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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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猫の吸収病巣 Uちゃんのケース
2019年09月07日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



くしゃみと鼻水が気になる・・・ということで来院された猫ちゃん。



くしゃみ、鼻水については特に問題はありませんでしたが・・・



その診療の際に歯周病が見つかりました。



猫ちゃん特有の歯周病で、「吸収病巣」と呼ばれる歯周疾患です。



20190907tah01.jpg



「破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)」とも呼ばれる疾患で、本来は乳歯の生え変わりの際などに活動する「破歯細胞」が異常な活動を示し、正常な永久歯を溶かしてしまいます。




20190907tah02.jpg




原因ははっきりとわかっておらず、効果的な治療法もありません。




進行すると痛みを伴いますので、それを和らげるために抜歯治療を行います。



猫ちゃんの奥歯は、根っこが二本・三本に分かれているので、そのままスッポリ抜歯することはできません。



歯根周囲の骨を削り、歯根を分割して抜歯します。



20190907tah03.jpg
歯肉を切開し、歯槽骨を切削。歯根を分割して、半分抜歯を終えたところ。
後ろの歯根はまだ残っている状態。



「吸収病巣」に侵された歯はもろくなっているので、慎重に抜歯を行います。




20190907tah04.jpg



抜歯を終えたら、切開した歯肉を縫合して終了です。






町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

重度の歯周病
2019年06月24日 (月) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院





重度の歯周病の症例です。



20190624tah01.jpg




全体に中程度~重度の歯石付着が認められ、奥歯は歯周病も患っています。




歯肉が赤く腫れあがって、奥歯はグラグラの状態。



ここまで歯周病が進行してしまうと、歯石を除去するだけでは治りません。




残念ながら抜歯が必要です。




人間と違い、ワンちゃん・猫ちゃんの歯科処置は全身麻酔が必要なので、どうしても治療の決断がつかない飼主様が多いのですが・・・




治療が遅れると、歯周病が進行し、抜歯を余儀なくされることがほとんど。



早め、早めの治療が大切です。




町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

歯周病治療 Jちゃんのケース
2019年04月13日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



重度歯周病治療の症例です。



ミニチュアダックスのJちゃん。



20190413tah01.jpg



重度の歯石付着。


この歯石を除去してみると・・・



20190413tah02.jpg



歯肉は壊死し、歯根部まで歯石が入り込んでいます。



この歯は抜くしかありません。


わんちゃんの下顎臼歯は歯根が2本に別れているので、そのままズボッと抜くわけにはいきません。


歯を歯根ごとに分割してから抜歯します。



20190413tah03.jpg



無理な力をかけると下顎骨骨折の危険があります。


必要に応じて歯肉切開、下顎骨の切削を行いながら抜歯を行います。



20190413tah04.jpg



重度の歯周病では、歯根の奥、下顎の骨のところまで汚れが入り込んでいるので、抜歯後は入念な洗浄が必要です。



そして、反対側の処置へ。



反対側は犬歯にも重度の歯周病が・・・


20190413tah05.jpg



わんちゃん・ねこちゃんの犬歯の歯根は、皆さんが想像するよりもずっと太く、奥まで入り込んでいます。


これを安全に抜歯するには、歯肉を切開し、歯槽骨(顎の骨の歯を支えている部分)を削って「力の逃げ場」を作ってやらなければなりません。


無理やりに抜こうとすると下顎骨骨折を引き起こします。



20190413tah06.jpg



犬歯を抜いた後。こんなに大きな穴が開くくらい、奥まで歯根が入り込んでいるのです。



抜歯後は綺麗に洗浄してから縫合です。



20190413tah07.jpg





町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

猫の歯の吸収病巣
2018年10月16日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院


「お口が痛いみたいで・・・」



ということで来院された猫ちゃん。


20181017tah01.jpg



御覧のように※印をつけた部分の歯が溶けて穴が開いてしまっています。


虫歯(齲蝕)のように見えますが・・・



これは、「歯の吸収病巣」といわれる、猫ちゃんに多い歯科疾患です。



この疾患は「破歯細胞」の異常活動が原因で発症します。



「破歯細胞」というのは乳歯が生え変わる時に働く細胞です。


歯根を溶かす働きがあり、それによって歯が生え変わるわけですが・・・



その「破歯細胞」が異常な活動を始めて、永久歯を溶かしてしまうのが「歯の吸収病巣」です。



なぜ「破歯細胞」が活性化するのか原因はわかっていません。



免疫学的異常や、栄養の不均衡、歯周病の関連などが疑われていますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。



抜歯以外の有効な治療法はなく、今回の症例も残念ながらこの二本の歯は抜歯となりました。



町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院







歯石クリーニング
2018年07月09日 (月) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



いつもは重度の歯周病治療をご紹介することが多いのですが・・・



本日は一番基本的な歯科処置である歯石クリーニングのご紹介です。
※料金案内


20180709tah01.jpg



ワンちゃん・ネコちゃんの歯科処置は、原則、全身麻酔下での処置となります。


※無麻酔での歯科処置の危険性について:日本小動物歯科研究会
http://sa-dentalsociety.com/
http://sa-dentalsociety.com/news/dental%20scaling.pdf




麻酔をかけたら、まずは口腔内を詳しく観察して、麻酔前には見つけられなかったような歯周病などの異常がないか確認いたします。


写真からもわかる通り、前の方の歯に比べて奥歯の歯石が多いですね。


じつは、この部分には唾液腺の分泌口があるため、ワンちゃんのお口の中で最も歯石が付きやすい部分。



この部分はほっぺをめくらないと見えないので、飼い主様が前歯をみて「まだまだ綺麗ね!」なんて思っているうちに、どんどんと進行してしまっていたり・・・



この部分は歯槽膿漏も起こしやすいので入念にチェックです。



チェックが終わったら、超音波スケーラーで歯石クリーニングであります。


人間の歯医者さんでやる歯石クリーニングと全く同じです。


20180709tah02.jpg



麻酔をかけないと見ることもできないような奥の方や歯の裏側までしっかりと歯石を取り除いていきます。



歯石クリーニングで最も大切なのは、歯肉縁下とよばれる歯と歯茎の隙間の部分をしっかりとクリーニングすること。



この部分に入り込んだ歯石や歯垢が歯周病の一番の原因になります。




20180709tah05.jpg




しっかりと歯石を取り除いたら、研磨剤でツルツルに磨き上げます。




この程度の歯石の量であれば、麻酔処置の時間も含めて40~50分程度で終わります。



20180709tah06.jpg



歯の黄ばみやシミ汚れまで取り切れるわけではないので、「真っ白!!」というわけにはいきませんが・・・



かなり綺麗になりましたね!!



麻酔をかけての処置というと、皆さんご心配になるのは当然。


痛みを伴う処置になると麻酔も深くかけなければなりませんが、クリーニングだけなら最小限の麻酔で済みます。


うつらうつらと半分寝てるくらいの麻酔具合で、処置のために体の向きを変えようとすると、それだけで目が覚めかけるくらいの麻酔加減なんですよ。


重度の歯周病になってしまい、大きな負担をかけて治療をするよりは、軽い麻酔処置で済むうちに早め早めの歯石クリーニングを行うのが大切です。



20180220tah01.jpg




20180203tah01.jpg



こうなってしまってからでは、処置の時間もかかるし、麻酔も深くかけなければなりませんし、歯を何本も抜くことになるし、飼主様のお財布にも優しくありません。


町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院