分よく過ごせる環境にするためです。
ワンちゃん・ネコちゃんにとってはお花があろうがなかろうがいやな場所には違いないでしょう。
このお花はワンちゃん・ネコちゃんを連れてくる飼主様に快適に過ごしていただくための工夫です。

飼主様が待合室で居心地が悪ければ、その居心地の悪さはワンちゃん・ネコちゃんにも当然伝わりますからね。
飼主様が居心地よさそうにしていれば、ワンちゃん・ネコちゃんも多少は安心感が持てるでしょう。

ワンちゃん・ネコちゃんは飼主様の不安な気持ちを敏感に察します。
病院では動物だけではなく、飼主様にも快適に過ごしていただけるような環境作りが重要になってきます。

お花 ?  お花 ?



ペットフードを選ぶ際に・・・?
2009年06月11日 (木) | 編集 |
前回に引き続き、ペットフードの話題です。

「総合栄養食」についてもう少し詳しくお話しいたします

「総合栄養食」とは・・・
ペットフード公正取引協議会の規約では、

「ペットフードのうち、犬または猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的なバランスの取れた製品であって、施行規則に定める栄養成分等の基準を満たすもの」

と定義されています。

この栄養成分等の基準を満たしているかどうかは、次のいずれかの試験をおこなって判定します。

? 分析試験 ・・・ フードを科学的に分析し、含まれた栄養成分が基準内かを判定する。

分析試験


? 給与試験 ・・・ 動物に一定期間フードを与えて、ペットの健康状態を観察し、評価基準にあっているかを判別する。もちろん、栄養成分の分析もなされております。

給与試験

どちらの試験を採用するかは各メーカーの判断です。

?の分析試験では、時間とコストが節約できるので製品を安く提供できるというメリットがあります。

?の給与試験は、試験に時間もコストもかかりますので、出来上がった製品は分析試験のみのフードに比べて割高になってしまいます。
しかし、数カ月にわたって実際に給与して判断されている分、製品に対する安心感は?の分析試験を上回るのではないでしょうか。

フードを選ばれる際には、こんなところにも目を向けてみてはいかがでしょうか?

ここで宣伝を

サイエンスダイエット プロ

当院ではHills社のサイエンスダイエット プロを取り扱っております

Hills社が自信をもって提供するプレミアムフードで、数カ月にわたる給与試験をおこなったフードとなります。

また、各栄養素のバランスや、栄養成分の配合量などこだわりぬいた製品です。
ある患者様は、「サイエンスダイエット プロから一般的なフードに変えたら、毛づやが悪くなった気がする・・・」とおっしゃっていました。
おすすめです!


ペットフードを選ぶ際に・・・ ?
2009年06月09日 (火) | 編集 |
一般的なペットフードには「総合栄養食」と「一般食」の区別があるのをご存知でしょうか?

「総合栄養食」とは、このフードと水さえ与えていれば栄養的にまったく過不足がないという食事で、日々の「主食」として与えられるべきフードです。

「一般食」というのは簡単にいえばオヤツやトッピングにあたるものです。
ささみジャーキーなどがこの例ですね。
「総合栄養食」とは違い、栄養的にはバランスが偏ったものになるので「主食」としては向いていません。
あくまで、オヤツとして与えたり、「総合栄養食」にトッピングとして与えるものです。

おやつ
http://anijan.net/photo/

「一般食」といわれると、「一般的な食事=主食として一般的に与えるもの」という印象があり、紛らわしい気がするのは私だけでしょうか?

「総合栄養食」を与えているにもかかわらず、あまり多量に「一般食」を与えると、「総合栄養食」の整った栄養バランスをかえって崩すことになりかねません。
栄養バランスの整った「総合栄養食」を中心に、あくまで楽しみ・おやつとして少量のジャーキーやビスケットを与えるようにしなければなりません。
というよりも、栄養学的な観点からいえば、「総合栄養食」を食べていれば「一般食」を与える必要はまったくありません。

よく飼主様から食事のことで、「この子はジャーキーとかオヤツはよく食べるけど、ドッグフード(総合栄養食)はあまり食べなくて・・・」とご相談を受けることがあります。
小型犬を飼ってらっしゃる方からこのようにご相談を受けることが多いです。

おいしそうに食べる姿がかわいくてジャーキーやビスケットを与えてらっしゃるようですが、体重が2キロとか3キロしかないような小型犬に、ジャーキーを何枚かあたえればお腹がいっぱいになって当然です。
そのあとにドッグフードを与えたところでそりゃ食べません。

これが、人間のお子さん相手なら、おやつの食べすぎで夜ごはんを残そうものなら「明日からおやつなし!」となることがほとんどだと思うのですが、かわいいワンちゃん・ネコちゃん相手ではそうもいかない方が多いようです。

