町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
ダニ・ダニ・ダニ
2009年05月31日 (日) | 編集 |
ここのところ、子犬・子猫でダニの症例が続いています。

ミミダニ

あまりきれいな写真ではないですが、真ん中の茶色い丸い物体がダニです。
昨日、耳がかゆくてカサブタができているとのことで来院された、トイプードルの子犬ちゃんから発見されました。

ミミヒゼンダニとよばれる耳の中に発生するダニです。

どの年齢のワンちゃん・ネコちゃんでも感染しますが、比較的若い子で多いようです。

こいつがいると耳が痒くなるのはもちろん、耳に茶色くボロボロした耳垢やかさぶたがでてきます。

このほかにも、疥癬(かいせん)と呼ばれる皮膚症状を引き起こす(人にも感染します)ダニの症例も立て続けに来院されました。

こういったダニの症例は実はそれほど多くありません。

皮膚病で来院される症例のうち数パーセントもないのではないでしょうか?

ただ、めったに見ないからと言って、入念な皮膚検査をおこなわず、「皮膚病にはとりあえず抗生剤とかゆみ止めを処方する」というような手抜き診療をしてしまうと、たまたまこいつがいたときに痛い目をみます。

当然、寄生虫による皮膚病なので抗生剤やかゆみ止めでは治りませんし、使うお薬によっては悪化させてしまうこともあります。

これを見つけるたびに、「やっぱり油断せずにしっかり検査しないとダメだよな?」と自分自身の気持ちを引き締めるようにしています。

Hills 食事セミナー
2009年05月30日 (土) | 編集 |
今月のHills様によるセミナーは療法食(病気治療に使用するフード)についてのセミナーでした。

Hillsセミナー

Hills様ではサイエンスダイエットとよばれる一般的なドッグフードのほかに、病気治療専門の療法食「プリスクリプション ダイエット」と呼ばれるものを扱っていらっしゃいます。

というか、そもそもHills社の始まりは、腎臓病の盲導犬のためにある獣医師が専用の食事を作ったところから始まっているそうで、病気治療食がメインであったようです。

Hills社様の療法食には心臓病用・皮膚病用・腎臓病用・肝臓病用などなど様々なフードがあるのですが、今回は療法食全般の勉強会でした。

次回以降は、各病気の食事管理について深く掘り下げて勉強をしていく予定です。

呼吸困難 再び
2009年05月29日 (金) | 編集 |
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入院がひと段落したと思っていましたが、再び呼吸困難の症例です。

もちろん、先日とは別のワンちゃんです。

呼吸困難


先日の正常レントゲン写真と比べると、胸の前方(左側が頭側で右がおしり側です)が真っ白になっているのがわかります。
心臓の形がまったくわかりません。

肺水腫

このように見えるときは、胸水といって胸の中に水がたまっているか、胸の中に腫瘍ができているかということを考えます。

この子の場合は、気管が蛇行して見える(黄色の点線で囲っているところが気管です。V字に曲がっていますが、ふつうはまっすぐ伸びているものです)ことからすると、単純な水などでは無く、胸の中のできもの(腫瘍)を疑わなければなりません。

現在は呼吸困難で詳しい検査ができないので、呼吸状態を改善させつつ検査を進めていく予定です。


そんなこんなで昨日はバタバタしていたのですが、お昼には高校時代の友人が訪ねてきてくれました。

高校一年生の時のクラスメートで、それ以来の付き合いなのですが、娘さんと一緒に電車を乗り継いで遊びに来てくれました。

高校の時から私は「獣医師になるんだ?」と話をしていて、彼女も「私は看護婦さんになりたい」なんて話していたのですが、今はお互い目標を実現し、さらにその先へ向けて頑張っているところです。


当時15歳・16歳の頃ですが、その頃から16年。お互い目標としていた仕事に就いて、家庭を持って・・・大人になったもんだね?

