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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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乳歯抜歯
2019年10月24日 (木) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院





チワワやトイプードルなどの小型犬種によくあることですが・・・




乳歯が抜けずに残ってしまう。




20191024tah01.jpg
細く湾曲した歯が乳歯(犬歯)




顎の骨格が小さいため、正常な歯の抜け変わりが上手くいかないのですね。




乳歯が残ってしまうと、その部分に食べ物のカスが溜まりやすくなり、歯周病の原因になってしまいます。




仔犬の永久歯が生えそろうのは、生後8~10カ月頃。




ちょうど去勢手術・避妊手術を考えるころです。




それに合わせて抜けずに残ってしまった乳歯を抜歯してあげます。
(動物の歯科処置には全身麻酔が必要になるため)



子供の歯と言えども、犬歯は根っこが深く抜歯は一仕事。




無理やり抜こうとすると折れて根っこが残ってしまったり、小さな小型犬の顎の骨を損傷してしまう危険があります。




そこで、まずは歯肉を切開し・・・





20191024tah02.jpg






歯根を支えている顎の骨の一部をドリルで削ります。





20191024tah03.jpg





骨の一部を削ることで、抜歯する際の力の逃げ場を作ってあげます。




長芋を掘る時に、無理やりに引っ張るのではなく、周りの土をしっかりと掘って収穫するのと同じ理屈です。






20191024tah04.jpg






抜いてみるとこんなに立派な根っこがあるのです。





20191024tah05.jpg






あとは綺麗に歯肉を縫合して終了です。






町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

猫の吸収病巣 Uちゃんのケース
2019年09月07日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



くしゃみと鼻水が気になる・・・ということで来院された猫ちゃん。



くしゃみ、鼻水については特に問題はありませんでしたが・・・



その診療の際に歯周病が見つかりました。



猫ちゃん特有の歯周病で、「吸収病巣」と呼ばれる歯周疾患です。



20190907tah01.jpg



「破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)」とも呼ばれる疾患で、本来は乳歯の生え変わりの際などに活動する「破歯細胞」が異常な活動を示し、正常な永久歯を溶かしてしまいます。




20190907tah02.jpg




原因ははっきりとわかっておらず、効果的な治療法もありません。




進行すると痛みを伴いますので、それを和らげるために抜歯治療を行います。



猫ちゃんの奥歯は、根っこが二本・三本に分かれているので、そのままスッポリ抜歯することはできません。



歯根周囲の骨を削り、歯根を分割して抜歯します。



20190907tah03.jpg
歯肉を切開し、歯槽骨を切削。歯根を分割して、半分抜歯を終えたところ。
後ろの歯根はまだ残っている状態。



「吸収病巣」に侵された歯はもろくなっているので、慎重に抜歯を行います。




20190907tah04.jpg



抜歯を終えたら、切開した歯肉を縫合して終了です。






町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

重度の歯周病
2019年06月24日 (月) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院





重度の歯周病の症例です。



20190624tah01.jpg




全体に中程度~重度の歯石付着が認められ、奥歯は歯周病も患っています。




歯肉が赤く腫れあがって、奥歯はグラグラの状態。



ここまで歯周病が進行してしまうと、歯石を除去するだけでは治りません。




残念ながら抜歯が必要です。




人間と違い、ワンちゃん・猫ちゃんの歯科処置は全身麻酔が必要なので、どうしても治療の決断がつかない飼主様が多いのですが・・・




治療が遅れると、歯周病が進行し、抜歯を余儀なくされることがほとんど。



早め、早めの治療が大切です。




町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

歯周病治療 Jちゃんのケース
2019年04月13日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



重度歯周病治療の症例です。



ミニチュアダックスのJちゃん。



20190413tah01.jpg



重度の歯石付着。


この歯石を除去してみると・・・



20190413tah02.jpg



歯肉は壊死し、歯根部まで歯石が入り込んでいます。



この歯は抜くしかありません。


わんちゃんの下顎臼歯は歯根が2本に別れているので、そのままズボッと抜くわけにはいきません。


歯を歯根ごとに分割してから抜歯します。



20190413tah03.jpg



無理な力をかけると下顎骨骨折の危険があります。


必要に応じて歯肉切開、下顎骨の切削を行いながら抜歯を行います。



20190413tah04.jpg



重度の歯周病では、歯根の奥、下顎の骨のところまで汚れが入り込んでいるので、抜歯後は入念な洗浄が必要です。



そして、反対側の処置へ。



反対側は犬歯にも重度の歯周病が・・・


20190413tah05.jpg



わんちゃん・ねこちゃんの犬歯の歯根は、皆さんが想像するよりもずっと太く、奥まで入り込んでいます。


これを安全に抜歯するには、歯肉を切開し、歯槽骨(顎の骨の歯を支えている部分)を削って「力の逃げ場」を作ってやらなければなりません。


無理やりに抜こうとすると下顎骨骨折を引き起こします。



20190413tah06.jpg



犬歯を抜いた後。こんなに大きな穴が開くくらい、奥まで歯根が入り込んでいるのです。



抜歯後は綺麗に洗浄してから縫合です。



20190413tah07.jpg





町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

猫の歯の吸収病巣
2018年10月16日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院


「お口が痛いみたいで・・・」



ということで来院された猫ちゃん。


20181017tah01.jpg



御覧のように※印をつけた部分の歯が溶けて穴が開いてしまっています。


虫歯(齲蝕)のように見えますが・・・



これは、「歯の吸収病巣」といわれる、猫ちゃんに多い歯科疾患です。



この疾患は「破歯細胞」の異常活動が原因で発症します。



「破歯細胞」というのは乳歯が生え変わる時に働く細胞です。


歯根を溶かす働きがあり、それによって歯が生え変わるわけですが・・・



その「破歯細胞」が異常な活動を始めて、永久歯を溶かしてしまうのが「歯の吸収病巣」です。



なぜ「破歯細胞」が活性化するのか原因はわかっていません。



免疫学的異常や、栄養の不均衡、歯周病の関連などが疑われていますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。



抜歯以外の有効な治療法はなく、今回の症例も残念ながらこの二本の歯は抜歯となりました。



町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院