2020年10月02日 (金) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
こういうの、お散歩道の雑草の中などでよく目にしますよね。
「ノギ」といいます。
イネ科の植物の穂先にあるトケトゲしたやつ。
子供の頃に草むらで遊んでいると、いっぱい服にくっついてきた思い出が皆さんにもおありかと思います。
この「ノギ」は、わんちゃんにとってはとても危険。
耳の中に入り込んで外耳炎を起こしたり・・・
足の裏に刺さってしまったり・・・
中には、気管の中にまで入り込んでヒドイ気管支炎を起こしてしまったり・・・
写真の「ノギ」も、外耳炎のワンちゃんのお耳から摘出したものです。
場合によっては鼓膜を傷つける危険もあり、とても恐ろしいことです。
お散歩中の草むら探検もほどほどに・・・
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
こういうの、お散歩道の雑草の中などでよく目にしますよね。
「ノギ」といいます。
イネ科の植物の穂先にあるトケトゲしたやつ。
子供の頃に草むらで遊んでいると、いっぱい服にくっついてきた思い出が皆さんにもおありかと思います。
この「ノギ」は、わんちゃんにとってはとても危険。
耳の中に入り込んで外耳炎を起こしたり・・・
足の裏に刺さってしまったり・・・
中には、気管の中にまで入り込んでヒドイ気管支炎を起こしてしまったり・・・
写真の「ノギ」も、外耳炎のワンちゃんのお耳から摘出したものです。
場合によっては鼓膜を傷つける危険もあり、とても恐ろしいことです。
お散歩中の草むら探検もほどほどに・・・
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
2020年05月08日 (金) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
「全身に虫刺されの後がある」
ということで来院されたワンちゃん。
「暖かくなってきたし、ノミやマダニもだいぶ出てきているからな~・・・」
と思いながら診察室に入ると・・・
「ほらこんなに赤くなって・・・」
とお腹を見せてもらった瞬間・・・
「あ、これヤバいやつだ・・・」
と即精密検査。
なにも知らないと、確かに虫刺され??のように見えるかもしれませんが・・・
これは皮下出血です。
免疫介在性血小板減少症(IMT)を強く疑う所見です。
自己免疫機能の異常によって、血小板細胞が破壊されてしまう病気です。
血小板は、出血をコントロールする役割を担っていますので、その血小板が破壊されてしまうことで、写真の様な異常な皮下出血をおこすのです。
血小板が破壊されることで自然に発生する出血ですので、本人は痛くも痒くもありません。
薬剤、ワクチン、腫瘍、感染症などの疾患が引き金となって起こる場合(二次性血小板減少症)と、基礎疾患などの影響なく発生する原発性血小板減少症があります。
今回の症例は、重度の歯周病(歯周組織での感染症)を患っているので、それが引き金になったのかもしれません。
痛みや痒みなど、わんちゃん本人に明らかな症状がないため、飼主様はそれほど深刻には考えませんが・・・
重症化すると命にかかわる場合もあるため、決して油断はできません。
治療は、免疫抑制剤の投与が基本。
発症に基礎疾患が係わっている場合は、当然その治療も行います。
幸い、重症化することなく綺麗に治りました。
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
「全身に虫刺されの後がある」
ということで来院されたワンちゃん。
「暖かくなってきたし、ノミやマダニもだいぶ出てきているからな~・・・」
と思いながら診察室に入ると・・・
「ほらこんなに赤くなって・・・」
とお腹を見せてもらった瞬間・・・
「あ、これヤバいやつだ・・・」
と即精密検査。
なにも知らないと、確かに虫刺され??のように見えるかもしれませんが・・・
これは皮下出血です。
免疫介在性血小板減少症(IMT)を強く疑う所見です。
自己免疫機能の異常によって、血小板細胞が破壊されてしまう病気です。