それぞれに充実した生活を送っていることがなによりです。

また、ゆっくり話をする時間つくりたいね


久しぶりの休日
2009年05月28日 (木) | 編集 |
ここ2週間くらい、入院や手術が続いていたので、夜間の見回りや宿直、休日出勤が続いていましたが、一通りみんな無事に退院していったので、久しぶりに一日ゆっくりできました。

野良猫ノラちゃんも元気に帰って行きましたし、心不全のワンちゃんもひとまず落ち着いた状態でお家にお返しすることができました。

午前中は自転車に乗って宮ヶ瀬湖までサイクリング
自転車に乗って、ペダルをこぐことに集中し、川沿いの道を軽快に走り、山道をひたすら登っていくのって、けっこう余計な考えも吹き飛んでいい気分転換になります。

宮ヶ瀬湖

午後は家族と買い物へ

買い物

病院に飾る小物を物色してきました。

カエルと金魚      ブリキの犬

久しぶりに自分の時間・家族の時間をゆっくりと過ごせてリフレッシュ

どんな症例でもドンと来い



未来の盲導犬?
2009年05月26日 (火) | 編集 |
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珍しい患者様です。
私も初めての経験だったのですが・・・

ねむい・・・

ラブラドールのウララちゃん。
生後2か月のかわいこちゃん。

彼女は盲導犬の候補犬です。

盲導犬の候補犬は生後しばらくはパピーウォーカーと呼ばれるボランティアの方に預けられ、家族の一員として人間社会のことを学びながら、家族の愛情に包まれて過ごします。

さすがに候補犬だけあって、非常に人懐っこく穏やかな性格のかわいこちゃんでした。
診察の帰りにはすっかり眠たくなったのか、飼い主様に抱っこされながらウトウト・・・

こうして候補犬になったワンちゃんもすべてが盲導犬になっていくわけではなく、様々な適正訓練などを経た選りすぐりのワンちゃんのみが盲導犬として活躍するようになります。

ウララちゃんが盲導犬として活躍する日が楽しみですね

尿石症
2009年05月25日 (月) | 編集 |
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ストラバイト結晶

これはストラバイト結晶と呼ばれるものです。

マグネシウムを含む結晶で、ワンちゃんの尿石症の原因となります。

尿石症には他にもカルシウムを主成分とするものが一般的に見られます。

このように顕微鏡でやっと見えるくらいの状態であればそれほど大きな問題になりませんが(もちろん膀胱炎等の原因になるので治療は必要です)、この結晶が大きくなり「結石」になると尿道閉塞などを引き起こして大変なことになります。

特に、男の子は女の子に比べて尿道が長いのと、ペニスのところで細くなっているために閉塞を起こしやすくなっています。

尿石症・膀胱炎では血尿や頻尿(ほんのちょぴりしか出ないのに何度もおしっこをしようとする)などの症状が見られます。

このストラバイトはネコちゃんでも問題になります。
特に「にぼし」はマグネシウムを多く含むので、あまり与えすぎると尿石の危険が高まってしまうそうです。
ご注意ください。

スタッフ募集
2009年05月24日 (日) | 編集 |
現在は募集しておりません。

早くも・・・
2009年05月24日 (日) | 編集 |
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カレンダー

まだ6月にもならないのに、来年のカレンダーのサンプルが届き始めました。

昨年末、開業のときにカレンダーをお配りしたのですが、それから半年も立たないうちにもう次のカレンダーの発注・・・

なんだか2010年のカレンダーと言われてもまだ全然、ピンときません。

今年の年末もカレンダーをお配りする予定です。
お楽しみに

呼吸困難
2009年05月23日 (土) | 編集 |
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木曜日に急患の患者さんがいらっしゃいました。
呼吸困難をおこしたワンちゃんで、来院時には重度の呼吸困難と心不全でかなり危険な状態でした。
すぐに酸素室に入っていただき、集中治療を開始し、なんとか今のところ小康状態です。

ですが、いまだ集中治療室から出られない状態です。

肺水腫

肺水腫でした。
左のレントゲンが急患のワンちゃん。右が正常なワンちゃんのレントゲン。
左側のレントゲンだと、心臓と肝臓の境目が白くぼやけてしまっています。
この部分が肺水腫。

心不全をおこすと、体の血液循環がスムーズに循環しなくなり、それによって肺の中に血液中の水分が漏れ出てしまいます。
この状態が肺水腫です。
肺の中に水が出てくるので、当然、呼吸困難におちいります。

