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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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子宮蓄膿症の猫ちゃん
2019年05月28日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



数日前から元気食欲がなくて、陰部から膿の様なオリモノがでているということで来院された猫ちゃん。




「子宮蓄膿症」です。



中高齢の未避妊の女の子に発症する病気で、発情後しばらくたった後に元気・食欲の低下、多飲多尿、陰部からのオリモノなどを特徴とします。



きわめて重篤な細菌感染症で、放置すると間違いなく死に至る病気です。



症例の全身状態を確認し、緊急手術の準備を行います。





20190528tah03.jpg



子宮内にパンパンに膿が溜まっています。



慎重に扱わなければ、子宮破裂の危険があります。



20190528tah04.jpg




無事に摘出成功。




20190528tah05.jpg




私の手のひらに乗るくらいの大きさですが、体重3kgそこそこの猫ちゃんにとっては大変な量の膿です。



子宮蓄膿症では、手術が成功してもしばらくは油断できません。



すでに体内に吸収された細菌の毒素によって、術後しばらくたってから多臓器不全などの問題が発生する可能性があるのです。









町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

卵巣嚢腫と子宮蓄膿症
2019年04月26日 (金) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院




※手術中の写真がございます。苦手な方はご注意ください。




オリモノが続いている・・・ということでご来院いただいたわんちゃん。





20190426tah01.jpg





陰部から膿状のオリモノが・・・




子宮蓄膿症です。



中高齢の未避妊犬に多い疾患で、子宮内に細菌が感染し、膿が溜まってしまいます。



重篤な感染症で、放置すると多臓器不全から死に至る病気です。



治療の基本は手術での子宮摘出です。



さいわい、このわんちゃんはまだ全身状態が落ち着いていたので、十分にゆとりをもっての手術となりました。




・・・が、ちょっと手術中に苦労することが・・・





20190426tah02.jpg




子宮に膿が溜まっているのはもちろんですが・・・卵巣が巨大化しており、当初予定した切開範囲では腹腔外に取り出すことができませんでした。



急遽、切開を広げて摘出。



術前の超音波検査で「単なる子宮蓄膿症とは違って見えるな・・・」とちょっと違和感を感じていたのですが・・・



その違和感の正体は、この巨大化した卵巣でした。



20190426tah03.jpg




正常な小型犬の卵巣は米粒くらいから小豆くらいのサイズ。



今回の症例は、子供の握りこぶしくらいありそうです。



右の卵巣は小さく見えますが、これでも正常の何倍もの大きさです。



20190426tah04.jpg




悪性腫瘍の可能性もあるので、切除した卵巣は検査所へ。



幸い、診断は「卵巣嚢腫」。



「卵巣嚢腫」は卵子が排卵されないまま卵胞が巨大化した状態のことをいいます。



悪性腫瘍ではありませんが、ホルモン分泌の異常から、子宮蓄膿症の引き金の一つになる場合があります。



中高齢の未避妊犬では、子宮や卵巣の疾患が珍しくありません。



発情の周期がおかしかったり、オリモノが多いようなときは、早めの受診が大切です。



町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院


精巣腫瘍
2018年06月16日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院


先日手術をした睾丸(精巣)腫瘍の症例です。



20180615tah04.jpg



ペニスの横に大きな腫瘤があります。これが精巣腫瘍。



なぜこんなところに精巣があるかというと・・・



このワンちゃんはもともと「停留睾丸(精巣)」だったのです。


ご存知の方も多いと思いますが、睾丸(精巣)は、もともとは女性の卵巣と同じように腹腔内に位置しています。


生まれるまでの間(もしくは生後数か月の間)に移動して陰嚢内に収まるわけですが・・・


先天的な奇形で、陰嚢内に睾丸(精巣)が下降せずに、腹腔内や腹部皮下に留まってしまったものを「停留睾丸(精巣)」と呼びます。



停留睾丸(精巣)は、陰嚢内の正常な睾丸(精巣)に比べて高い温度にさらされるため、正常な機能は失ってしまいます。



さらに、正常な睾丸(精巣)に比べて腫瘍化する危険性が高いといわれています。



犬の精巣腫瘍では、悪性であることが多く、治療には手術が必要ですが・・・



転移する可能性は低く、確実な外科切除で完治することがほとんどです。



20180615tah05.jpg




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子宮蓄膿症 Mちゃんのケース
2018年06月04日 (月) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