血小板は、出血をコントロールする役割を担っていますので、その血小板が破壊されてしまうことで、写真の様な異常な皮下出血をおこすのです。
血小板が破壊されることで自然に発生する出血ですので、本人は痛くも痒くもありません。
薬剤、ワクチン、腫瘍、感染症などの疾患が引き金となって起こる場合(二次性血小板減少症)と、基礎疾患などの影響なく発生する原発性血小板減少症があります。
今回の症例は、重度の歯周病(歯周組織での感染症)を患っているので、それが引き金になったのかもしれません。
痛みや痒みなど、わんちゃん本人に明らかな症状がないため、飼主様はそれほど深刻には考えませんが・・・
重症化すると命にかかわる場合もあるため、決して油断はできません。
治療は、免疫抑制剤の投与が基本。
発症に基礎疾患が係わっている場合は、当然その治療も行います。
幸い、重症化することなく綺麗に治りました。
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
2020年01月21日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
ちょっと面白い論文の情報を目にしました。
近年では、レントゲン撮影もデジタル化されて、昔のようにフィルムに現像することはほとんどなく、パソコンの画面上で診断することが一般的なのですが・・・
診断には専用のビューワーと、DICOM形式と呼ばれる専用の画像形式が用いられます。
それに対して、一般的なjpegの画像形式で、スマートホンなど携帯端末で表示した場合に、診断精度が劣るのか??
ということを調べたという論文でした。
結果は、明らかな差はなかったというもの。
当院でも最近、タブレットを利用した電子カルテを導入しましたが、これからはこういった携帯端末を片手に診療し、飼い主様にご説明するのが当たり前になっていくんでしょうね。
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
ちょっと面白い論文の情報を目にしました。
近年では、レントゲン撮影もデジタル化されて、昔のようにフィルムに現像することはほとんどなく、パソコンの画面上で診断することが一般的なのですが・・・
診断には専用のビューワーと、DICOM形式と呼ばれる専用の画像形式が用いられます。
それに対して、一般的なjpegの画像形式で、スマートホンなど携帯端末で表示した場合に、診断精度が劣るのか??
ということを調べたという論文でした。
結果は、明らかな差はなかったというもの。
当院でも最近、タブレットを利用した電子カルテを導入しましたが、これからはこういった携帯端末を片手に診療し、飼い主様にご説明するのが当たり前になっていくんでしょうね。
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
2018年01月27日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
胸水・・・腹水・・・
といった言葉を耳にされたことがおありでしょうか?
心不全、肝不全、腫瘍性疾患、炎症性疾患などなど・・・
様々な理由で胸腔内や腹腔内に液体貯留が起きます。
胸腔内に液体貯留が起きれば「胸水」。
腹腔内に液体貯留が起きれば「腹水」。
写真は、あるワンちゃんの胸水。
胸「水」と呼びますが、その見かけは写真のようにまるで血液のように真っ赤であったり、黄色っぽい液体であったり、白く白濁した液体であったり・・・胸水(もしくは腹水)貯留の原因によって様々です。
一般的に炎症や腫瘍がかかわって発生する胸水(腹水)は写真のように血液のようにドロッとした液体が溜まることが多いです。
炎症や腫瘍が存在することで、血液細胞や炎症細胞が多く含まれているからです。
一方、心不全などの循環不全によって貯留した液体は、炎症性・腫瘍性の胸水(腹水)に比べて液体中の細胞成分が少ないため、やや黄色味を帯びた透明の液体であることが多いです。
町田市 谷口動物病院
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胸水・・・腹水・・・
といった言葉を耳にされたことがおありでしょうか?