このレントゲンは、実は金曜日に撮影したものです。
木曜の時点では、極度の呼吸困難のため、検査をすることができませんでした。
重度の肺水腫の場合、レントゲンをとるために横に寝かせたり、仰向けにするようなストレスを与えただけで心停止・呼吸停止をおこすことがあります。

ですので、来院した直後よりは肺の写り具合は良くなっているはずです。

今回のワンちゃんの肺水腫は、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病が原因です。

小型犬に多くみられる心臓病で、加齢とともに発症が増加します。
10歳をこえたワンちゃんの20?30%にみられるくらい多い心臓病です。
(軽症例では見た目にはほとんど症状はありませんが、聴診をすると心雑音が聴取されます)

僧帽弁

写真にある僧帽弁という心臓内部の「弁」構造が、様々な原因により変性をおこし(簡単にいえば、傷んでボロボロになるということです)、それにより本来、ピッチリと閉まらないといけない弁に隙間ができてしまいます。

写真の僧帽弁はかなり変性がすすみ、弁の膜構造がボコボコになってしまっています。
(僧帽弁は薄い膜構造をしているので、本来はもう少し薄っぺらい構造をしています)

この僧帽弁がうまく閉まらなくなると、心臓の中の血液の流れに乱れが生じ、「逆流」が起こります。

逆流

右側の画像の、赤や黄色が明るく出ている部分が「逆流」を起こした血液です。

この「逆流」によって体の血液循環が乱れてしまい、重症例では今回のように肺水腫をおこすことになります。

この病気は基本的には治りません。(心臓手術によって弁を修復する方法もありますが、あまり一般的ではありません)

内服薬や食事管理で弱った心臓をいかにコントロールするかが大切になってきます。

先に述べたとおり小型犬に多くみられる心臓病で、進行すれば今回のように命にかかわる病気です。
なおかつ、このような状態になると、呼吸困難で耐えがたい苦しみを味わうことになります。

この病気は早期に発見し、計画的な治療をおこなうことで、かなりの部分コントロールすることができます。
発見は簡単な部類に入る病気で、聴診器で心臓の音を聞けばすぐにわかることがほとんどです(確定診断にはそれなりに検査が必要ですが)。
うまくすれば心臓病を抱えつつも寿命をまっとうすることもできます。

当院ではワクチン接種やフィラリアの検査時など、来院された時には聴診を含めて一通りの身体検査をおこなうようにしていますので、定期的に通っていただくことで早期発見につながるかと思います。

肥満細胞腫(疑い)
2009年05月22日 (金) | 編集 |
皮膚腫瘤の切除手術でした。

皮膚腫瘤

ちょっとピンボケですが、矢印の先にある横に長い楕円形の白い部分が腫瘤です。
短径5mm×長径13mmの皮膚腫瘤です。

左下のちっちゃいのはオッパイです。

通常、このような腫瘤を発見した場合は、まず針生検という検査をおこないます。
注射針を腫瘤にさして、内部の細胞を採取して顕微鏡で観察します。

針生検

大きな青っぽい楕円形の一つ一つが細胞で、細胞内に青紫のツブツブ(顆粒)が認められます。
「肥満細胞」という細胞です。

この「肥満細胞」がたくさん出現するということは、「肥満細胞種」という腫瘍の可能性が高いということになります。

針生検は、針でほんのすこしの細胞を採取して調べるだけなので、診断を確実につけることはできませんし、腫瘍だとしても悪性なのか? 良性なのか? といったことは切り取った腫瘤そのものを専門の検査所に送る必要があります。

ただ、針生検をすることで、すぐに手術をして詳しい検査をしたほうが良いのか、それとももう少し様子を見てもよさそうなのか、ある程度の方針を立てることができます。

今回は、なるべく早く切除したほうが良いだろうと考えました。

「肥満細胞腫」とは皮膚にできる腫瘍で、割とよくみられるものです。

「肥満」と名前の一部に含まれていますが、太っていることとはまったく関係ありません。
ただ単にそういう名前の細胞なのです。英語ではMast Cell(マスト セル)と呼びます。