先日もご紹介しましたが、子宮蓄膿症の症例です。



今回ご紹介するのは、柴犬のMちゃん。



数日前から元気・食欲がないということでのご来院です。



食欲はないけども、やたらと水をがぶ飲みするとのこと・・・



カルテを確認すると今年で8歳になる女の子で、未避妊です。



こんな時に我々が一番に警戒するのが子宮蓄膿症



注意深く身体検査を進めると・・・腹部に明らかなふくらみが触知されます。



20180602tah01.jpg
手術中の様子。腹部のふくらみが明らかです。



すぐに血液検査や超音波検査を実施し、子宮蓄膿症と診断。



その日のうちに緊急手術です。



20180602tah02.jpg



大量の膿でパンパンに膨らんだ子宮。



子宮破裂の危険があるので、慎重に摘出を行います。



子宮内に貯留した膿の毒素は全身に影響し、多臓器不全を起こす危険があります。



20180602tah04.jpg



子宮内には大量の血膿が・・・




子宮蓄膿症は、早期に診断し摘出手術を行うことができれば命にかかわることは少ない病気ですが・・・



診断が遅れ多臓器不全を招いてしまうと、手術をしても助からないことも。



子宮蓄膿症になると、元気食欲がなくなるのはもちろんですが・・・



膿の毒素の影響からか、水をがぶ飲みするようになります。



そして、陰部から膿状のオリモノや、出血がみられることも良くあります。



中高齢の未避妊のわんちゃんで、そういった症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診されることをお勧めいたします。



町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

子宮水腫/粘液症
2018年04月17日 (火) | 編集 |
町田市 動物病院 谷口動物病院

おなかが急に大きくなってきた・・・



ということでご来院いただいたわんちゃん。



中高齢のチワワの女の子。


確かに、ずいぶんと不自然におなかが膨らんでいます。



まだ避妊手術をしていない女の子でしたので、妊娠の可能性について伺いましたが・・・どうもそういったことはないようです。



そこで、腹部レントゲンと超音波検査で確認をすると・・・



20180417tah01.jpg
※腹部超音波検査 *印は液体を貯留して膨らんだ子宮


どうやら、子宮内部に液体が貯留して膨らんでいるようです。


このような所見が得られた際に一番に心配をするのは子宮蓄膿症。
子宮蓄膿症についてはこちら→CLICK


中高齢の未避妊の女の子に多い疾患で、病名通りに子宮内に細菌感染を起こし膿が溜まってしまう病気で、致命的な疾患です。


子宮蓄膿症の場合は、食欲不振や発熱、血液検査で白血球数の異常が観られることが多いのですが・・・


どうも、今回のワンちゃんではそういったようなことはないようです。


とすると・・・子宮蓄膿症ではなく、子宮水腫(粘液症)が疑われます。


子宮水腫(粘液症)の場合は、子宮蓄膿症とは違って子宮内部に細菌感染は見られず、単純に水分や粘液が貯留した状態です。


子宮蓄膿症と違って、すぐに命にかかわる状態ではありませんが、内部に細菌が侵入すると致命的な子宮蓄膿症に進行する恐れがありますので、基本的には診断したら外科的に摘出することが望ましいです。


子宮蓄膿症と子宮水腫(粘液症)を血液検査と超音波検査だけで完全に診断をつけることは難しいことです。


子宮蓄膿症でも、初期の段階では、発熱や食欲不振、白血球の増加は見られないことも珍しくありません。


そういったことからも、子宮に液体貯留が見られた場合には、状況が許す限り速やかに摘出手術を行うことが望ましいと考えています。



20180417tah02.jpg



手術中の様子。


内部に液体が貯留して、パンパンに膨れ上がった子宮。


体重2.5kgの小さなチワワちゃんから、こんなに大きな子宮が出てきました。



町田市 動物病院 谷口動物病院