心不全、肝不全、腫瘍性疾患、炎症性疾患などなど・・・
様々な理由で胸腔内や腹腔内に液体貯留が起きます。
胸腔内に液体貯留が起きれば「胸水」。
腹腔内に液体貯留が起きれば「腹水」。
写真は、あるワンちゃんの胸水。
胸「水」と呼びますが、その見かけは写真のようにまるで血液のように真っ赤であったり、黄色っぽい液体であったり、白く白濁した液体であったり・・・胸水(もしくは腹水)貯留の原因によって様々です。
一般的に炎症や腫瘍がかかわって発生する胸水(腹水)は写真のように血液のようにドロッとした液体が溜まることが多いです。
炎症や腫瘍が存在することで、血液細胞や炎症細胞が多く含まれているからです。
一方、心不全などの循環不全によって貯留した液体は、炎症性・腫瘍性の胸水(腹水)に比べて液体中の細胞成分が少ないため、やや黄色味を帯びた透明の液体であることが多いです。
町田市 谷口動物病院
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2016年08月06日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院
本日、午前の診療が終わる頃に一本の電話が・・・
「お隣のワンちゃんが熱中症みたいなんだけど、どうしたらいいですか??」
とのこと。
どうやら、外で飼育されている隣家のワンちゃん(大型犬)のリードが絡まってしまったか何かで、日陰に避難することができず、炎天下で熱中症になっているようでした。
すぐに涼しいところに移動して、水を与えていただくように指示させていただくとともに、飼主様と相談して病院へ行っていただくようにお話ししたのですが・・・
隣家の飼主様は不在で、連絡も取れないとのこと。さらに、ワンちゃんが大きくて移動させることもできない、
そうこうしているうちに
「あ、呼吸がとまっちゃったかも!」
とのこと。
我々としては飼主様不在のお宅に勝手にお邪魔するわけにもいきませんし、本来であれば勝手に治療することもできません。
そこで、早急に警察に相談し、保護をお願するようにお話ししたのですが・・・
その後、特に御連絡はないので、どうなったかは解りませんが・・・ちょっと、状況としては厳しいかな・・・と。
炎天下の熱中症が危険なのは、人間もワンちゃんも一緒です。
今回の事例は屋外でしたが、室内でもクーラーのつけ忘れでの熱中症など飼主様不在時の事故や・・・
過去には飼主様がお掃除をする間、ワンちゃんをベランダに1時間ほど出していたらその間に熱中症になってしまった症例もございます。
老齢犬、長毛の大型犬、ブルドック系の短頭種は熱中症をおこしやすいので特に注意が必要です。
皆様、どうぞご注意くださいませ。
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本日、午前の診療が終わる頃に一本の電話が・・・
「お隣のワンちゃんが熱中症みたいなんだけど、どうしたらいいですか??」
とのこと。
どうやら、外で飼育されている隣家のワンちゃん(大型犬)のリードが絡まってしまったか何かで、日陰に避難することができず、炎天下で熱中症になっているようでした。
すぐに涼しいところに移動して、水を与えていただくように指示させていただくとともに、飼主様と相談して病院へ行っていただくようにお話ししたのですが・・・
隣家の飼主様は不在で、連絡も取れないとのこと。さらに、ワンちゃんが大きくて移動させることもできない、
そうこうしているうちに
「あ、呼吸がとまっちゃったかも!」
とのこと。
我々としては飼主様不在のお宅に勝手にお邪魔するわけにもいきませんし、本来であれば勝手に治療することもできません。
そこで、早急に警察に相談し、保護をお願するようにお話ししたのですが・・・
その後、特に御連絡はないので、どうなったかは解りませんが・・・ちょっと、状況としては厳しいかな・・・と。
炎天下の熱中症が危険なのは、人間もワンちゃんも一緒です。
今回の事例は屋外でしたが、室内でもクーラーのつけ忘れでの熱中症など飼主様不在時の事故や・・・
過去には飼主様がお掃除をする間、ワンちゃんをベランダに1時間ほど出していたらその間に熱中症になってしまった症例もございます。
老齢犬、長毛の大型犬、ブルドック系の短頭種は熱中症をおこしやすいので特に注意が必要です。
皆様、どうぞご注意くださいませ。
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