ネコちゃんでは、皮膚にポツンとできているだけの場合は、きちんと切除してあげればそれほど問題になることはないようです。

ただ、内臓や血液中にこの腫瘍細胞が出現する場合はあまりよくありません。

今回は、レントゲンや超音波では異常が認められないので、きちんと切除すれば大丈夫そうですが・・・

切除組織

このような腫瘍を切除する場合は、眼に見えない細胞の取り残しを防ぐために、実際の腫瘍の大きさプラス2?3cmくらいゆとりをもって切除するようになります。

術後

ですので、実際の腫瘤の大きさに比べると、切除後の傷はかなり大きくなります。

あとは、切除した組織を検査所に送って、よりはっきりした診断を下してもらいます。


咬まれた!!
2009年05月21日 (木) | 編集 |
今朝一番の診察はネコちゃんのワクチンでしたが・・・

やられました

咬傷

見事に上あごと下あごの犬歯、合計4本の歯型がついています。

どうも病院が気に入らなかったみたいで、キャリーから逃げ出し、診察室内を逃げまわったあげくに、逆襲の一咬みでした・・・

もちろん、私の足は無傷です。

ずいぶんいやな思いさせてしまったな?
ごめんね?

本日のわんにゃんドック
2009年05月19日 (火) | 編集 |
今日のわんにゃんドックはシーズ犬の男の子。

まだ3歳と若い子ですが、今後の健康管理のためにとドックを受けてくださいました。

シーズ

若いうちから詳しい検査をして、健康な時の血液の数値や、心電図・レントゲンを把握しておけば、今後、体調を悪くしたときにとても参考になります。

この子は、心臓のレントゲンと心電図に少し気になる所見がみられたので、超音波検査での追加検査をご検討いただくことになりました。

デレデレ王子
2009年05月18日 (月) | 編集 |
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ツンデレ王子がデレデレ王子になってきました。

面倒見てくださっているお兄さんが来たらものすごい甘えようです。

デレデレ王子

お兄さんがいるときは我々に対してもデレデレの甘えっ子です

でも、お兄さんが帰るとツンデレに逆戻りします・・・

薬だけにたよらずに・・・
2009年05月17日 (日) | 編集 |
これからの季節、ワンちゃんは皮膚のトラブルで悩むことが多くなってきます。

以前にも書きましたが、ワンちゃんの皮膚病のほとんどはその皮膚のコンディション・体質が重要な要因となっています。

極端な言い方ですが、皮膚病になる子は、ほぼすべて体質・皮膚コンディションに問題があると思って治療をする必要があります。

そこを理解して治療を進めていかないと、「いつまでも薬漬けでいっこうに改善しない」「いったんはよくなるけど薬をやめるとすぐに悪くなる」ということになってしまいます。

私が皮膚病のワンちゃんを治療するとき、よくこのようにお話しします。

「皮膚の体質が根底にかかわっているので、完治は難しいですよ(ここでいう完治とは一生皮膚症状に悩まされないということ)。日ごろの皮膚のコンディションを整え、体質を改善していくことで、皮膚症状をうまくコントロールしましょう。」

症状が軽い子ならこまめなシャンプーや耳掃除で十分コントロールできますが、何年も皮膚病を患っているような子の場合はそうはいきません。

そこで登場するのがこの三つ

保湿クリーム

こちらは保湿クリーム。
皮膚の保湿と、皮膚組織の修復を助けます。
弱り切った皮膚の修復を促し、保湿力を高めることで、皮膚本来の免疫システムを取り戻す助けになります。
これかなり効きます。

サプリメント

こちらのサプリメントは皮膚に重要なビタミン・ミネラルを含み、また不飽和脂肪酸と言われる成分(DHAやEPAといった成分。人のサプリメントでもよく見かけますね)が皮膚の炎症・かゆみに対して効果を発揮します。

シャンプー

こちらは以前にもご紹介した保湿シャンプーです。


皮膚病の治療をするときに私は二本の柱を重視して治療しています。

まず一本目の柱は抗生物質・抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)・ステロイド剤(かゆみ止め・一般的に副作用が問題視される)といった薬剤を使用した初期治療・導入治療にあたる治療です。

これらの薬剤は症状によって数日?数週間(症例によっては数か月)使用していきます。

同時進行でもう一本の柱である体質改善・皮膚コンディション改善の努力を始めます。
症状によってシャンプーだけですむ子もいれば、サプリメントや保湿クリームなど組み合わせて使用することもあります。

