町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
肛門嚢の自壊
2018年02月17日 (土) | 編集 |
町田市 谷口動物病院ブログ

「肛門腺が破裂する!」


って聞いたことありますか?



肛門腺というのは、ワンちゃん・猫ちゃんの肛門の横に存在する肛門嚢から分泌されます。



臭い付けの役割があるわけですが・・・スカンクでは、この分泌腺の臭いが特別に強烈なのはよく知られた事実。


肛門腺は肛門横にある肛門嚢という袋にためられていて、必要に応じて分泌されるのですが・・・


この肛門嚢の部分に炎症が起きると、袋の中に膿が溜まります。


たまった溜まった膿はそのうちブチュツと肛門嚢の外へ排出されます。


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それを「肛門腺が破裂した!」とわかりやすく表現するわけですが・・・


けっこうビックリするような大穴がお尻の横に開いていしまいます。


こんな大穴あいて大丈夫なの??


って心配になりますが・・・



しっかりと消炎剤、抗生剤を投与すれば1~2週間で綺麗にふさがります。



肛門嚢炎を起こすと、


「お尻を気にして舐める」


「急に食欲がなくなる」


「お尻の近くを触ろうとすると(痛みから)嫌がる」


などの症状が出ます。


怪しそうな症状があったら、ちょっと尻尾を持ち上げて肛門の状態を確認してみてください。


町田市 谷口動物病院








耳洗浄
2017年10月21日 (土) | 編集 |
こちらは、トリミングショップ帰りのワンちゃんのお耳。


トリミングショップで「お耳の汚れが多いようなので、病院で診てもらった方がよさそうですよ」とアドバイスされていらっしゃいました。



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トリミングショップで耳洗浄を行った後にもかかわらず、耳の内部に汚れが残っています。


よく見ると、耳の中に生えた毛に汚れが絡まっているのがわかります。


これは、決してトリマーさんの耳洗浄の仕方が悪いわけではありません。



このように毛に絡まった耳垢は、通常の洗浄方法ではなかなかきれいにはならないのです。


こうして蓄積した汚れは、外耳炎の原因となります。



そこで、当院ではこのような器具を使用して洗浄いたします。



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洗浄液を吸った注射ポンプにカテーテルを取り付けます。


これを耳道内に挿入して、洗浄液の排出⇔吸入を数回繰り返すことで、耳道内の頑固な汚れもこの通り・・・!



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これですっきり綺麗になります!


※この方法は、鼓膜を損傷する危険があるので、事前に耳鏡を用いた耳道内の診察が必要です。


耳道の個体差と外耳炎
2017年09月12日 (火) | 編集 |
ワンちゃんの来院理由で多いものの一つに「外耳炎」があります。


「耳がかゆそう」とか「赤く腫れている」といった主訴で来院されるわけですが・・・


そんなワンちゃんたちの耳の中を観察しているとあることに気づきます。


それは、外耳炎の発症と耳道(耳の穴)の個体差の関係。


外耳炎を起こすわんちゃんの多くが、正常なワンちゃんに比べて耳道(耳の穴)が細長く鼓膜が観察しづらかったり、耳道内に毛が生えていて汚れが溜まりやすくなっているのです。




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正常なワンちゃんでは、このように奥の鼓膜まではっきり観察できますが・・・





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外耳炎を起こしやすいワンちゃんでは、耳道が細く奥まっており、鼓膜の観察が困難です。
※写真の症例は外耳炎治療中のため、さらに耳道が腫れて狭くなってしまっています。



また、耳道内に毛が多い症例では・・・



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耳道内に大量の毛が生えているワンちゃん。トイプードルやミニチュア・シュナウザーに多い。



もう、何も見えません・・・



この毛を抜いてやると・・・




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こんなに汚れが絡まってこびりついてしまっています。




こちらは、毛の量は少ないですが・・・




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毛の根元に汚れが残ってしまっているのがよくわかりますね。




外耳炎の原因はアレルギーがかかわるなど様々な要因が複合して発症することが多いのですが・・・



御覧のように耳道が細く、奥まっているような症例や、耳道内に毛が大量に生えている症例では、それだけ耳道内に汚れが溜まりやすく、また通気性も悪くなるため、雑菌が繁殖しやすいと考えられます。



そして、このような症例では、投薬で一時的に症状が治まっても、根本的な原因が耳道の構造にかかわっているため、再発しやすく、難治性に陥りやすくなってしまいます。


外耳炎を繰り返す症例では、こういった耳道の個体差も考慮に入れた治療が必要になってくるのです。

猫のアレルギー性皮膚炎
2017年01月20日 (金) | 編集 |
こちらは、先日診療した猫ちゃんのお腹の皮膚の様子。




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猫のアレルギー性皮膚炎を疑う所見です。



痒くて舐めすぎて、脱毛し赤く皮膚炎を起こしています。




猫のアレルギー性皮膚炎には

1.ノミアレルギーによるもの

2.食物アレルギーによるもの

3.ノミ・食事以外によるもの(非ノミ・非食事性アレルギー性皮膚炎)

があります。


猫のアレルギー性皮膚炎については、まだ良く解っていない点も多く、血液検査によるアレルギー検査もその有用性についてはまだまだ議論が必要な状況です。


そのため、このような症状がみられた場合は、まずはノミ駆除や食事変更などから試して、改善が無い場合はステロイド剤等の免疫抑制剤やその他抗アレルギー薬を使用しながら診断治療を行っていくことになります。


耳洗浄
2016年07月28日 (木) | 編集 |
こちらは、ある外耳炎の症例の耳道内の画像です。




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大量の耳垢で耳の穴が鼓膜まで埋まってしまっています。



正常な耳であれば鼓膜まで奇麗に見えなければなりません。


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こちらは正常犬の耳道画像。薄く白い膜のようにみえるのが鼓膜。




外耳炎を起こすと、炎症による分泌物の増加や、微生物の代謝物の蓄積によって通常よりも耳垢が多く発生します。



蓄積した耳垢は、さらなる炎症や微生物の増殖を引き起こします。



そのため、外耳炎の治療では投薬だけではなく、耳道内の耳垢洗浄が重要になります。



かといって、こんなに耳垢が詰まった状態で、綿棒などで洗浄しようとすると逆効果。



かえって耳垢を奥に押し込んでしまうことになるのです。



実際に飼い主様が綿棒で掃除しようとして、かえって汚れを押し込んでしまって悪化させてしまうとことが結構あるんですよ。



そのため・・・



これを使います。


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洗浄液を吸った注射ポンプに、短くカットしたカテーテルを取り付けたもの。



これを鼓膜手前まで差し込んで、注射ポンプで洗浄液を吸ったり出したりして水流で内部を洗浄します。



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そうすると・・・


洗浄液で押し出されてきた耳垢の塊が・・・


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こんなに取れました。


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洗浄した後の耳道を見てみると・・・



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炎症が酷く、耳道の皮膚が荒れてしまっていますが、耳垢は奇麗に取れました。