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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
心臓腫瘍と胸水
2018年09月29日 (土) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



心臓病ということで治療をしていたが、経過が思わしくないということで来院されたわんちゃんです。




本人の状態や、病歴を聞いていると、どうも腑に落ちない点がいくつか・・・



一般的な心臓病にしては様子がおかしいな・・・と思いつつ詳しく調べると・・・



超音波検査で心臓に腫瘍が見つかりました。



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大動脈の付け根の当たりに3~4cmほどの大きさの腫瘍です。



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超音波検査だけでこの腫瘍を正確に診断することはできませんが、腫瘍の位置からすると「大動脈小体腫」の可能性が高いと考えられます。



「大動脈小体腫」は転移したりすることは稀ですが、徐々に大きくなり、心臓を圧迫することで心不全を引き起こします。



このワンちゃんも、腫瘍の圧迫による心臓循環不全から胸水の貯留が起きていました。



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胸に溜まった「胸水」は呼吸を圧迫するため、すぐに抜いてあげなければなりません。




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このタイプの腫瘍は、外科手術で摘出することは困難で、抗がん剤なども効果的ではないため、対症療法で症状を緩和してあげることしかできません。



こちらのワンちゃんでも、胸水を抜いて、病状に合わせた投薬に変更することしかできませんでしたが、それでもお薬が上手く効いているようで、当院に来院される前よりはだいぶ具合が良くなったようです。




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高血圧の原因は・・・?
2018年06月12日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院




こちらは、ある猫ちゃんの血圧測定の結果



20180609tah04.jpg


BPと記載しているのが血圧。


当院では、診療時の猫ちゃんの血圧は上(収縮期血圧)が100~160、下(拡張期血圧)が60~100を正常値として判断しているのですが・・・


御覧の通り、上(収縮期血圧)180~190、下(拡張期血圧)100~116とだいぶ高くなっています。



もちろん、病院に来たワンちゃん・ねこちゃんは、症例によっては極度の緊張状態になっている場合もありますので、この一回の測定だけで病的な高血圧と判断するわけにはいきません。


日を改めて、何度か測定します。


・・・ということで、後日改めて測定・・・



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御覧の通り、かなり血圧が改善しています。



・・・で、ここで注目していただきたいのが血圧結果の上のメモ。



「お子さん一時保育」


そうなんです。


いつもはこの猫ちゃんの診察の時には、小さなお嬢様が一緒なんですが・・・


とってもおしゃべりで活発なお嬢様で・・・


お嬢様がおしゃべりしたりバタバタ動くたびに猫ちゃんはビクビク・・・



そのお嬢様が一時保育で一緒にいないときに血圧を測ると・・・見事に血圧が下がったのです・・・



病院にくる事よりも、お嬢さんの方がストレスになっていたとは・・・



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心エコー検査
2018年05月07日 (月) | 編集 |
町田市 動物病院 谷口動物病院


聴診の際に心雑音が気になった中高齢の小型犬・・・



10歳前後の小型犬の20~30%程度に僧帽弁閉鎖不全症が見られるといわれています。



心臓内の血流をコントロールする「僧帽弁」の不具合により、心臓内で血液の逆流が起きてしまう病気です。



確定診断を行うには、心エコー検査が必要です。



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緑色の部分が逆流した血液。



心エコーで僧帽弁周囲の血流を観察すると、弁の隙間から逆流する血液が確認できました。


僧帽弁の不具合は、多くは加齢とともに生じます。


10歳近くなったら定期的な検診で心音を確認し、必要に応じて超音波検査などで詳しく調べることが大切です。



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心筋収縮不全と強心薬
2017年07月27日 (木) | 編集 |
先日、ある手術を控えて、術前検査をおこなった高齢犬です。


心電図、胸部レントゲンに気になる点があったため、超音波検査で心臓を詳しく調べたところ・・・


心筋の収縮不全が見つかりました。


20170711tah01.jpg
心臓の超音波検査。
左側の「FS:13.0%」という数値が心筋の収縮を示す数値です。正常犬のFSは35~45%くらい。
画面右側は実際に心臓が収縮する様子を経時的に表した画像です。
心筋が上下に収縮する様子が映っていますが、なんとなく弱々しい感じが伝わるでしょうか?




このような状態で手術をすることはできません。



手術は中止し、まずは強心薬での治療を開始し、経過を見ることになりました。



そして、強心薬を2週間投与して再検査。



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御覧のようにFSは正常値である36.6%に回復し、心臓が収縮する様子も明らかに力強くなっているのが分かります。



お薬の効果がはっきりとわかる検査結果ですね。



このような結果を見ると、超音波での心臓検査の重要性、そしてお薬をしっかりと飲むことの大切さがよくわかりますね。


僧帽弁閉鎖不全症の経過
2017年04月10日 (月) | 編集 |
当院が力を入れている診療の一つに、ワンちゃん・ネコちゃんの循環器疾患がございます。


その中でも、特に診療件数が多いのが、小型犬の「僧帽弁閉鎖不全症」です。


高齢期の小型犬の20~30%程度が罹患するともいわれるほど多い心臓病です。


心臓内の血流をコントロールする役割を持った僧帽弁が、加齢とともに変形・閉鎖不全を起こす病気であります。


弁の閉鎖不全によって、心臓内の血流に逆流が生じ、心臓機能不全に陥ってしまいます。


症状は逆流の程度によって無症状から突然死まで様々ですが、その病状を正確に把握するには超音波検査が重要な役割を果たします。




20170410tah01.jpg
僧帽弁閉鎖不全症で治療中のワンちゃんの超音波画像
eV=左室流入血流波形


超音波検査では、心臓内部の構造や血流など様々なポイントをチェックするのですが、その中でも心不全の状態を把握するのに重要なのが左室流入血流波形(E波)と呼ばれる波形の検査。


このE波は正常であれば1.0m/sec前後であります。この数値が高くなれば高くなるほど、心臓の負担が大きくなっていることを示しています。



写真の症例では、2月の時点ではE波は0.98m/secと正常値でしたが、3月頃になって急に元気・食欲が低下したということで来院された際には1.70m/secとかなり数値が上昇しています。


一般に、E波は1.20m/secを超えると肺水腫(心不全症状の一つ)を起こす危険性が増してくるといわれています。


実際にこの症例も肺水腫を起こしていました。




20170410tah02.jpg
左が肺水腫を起こした胸のレントゲン。
肺全体、特に〇で囲んだ部分が白く曇りガラス状になっています。



この症例では、すでに肺水腫に陥った状態でしたが、こまめに超音波検査を行っていれば、E波の数値から肺水腫の危険性を早期に診断し、重篤な症状に陥る前に対策することも可能です。

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