つまり、まずはワンちゃんにとってつらい皮膚炎やかゆみを投薬で積極的にコントロールしてあげて、その間にサプリメント・シャンプーなどで皮膚コンディションを改善していきます。
ある程度皮膚の状態が整えば、必要以上の投薬は避けて、徐々に投薬を減らしていき、サプリメント・シャンプー等での皮膚管理のみに移行していきます。

ただ、季節・体調によってはまた皮膚症状が悪化することがありますので、そのようなときは一時的に投薬を再開することでコントロールしていきます。

この投薬と体質改善の両方を意識しないで治療するとどうなるでしょう?

たとえば投薬のみで治療したとします。
投薬で炎症やかゆみが鎮まったとしても、皮膚自体のコンディションが悪いままでは投薬をやめた途端に症状が再発してしまい、いつまでも薬を切れなくなってしまいます。

または、サプリメントやシャンプーだけで治療したとします。
サプリメントやシャンプーなどの効果が出るまでには時間がかかります。その間はワンちゃんはかゆみや炎症に苦しむことになります。また、かゆみのせいで皮膚を掻いたりなめたりするので、皮膚のコンディションはなかなか改善されません。
そもそも感染症を伴うようなひどい皮膚炎の場合は、抗生剤を使用しないとどうにもなりません。

それぞれメリット・デメリットを把握し、症例ごとの症状・コンディションを考慮して、上手に投薬とサプリメント・シャンプーなどを組み合わせて治療していくことが重要だと考えています。



うっ血
2009年05月15日 (金) | 編集 |
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うっ血

子供の頃、こんなことをやって遊んだことがあります。
輪ゴムをぐるぐる巻きにして、わざと指先をうっ血させる。

昨日、閉院間際にトイプードルの子犬を連れた方があわてて入っていらっしゃいました。

後ろ足にゴム(髪をゆったりする)が巻きついたまま何時間もたってしまったとのこと。

見ると右後ろ足の先がパンパンに腫れあがって、紫色になってしまっています。

なぜゴムが絡まってしまったのか?
小さなお子様がいらっしゃるので、その子のいたずらか、ワンちゃん自身がゴムで遊んでいるうちに絡まってしまったのか・・・

いずれにせよひどくうっ血してしまっています。

幸い、足の機能自体には大きな障害はなさそうですが、皮膚へのダメージが心配な状態です。
何日か慎重に様子を見なければなりませんが、場合によっては皮膚の一部が壊死してしまうかもしれません。

シーズ

実は過去にシーズ犬で似たようなことを経験しています。

その時は、左目が炎症を起こしているとのことで来院されたワンちゃんでした。

左目がひどく充血して炎症を起こしていたので、点眼薬で治療をしていたのですが、どうも治療に対する反応が悪い・・・

何日か経過して、どうも治療がうまくいかないが、なんでだろう? と思っている頃に、ふとワンちゃんの後頭部を触った時に長さ数センチ幅1mmほどのかさぶたに気が付きました。

眼とは関係ない部分ですが、なんの傷だろうと調べてみると・・・

何かひも状のものが深く肉に食い込んでいます。

なんだこれは???

かさぶたを慎重にはがして、食い込んだひも状のものを引っ張っていくと・・・

なんとぐるっと一周顔に巻きついた輪ゴムでした

ちょうどシーズ犬の目と鼻の段差のところに食い込んで肉に埋もれており、しかも毛が密集しているので普通に目を検査した段階ではまったく見つけられませんでした。

飼主様も目が点です・・・

小さな男の子がいらっしゃるご家庭でしたので、おそらくその子がいたずらで顔に輪ゴムをはめたようです。

この輪ゴムの圧迫のせいで眼に炎症がでていたのですね。

その後、ワンちゃんの目の状態は見る見るうちによくなっていきました。

動物相手の診療は何があるかわからないとあらためて思い知らされた症例でした・・・

小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではご注意くださいね!

