町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
歯科処置 6歳・ペキニーズ
2018年05月17日 (木) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院


こちらは、先日歯科処置をしたペキニーズの女の子の様子です。



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まだ6歳と比較的若い症例ですが、奥歯にはしっかりと歯石が付着しております。



奥歯のすぐそばには唾液腺の分泌口があるのですが、そこは最も歯石が付着しやすい部分となっています。




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超音波スケーラーで歯石を取り除き、研磨剤でツルツルに磨き上げます。



ペキニーズやパグ、ブルドックなどの鼻が短い犬種は、お口の中の処置スペースが狭くて大変です。



クリーニングだけならまだしも、歯周病がひどく、抜歯の処置が必要な時などはかなり難儀いたします。


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猫の歯の吸収病巣
2018年03月30日 (金) | 編集 |
町田市 動物病院 谷口動物病院



こちらは先日手術した猫ちゃんの歯の様子。



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〇で囲った部分・・・



歯が溶けて、赤く炎症を起こしていますね。


猫ちゃん特有の歯科疾患で、以前は「破歯細胞性吸収病巣」と呼ばれていましたが



最近は単純に「吸収病巣」と呼ばれています。



人間でいう「虫歯」に似ているようですが、この疾患は「破歯細胞」という細胞の働きによって歯が吸収されて起こる疾患です。



「破歯細胞」は、本来は乳歯の生え変わりの際に働く細胞です。


乳歯を吸収し、歯の生え変わりを助けていると考えられています。


その細胞が、なぜかわかりませんが永久歯に影響を及ぼして、吸収してしまうのです。


原因については諸説ありますが、今のところははっきりしたことは分かっていません。


吸収された病変部には痛みが生じますので、猫ちゃんは食欲が落ちたり、ご飯を食べにくくなったりします。



治療は抜歯。



残念ながら、お薬等で治る病気ではありません。



発症率は28~67%と高く


10歳以上の猫ちゃんではなんと69%。


人間と違って、痛みを言葉で訴えることのできない猫ちゃんでは、飼い主様が気づかないまま痛みに苦しんでいるケースも少なくありません。



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歯周病による歯肉の壊死
2018年02月20日 (火) | 編集 |
町田市 谷口動物病院

先日歯科処置を行った症例です。


もともとは、眼瞼にできた腫瘍切除を行ったワンちゃんなのですが、その際の身体検査で「歯周病」を発見。


後日改めての歯科処置となりました。



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犬歯に生じた歯周病のせいで、根っこ周辺の歯肉が壊死してしまい穴が開いています。


歯肉が赤黒く変色しています。


空いた穴から見える歯根にまで、茶色く歯石が付着してしまっていますね。


こうなってはもう抜歯するしか手立てはありません。


3歳以上のワンちゃん・猫ちゃんの80%以上にすでに歯周病が認められるというデータもございます。


ご自宅での歯磨きと同時に、病院での定期的なクリーニングで健康な歯を保つことが、ワンちゃん・猫ちゃんの「QOL(quality of life:生活の質」を維持するために非常に重要になってきます。

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口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)
2018年02月05日 (月) | 編集 |
先日、歯科処置を行ったワンちゃん。


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全体的に重度の歯石付着と、歯周病を患っております。


特に、両上顎の犬歯の状態が思わしくありません。




このように、犬歯の歯根部を洗浄すると・・・


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銀色の管が洗浄管。赤く出血しているように見えるのは、血液の混ざった洗浄液です。



洗浄液が鼻の穴から出てきます・・・



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これは、口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)という状態です。


犬歯歯根部の歯槽膿漏が進行し、歯根部周辺の骨組織が壊死し鼻の穴まで貫通してしまっているのです。



こちらは左上の犬歯の様子。


歯肉が壊死して欠損してしまっています。


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犬歯の歯根はとても太く、上顎骨奥まで深く入り込んでいるので、無理やり抜歯しようとすると、周辺の組織に大きなダメージを与える可能性があります。


そのため、歯肉を切開し、あらかじめ歯根を支える骨組織の一部を切削しておきます。


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あらかじめ骨を削り、力の逃げ場を作っておくことで、内側の重要な組織へのダメージを避けるためです。



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抜歯をした後の様子ですが・・・矢印で示した部分が「口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)」です。



犬歯歯根部に生じた重度の歯周病によって、鼻腔周辺の組織が壊死し、穴が開いてしまったのです。
この穴は鼻の穴につながっています。



壊死した組織は綺麗に洗浄してから縫合します。


といっても、歯肉組織が壊死してしまっているので、そのまま傷口を縫って塞ぐことはできません。


頬の内側の粘膜を移植するような形で傷口を塞がなければなりません。



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これでずいぶんとお口の中がすっきりとしたはずです。



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野生と歯周病
2018年01月30日 (火) | 編集 |
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このブログでもよくとりあげていますが、ペットのワンちゃん・猫ちゃんの多くで問題となる歯周病。


2~3歳以上のワンちゃん・猫ちゃんの実に80%がすでに歯周病に罹患していると言われています。


重度の歯周病では、炎症によって歯周組織が壊死・破壊され、歯根周辺の骨が溶けてしまうこともあります。



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口腔鼻腔ろう。重度の歯周病によって、犬歯歯根部周辺の組織が壊死。鼻の穴まで貫通した状態。




歯周病の原因は、歯肉周辺に蓄積した歯垢内に増殖する細菌です。


人間もそうですが、食後に歯を磨いて食べかすを除去しなければ、口腔内には歯垢がどんどんと蓄積し、歯周病が進行していってしまうのです。


野生の肉食動物では、獲物を噛み殺し、毛皮を噛み裂き、スジや骨をしゃぶりつくして食事をします。


そのため、歯の表面が適度に擦られるため、歯垢の蓄積は最小限となり、歯周病に罹患することは少ないとされています。


ペットのワンちゃん・猫ちゃんでは、缶詰やドライフードが主な食事となりますが、いずれも粉状の食べかすや、ベタベタとした糊状の食べかすが発生しやすく、そのため歯周病が非常に多くなっているのです。



ところで、昨年秋に病院をお休みさせていただいたときに、家族で道志の山奥にキャンプにいったのですが、キャンプ場の近くの木工所につながれていたワンちゃん(大型の雑種犬)の傍には、「鹿の死体」が無造作に転がっており、ワンちゃんが一生懸命かじっていました。


猟師さんがとってきたおこぼれにあずかっているのでしょうか?


一見すると何とも残酷な感じも致しますが、ワンちゃんの本来の性質から考えれば、最高の食事ですね。
(注:寄生虫感染などの問題がありますので、ペットのワンちゃん・猫ちゃんに推奨するものではありません。)


きっと、あのワンちゃんは歯周病で悩まされることもないのでしょう。

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