ワンちゃん・ネコちゃんは自分自身で食生活を管理することはできません。
人間がきちんとした食生活についての知識をもって管理をする必要があります。

次回は、「総合栄養食」についてもう少し詳しくお話しいたします。

こだわりの一品
2009年06月08日 (月) | 編集 |
時計

診療に欠かせない腕時計です。

心拍を計測する、呼吸数を計測する、診療や治療が重なったときに時間配分を考える・・・
診療中に欠かせない装備の一つです。

診療に用いる腕時計で私がこだわるのは、

? 視認性に優れていること。

 アナログの時計で、秒針のついたものがベストです。
 デジタルがダメなわけではないですが、急患など一刻を争う時には直感的に時間の経過が把握できるアナログが一番です。

? 防水性に優れていること

 診療の度に手を洗い、消毒をしますので、できれば生活防水以上の防水機能が望ましい。

? 衝撃に強いこと

 暴れる動物との格闘に耐える耐衝撃性が必要です。

? 動物の体を傷つけない

 動物を扱う際に金属製のケースやブレスレットでは動物を傷つける恐れがあります。
 特に暴れる動物を押さえるときには危険です。

写真の時計は上記のすべてを満たしてくれます。
アメリカの海軍特殊部隊にも採用されているそうで、防水性・耐衝撃性は折り紙つき。
視認性も抜群です。

何より、ケースがファイバーグラス製(強化プラスチックのような質感です)ですので、動物に対する危険も最小限です。

もう、3?4年使用しているのですが、本体はともかくベルトが過酷な使用に耐えきれず切れてしまいました。
特にベルトを固定する金属の棒が消毒剤の影響で腐食してしまいボロボロになっていました。

現在ベルトを取り寄せているところです。

痛いの? 痛くないの?
2009年06月06日 (土) | 編集 |
ここのところ経過が気になっている症例があります。

ネコちゃんなのですが、飼主様が後足(ネコちゃんの)を踏んでしまったみたいとのことで、10日ほど前にいらっしゃいました。

飼主様はそれほど強く踏んだ覚えはないが、ものすごい鳴き声だったとのこと。
診察してみたところ、とくに足を触っても痛がる様子もないですし、関節の曲げ伸ばしをおこなってもウンともスンとも言いません。

歩く様子を見ようと思って床におろしても、病院に来た緊張感で、地面に伏せたままほとんど動こうともしません。

触診で明らかな痛みや腫れが認められないことと、飼い主様ももろに踏んだわけではないようだったので、念のために炎症を抑えるお薬をお出しして経過観察としました。

「ま、一時的にひねって痛がっただけだろう・・・」

だいたい、こういった症例は2?3日もすればけろっとしているものなのですが、数日たって再診にいらしていただくと、「まだ痛がってびっこをひくんです。家で触ろうとすると嫌がって怒ります」
とのこと。

再び慎重に足を触診しましたが、やはり病院ではいくら触っても無反応。
あえて言うと、びっこをひいているという右足首の関節がやや不安定(靭帯が伸びている可能性)のように思えましたが、明らかな異常といえるほどではありませんでした。

実際に歩くところを見てびっこの様子を見たいところですが、今回もやはり緊張のためから這いつくばってしまって歩くどころではありません。

足首


念のためにレントゲン撮影をしても、骨には明らかな異常はありません。(基本的に靭帯や軟骨の異常はレントゲンには写りません)

軽い捻挫程度ならこのままの治療と安静で様子が見れるのですが、それには歩く様子を見てみないといまいち不安が残ります・・・
もし、想像しているよりもひどい状態だったら・・・

そこで、飼い主様に自宅での歩行の様子を動画に撮っていただくことにしました。
今は携帯でもデジカメでも簡単に動画がとれるから便利なものです。

で、昨日、その動画を見せていただくと・・・

ばっちり右後ろ足をピョコンとあげて歩いています。
おまけに触ろうとする飼主様に向けて「シャーッ!!」と怒りまくっています。

幸い、びっこの様子はここ数日で改善してきているとのこと。
やはり捻挫ですね。
このままもうしばらく安静にしていただければ大丈夫そうです。

動画の様子からするとそうとう痛いようなのに、病院では足をどんなに触っても無反応・・・
というより病院が怖くて怖くてそれどころじゃなかったのですね・・・

その時のネコちゃんの心境を思うと気の毒で仕方ありません・・・

動物の診療をおこなっていると、このようなびっこの様子や、ケイレン(ふるえ)の様子など飼主様のお話だけではいまいちイメージがつかめないことがよくあります。

特に、今回のようなケースや、ケイレンの診断にはこういった動画をお持ちいただけると非常に参考になりますので、皆様も自宅で何か異常な様子や行動を見かけたときは動画を保存しておいていただくとよいかもしれませんよ。

動物に便秘はあるの?
2009年06月05日 (金) | 編集 |
先日、ある方から「動物に便秘はあるの?」とご質問をいただきました。

もちろんございます。

ただ、人間ほど一般的ではないようです。

人間だと、女性で便秘に悩まれる方が多いですが、動物ではそこまで便秘で困るという子はいないようです。(少なくとも病院でご相談をいただくことはそれほど多くありません)