ツンデレ王子
2009年05月14日 (木) | 編集 |
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猫入院室から鳴き声が・・・

鳴き声が・・・

ノラちゃんがさびしくなったのか鳴いています。

で、近づいてケージを開けると・・・

なんだよー

「なんだよー 別に呼んだわけじゃないぞー」
と警戒します。

さらに近付くと・・・

近づくなよー

「シャーッ! 近づくな?!」
こんなんなっちゃいます。

「あ、そう。呼んだわけじゃないんだ」
と、離れてしばらくするとまた「ニャーオ・ニャーオ」と呼び始めます・・・


初めのころはかなり警戒心がつよく、食事もわれわれが見ている前では食べなかったのですが、いまでは入れたらあっという間に完食です。

警戒する割には、外に出して処置しているときはまったく無抵抗。

もう少し馴れたら抵抗なく触らせてくれそうです。


無事終了!
2009年05月12日 (火) | 編集 |
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術後

断尾手術、無事に終了しました。

まだ麻酔から覚めたばかりで寝ぼけまなこのノラちゃんです。

しっぽの件に関してはこれでほぼ問題なしです。
ただ、かなり体が壊死・炎症の影響をうけているのでしばらくは慎重に様子を見なければいけません。

実はノラちゃん、もうひとつ大きなトラブルを抱えています。

骨盤骨折

骨盤骨折です。

右がノラちゃんのレントゲン。左が正常な猫の骨盤です。

完全にひしゃげてしまい、右の股関節(むかって左側が右の股関節)も骨折してしまっています。

骨盤骨折は、程度によっては手術が必要ないこともあるのですが、ここまでぐしゃぐしゃになってしまっては手術して整復する必要があります。

しかし、ノラちゃんは受傷後数週間が経過していることもあり、この状態で骨が固まってしまっています。

しかもこの状態でノラちゃんはびっこをひきつつも歩いたり走ったりするまでに自力で回復しているのです。

面倒を見ていらっしゃる方のお話によると、受傷後しばらくは後ろ足は完全に使えず、オットセイのように引きずっていたそうです。

骨盤骨折で問題になるのは、歩行機能以外にウンチが問題なくできるかどうかです。
骨盤がひしゃげてしまうと、ウンチがその間をうまく通過できなくなることがあります。

この場合も当然手術が必要になるのですが、ノラちゃんはこの点も大丈夫なようです。

よくこれだけのケガから自力でここまで回復したものです。
小さな体で力強い生命力を見せてくれています。

骨盤に関しては理想をいえば手術をして整復してあげたいところですが、これだけひどい状況ですと当院の設備・技術では無理ですので、大学病院に依頼する必要があります。

幸い、今のところ多少のびっこはひきつつも、日常生活に支障がないレベルまで回復してきているようなので、骨盤に関してはこのまま経過を見ることにしました。

いずれにせよ今のままでは全身状態が悪いので、大手術をおこなうには体力的に厳しいですからね。

しっぽのトラブル
2009年05月11日 (月) | 編集 |
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しっぽ

半野良猫のノラちゃん。
まだ生後6か月程度でしょう。

おそらく交通事故と思われますが、しっぽにひどい外傷があります。
受傷から数週間たっているようで、しっぽ表面の皮膚は壊死(組織が死んでしまうこと)してしまっています。

しっぽの壊死・炎症は全身に大きな負担になってしまっているため、残念ながら切り落とすほかなさそうです。

幸い食欲はあるので、手術に耐える体力はありそうです。

動物看護士さんのお仕事
2009年05月09日 (土) | 編集 |
ブログの背景を模様替えしました!
梅雨入りが近づきつつありますが、もうしばらくは春らしい青空を楽しみたいものです。

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心拍・呼吸数測定

動物看護士のお仕事というと皆さんどのようなイメージを持たれているでしょうか?

病院の受付事務、診察の補助(動物の体を押さえたり)などなど
普段皆さんが見かけるのはそういった姿ではないでしょうか。

皆さんが見かけることは少ないですが、入院動物の体調管理(定期的な体温や心拍・呼吸数のチェック)、食事の用意なども看護士の重要な仕事です。

ウンチの様子はどうか? 食欲は? 体やケージが清潔に保たれているかなどもこまめにチェックします。

ブラッシング  御満悦!

体調の悪いネコちゃんは自分自身の毛づくろいも怠りがち。
そんなネコちゃんには愛情をこめてブラッシング



食事の温度
2009年05月08日 (金) | 編集 |
2009/05/08

春の健康診断キャンペーン 予約受付中!

今日は食事の温度について・・・

食事
入院中のネコちゃん

ワンちゃん・ネコちゃんにとって、最適な(お好みの)食事の温度は38℃?40℃の範囲と考えられています。
つまりは本来の餌である小動物(猫ならネズミや小鳥)の体温に近い温度ということです。

これは、特に食欲不振の動物で顕著です。
食欲不振のネコちゃんでも、温めてあげれば冷たいままよりも、食べる気になってくれます。
(もちろん、食欲不振の原因の治療をおこなった上でですが)

自分自身に置き換えれば当たり前ですよね。
調子の悪い時に冷めてしまった料理だされてもねえ・・・

ドライフードはともかく、缶詰の場合は、できれば冷蔵庫から出したままよりも、すこし電子レンジで温めてあげてはどうでしょうか?
ドライフードでも、霧吹きで水分を含ませた後にレンジで温めるという方法もあります。

注)
これからの季節、フード類は痛むのが早いので、食べきらないときは早めに処分するように心がけてくださいね。

腎不全
2009年05月07日 (木) | 編集 |
2009/05/07

春の健康診断キャンペーン 予約受付中!

GWあけて初日。
1週間ほど前から食欲不振とのことでネコちゃんが来院されました。

血液検査をおこなうと腎臓にかかわる数値が正常の2?3倍まで跳ね上がっています。

腎不全です。

左腎  左腎 血流
      腎臓のサイズ測定             腎臓内の血流を観察


老齢のネコちゃんに多い疾患で、さまざまな原因がありますが、徐々に(場合によっては急速に)腎臓の組織が破壊されていくことで腎臓が機能不全をおこします。

今回のネコちゃんの場合は慢性の腎不全と判断しています。

慢性腎臓不全の場合、腎臓の組織破壊は長い時間をかけて(数年)進行していきます。
進行が穏やかなため、腎臓全体のおよそ3/4程の機能が障害されるまで目立った症状は出ないとされています。

そのため、食欲不振など明らかに調子が悪くなった時には、すでに末期であることがほとんどです。

腎不全の特徴的な症状は多飲・多尿(水を多く飲み、おしっこの量が多くなる)です。
高齢のネコちゃんでこのような症状がみられた時には、早めの健康診断をお勧めいたします。

とはいえ、多飲・多尿が明らかであれば、前述のように腎臓の機能は残り1/4程度という状態です。

これでは、全く手遅れというわけではありませんが、できることならもっと早く病気の兆候をとらえたいものです。
腎不全は目立った症状がなくても、定期的な尿検査・血液検査で病気の兆候をとらえることができます。
できれば年に1回は尿検査や血液検査をご検討いただければと思います。


おしらせ
2009年05月07日 (木) | 編集 |
2009/05/07

わんにゃんドックについてのページが追加されました。→こちら

本日のわんにゃんドック
2009年05月02日 (土) | 編集 |
2009/05/02

春の健康診断キャンペーン 予約受付中!

本日はドーベルマンの姫ちゃんです。

P1010081.jpg

ドーベルマンというとちょっといかついイメージがありますが、姫ちゃんはすこしシャイで甘えん坊のようです。
女の子らしいやさしい目をしていますよね。

当院では最大級の体格の姫ちゃん、レントゲンを撮るときにはご家族にも手伝っていただいて、一苦労でした。

P1010078.jpg


レントゲンを撮る場合、横と仰向けの2方向で撮影するのですが、仰向けの姿勢にするのに写真のV字マットを使用します。

大きな体なので、ご家族に手伝っていただいてなんとか乗せることができました。

特に、お父様がいてくださって大助かりでした。
ありがとうございました!

マスク特需
2009年05月01日 (金) | 編集 |
2009/05/01

横浜市の高校生に新型インフルエンザの疑いとのこと。

新型インフルエンザの脅威で、マスクが急激に需要を伸ばしているようですが、その影響がわれわれにも及んでいます。

マスク不足

病院のマスクの在庫があるうちに(インフルエンザの流行が)収束してくれればよいのですが・・・