便秘の原因は「器質性」と「機能性」に分かれます。

「器質性」というのは、たとえば先日の野良猫ノラちゃんのように骨盤骨折などで物理的に腸の通過が妨げられてしまう状態です。

「機能性」の便秘は、腸の運動性や神経機能の異常によっておこる便秘で、一般的に人間で「最近、便秘気味で・・・」と問題になる便秘はこちらです。

腹筋力など排便に必要な筋力が弱い場合や、食事のバランス(食物繊維)、水分のバランス、精神的なストレスなどがかかわってきます。

猫 後ろ姿

このタイプの便秘は年をとったネコちゃんで多いようです。ワンちゃんではあまり診たことがないですね。

年をとったネコちゃんで、肥満気味の子で特に症状が重くなります。
やはり、年齢と運動性の低下が大きな要因になるようです。

この便秘も甘く見ていると結構大変な目にあいます。

長期間の便秘が続くと、結腸が糞隗によってパンパンに膨らんでしまいます。
この状態が長く続くと、腸の筋肉・神経に障害が及び、腸の運動性が極端に低下してしまい、ますます便秘が悪化してしまいます。

こうなるともう自力での排便はほぼ不可能になります。
浣腸をして、お腹をマッサージし、肛門から指を入れて便を出してあげるようになります。

この作業、ネコちゃんはものすごく苦しみます。
糞をだすこっちもものすごく苦労します。

一度低下してしまった腸の運動性は回復しないことがほとんどなので、週に1回・2回と浣腸に通っていただかなければならなくなります。

太り気味のネコちゃんを飼ってらっしゃる方はご注意です!

人間の便秘でも言われることですが、整った食生活と適度な運動、十分な水分摂取が予防になります。


迷い犬探してます
2009年06月05日 (金) | 編集 |
迷子_ページ_1

千葉県で保護され、立川市の譲渡先から逸走してしまったとのことです。
何かご存知の方は病院にご連絡ください。
042?711?7612

病理検査
2009年06月04日 (木) | 編集 |
先日、皮膚の腫瘤を切除したお話をしましたが、その組織検査の結果が届きました。

P1010076.jpg

病理検査

顕微鏡写真が添付された、詳細な報告書が届きます。

腫瘍の種類がどうなのか?

悪性度は? 

転移の可能性は?

取り残しがないか?

そういったことが組織からわかる範囲で記載されています。

これをもとに、今後の経過観察・定期健診の予定を立てていきます。

ピアス?
2009年06月02日 (火) | 編集 |
今朝ニュースを見ていると、無料でダイヤを配るなんてニュースをやっていました。

そのニュースの中で「もらったダイヤどうしますか?」ってインタビューしていたのですが、「娘の犬のピアスにしたい」なんておっしゃるご婦人がいらっしゃいました

野良猫

動物にピアスというと野良猫を一度保護して避妊・去勢手術をおこなった際に、手術済みの目印としてピアスをするという事例が最近は増えています。

しかし、ペットの動物にファッションとしてピアスというのは・・・

もしかして最近そういったことが流行ってるのかと思ってネットで検索してみましたが、野良ネコちゃんのピアスくらいしか検索にヒットしませんでした。

それにしても、ピアスするとして・・・

だれが耳に穴をあけるのですかね?
ご自身でやられるのでしょうか?

動物病院でやるのでしょうか?

ワンちゃん・ネコちゃんの耳は人間みたいに耳たぶがなく、基本的にはすべて軟骨がありますから、麻酔なしでは結構痛いと思います。

局所麻酔でやるのか? 
それとも野良猫のように避妊手術ついでにやるのか?
それともピアスのためだけに全身麻酔をかけるのか?

いろんな考え方、動物の愛し方はあるでしょうが、当院ではファッションのためだけに動物の耳に穴をあける処置はお断りいたします・・・




半年の汚れを・・・
2009年06月01日 (月) | 編集 |
6月になりました。

通勤路でも紫陽花をちらほらと見かけるようになり、梅雨が近づいてきたのを実感します。

当院が開院してもうすぐ半年になります。
おかげさまで、来院数も順調に増えており、病院の経営も少しずつ軌道に乗り始めたかなというところです。

これからも、たくさんの患者様に支持・信頼していただけるような診療を続けていかなければいけませんね。

ところで、開院して半年もすると、当初ワックスがけされてピカピカだった床も汚れ・くすみが目立ってきました。

そこで、専門業者さんにお願いして、日曜の午後に床清掃に入っていただきました。

避難

様々な機材を一度検査室に避難させて・・・
ほとんどの機材・家具にはキャスターが付いているので結構簡単に動かすことができます。

床清掃

ICUや手術室から清掃開始。
こうやって順番に機材を移動しながらの清掃となりました。

新築の輝き

新品の輝きを取り戻しました




臨時休診のおしらせ
2009年06月01日 (月) | 編集 |